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冬の間のポジションを見直す [雑談]

そろそろ、ロードでのトレーニングを始める前に、やって置かなければならないことが有ります。
一つはバイクの整備、清掃で、もう一つはポジションの見直しです。

昨年末、ハンドルの幅を420mmから440mmに変更してみて、ハンドルの種類もあるのでしょうが、若干低めになってしまったので、ハンドルの位置をスペーサーを入れてあげることにしました。
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このさい、一度ポジションを全面的に見直してみようと、基本的に最初からポジション出しをして見ます。
まず最初はクリートの位置からです。
実は、やはり昨年100km走行すると指先が痛くなる症状が根本的に解決しなかったので、シューズに対策を施しました。
具体的には「偏平足」ゆえ、幅が入るサイズを選ぶと、どうしても靴先が余ってしまいます。
自宅110121b 001(2).JPG


これが痛くなる原因で、ペダリングを続けていると、足先が先の窄まったシューズの先に前進して、締め付けられる現象ではないかと想定しました。
根本的な対策としては、もっと靴先の幅の広いシューズを買うか、インナーソールをカスタマイズして、足がシューズの中で移動しないようにするのが好ましいのですが、これはとても高い費用が発生するので、手軽に出来る対策を施しました。

要するにつま先に何かやわらかい「詰め物」を入れて、指先が入らないようにすれば良い訳で、周囲を見渡して、掃除用の「メラニンスポンジ」が目に入りました。
自宅110121b 003(1).JPG

これを、カッターで靴先に入り、かつ指先に綺麗にはまるような「自家製インナー」を作成して、シューズの先端に入れました。
これは効果が絶大で、昨年の「もてぎエンデューロ」の4時間耐久の時でも、まったく痛みがでませんでした。
その後何度かロングランをしましたが、痛みが出る事はありませんでした。

しかし「好事魔多し」と言いますか、良く考えて見ると、じつは、クリートの位置を決めるに当たって基準にしていた「親指の付け根」の位置が、ずれてしまっているのでは?と思い至りました。
対策前より、対策後は、セットしてある位置よりかなり後ろにポイントがずれているハズです。
これは実は大変なことで、このクリートの前後位置がずれると、サドルと突き出し量や高さ、ハンドルの高さ、ステムの長さなども変わってしまう事になり、実は不適切なポジションで走っていたことになります。

そこで、まず現実に親指の付け根が、シューズを履くとどの位置に来るのかを測定して見る事にしました。
そこはアバウトな僕なので、かなり原始的な方法を実施しました。
まず、素足の状態で、踝と親指の付け根が何処にあるのかマーキングします。
自宅110121 010(1).JPG

汚い足をお見せしてスミマセン。

で、寸法を測ると約140mm有りましたので、今度はシューズを履いて、踝の位置から140mm前方にマークを貼ります。
自宅110121 011(1).JPG

このマークの位置と、ペダルのシャフトの位置を合わせるようにクリートの位置を前後すればいいわけです。

やはり、クリートの位置はかなり前方にあります。おまけに回転重視のペダリングに合わせて、思いっきり前に出していたので、現実的には「つま先」でペダルを漕いでいたような状態だったようです。
どうりで、指の付け根に違和感が出たり、ダンシングで踏み込み弱かったりしていたはずです。
自宅110121 012(1).JPG


結局、クリートはめいいっぱい下げる事にしました。
自宅110121 016(1).JPG

本当はもう少し下げたいくらいですが、これ以上は行きません。
やはり根本的に、シューズをキチンと足の形に合う物を見つけるか、完全オーダーでもしないと、完全な適正化は難しいのかもしれません。
しかし、「シマノ」は日本のメーカーなのに、オーダーはともかく、普及価格帯で何故日本人の足に有ったシューズを作らないのでしょうか?
今までは外国マーケットがメインだったからと言う言い訳は立ちますが、此処に至って、真剣に国内需要やマーケットの実態、要望を、真摯に検討してもらいたい物です。

さてクリートの位置が変更になったので、今度はサドルの突き出し量です。
要するに、この前後位置によって、ペダリングの時の脚の筋肉の使い方や使う種類が違ってくるので、これは結構重要でシビアなセットを要求されます。
昨年の僕の走行記録を見ると、ロングライドの終盤で、前側の大腿四頭筋が攣ってしまうという事例が多くかったので、膝の踝がクランクを水平にした時に、ペダルシャフトより前に出ていた事も、原因の一つではないかと推測していました。
シューズの靴先の詰めもので、実際は足首の位置が後退していたので、よりその傾向が強くなっていたのかもしれません。

クランクを水平にして、何時も座る位置でサドルに腰を掛け、膝の関節の支点から、垂直にブンドウを垂らすと位置が出ます。
自宅110121 013(2).JPG

見づらいかもしれませんが、垂らした糸は、シューズのマークより20mmほど前に有ります。

これを修正するのは、やや乱暴ですが、サドルの突き出し量をやはり20mm後退させれば辻褄が合うはずです。
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昨年は150mm固定でセットしていましたから、130mmに後退させます。

改めてぶんどうを垂らすと、今度は糸はマークの位置を通過しているようです。
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このセットで、理論的には太ももの裏側の「ハムストリング」が主体のペダリングになるので、前側の大腿4等筋の負担が減って、瞬間出力は出しにくくなりますが、平均出力の持続力は向上するはずで、同じペースでなるべく足の負担が掛からないようなロングランの走りには向いているはずです。

最もかなり荒っぽいセットの上に、あくまで一般的に言われている「セオリー」に従った話なので、現実的には個人の体格、骨格や筋肉のつき方、その人のスキルによってまちまちなので、これがあっているかどうかはやはり走りこんでみないと判らないと思います。
さらに、横から見てサドル辺りを軸とした回転の関係で、サドルの突き出し量に合わせてハンドルの位置やサドルの高さも関係してくるので、そちらも煮詰めていく必要があります。

とりあえずロングランや、模擬ヒルクライムなど、を繰り返して4月位には方向性を出して行きたいですね。





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コメント 6

nabe

なるほど。
全く気にしたことがないですね^^;
オイラはどうも与えられたものを与えられたまま乗れるように乗るタイプです^^;
自分でやるにも理論が分かってないです。 
ロードも乗り始めたままなのでしばらくその差が分かるようにそのまま乗ってますが何かポジションを変えた時に分かるのかが不安です^^;
by nabe (2011-01-22 19:59) 

soraneko

nabeさんへ

ポジションは、極論を言えば1mm変えても変化があるはずで、効果も大きいです。
まあ、僕も「それなりに乗りこなす」方なので、普通のツーリングなどでも、本来適正な位置関係でなくとも「それなりに誤魔化して乗る」乗り方をしてしまうので、効果が判定出来ない事があります。

さすがにエンデューロレースなどで、限界まで攻めて体をいじめると、その効果や弊害が、各部の痛みや脚の攣り、パフォーマンスの低下としてはっきり現れてきます。

自分がポジションに拘るのは、合っていないと極限状態で自分が痛い目にあうのと、これが一番お金のかからないパフーマンスアップだからかもしれませんね。

by soraneko (2011-01-22 20:17) 

ももんが

ポジションはなんとなくで乗ってます・・・。
soranekoさんは本当に凝り性ですよねー。
読んでいて為になります。

by ももんが (2011-01-22 22:11) 

soraneko

ももんがさんへ

イヤー、我ながら呆れてはいますが(笑)。

とにかく、間違ったポジションで無理をすると、体の故障の原因になってしまうので、本格的に走りこむ前には、ある程度の方向性は決めておきたいと思います。
by soraneko (2011-01-22 23:09) 

とも

バイクを手に入れたころは積極的に調べたり自転車屋で調整してもらったりしておりましたが、今ではあるがままの状態で乗っています。それではダメですね…
by とも (2011-02-20 23:51) 

soraneko

ともさんへ

まああまり神経質になることも無いのかもしれませんが、なかなか「コレだ!」という答えも決りにくいので、色々やっています。

走り方や、走るステージ、体の調子などのイメージをしっかり明文化できたり、数値化できれば判り易いんですがね。
by soraneko (2011-02-21 20:49) 

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