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瀬戸内海の島々を巡る「しまなみ海道」ツーリング [雑談]

ここ数日、本当に暑い日が続いています。
気分的な問題かもしれませんが、ここ西日本の暑さは、関東地方よりも堪えるような気がしています。
昨日の予報は曇りで、雨のマークも出ていましたが、ここまで来てしまったのですから、計画通り「しまなみツーリング」を決行しました。

なにせ今回は、コースの様子がまったく解らず、この天候ではペースが上げられるわけもないので、出来るだけ早く出発することにします。
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こういった、旅先での早朝の出撃準備は、昨年から幾多のロングランイベントに出て慣れているので、今回は忘れ物もなく、すんなりと準備が出来ました。

尾道から、隣の「向島」にはフェリー・・・というより渡船で渡ります。
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ここはかれこれ6年ほど前、映画「男たちのYAMATO」で使われた、原寸大の戦艦大和のセットが向島の廃業した造船所に作られており、「観光」として公開されたセットを見に来たときに、この渡船に乗りました。

フェリー乗り場に「しまなみ海道」のコース図がありました。
しまなみ海道110816 004(1).JPG

これ、結構しんどそうな気がします。
島々を巡るルートなのですが、これは僕の嫌いな「山登り」がたくさんありそうな予感が(苦笑)。

フェリーは早朝だったこともあり、僕だけを乗せて走り出しました。貸切ですね。
しまなみ海道110816 008(1).JPG


反対側の船着き場に到着です。
しまなみ海道110816 010(1).JPG

自転車がいっぱいあり、タクシーも数台控えています。
このフェリーが、住民の大切な「生活の足」なんですね。

6:46、いよいよ出発です。
しまなみ海道のコースは、なんと青いラインで誘導してくれるそうで、標識もしっかりしているので迷うことは無さそうです。
しまなみ海道110816 011(1).JPG


市街地を抜けると、海岸線沿いのルートに出ます。
海なし県で生まれ育った僕にとっては、この風景が何よりのご馳走になります。
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さていよいよこのツーリングのメインイベントである、「海道」たる橋を渡ります。
と、いまさらながら気が付いたのですが、島をつなぐ橋は、どれもみな高ーいところにあります。
歩行者や自転車、原付は、自動車とは別の入り口から、九十九折れのスロープを登って橋まで上がります。
しまなみ海道110816 014(1).JPG

えっ!、橋は全部で6本渡らなければならないのですが、ということは往復で12回も登らなければいけないということなんじゃない!。
「聞いてないよー!」
うーんこれは海岸沿いの楽しいツーリングというより、完璧に山岳ルート込のセンチュリーライド並みのシンドさがあるということのようです。
まあ、ぼくが良く調べていなかっただけなんですが(苦笑)。

とはいえ、かなり高いところにある橋から見る瀬戸内海の風景は本当に絶景です!。
しまなみ海道110816 015(1).JPG

こういった風景を今までの人生で見たことはなかったので、トホホのヒルクライムの疲れも吹き飛んでしまうほど感動してしまいました。

しかし、幾つかの島が犇めいている狭い海峡が複雑に交差しているこのあたりの海は、素人目でも海流が早く、複雑な潮目がみとれます。
まあ、知らないでこんな海に落ちてしまったら、間違いなく助からないですねぇ。
しまなみ海道110816 019(1).JPG


いよいよ大三島橋で、しまなみ海道の中間地点です。
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じつはこの辺りでかなり消耗していました。
坂を上っていたからというだけでなく、今日は終日強い南西の風で、往路は完全な逆風なんですね。
おまけに、夏休みに入ってから飲み会やロングランツーリング、止めに徹夜での1000kmドライブと、当たり前のことですが疲労が溜まっていたんですねぇ。
おまけに一日中エアコンの効いた車で凄し、ホテルの部屋もばっちり冷えていましたから、この暑さに体が「ヒートショック」を起こして、胸が苦しく、息が上がってきました。
昨年の「笠間センチュリーラン」の時と同じです。
まあ、お昼ご飯食べて午後になれば調子は上がってくるとは思います。

最後の島の「大島」の海岸線沿いの道です。
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こういったところだけ、走りたかったんですがねぇ(苦笑)。
山の中の峠越えの道なんかは、栃木や茨城の田舎を走っているようで、写真なんかは取りません!。

この大島は、しまなみ海道の中で一番大きな島ですが、ルートで2つも峠越えの長い坂道がありました。
坂道だけならもっと苦しいルートはいくらでもありましたが、暑さと疲れでげんなりしてしまいます。
実際、レンタサイクルの家族連れなどがたくさん走っていましたが、ロードで乗りなれた人ならともかく、ママチャリ程度の自転車で久しぶりに自転車に乗ったお父さんなどはかなりキツかったのではないでしょうか。

さあ、最後の「来島海峡大橋」に上ると、高い山が連なっている陸地が見えます。
そう、これが四国です。
実は、飛行機や自転車イベントで日本中をうろついている僕ですが、四国は一度も行ったことがありません。
しかも、自分の脚で漕いで本州から渡るというのは格別なものがあります。
橋を渡って、連絡橋を降りると、そこは愛媛県今治市です。
しまなみ海道110816 028(1).JPG


おおっ、何とも言えない達成感があります。
観光できていたオジサンに記念写真を撮ってもらいます。
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こうこれで気分的にはミッションオーバーです。
一応今治駅まで行って、食事をして帰路につきます。
せっかく「本場」に来たのですから、本当は「うどん」の美味しいところでも探してというところですが、このお楽しみは明日の予定になっているんですね。

あとは同じルートを戻るだけですからレポートの書きようがありません。
まあ、こんな坂を12回登ったりしているんですね。あーあ・・・・。
しまなみ海道110816 033(1).JPG


帰路は往路と違い、完全な追い風になりました。
平地の街道なら、35km程度で巡航できます。
午後で暑さもピークに達しているので、休憩を増やして、体に水をかけながらひたすら走ります。
15:45に向島のフェリー桟橋に到着です。
しまなみ海道110816 034(1).JPG

しばらく待ってフェリーに自転車を乗せて、これで完全に終了しました。
休憩込みで9時間かかったことになりますね。

ポラールのデータです
走行距離    156km
最高速度    49.6km/h
AV速度     22.8km/h
最大HR    164
平均HR    131
最大Cad    127
平均 Cad   74
KCal      5127

やはりかなり遅かったですね。
イメージ的には何時もインナーローで、くるくる回して坂をの上っていたような気がします(笑)。
上り坂が多かった割にはケイデンスが落ちなかったのは、坂道はとにかく一定のケイデンス(70程度)で速度も一定で登っていたからで、足の負担はかなり低かったようです。

さて、待ちに待った待望のしまなみ海道ツーリングですが、絶景と渡り切った達成感はありますが、面白いですかと聞かれると、多少「うーん」というところもあります。
少なくとも今の季節はちょっと大変かもしれないですね(笑)。
全行程を往復しようとすれば、ある程度のペースで走らなければならないので、「観光」で、いろいろなところをのんびり見て回るのであれば、2日かけて往復すると楽しいかもしれません。

関東地方に住む我々の場合、なにせ来るだけでも大変ですから、そう何度も来るわけにも行かないのですが、「センチュリーラン」イベントと合わせて、お祭り的なイベントであれば面白いかもしれません。

いま眠い目をこすりながら、ホテルの一室でやっと書き終えました。
明日はまた四国にわたって、「讃岐うどん」に特化したドライブをする予定です。
まあ、21日の朝までに変えればいいので、「気の向くまま」旅を続けたいと思います。





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コメント 10

nabe

思ってるよりも結構きつそうな感じですね^^;
一度走ってみたいと軽い気持ちで行くとやばそうな感じです。
でもやはり景色は絶好ですね^^
毎年、しまなみ海道のイベントを参加しようと目論んで入るものの仕事の都合で参加できない悪循環が続いてます。
やっぱり西日本の暑さではもう少し涼しくなってからが良さそうですね。
by nabe (2011-08-17 06:56) 

やっとこ

どうも!やっとこです。
いや~【しまなみ】とは良い企画ですね。
それにしても、暑そうですが、走破された達成感も充分でしょう。
気をつけて帰宅してくださいね!
by やっとこ (2011-08-17 18:42) 

キキ

子供が昔、修学旅行の時自転車持っていけなかったのでママチャリしか借りれず、直ぐチェーンが外れて、パンクして、ブレーキが効かなくなっての繰り返しで大変だったと言ってます。ロードで行けて羨ましいとw
by キキ (2011-08-17 20:52) 

soraneko

nabeさんへ

初めての環境でしたが、やはり海沿いで、地形も複雑なので風が強いと大変でした。
高低差など、ある程度コースの概要が解れば、ペース配分が効きますから、十分往復できると思います。

ぼくも何度も企画して挫折してきた経緯があり、今回は色々なタイミングから千載一遇のチャンスと、遠征を強行しました!。
その甲斐はあったと思います。




by soraneko (2011-08-17 21:36) 

soraneko

やっとこさんへ

やはり北関東から遠征するのには、いろいろとハードルが高かったですが、それに見合ったイベントでした。
なかなか独身でないと、身軽には動けないので大変かもしれません。

でもご夫婦で楽しんでいる方なども多かったようです。
by soraneko (2011-08-17 21:39) 

soraneko

キキさんへ

往復するのなら、相応のバイクがないときついですよね。
各島に「サイクルステーション」のようなものが幾つかあり、そこでMTBや黒ロスバイクのようなものもレンタルしていました。

ママチャリで長い峠の坂を上っている家族は、この暑さもあり地獄の苦しみだったのではと思います。
by soraneko (2011-08-17 21:42) 

ももんが

そうでした。
海辺の道と言っても橋は高いんですよね。
しかも強風とはお疲れ様でした。

広島に住んでいましたが、尾道の方はほとんど知りません。
懐かしいような新鮮なような。
by ももんが (2011-08-19 00:01) 

soraneko

ももんがさんへ

よく考えれば想像は付いたはずなんですが(苦笑)。
おかげで雄大な景色は堪能できましたが、この道は別に観光客を楽しませるだけのものではなく、島々の住民の重要なインフラで、通勤・通学、買い物などに「原付」でこの橋を移動していました。

広島にもおられたのですね。
地元の方は用事がなければ「観光地」といえども縁がなかったりしますよね。
by soraneko (2011-08-19 05:05) 

teruteru

 1日で往復でしたら、走り応えがあったと思います。

 自分は10年前に小径車で走破(片道ですが)しました。
のんびりと景色を眺めながら走ったことを記憶しております。
当時より、自転車道も整備されたようです。

 次はとびしま海道でしょうか。
by teruteru (2011-09-04 17:56) 

soraneko

teruteruさんへ

最近の自転車ブームの影響で、以前に比べて格段にサイクリスタが増えたと、フェリーの係員の方がおっしゃっていました。
観光の目玉として認知されていますから整備が進んでいるようです。

今回は走りきる事が目的だったので、一気に走りきってしまいましたが、観光と考えれば「もったいない」ので、今度は数日かけてのんびり走りたいです。
まあ、ずいぶん先のことになりそうですが。
by soraneko (2011-09-05 20:49) 

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