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築城基地祭で、戦闘機の機動飛行を堪能する!。 [雑談]

さて、今回の九州旅行の目的である「築城基地祭」当日のお話です。
ホテルを7時の出発して、苅田駅から日豊本線の大分方面行きの普通電車に乗り築城に向かいます。
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この駅も、宿泊していた「航空ファン」で一杯で、電車に乗ると更に多くの基地祭行きと思われる乗客で満員になっていました。

15分ほどで築城駅に到着です。
築城駅は、まるでラッシュ時の都心の駅のように足の踏み場も無いほどの人がいます。
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この人並みは、10分ほど歩いた先の「築城基地」のゲートまで続いていました。
昔の基地祭は、始業時間である8時半に成らないとゲートを開けてくれない基地が多かったのですが、最近の混み具合を考慮してか、周辺道路に見物客がごった返さないように既にゲートが開いていて、基地内に入ることが出来ました。

今回の基地祭のお目当ては、築城基地所属のF15とF2戦闘機で、両機を装備しているのはここ築城基地だけなので、タップリと見ることが出来ます。
ちなみに築城基地祭は、他の航空自衛隊の基地祭に比べると、地元住民や一般客に基地祭そのものを楽しんでもらおうという工夫がされている基地祭だと感じています。
例えば、一般に基地祭は、地元の関係団体や自衛隊関係者、家族、OBなどを招いた「接待」の側面もあるのですが、オープニングセレモニーで、長々とした挨拶や、特に地元議員のうざったい話などを聞かされたり、一番良いところに「関係者席」という特設観覧席が設けられていて、あからさまに特別扱いされているのが、たまに癪に障ることも有ったのですが、この基地ではそういうことがありませんでした。

また、概ね基地内の放送設備を使って色々アナウンスされても、良く聞き取れない事が多く、あまり役に立たな異事が多いのが不満でした。
どうせなら特設のミニFM局でも開局して、色々とPRやアナウンスなどに使えば良いのにと、20年前から思っていましたが、ここの基地祭では実施されていました。
ここら辺は航空自衛隊もさることながら、地元の九州防衛局が色々と工夫して努力しているようでした。

まあ、自衛隊も基地祭をやるのが仕事では有りませんし、予算も限られていますから出来ない事も多いのでしょうが、基地祭の「存在意義」という物を良く考えれば、自ずとそこの基地祭のカラーも変わってくるような気はします。
その点は、アメリカ空軍などは、「国民の為の軍隊」という意識が徹底していて、「タックスペイヤー」たる一般客に対するサービスは本当に行き届いていて、十分に楽しめます。
まあアメリカ軍人サン達の方が、自分達で大いに盛り上がって楽しんでいるようにも見えますが(笑)。

さてお目当てのF2の機動飛行です。
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導入前から色々と「政治的」問題が多く、結局生産打ち切りとなってしまった悲劇の戦闘機ですが、飛行性能は1級品で、キレの良い旋回と、上昇性能を見せてくれます。
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お次はF15です。
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導入から随分経ち、こちらも後継機を考えなければいけないはずだったんですが、当分は日本の防空をになう主力戦闘機として頑張ってもらわなければ成りません。

世代の違うF2や、他国の新世代の戦闘機に比べると流石にやや切れが落ちるようですが、持ち前のパワーを使った豪快な飛行ぶりは健在で、やはり迫力があります。
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今回は息のあった編隊飛行も見ることが出来ました。
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ちなみに、F15の更に豪快で繊細な飛行を見たければ、例年なら岐阜の航空実験団のある「各務原基地」か、同じ九州宮崎県にある、「日本のトップガン」こと教導飛行隊のある「新田原基地」での基地祭に行くと、見ることが出来るかもしれません。

話は変わりますが、基地祭の飛行の写真を今回も取りましたが、300枚ほど取って、使えるのは5枚程度という体たらくでした。
これはひとえに僕の腕が悪くてオマヌケな性なのですが。機材の性能も影響しています。

僕の持っているNikonのコンデジは、ニッコールの明るいZOOMレンズが付いていて、描写力はいいのですが、AFの精度と速度、ZOOMの速度が壊滅的に遅く、動く被写体を取るのに向いていません。
MFが使えればなんとか成るのですが、ダイヤル電子式で精度が悪く、オマケに液晶のファインダーの画像では、フォーカスを合わせる事は不可能です。
まあ、このカメラにあった、使い方をした被写体や構図の取り方はあるので「面白い飛行機写真」を取る事は可能で、そこがカメラマンの腕と感性の問題なのですが、やはり豪快に飛行している被写体を追いたいのが人情という物です(苦笑)。

つまり「デジタル一眼レフ」で、AFが速く、連写性能が高く、明るい望遠の単レンズ(F2.8の300mmとか)を購入すれば良いだけなのですが、カメラは中古なども含めて探せばそれなりの値段で買えますが、このレンズは、下手をすると高級カーボンロードバイクが買えるほどの値段になってしまい、個人的には明らかにコストパフォーマンス的につりあわないと考えていたので、今の今まで「デジイチ」の導入を見送っていた経緯があります。
まあ「キャノン飛行機写真コンテスト」とかに投稿して賞でも狙うとかであれば考えたでしょうが、所詮遊びで見に行って、取った写真はPCの画面で見ているだけというのなら、かえって動きと音の楽しめる「ビデオ」の方が良いのかもしれません。

さあ、午後はお待ちかねの「ブルーインパルス」です。
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今だ正常な状態ではなく、訓練にも制限があるため技量の維持向上には苦労が伴っていると推察されていますが、流石に先月の三沢の時に比べて、編隊の組み方や密集度、機動のタイミングなど、素人目にもかなり向上しているのがわかります。
通年であれば、年末の「九州シリーズ」は、チームの錬度が上がっている時期で、キレの良い演技飛行を見られるのが楽しみなのですが、あれだけのアクシデントを受けて良くぞここまで仕立てた物だと、関係者の努力にはホント頭がさがる思いです。
ちなみにここ築城に来ている一般客は、このブルーインパルスを始めてみる人が多かったようで、各演技飛行に反応して、大きな歓声とどよめきが湧き上がっていました。
まあ、こんな物を見ることは、一般生活では絶対無いはずで、始めてみれば、誰でも驚くでしょうね。

1~2機で行う通称「ソロ演技も」、終盤のこの「タッククロス」や、「コークスクリュー」などを見ると、例年の演技に遜色が無いレベルで飛行しているようです。
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4機編隊の方も、ブルーー伝統の最終科目「ローリングコンバットピッチ」を終えて、着陸態勢に入りますので、地上整備員が整列して出番を待ちます。
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各々の担当の機体の駐機位置に散開して、機体を誘導します。
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演技を終えて多くの観客の声援を受けて整列している姿を見ていると、晴れがましい気持ちになります。
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各パイロットも演技を終えて整列して「一日基地指令」役の美女から花束を受けます。
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しかしこの女性、やたらと背が高かったです。

この時点で多くの観客は帰るためにゲートに殺到していきますが、どうせ混雑して動かないので、基地の中を見て回ります。
本日基地に来ている「ゲスト機体」の中で、一番人気があったのは、このアメリカ海兵隊のFA18ホーネットでした。
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ここの部隊は別に連絡機を仕立てて、色々な「グッズ」を持ち込んでいて、テントに並べて、威勢の良い呼び込み(?)で結構繁盛していたようです。

もうそろそろゲスト機がお帰りになりますが、この陸上自衛隊の「AH1Sコブラ」対戦車ヘリコプターは、普通の航空機のような車輪が無く、スキッド(そり)で地上に立っているため、本来地上を移動する時に専用のドーリーをスキットにかませて牽引するのですが、それが無いここでは、2輪だけ車輪を付けて、「人海戦術」で、発進位置まで押されていきました。
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こちらもそろそろお帰りの時間です。
前回来た時には駅が混んで電車に乗れるかどうかヒヤヒヤした挙句に、特急に乗ったものの、満員で通路に押し込められて小倉まで立っていた苦い思いがあったので、今回は特急の「ソニック」の指定席を予約しておきました。
駅前に行くとやはり長々とした列が出来ていますが、これは特急の自由席待ちの列で、指定切符のある人は別の列で優先的に入場出来る様になっていました。
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ちなみに普段ここ築城駅は、特急列車は通過する駅ですが、基地祭当日は臨時列車も組まれて、特急も臨時停車することになっています。

お待ちかねの883系「ソニック」が入線してきます。
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これで博多までのんびり座って換える事が出来ます。

このソニックには始めて乗りましたが、インテリアはN700さくらや800系つばめなどに比べると、ややビジネスライクな印象を受けます。
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日豊本線の路線のせいなのか、結構揺れるような感じはしました。
鹿児島本線に入ると揺れは収まっていました。
カーブの侵入速度が心なしか高かったように感じましたが、これは「振り子式」電車なんですね。
振り子式電車とは、カーブに入るとき、遠心力を打ち消す為、バイクや自転車のように車体を内側に傾ける機能の付いた電車でのことです。

博多駅に着いたら、福岡空港に行く為、地下鉄に乗り前です。
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地下鉄で2駅ほどで空港までいけますから非常に便利です。
やはり空港は都市部に隣接していた方が便利な事は間違い無いですね。

羽田までの帰路は、ANAのボーイング777で、なんと今回は「プレミアムシート」、つまりビジネスクラスに乗ることになっています。
「大名旅行」のとどめで、恐らく今後こんな贅沢な旅行をすることは絶対に無いでしょう(笑)。
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シートそのものは新幹線のグリーン車のシートレベルのようです。
チケットの予約の関係でなんと最前列の窓際だったので、足元は呆れるほど広かったです。

優先的に搭乗、降機出来ることも含めて、たかだか1~2時間程度のフライトに限れば、これなら別に余計なエキストラを払う事は無いようにも感じましたが(貧乏性で)、驚いたのは、国内線で食事が出たことです。
これがそうで、なんだか有名料亭とのコラボで作られて、3段重ねの和風会席弁当でした。
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オマケにワインなどのアルコールの無料で飲めるようで、エコノミーだと紙コップでツマラナイお茶が出るのが関の山で、「格安航空会社」だと、水も出ないどころかお茶は有料になっているそうでエライ差なんですね。
まあ弁当自体は「まあこんな物」レベルの物でしたが、飛行機で食事を取るなんて、24年前に国際線で出て以来のことだったので驚いてしまいました。

まあ今回も乗り物に乗りっぱなしの慌しい旅行で、地元の景色やグルメ、温泉などを楽しんだわけではなかったですが、個人的にはめい一杯飛行機や鉄道を堪能できたので、大満足の旅でした。
これで今年の「飛行機道楽」の遠征は終わりで、後は16日の「グランフォンド福井」と30日の「もてぎエンデューロ7時間」に向けて、準備と体の調子を整えるのに集中して行きたいと思います。


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コメント 8

ももんが

堪能されましたね。
いや羨ましいです。
私もアニメばかりみている場合じゃないですね。
コンデジで飛行機撮るの難しいと感じるのは私だけではなかったのですか。
シャッター押してから実際に撮影されるまでタイムラグがありますよね。

飛行機に新幹線に特急。
乗り物好きにはたまらないですね。

by ももんが (2011-10-09 20:47) 

soraneko

ももんがさんへ

ほんと僕はこんな旅ばかりですねぇ。
これ、余程趣味の合う人と一緒じゃなければ大ブーイングが出そうな内容の旅です(笑)。

まあこのNikonのコンデジで何とかしようと奮闘しましたが、ブレるはピンボケするは、近くに寄れないはで、基本的には航空機写真は無理のようです。
特に、うす曇の場合は、コントラストが弱く、AFがまったく効かないのでお手上げ状態で、これはもうデジイチを買うしかないようです。


by soraneko (2011-10-09 21:03) 

イシム

こんばんは。
築城基地は小学校の時に親に連れられて見に行きました。
F15ってもう世代交代ですものね。
コンデジできれいに撮られているのに驚きました♪
by イシム (2011-10-10 22:06) 

teruteru

 あれほどのスピードの飛行機を見事に撮影されてますね!
by teruteru (2011-10-10 22:55) 

soraneko

イシムさんへ

九州におられたんですね。
築城は屋台が充実していて、安くて美味しいので大好きです(笑)。
F15も僕らが子供のころに「最強の戦闘機」としてデビューしていたくらいですから、2世代程前の機体になってしまいました。

写真は掲載しているのだけ、マトモに見られるのもで、見栄を張ってしまいました(苦笑)。
by soraneko (2011-10-11 19:27) 

soraneko

teruteruさんへ

比較的速度が遅く、動きの穏やかなものなら、流し撮りや「置きピン(撮るポイントを決めておく)」で、コンデジでもなんとかなりました。

出始めのころの200万画素のコンデジのころは、記録速度が遅すぎて、フレームの中央に入れて撮ったつもりが、F15の尾翼ばかり撮れていたなんてこともありました。
by soraneko (2011-10-11 19:32) 

ロックシップ

ぜ…贅沢三昧。

景気浮揚のためには余裕のある人が使ってくれるのが一番良いとは思うのですが、これも欲求不満解消なんでしょうか?

築城はランウェイから近いんですね。テイクオフがギャリーの頭越しにこれだけ近い距離で撮れるという事はけっこうな迫力ですね。
また、イーグルドライバーの錬度も素晴らしいようで、これだけのフォーメーションの密度の高さはなかなかお目にかかれないと思います。
イーグルのコンバットロールピッチ、見てみたいですね~~。

次にブルーが見られるのは入間でしょうか…?

JR九州の883系はもともと宇宙船のような羽根付きのマスクだったり、ミッキーマウス風ヘッドレストに水玉柄の原色モケットを使っていたりして、アメニティを押出したデザインだったんですけれどね~。
「湯布院の森」など観光特急との住み分けが進んだ事からシックなデザインに装いを改めたようですね。
車体もコルゲートの入った無塗装ステンレスボディだったのが、落ち着いたブルーメタリック1色塗りになり、885系と同じコルゲートの無い丸い断面車体の中間増結車を入れたり…(浮いているって…)
アメニティより輸送需要に応じる方がプライオリティが高くなったんでしょうね。

需要に応じて本数が多くなった上に485系時代よりも走行速度が速くなったので、機関車牽引でゆっくり走っていたかつての「寝台特急はやぶさ」との共存が難しくなっていたようにも聞いております。
by ロックシップ (2011-10-12 23:47) 

soraneko

ロックシップさんへ

今回は指定席やプレミアムシートなど、自分でもかなり奢ってしまったと支払いが怖かったのですが、通常行く九州方面の基地際めぐりとそう変わらない予算で行くことが出来ました。
JTBの担当の人が、お得パックを最大限駆使してくれたようで感謝です。

築城基地は展示機も近くで見られますし「開放的」です。
一眼なら300mmクラスのレンズがあれば、かなり迫力のある写真が撮れそうですね。
今回はF15を腹いっぱい見られて満足ですが、以後の基地際は小松の事故の影響で微妙ですね。

ソニックは、ほんと地元の生活の脚として、定着していますね。
新幹線があればということなんでしょうが、在来線でリーズナブルに特急が利用できるのは羨ましいです。

寝台列車はどんどん廃止されて、特に「ブルートレイン」は絶滅危惧種ですから残念なのですが、休日前日の夜に都心を出て、早朝に観光地に着く需要はあると思います。
「サンライズ出雲・瀬戸」のようにビジネスホテルのようなコンセプトの285系電車を使うのはありだと思います。
by soraneko (2011-10-13 21:01) 

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