「跳ね馬」の落ちた偶像に落胆？ [自動車]
成程、なんとなく納得のいく話です。
というか、「スーパーカー」世代の僕らは子供のころから「フェラーリ」は憧れの象徴でありながら、決して手が届かない存在であったわけです。
そもそも「ロードゴーイング」フェラーリは、かの「エンツォ」総帥がレースをする資金を得るためにために、購入を熱望する金持ちに限定的に売り出したとかいう「伝説」を聞いていましたし、それが如何なるグレードのフェラーリでも「跳ね馬」が付いているのなら、そのエンブレムの礎に「モータースポーツ」があるという意識を持っていたので、たとえ実態はお金持ちの自慢の種であっても、フェラーリというブランドに畏敬の念が有ったように思います。
ですが、最近の高級車市場が、産油国や新興国の「ニューリッチ」層に売るために、なりふり構わないハイパフォーマンス豪華絢爛路線に、迷うことなく驀進し、その頂点に立つブランドが「フエラーリ」であるという現実を、実に苦々しく横目で見ていた自分いました。
だから中国の歴史と威信を傷つけたという中国人民の方々の怒りが理解できるような気がするんです。
もちろん買えない貧乏人の僻みであることは十分承知していますが、戦う誇りを忘れて、成金連中にすり寄るような「卑しい」ブランドを、尊敬の念で見ることが出来なくなったというのが正直な感想です。
甘いなぁ、青臭いなぁと自分でも思いますが、もしあの世の「エンツォ・フェラーリ」とお話が出来るのなら、今のフェラーリについての感想を伺ってみたいですねぇ。
イタリア語でまくしたてられてもチンプンカンプンなんでしょうが（苦笑）。
タグ：フェラーリ
これは残念なニュースでしたよね～。
今日、市内のコインパーキングにフェラーリカリフォルニアが停まっていました。
乗り手も「粋」に乗って欲しいですよね。
by ももんが (2012-05-11 23:27)
プランシングホースの神々しさも失われましたね。
数々のフォーミュラレースにおける栄光も､企業姿勢(というよりも広報の不調法)でイメージぶち壊しとは…
エンツォとそのファミリーもフェラーリをこよなく愛してきたファン達も肩を落としている事でしょう。
一般庶民には手が届かない存在だからこそ、気高く神々しく、そしてレーシングスピリッツを失わない絶対の存在であって欲しいものです。
by ファイティングブルの方が好きだったロックシップ (2012-05-12 08:51)
ももんがさんへ
まあ、お金を出せば誰でも買えるわけでですし、その人が誰であってどのように乗ろうと自由なんですが、買えない一般市民から見ると、せめて粋に乗って欲しいという願望があるのは良く理解できます。
以前地元の某医大の近くのスーパーに、そこの医大生とおぼしき女性が、親（「パパ」だったのか？）のスネしゃぶって買ったのがミエミエの308ＧＴＢで、ボロボロのパジャマの格好で大根を買いに来ているのを見て、げんなりしたことが有ったのを思い出しましたねぇ（苦笑）。
by soraneko (2012-05-12 09:39)
ロックシップさんヘ
日本ではＦ1なんぞ世間様にまったく知られていいない（無視されていた？）、70年代から熱狂的なテフォシでしたから、複雑な心境ですね。
そのうち御贔屓の顧客たちの要望で、跳ね馬のエンブレムの付いた、豪華で贅沢なＳＵＶでも出てしまうんじゃないでしょうかね。
「カイエン」なんか、田園調布のセレブの買い物車に成っているくらいで、そんなフエラーリが出た日には、一体どんな使われ方をするのやら・・・。
by soraneko (2012-05-12 10:39)
単なる代理店の…とは片づけられない、根本原因がありそうですね。
最近のフェラーリからは、エンツォ氏のスピリットが希薄になった印象があります（私にはとやかく語れる知識や資格もありませんが）
我々が子供だった当時と変わらない憧れの存在であって欲しい。”単なる”金持ち向けに成り下がらないでもらいたいです。
by とも (2012-05-13 22:16)
ともさんへ
70年頃の「カーグラフック」の記事にありましたが、このころからフェラーリはロールスロイスの後席に収まるようなお金持ちの「コレクターズアイテム」ではあったようですが、お金持ちの定義自体が変わってきたという事なんですかね。
モータースポーツ自体が、もはやマシンのパフォーマンスのプレゼンスを行うフィールドになっていませんし、こんな「下品」なことでもしないとアピールできないんでしょうかね。
by soraneko (2012-05-14 06:23)