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今年はチームで出場、笠間センチュリーラン2012無事完走! [イベント]

9月2日に開催された「笠間センチュリーラン2012」のレポートです。
本当は当日か遅くとも翌日報告できた方が好ましいのでしょうが、仕事が始まるとなかなか筆が(キーボードが?)進みません。

さて、今回は職場の仲間内のチーム「RB08小隊」のメンバーを、半ば強制的に参加させました(笑)。
一応ロングライドとヒルクライムを楽しむ集団という定義なのですが、ロングライドを楽しんでいるのは僕一人なので、「ロングライドイベント」の雰囲気を味わってい頂こうという趣旨で参加してもらいました。

僕自身といえば、一昨年参加した時は季節外れの「猛暑」と言える残暑にヤラレテ、なんとか完走は出来たものの、個人的には大いに不満が残る内容だったので、減量と夏のトレーニングの成果の判断も含めて、ある程度納得のいく走りはしたいと考えていました。

当日の話に移ります。
メイン会場は茨城県笠間市の市街地の東側の丘陵地帯にある「笠間芸術の森公園」で、北側の駐車場が参加者に解放されています。
駐車場の開門は6時なのですが、何時もの通りせっかちな僕は、時間前には門の前に付いてしまいました。
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天気予報では終日雨のマークが出ていますが、この時点ではかろうじて雲の多い晴れという感じですが、このモコモコとした雲の出ている空模様は悪天候の予感がします。
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駐車場で一緒に出場する「ハット氏」と話しながら準備をしていると、メンバーも無事ついて準備中とのことで、会場で合流しすることにします。
駐車場ではお隣の参加者とも挨拶を交わして、色々とお話をしました。
色々な参加者との交流はこういうイベントの楽しみの一つで、サイクリスタとしての見聞を広められるのが個人的にはとても楽しみなんです。

最近はあちこちのイベントに顔を出しているおかげなのか、何度かお会いした方もいらっしゃいますし、「もしかしてどすこいライダーさんですか?」とか、「soranekoさんですよね」とかお声をかけて頂ける事も少なくは無くなってきました。
このような「変なオジサン」のブログを読んでいただけるだけでも光栄なのですが、お声をかけていただけるとは恐縮しきりです。

準備も終わり、開会式の時間なので会場に向かいます。
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今年は一昨年より参加者が少ないのかな?という感じがします。
とはいえ、震災の影響で距離の短縮された去年の大会では220人程度しか集まらなかったそうで、「センチュリーラン」の復活した今年は597名の参加者が有ったようです。

さあいよいよスタートです。
今回は申し込みが早かったおかげで、3列目の集団でスタートです。
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スターターには「笠間観光大使」のお姉さんが今年も来られていました。
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メンバーも初のロングランイベントで、緊張?しているのかな。
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さあ、8時にスタートで、筑波連山を一周して会場に戻るBコース93kmは14:10までにゴールすれば完走で、そこから北上して、城里を回るAコース155kmは、17:00までにゴールすれば完走になります。
今回我がチームは全員Aコースで申し込んでありますが、会場に戻った時点でゴールすれば自動的にBコース完走扱いになるので、各々自分の判断で、コースを選んでもらう事にしました。

スタート直後から、ハット氏が30~33km/hで走りだして、メンバーが付いて行ってしまいました。
あー、皆そんなペースで155km持つのかな?と思っていたら、概ねAコース93kmしか走る気はなかったそうです(苦笑)。
会場から市街地を東に向かい、国道50号を岩瀬に向かって走っている間は快調でしたが、どう見ても筑波連山の西側に黒い雲が固まって湧き出しているのが見えます。
そして岩瀬で左折して筑波に向かう県道に入るや否や、夕立のような激しい雨が、間断なく容赦なく叩きつけてきました!。
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感覚的に1時間近く降られたかもしれませんが、これは雨というレベルではなく、ホントに強いシャワーでもかけられているようで、自転車というよりモーターボートに乗っているように水しぶきを巻き上げて車列が通り抜けているような感じでした。
しかし、ここまで降られると開き直るというか、既に気にならないというか、個人的には気持ち良くさえ感じてしまいました。

幸いスリップなどによる転倒や、視界不良による事故などもなく、筑波山登山口手前辺りで雨の上がり、中間地点の第一CPを目指そうとペースを上げようとしたところ、「キンー」という鋭い金属音とともに、後輩のI井君が
ペースダウンして停止してしまいました。
なんと後輪のスポークが1本折損してしまって、走行不能になってしまいました!。
実は彼のホイールは、以前僕が使っていた「EASTON EA90エアロ」で、2度のスポーク折損に「どうせ僕みたいなデブには使えないんだ!」と、修理の上「長期レンタル」していたものなのですが、やはり折れていなかったスポークにも一様にダメージが溜まっていたようで、比較的軽量な彼の重量でもたなかったようです。

という事で、先が長いのに走れないんだと大きく落胆している彼の姿に責任を感じつつ、「万に一つの可能性が有ればそれを信じて冷静に対処する」を信条とする僕としては、なんとかなるよと彼を励ましつつバイクをチェックしたところ、リアブレーキを完全に開放すれば、振れは有るもののチェーンステーに当たらない程度であり、乗車して確認したところ、何とか走れることが解りました。
前輪ブレーキだけですし、またスポークが折れれば今度こそ後輪が振られて危険性は高いのですが、ペースを落として様子を見ながら完走を目指すこにしました。
この辺りの判断は難しいところで、リタイヤするのが正しい判断だとは思ったのですが、こういうトラブルを何とか克服して帰還する能力もサイクリングには求められるものなので、ここは安全第一が前提ながら、走行を継続する判断を選択しました。

走り出すと思ったより違和感なく走れるようで、28km程度で、減速や道路のギャップに気を付けながら、約2時間で第一CPに到着しました。
ここで走行カードにチェックを入れてもらい、補給をします。
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CP1再スタート後は、ハット氏、O田さん、MTBで参戦の(!!!)のN田君が、ペースを上げて先に進んで行き、僕とI井君、N村君は、淡々と走りつ続けて、2グループに分かれました。
先行グループがあまりに飛ばして消えて行ってしまったので、ハット氏はともかく他の二人は大丈夫かなと思い、長い下り坂の反動を利用して、かなりペースを上げて先行グループに追いつこうと思いました。

今回、前の記事で告知した通り、雨天仕様にセットした2008年モデルの、アルミフレーム、カーボンバックのFP2で走行していますが、固いキシリウムのホイールを履いていながら、25Cというやや太いタイヤのせいか、それともONDAのカーボンフォーク、シートステーの効果なのか、非常に快適な乗り心地を感じたのは意外でした。
流石にホイールもタイヤも重い部類の物で、漕ぎ出しはやや「よっこいしょ」という感じが有り、後方から見ていてO田さん曰く、「後輪が左右に結構振られていますね」というように、快適方向に振られたカーボンバックのせいで、推進効率が喰われ気味なのは確かなのですが、持ち前の直進安定性と素直な操縦性と、比較的マイルドな乗り心地のおかげで、そこそこのペースで、淡々と走っている分には快適な部類のバイクだと思いました。

と書くと意外と思われる方もいらっしゃると思いますが、この2008年モデルのFP2は、乗り心地が硬い事で定評があるバイクでなのですが、確かに最初乗った時に振動などの感触に「角が有るなぁ」と感じましたが、恐らく100kgある僕の体重や、タイヤの選択によっては随分振動特性などに違いがるように感じています。

話を戻すと(直ぐ脱線する!)、50号線に出る手前の山間部で、なんと休憩中の先行グループを追い越していて、途中で合流して、メイン会場を目指します。
メイン会場手前のコンビニで休憩を取ることになり、ここで後続グループも追い付いて全員そろいました。
昼食代わりの軽い補給をして、結局Aコースを目指すのはハット氏と僕だけだという事になり、他のメンバーと別れて会場でチェックをして、Aコースに向かう事にしました。

僕は、完全雨装備で、過剰と言えるウェアやシューズカバーなど「デットウェイト」を下して着替えをするのに駐車場の車に戻ったので、ハット氏には先行してもらう事にしました。
まあ、前半戦で、追いつくためにかなりのハイペースでトルクをかけてペダリングした影響と、自分としての補給が出来なかった反動で結構脚を消耗してしまっていたので、ペースを落として完走目的でゆっくり走ることにしたからです。

後半コースは会場を出て山を下ると、いきなり長い坂が現れます。
この辺りで坂が大っ嫌いな僕はうんざりして走り出したことを後悔しながら、「なんでこんな苦しい思いをしながら走らなけりゃならないんだ」と思うと、だんだんつまらなくなってきてしまうんですね(笑)。
でもこれからウンザリするほどアップダウンをしなければならないので、なんとか自分をなだめて(苦笑)ノタノタと前に進みます。

途中までは一昨年までの定番コースなのですが、今回は震災の影響でコースに有った那珂川に掛かる橋が通行止めで走れない部分が有り、距離が足らない分「遠回り」するコースになっています。
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それが、水戸市近くまで行くゴルフ場などが有る山間部のコースで、結構意地悪な坂が有るようなアップダウンの続くコースのおかげで、更に脚が消耗してしまいました。

オマケに前半に振られた雨よりさらに激しい「スコール」と呼べるほどのにわか雨が降りだしました。
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もうこうなるとほとんど「やけっぱち」で、笑うしかありません。
他の参加者も雄たけびをあげながら、豪雨の中登坂している猛者もいます。

ここにきて急激に下がった気温と雨に濡れたおかげで、消耗していた脚に止めを刺された感じで、「攣り」の症状が出てきました。
まあこれは何時もの事で(苦笑)使う筋肉を変えたり、ペースを変えたり、水分やサプリを補給したりして、回復を図りながらゴールを目指しました。

七会村にある、このコースの最大難所である最後の長い峠を、他の参加者と励まし合って何とか上りきり、道の駅をこえて、その先にある「さくらトンネル」を抜けると、後は下り坂なので、40km近くをキープして、笠間市街とを目指します。

市街地を抜けて、山を登り「笠間芸術の森公園」のゴールに飛び込みました。
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完走手続きをして、直ぐに「完走証明書」と参加商品、抽選品商品などをもらいます。
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今回も参加賞は「笠間焼き」の茶碗とぐい飲みでした。
あとお楽しみ抽選では、小型の携帯工具をもらいました。
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他の参加者もボトルゲージやテールライト、バーテープなど、比較的良い物をもらっていたようです。

さて、走行記録ですが、ユピテルATLASのログです。
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前回の記録と比較すると、前回が7時間55分で、今回が7時間1分ですから大幅に短縮しているように見えますが、休憩時間の差が大きく出ていて、平均速度では1km/h程度しか変わりません。
前回はパンクもしていますからねー。
バイクは同じキシリウムエキップを履いたFELTでしたから、タイヤの違いや推進効率からいうとFP2より若干FELTの方が上と考えれば、気温の差を相殺してもやや向上していると考えられます。
走行後の感じとしては、補給が少なかった割には、体力の消耗がかなり少ないようで、僕の場合パフォーマンスが向上した分を、スピードではなく、楽に走る方に使ってしまっているようで、これは「精神力」の問題なんですかねぇ(苦笑)。
ただ、惜しむらは山岳イベント用に調整してあるマドンで確認できていなかったことで、特に後半のコースは、軽量で剛性が有り、トルクを駆けられるジオメトリィに調整してあるマドンで走行した場合、どの程度で走れたのかは気になるところではあります。

何はともあれ、3か月振りのセンチュリーランでしたが、ぼくとしては十分楽しめました。
やっぱり僕はヒルクライムやレースより、こういったロングランのサイクリングイベントの方が性に合っているのだなと再確認できた次第です。
なにより厳しい状況の中、このような楽しいイベントを開催していただいた茨城県サイクリング協会の方々に感謝しつつ、来年もまた出場したいと切に願いまして、今回のレポートを閉じたいと思います。


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コメント 6

ももんが

凄い雨だったのですね。
お疲れ様でした。
苦行のようにしか見えませんが楽しかったのですね。
良かったです。
笠間焼の賞品はうちの両親が好きそうです/
by ももんが (2012-09-06 18:13) 

soraneko

ももんがさんへ

無事に完走できればこそですが、無事にスンナリ走りきれたイベントより「アクシデント」が有った方が、確実に「記憶」には残るようです。
僕個人的にはサイクルイベントは「リアルなドラマ」として楽しんでいて、ゲームと違い、「暑い寒い痛い苦しい」等もリアルに襲ってきますが、得られる感動や見識も桁違いに大きいのが魅力です。

参加賞の「笠間焼」は、一昨年もらったものも含めて、お茶や晩酌などに重宝しています。
確かに年配者向けのモノかもしれませんね。
by soraneko (2012-09-06 18:27) 

とも

豪雨の中、無事に完走できて良かったです。
お連れの方のアクシデントへの冷静な対処は流石はsoranekoでした。大抵は諦めてDNFとなってしまうケースだと思いますが、完走できたことの達成感は大きかったことと想像します。
写真からもイベントの楽しそうな雰囲気が伝わってきました。長く続けてもらいたいですね。
by とも (2012-09-09 23:06) 

soraneko

ともさんへ

諦めが悪すぎても危険では有りますが、まずは「完走」こロングライドイベントの醍醐味ですので、それを体験して貰ったと思います。

まあ、先を急がないサイクリングを嗜めるのには、「心のゆとり」のようなもは必要だと思いますし、どちらかといえば確に年配者向きだとは思いますので、これからのんびり取り組んで欲しいとは思います。
by soraneko (2012-09-10 06:09) 

potere

改めて完走おめでとうございます。
スコールをともなう悪天候にも負けず160km走破はすごいです。
アクシデントに襲われた後輩のI井さんも、このイベントをすごく楽しみにしていたのだと思います。
そんな中、スポーク折れのアクシデント!
soranekoさんの冷静な行動は、彼にとって大変心強かったのではないでしょうか。
自転車は自分が完走出来ればそれで良しと言うものではないですものね。
アクシデントに巻き込まれた人がいれば気遣う!
いいな~ ロングライドイベント!
by potere (2012-09-10 20:42) 

soraneko

potereさんへ

サイクルイベントの場合、「自分で出来る事は自分でやる」というのが基本なんですが、順位をめぐって競わないイベントなので、「相互互助」の精神は尊重されていると思います。
始めて合ったライダーと協力しながら難所を乗り切ったり、激励したりされたりという光景は珍しくは無いですし、感動もひとしおですね。

まあ無口で一言も口を利いてくれない「唯我独尊」のような方もいらっしゃいますが、それもサイクリングですし、色々な楽しみ方が許容され、尚且つ助け合いや交流もあるという「懐の深さ」みたいなところは大切にされてもいいのではないかと感じています。

多分僕は周囲のライダーからは、参加者の中でも誰とでも平気で喋り捲る「相当ニギヤカナおじさん」と、思われてはいるんでしょうね(苦笑)。


by soraneko (2012-09-10 22:10) 

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