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マドンにラジオを付けて、今年最初の「古峰ヶ原トレーニング」 [雑談]

5月を思わせるこの暖かさなら、走り出さない手はありません。
これだけ暖かければ流石に山の雪も解けているだろうと、今年に入ってから初めての「古峰ヶ原山岳トレーニング」に出かけることにしました。

とその前に、現時点で僕のメインバイクである(苦笑)マドンAに新装備です。
じつのところ、自転車を走っていて音楽を聴くのが好き「だった」のですが、イヤホン禁止のため、泣く泣くあきらめていました。
まあ、自転車の場合周囲の音が聞こえないことはかなり危険なことで仕方が無いのですが、何とかならないかなぁと常々考えておりました。

昔は小型の「トランジスタラジオ」を前籠に括り付けて、深夜放送を聞きながらナイトライドをしたこともありましたし、今でも「オジサン」達が良くやっていますよね。
でも、ツーリングをしていてロードバイクにラジオを付けて走っているライダーが少なからず存在していて、「クマよけ鈴」の代わりに使っているという話もアリ、何とか自転車にラジオを付けられないかなと考えたのがこれです。
古峰ヶ原 001(2).JPG

ミノウラノ「スマートフォンホルダ」にソニーのカードラジオが丁度収まるので使ってみました。
まあ、明瞭に音声が聞こえるというレベルではないのですが、なんとなく何か話し声や音楽が流れていれば十分で、僕の場合イザというときの警報を聞くという目的もあります。
先の震災の教訓ですが、大規模広域災害が起きたときは、特に山の中にいると恐らくAMラジオが一番頼りになると僕は考えています。

さて久しぶりの古峰ヶ原ですが、傾斜の緩い大鳥居までのコースは比較的快調にペースを維持することが出来ました。
しかし、今日は温かいだけに花粉で山が霞んでいます。
古峰ヶ原 003(2)b.JPG

大鳥居の前の酒屋さんで休憩していましたが、そこのご主人のお話では、山から煙が出ているくらい花粉が噴き出して、火事と間違えた人もいるくらいだそうです。

まったく山が杉だらけですが、やはりご主人のお話で、切り出しても人件費をかけるとまったく儲からない状態になっていて、放置されているそうなんですが、手を駆ける人もいなくなってきて、このままでは山が荒れてきて取り返しがつかない状態になると憂慮されていました。

さあここから勾配がきつくなるのですが、先ほどの大鳥居までで結構頑張ったせいもアリ思うように登れません。
先行している別のライダーがいたのですが、勾配がきつくなるとグングン引き離されていってしまいます。
最初は心拍が上がって苦しくなり、しばらくすると慣れてきて心拍は落ち着くのですが脚が重くて思うように回ってくれづ、しまいには「泣きの30T」まで使ってしまいました。
これは完全に、此処に走りに来た当初の状態に戻ってしまったようで、まあ一からやり直し!という事のようですねぇ(泣)。
この辺りは予想していた事なので、後は淡々と登って「古峰神社」でお参りを済ませて折り返しました。

肝心の路面の状態ですが、凍結箇所は完全になくなり、日陰の崖の下に雪が残っている程度でした。
古峰ヶ原 004(1).JPG


まあ、濡れている路面の部分は危ないのでゆっくり下がっている途中、何時も気になっているお蕎麦の店に寄ることにしました。
古峰ヶ原 006(1).JPG

道端にのぼりが有り川の対岸にあるお店なのですが、正直チョット一見さんは入り辛い感じです。

お店を除くと高齢の御主人が迎えてくれました。
昔からある民家を改造した感じのお店で、なんだか懐かしい感じです。
早速お茶とともに漬物がサービスで出てきます。
古峰ヶ原 007(2).JPG

押しの効いた懐かしい味のたくあんという感じのお漬物で、ああっお茶付けが食べたい!。

天ぷらもりそばを頼みましたが、コシのある風味の良い蕎麦で、天ぷらも野菜だけですが、甘味が有って良く揚がっていて美味しかったです。
これなら1000円は高くないと思いました。
古峰ヶ原 008(2).JPG

と、横に立札が見えて「評判のちたけ蕎麦は、セシウムの影響で提供できません」とありました。
北関東のこの山奥でも、今でも原発事故の影響は影を落としていますね。

この後お決まりの小来川方面に再び上って、あとは例幣使街道の文挟まで下るだけですが、途中に「Cafe」の看板を見つけました
古峰ヶ原 015(1).JPG


どうやら登山道の入り口になっていて、見上げると山小屋風の建物に明かりがともっていました。
古峰ヶ原 013(1).JPG


本当は天候が変わる前に早く帰りたかったですが、いい歳して子供のような好奇心にあふれるオヤジですから、躊躇なく激坂をダンシングで上りきり、寄り道することにしました。

結構高い位置まで上がるとシャレた感じのまさに見たたまの屋号の「山小屋Cafe」というお店です。
古峰ヶ原 012(1).JPG

失礼ながらこのような山奥だと、蕎麦や山菜などは有るのですが、美味しいコーヒーで休憩が出来るお店に出会う事はほとんどないので、期待が膨らみます。

人のよさそうな、僕よりはまだかなり若いマスターが一人でやってるお店で、これまた失礼ながら繁盛している気配は感じられませんでしたが、ご主人のお人柄や、ミルで挽きたてのおいしいコーヒー、山の上の見晴らしの良さなどの相乗効果なのか、本当に落ち着いてコーヒーを楽しむことが出来ました。
古峰ヶ原 011(2).JPG

なんでも、お亡くなりになったご主人の祖父の所有していた敷地や建物を管理するという事で一昨年からこの地で始められたそうです。

栃木百名選の「笹目倉山」の登山道の入り口にある場所です。
まあ、「高尾山」のような有名な山ではないので、御主人曰く「御高齢の登山者ばかりで、間違っても今はやりの山ガールなんて来ませんね」とおっしゃっていました。
整備された登山道ではなく、まさに「分け入る」感じの本当の野山で、初心者にはちとキツイかもしれないとの事ですが、意外に登りがいがある山かもしれません。
結局1時間ばかり他のお客さんがいないのを良いことにご主人と色々お話して(僕が一方的に話していたとも)一時間ほど休憩していましたが、のんびりすることが出来ました。

いや、久しぶりの古峰ヶ原はやはり大変でしたが、脚のどこか特定の部位が痛くなることもなく、まんべんなく全体の筋肉を使って心地よい疲労感が有りますね。

さて、この古峰ヶ原ですが、サイクリスタにとって、トレーニングコースや、観光目的のツーリングで利用者が増えてきています(自分がそうですが)が、地元に住んでいて生活を営む人たちと今回触れ合って色々なお話を聞くことができて考えたことが有ります。
皆さん一様に自転車が増えてきたことに驚いていて、遠巻きにサイクリスタを眺めているという感じでしたが、やはりこのような方々に理解していただいて、末永くこの素晴らしいロケーションを楽しめるように、特にマナーや交通ルールなどに気を付けて、走らなければいけないのではないでしょうか?
かつての「RVブーム」「アウトドアブーム」「峠ブーム」などは、自分たちの楽しみのため地元の人たちに多大な迷惑をかけてしまったので、怒りを買った結果として追い出されてしまったという「苦い歴史」があったのですが、自転車はその轍を踏まないように、皆で気を付けて行きたいですね。
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ももんが

山の中の趣のあるお店はいいですね。
なかなか行く機会も無いのですが、私も走るときはマナーなど気をつけたいです。
by ももんが (2013-03-10 19:45) 

やっとこ

どうも、やとっこです。
自分は自転車に乗っていると、なかなか途中のお店に立ち寄ることが出来ません。
不精なのでしょう、しかしsoranekoさんの記事から今度は立ち寄ってみようかと思います。
赴任先も花粉と黄砂が飛びまくってましたが、そちらも同じですね!
PM何タラというのも気にはなりますが・・・
今年の花粉は昨年比7倍との噂もありますので、まだ花粉症になっていない私も気をつけたいところですが、soranekoさんも十分ご注意ください。
そうそう、ラジオは良いですね〜装着してみようかな〜
by やっとこ (2013-03-10 20:47) 

soraneko

ももんがさんへ

一心不乱に走り込んでいると、視野が狭まり見過ごしてしまう事が多いのですが、もともと集中力がない方で(苦笑)、走りながらキョロキョロしてますので、色々見つけてしまいます。
by soraneko (2013-03-11 05:50) 

soraneko

やっとこさんへ

いや、この季節に山間部に入るなどという事は、以前なら「絶対」なかったので、木々から湧き上がるように出てくる花粉には驚きました。
多くのライダーとすれ違いましたが、やはりマスクの装着率は高かったと思います。
だけどマスクして山登りは勘弁してほしいですねー。
僕はアレルギーは無いので花粉は大丈夫のようですが、黄砂とPM2.5が増えてくると防塵マスクの装着は必要かもしれません。

ラジオは試しに付けて見ましたが、交通量の少ない田舎道をゆっくり流す程度なら音もよく聞こえて快適でした。
「骨伝導イヤホン」なら耳をふさがないので音楽も聞けそうですが、どちらにしてもあまり音楽などに気がそれると危険ですから、かすかに聞こえる程度の方が良いのかもしれませんね。
by soraneko (2013-03-11 06:00) 

とも

ラジオはいいですね。昔は車に乗る時は当たり前のようにラジオを聴いていたことを思い出しました。その後、ソースはカセットテープやCD、そしてMDへとシフトしていき、今ではHDDやTVなど搭載されてしまいましたが、やはり原点はラジオかなと思います。
AM局がFM化…なんて話も聞きますが、仰る通り災害時に受信しやすいのは電波の特性上AMのほうが遥かに優れているので、今後も無くさないでいてもらいたいものです。
相変わらず、充実した寄り道を楽しまれておりますね。自分の場合、他に目がいかなくなりがちですが、思い切って足を止めてみることも覚えていきたいと思いました。
by とも (2013-03-17 16:46) 

soraneko

ともさんへ

地上波TVが壊滅的にくだらなくなってしまったので、自宅でもラジオを聴く機会が増えてきました。
ネットと違って、パーソナリティの血の通った声が色々なイメージや刺激を与えてくれるのが良いのかもしれませんね。
聴取率が落ちていて、スポンサー収入が減少して経営が厳しいラジオ局が多いのだそうですけど、ラジオにはラジオの良さが有ることを最近再認識しています。

寄り道は止められないですねー(笑)。
一心不乱に走り続けるのも悪くないのですが、僕は本来「ぶらり途中下車」派ですから、天候が良くなると色々なところに行って「寄り道」をしたくなってきます。


by soraneko (2013-03-19 20:47) 

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