JCAサイクリングリーダー講習会を受講

流石に１０年以上この世界でチョロチョロしていると、いろいろなサイクリスタとお会いする機会がたくさんあり、皆さんこの道の大ベテランであったり、特定の分野で実績を上げたりしている方々が多いのですが、それに比べて自分は・・・・・となると、まだまだヒヨっ子だなぁといつも思っています。

とはいえ、それなりに色々な経験もあり、またたくさんの関係者の方々にお世話になってきた事など考えると、こんな自分でもお役に立てることがあるのでは？と考えるようになり、イベントのお手伝いなどを少しずつ引き受けるようにはしています。

また自分の職場にあっては、仲間内の最年長で自転車歴が最も長いこともあり、ツーリングの企画とか先導を押し付けられる（苦笑）機会もあるので、それなりに小グループ単位のリーダー的なスキルも全くないわけではありません。
また、別に特別なスキルではなく自慢もできないのですが、そもそも学生の時は「社会教育実践指導者」を養成する専門学校に行っていたこともあり、一応当時アウトドアや社会教育活動の現場で、中級レベルの集団のリーダになる為の各種講義と、レクレーション活動の現場での技能実技を受けています。

ですからサイクリングに限らず、今でも社会教育活動の現場での小集団活動の企画立案から運営、指導に関しては、一定の能力はありますし、自転車の知識も、多分豊富な方？ですよね（笑）。
そういった意味で、変な意味で自信過剰ではなく、自然体でサイクリングイベントの運営側に組み込まれても十分お役に立てると思っているのですが、やはりここはこの道の専門分野のちゃんとした講義を受けてみたいと思っていました。
そんな時に栃木県サイクリング協会の方から「サイクリングリーダーの講習会があるよ」という情報を頂いいたので、二つ返事で受講することにしました。

講義はJCA日本サイクリング協会が認定する「サイクリングリーダー養成講座」で、ICA茨城県サイクリング協会が幹事となり、茨城県水戸市内原にある中央公民館で講義が行われました。

現地に行って個人的な「サプライズ」がありました。
なんとブログのお付き合いで最古参の「とも」さんが、CCA千葉県サイクリング協会から、お仲間と一緒に受講にこられていたんです。
今回特に受講のことは僕もアナウンスしてませんでしたし、本当に全く「偶然」で本当に驚くとともに、ものすごく嬉しかったです！。
ともさんも自転車歴を重ねてきて、仲間内で指導する立場になられておられるとのことで、それ以上にやはりサイクリスタとしての意識の高さがの賜物であり、責任感の強いともさんらしい選択だなあと思いました。


さて講義は公民館の大講堂で「座学」が行われます。

先の専門学校時代は「公民館活動」の実習で、よく各地（主に千葉県）の公民館を訪ねていたので、なんだか懐かしい雰囲気ですね。

講義そのものはテーマ別に各講師の方々が受け持って４時間ほど行われました。
今回会場の都合で17：00で終了するため、若干駆け足で総花的な内容になってしまった事は仕方が無かったと思います。
まあ、この道のベテランであるサイクリング協会のインストラクターの方々の「生」の経験談が聞けたのは個人的には大収穫でした。

このあと宿泊先の鉱泉温泉のある近隣の三湯というところにある「湯泉荘」に会場が移ります。

昔からある「割烹旅館」で、かなり趣のある素晴らしい旅館でした。
割烹旅館というだけあって、お料理も美味しかったです。

夕方は残りの座学と「実技」で、チームに分かれて翌日行われるサイクリングで各々がリーダとしてグループを引率する計画を練って提出します。
じつは本番はこのあとの「懇談」にありまして、各々の部屋に分かれて初めて合うそれぞれの地域の協会の方とお話をさせていただきました。
ただ僕の部屋が一番懇談がヒートアップしていたようで（苦笑）結局就寝が2：30を過ぎてしまいました。

翌日7：00朝食で、8：30集合、準備運動をして9：00に出発して、各々のチームが計画したルートを走行して、11：00までに帰ってくる、ショートコースのサイクリングを行います。
走行工程で、必ず１回リーダーとサブリーダーを行うというのが条件で、サイクリング協会のインストラクターが「判定」のため同行します。
まあこれは「講習」なので、それなりの緊張感を持って走行しているのですが、コースの茨城県笠間市の郊外は、これぞ日本の原風景と言えるような「里山」がいまだ健在で、棚田や鎮守の森の大きなケヤキの木など、まるで「トトロ」が出てきそうな風景で、思わず講習だということを忘れて里山ツーリングを楽しんでしまいました。

国道５０号横の旧道を通過していたとき、またまた遭遇してしまいました（笑）。

ここは地元では有名な「ムフフホテル街」でして（笑）、どうやら潰れたホテルを改装してレストアをしているショップのようで、色々な日米の旧車が並んでいました。
うーんここはまた来るようですね。

あと、やはり笠間の陶芸の森から北上する道で、５０号線と交差して更に北上している新しい道があったのですが、そこの坂の上に、本当に「坂の上のパン屋さん」というパン屋がありました。

ここは同行していた地元の方々も「実は気になっていたんだよね」とおっしゃっていたのですが、僕の「グルメ妖怪アンテナ」もビンビンきましたので（笑）、講習が終わってから帰路に寄ってパンを買ってみました。

焼きたての各種パンが並んでいる綺麗な店で、店内でコーヒーを飲みながら買ったパンも食べられます。
パン自体は、特に何かに特化してこだわった感じではなく、素朴な味のする焼きたての美味しいパンでした。

驚いたのが値段で、全部で５個買ったので、８００円くらいするかな？と会計をしたら５８０円というリーズナブルなものでした。
間違っていませんか？と聞き返したくらいで、このお味でこの値段は抜群のコスパだと思います。
ここもルートに組み込んで、是非また訪れてみたいと思いました。

肝心の講習の方ですが、こちらは無事終了して、修了証書をいただきました。
一応このあと正式手続きをすると、財団法人日本サイクリング協会公認の「サイクリングリーダー」のライセンスが発行されて、協会公認でサイクリングの小集団のリーダーを担えるようになります。
協会のライセンスは、この上にコーディネーターやインストラクター1・2級があるそうで、各々３年の実技を経て受講資格が発生し、今度は講義だけではなく「受験」で筆記と実技の試験があります。

まあ自分的にはとりあえずサイクリングリーダーとして、各種イベントでコツコツ実績を積んでいき、後のことはその時に考えようと思っています。
まあ、僕が持っている「危機管理士３級」の資格も含めて、これでメシが食えるような類の資格ではないので、「何を酔狂な」と思われる方もおられるとは思います（苦笑）。
とはいえ、せっかく長い人生経験で培ってきた各種スキルですので、自分の生活の為だけではなく、少しでも人様のために役に立てるのなら、頑張って身に付けてきたカイもあると、個人的には考えています。

タグ：茨城県サイクリング協会 栃木県サイクリング協会 サイクリングリーダー JCA日本サイクリング協会

コメント 8

SORANEKOさま

JCAサイクリングリーダー講習会の件、興味深く読まさせていただきました。このようなことを考えるのは、JCAならではと考えてしまいます。　確かに、度の自転車愛好会でも、リーダーの不在が際立っております。　
横浜の同好会でも、「リーダーが少ないので、暫く会員の入会は遠慮していただいております。」とHPに書いていましたが、これはある意味正解かもしれません。もし、事故でも起きたら、その同好会にとって取り返しがつかない大変なことになります。
私は、あまりレースやイベントに参加する指向はないのですが、是非、このようなサイクリングリーダーを目指してみて、貢献できるのは素晴らしいことだと思いました。　　本当に、もっと早く自転車に出会ってたら・・・・と思いますネ。
by 大型中年 (2015-05-11 22:03) 

講習会お疲れ様でした。
この様な講習会に参加して実践するところはさすがですね。
自分もそうですが、ツーリングを楽しむ人には必須のプログラムかもしれませんね。

by やっとこ (2015-05-11 22:09) 

大型中年さんへ

自転車ブームといわしれ久しいですが、やはりネット環境や雑誌媒体、ショップ単位での環境の牽引が現状でして、先鋭的に活動している方々は良いかもしれませんが、「もっと肩の力を抜いて楽しみたい」という向きの方々は「マス」化されていて、サイクリスタとしての連帯とか、また環境改善のための意見が反映されないとかの問題があるように感じていました。

何もレースをするとか、イベントに参加するとかではないにせよ、楽しく自転車生活を送る上で大切な、基本的なルールやスキルなどが、聞けたり習得できるように、身近に「気軽に話しかけられるサイクリングおじさん」みたいな存在が増えると、もっと多くの人達に自転車を安全に楽しんでもらえるのではと感じています。

僕個人はもともと「根暗なサイクリスト」で、ひとりで気ままにブラブラしていたほうが好きなのですが（苦笑）。
by soraneko (2015-05-12 10:26) 

やっとこさんへ

なんというか、普段色々と「偉そうに講釈をたれている」都合上、やはり率先して活動しなければいけない「義務」はあるのかな？と思いました。
まあJCAの活動自体、今後どのように推移していくかはなんとも言えない部分も散見されますが、我々の世代として、やれることはやっておきたいと考えています。
by soraneko (2015-05-12 10:32) 

本当に偶然でしたね。久しぶりにお会いできてとても嬉しかったです。自転車のことはもちろん、クルマの話などもいつもよりは時間があったはずなのですが、楽しい時間というのはとても速いスピードで流れていきました。許されるならそのままいつまでも話していたかったです。
宿は趣がありましたね。実習で走ったコースも、風景といい立ち寄りたくなるムフフ（？）な場所（あそこはいきなり別世界が広がってましたね！）やお店がいくつもあり、ああいう宿を起点にして、周辺を数日にわたって走るのも楽しそう。茨城には1年半ほど居ましたが、その時にもっと散策すればよかったと悔やんでいます。
各方面から集まった自転車好きとのコミュニケーション、初めてお会いした方々と紙の地図を用いた走行計画の作成と実走。短時間ではありましたが、今回の講習会で学ぶことは少なくなかったと思います。何より多くの刺激を受けてモチベーションも高まったようです。早速、日常の活動にも意識を持って望み、まずは身近なイベントでも活動できるにしていくつもりです。
soranekoさんとは、近々のイベントでもまたお会いできそうなので楽しみです(^^)
今後、さらに深く関わりが持てますよう、あらためてよろしくお願い致します！
by とも (2015-05-13 23:01) 

ともさんへ

ともさんとはやはり「縁」があるのだなぁと、感慨無量でした。
多分、向いている方向性が同じなんでしょうね、だからルートは違えど、所々の交差点で巡り会えるのだと思っています。

そういった意味では大きな括りで「サイクリング協会」という、比較的同じ方向に向いている方々との親交の輪を広げることの出来た今回の研修は、僕自身心地よかったと同時に、新たな刺激をたくさんいただくことができました。

ある意味今回実習で走らさせていただいて、サイクリングの面白さは距離や難易度ではないということを改めて実感することができました。
そういった意味で、小さなお子さんからベテランサイクリスタまで、多くの人達が一緒に楽しめるサイクリング等を、今後自分で企画していって、周囲に「楽しい自転車生活」の輪を広げていきたいと思っています。

今度の「銚子センチュリーライド」でお会いできる事を楽しみにしています。
もしなにかお手伝いできることがありましたら、「栃木県サイクリング協会」の会員として、喜んでご協力いたしますので、気軽に声をかけてください。
by soraneko (2015-05-14 12:36) 

歳を重ねていくというのも、まんざら悪いことばかりではありませんね。確かに体力や頑張りが利かなくなってくる事が多くなり、直面した現実に愕然とすることがありますが、逆に経験や知識、そして人と人との繋がりといった側面では年齢を重ねて行けばいくほど、それが自分の為、そして他者や地域に対して役立つ術になっていくのだと、どすこいライダーさんの日記を読んで、そう感じました。自分の経験を整理して、出来ること、挑戦したいこと、頑張ってみたいこと・・・そういったものに力を注ぐって素敵なことだと。僕も頑張ろ！って、そんな気持ちになりました^^

PS：確か今年の4月だったと思います。どすこいライダーさんの「銚子電鉄支援、高校生の情熱が実を結ぶ」に関連した内容の記事を毎日新聞で見ました。私は何のサポートもしてあげられなかったのですが、なんだか嬉しくなってｺﾒﾝﾄでお知らせさせていただきました。
by potere (2015-05-16 13:30) 

ｐｏｔｅｒｅさんへ

「加齢」という言葉はネガティブなイメージで捉えられることのほうが多いのですが、一年一年の年齢が「加えられた」からこそ、見えてくるものもあるわけで、この年齢に至ることが出来たことを素直に喜びたいです。
とはいえこのご時世「一寸先は闇」で先のことは本当に分からないのですが、恐らく若い頃より未来に費やせることのできる時間は短いはずですので、大切にしていきたいですね。

銚子電鉄は本当に若い人たちの情熱が実を結んで、故障した車両を復活させることができたんですよね。
「どうせダメだから努力をしない」と、悪い意味で達観してしまうのは、先の加齢の悪い方の側面で、正直に「負うた子に教えられる」思いがして、協力させていただきました。
by soraneko (2015-05-18 12:02)