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活発な火山活動の杞憂、備えあれば [防災]

今年は毎年参加していた「ツールド草津」ヒルクライムが、火山活動の活発化で中止になっていました。
じつは昨年参加したときも、コース脇から硫黄の匂いのする蒸気が吹いている場所があるのですが、そこの「硫化水素警報」の警戒音が鳴り響き、係員が「立ち止まらないでください」と叫んでいたのが印象的でした。
多分既に活動が活発化していたのだと思います。

今話題の「箱根山」の大涌谷も、じつは数年前から「箱根山はおかしい?」という話がいろいろなところから出ていて、やっぱり活動が盛んになっていたんだなぁと納得しました。
それ以外にも山形県の「蔵王山」や、福島県の「吾妻山」、九州熊本の「阿蘇山」、鹿児島の「桜山」なども活動が活発かしていて、じつは東京都である、西ノ島の火山活動は、海底火山だからあの程度で済んでいた話で、あれが地上で起きていたら「大惨事」の凄まじい火山活だと言われています。

おそらくというか、間違いなく「東日本大震災」で、日本列島が大きく動いている影響なんでしょうが、じつは20世紀は火山活動が比較的大人しかった時代だそうで、これから「いつもの通り」の活性期に入ったと言われていて、各地の火山の過去の被害を考えれば、その規模で現在起きてしまった場合、近代都市で一体どのような影響があるのかは、正直起きてしまってからでないと解らないというのが本音の部分だと思います。

話は変わりますが、ここ数日、関東や東海地方で、太陽の周りに虹の輪ができる「大陽光環」や、昼間に水平の虹が現れる現象が目撃されていて、「ウェザーニュース」などでは、多くの画像も取られています。
「森田さんの天気予報」では、これらは天候が悪くなるとき、上空の薄い雲が現れるとくもの氷や水の粒が反射して、虹ができるのだと解説されています。

確かにそれは「正論」で、そのような時に起きることは間違いないのですが、昭和初期に地震と雲の関係に気がついて研究していた「椋平廣吉」氏の分類で、地震が起きる前兆宏観現象の一つに、天候の悪化だけが理由ではなく発生しと思われる、地震前兆に関わる疑いのある虹のことを「椋平虹」と呼ばれています。

今回の虹が単なる天候現象なのか、天候現象を誘発する要因の一つとして、地震の前兆があるのかという点に関しては、何とも言えません。
ただ、先の椋平氏の記述の中に「朝焼け夕焼けは注意」という項目もあります。
で、実のところ昨日の夕方、本日の夜明け、夕方に、かなり「不気味な」朝焼け、夕焼け」を僕は見ています。

これは昨日の夕焼けです。
DSC_0008.JPG

よく言われるのが「熟柿のような真っ赤な夕日」とか、青みが深い血のような赤い夕焼けなどが怪しいとも言われています。

若干色補正していますがこんな感じです。
DSC_0011.JPG

おまけにこれは宇都宮から南西方向からの「放射現象」が見られますね。

これは本日鬼怒川自転車道から来た不気味な朝焼けです。
筑波150524 007.JPG

基本的に大気中の微粒子が多いとこういう色合いになり、水蒸気や大気汚染物質、または山火事の煙の粒子などでもこうなりますが、待機中のプラスイオンの濃度が上昇すると、それが核にとなり、薄い「モヤ」などが水平線付近に滞留している時にもこうなります。
ちなみにプラスイオンの発生量の上昇は、地震前兆の一つという説もあります。

これが本日の夕焼けです。
DSC_0017.JPG

長い「筋雲」が見えますが、これは飛行機雲だと思います。
ただ、飛行機雲が消えないで長時間滞留しているときは、その上空に雲を維持させ続ける条件が整っているということで、やはりプラスイオンや、電磁波の帯電現象という説もあります。

地震予知は出来ないというのはある意味正解で、間違いでもあります。
「時間と場所を人間の時間認識と、政治的かつ経済的に耐えうる精度で行う」という意味での地震予知は現時点「日本」では不可能とされています。
ただし、気象庁の行っている長期予報レベルの「当たるも八卦、当たらぬも八卦」レベルであれば、もはや確率された方法はいくつかあります。
ただしここではっきり言っておかなければならないんですが、現在地震予知に関しては気象庁以外が外部に関して正式に発令することは気象法により禁止されていることなんですね。

ですから僕なんかがよく言っていることは、たとえば天気の民間伝承で「ツバメが低く飛ぶと翌日は雨が降る」という程度の、ソフトな呼びかけレベルの地震発生への警戒の呼びかけだと思ってください。
また確率を高くするには、たとえば動物の行動とか電波障害とか、磁気異常(磁石が落ちる)などと複数の前兆現象が観察される事を、個人的には条件にしています。
ただ広義でたとえば箱根山に関しては、もういつ何かが起きてもおかしくない状況であることは事実なので、より警戒を促しているわけです。

ここで皆さんに思い起こしてほしいのですが、数年前台風の影響で東名高速道路が数日止まった時に、関東地方のスーパーやコンビニから「菓子パン」を筆頭とする数種類の食料品が消えてしまった事を覚えておられるでしょうか?、
この東名高速道路、国道1号線、東海道本線、東海道新幹線など、日本のインフラの最も重要な「幹線」が、もしいっぺんに寸断されてしまったと考えると、恐らく菓子パンが消えてしまう程度では済まない事は想像に固くありません。

また、仮にかなりの規模の、過去起きた箱根山の最大級の噴火が発生してしまった場合、あと考えたくはないのですが、もし富士山まで誘発されてしまい、関東東海方面に広範囲に降灰が予想された場合、浄水地に降った灰の影響で上水道は長期間止まる可能性もあり、送電線が灰の重みで切れたり、そもそも湾岸地域の火力発電所が、灰を吸い込んで停止する危険性までありますから「電力」も長時間途絶えてしまうケースすらあるんです。

そうなると火山近隣の直接の被害以外にも、広範囲に渡って、長期間水、電気、食料が途絶える可能性が否定できないという観点で、各家庭の水と食料の緊急備蓄を真剣に考えて欲しいと思っています。
このあたり権威を振りかざせば(笑)、危機管理士3級の人間の意見でもありますから、頭の片隅に置いておいて損はない話だと思っていただけると幸いです。

どちらにしてもそんなことになっては自転車イベントどころではなくなってしまうので(苦笑)、個人的にはそういう「スケールの小さい望み」で、大規模災害が発生して欲しくないと祈っているところです。
そんな人はいないと思いますが(オイオイ)、具体的に何をどのくらい備蓄すれば良いかという正確な知識もあるので、心配な方はコメントを遠慮せず願いします。
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とも

先日の大きな地震といい、各地での火山活動といい、ちょっと気になります。忘れかけていた3.11の時に茨城で感じた不安(交通の分断、食料の確保、電気の供給など)がよみがえってきました。自宅の備えをあらためて確認しておこうと思います。
by とも (2015-05-27 23:31) 

soraneko

ともさんへ

先日の地震では、やはり震災がフラッシュバックした人が結構多かったようです。
あれ以来職場でも、とにかく一目散に逃げるようになっています。

そういえば、自分の日記で銚子の過去の記録を見返してみると、前後に結構大きい地震があったようです。
東京湾にシャチが入り込んだりと、油断はできなさそうですね。
by soraneko (2015-05-28 16:30) 

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