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栃木県に大雨特別警報、戦後最悪の水害か? [危機管理]

個人的に今まで知っている限りにおいて、栃木県としては過去最大の水害に見舞われています、
昭和22年の「カスリーン台風」の時も、かなりの被害があったそうですが、あの時は戦後まもない時でしたし、その後の堤防や、河川改修など水防が整備されてからでは、ここまでの被害が出た水害はありませんでした。

昨日に遡りますが、定期的に「雨雲レーダー」で監視していると、太平洋から関東地方に南北に延びる強い雨雲が伸びていて、同じところに一時間に50mm以上降り続くような雨が降り続いているのが不安でした。
勤務中もときおり車のラジオで情報を聞いていると次から次へと被害が拡大していることが分かりました。

結局ほとんど同じところ、県の西部に凄まじい雨が降り続いていました。
雨雲栃木150910.jpg

恐らくこの時点(9月10日午前10時)でも雨が降り続いていることから、被害はもっと拡大していく事が予想されます。

まあ、幸いというべきなのは、ここ数年の異常気象による激甚災害の対策で、避難指示がかなり早い時期に出されるようになった事で、少なくとも「人的被害」は最小限に抑えるこ事ができるようになってきました。
ただ。個人一人ひとりが、どの程度の「危機感」を持っているかという点は怪しいもので、なにせ栃木県は「て天災が少ないところ」という、間違った認識を持った世代がいますので、甘く見ているようだと本当に命が奪われるようなことになります。

被害に遭われた方々には本当にお見舞い申し上げるとともに、被害が拡大していく状態ですので、「自分だけは大丈夫」という、根拠のない自信は戒めて、最大限の警戒をして欲しいと思います。

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yPhonist

ニュースを見ていて、「鬼怒川」「決壊」という言葉に反応してしまいました。状況はいかがでしょうか?
何事もなければいいのですが。
by yPhonist (2015-09-10 17:26) 

kanchi

気象状況に飛行が左右され易い軽飛行機を操縦していた頃から気象変化には過敏になっています。今回の大雨は台風が列島に近づいた頃に民間の気象情報を出すところから、水分を過分に含んだ雲が東京湾から栃木方面にどんどん流れ込んでいくから警戒が必要と発してましたが、自治体のほとんどは気象庁の情報のみを頼りに気象災害対策しているので、対応が遅れ気味になっていたのではないですかね。
一般的な気象予報は別にして、独自の予報を行って災害対応の準備を常時行っている自衛隊の気象予報を各自治体は頼ったほうが良いのではないかと思っています。
by kanchi (2015-09-10 21:30) 

大型中年

SORANEKOさま

「鬼怒川決壊」とのニュース!
ご無事でしょうか? 少し心配しています。
by 大型中年 (2015-09-10 21:50) 

soraneko

yPhonistさんへ

とにかく、ほぼ一日中栃木県の西部で強い雨が降り続いたわけで、報道されないだけで、県の南東部、南部の大きな河川沿いの田園地帯などは、いたるところで冠水している状態でした。
居住している宇都宮の東武地域や、鬼怒川東岸の「芳賀台地」は、報道が信じられないほど雨量も少なく、被害もありませんでした。
山間部は2ヶ月分の降水があり、本格的な台風シーズンになると心配です。

by soraneko (2015-09-11 03:20) 

soraneko

Kanchiさんへ

お昼頃から、気象レーダーや天気図とにらめっこで、「これはえらいことになるな」と思っていました。
素人でもわかるのに、本当に情報が後手後手で腹が立ちましたね。
各自治体においても、本気で「危機管理」を行っているところは現実的な対応をしていますが、残念ながら栃木や茨城の田舎の自治体あたりだと、その気も能力もないのが現実でした。

日常から「危機管理室」を設けて、気象や危機管理、防災士などの専門家が判断して、例えば自衛隊とかとも何かあってから依頼するのではなく、情報交換を勧めておくとかが必要だと思います。
確かに気象庁の情報に頼っていたら、命がいくつあっても足らないのが現実で、先の情報交換の一環として、気象情報の提供を受けるのは、必要になると思います。
by soraneko (2015-09-11 03:28) 

soraneko

大型中年さんへ

これだけ甚大な被害が地元で出ているのに、申し訳がないくらい、住んでいる周辺や職場では何事もありませんでした。
「鬼怒川」は字のごとく鬼が怒れるように激しい氾濫を毎年起こしていた「暴れ川」でしたが、上流の大型ダムの完成以降、大人しくなったと言われていました。
結局ダムの上流以外のところで怒涛の降雨があったのですから、ダムは役に立たず、堤防も役に立たなかったようです。

鬼怒川沿岸に住む知人なども、堤防が崩れるなどという認識は全くなく、大型台風が来ても「のほほん」としていたくらいですから、今回も避難指示が出ても全く耳も貸さなかった住民が、被害にあったように思えます。
by soraneko (2015-09-11 03:35) 

とも

soranekoさんの周りには影響がなかったとのことで安心しました。
会社から帰って遅い時間のTVで映像をみましたが、予想以上の被害に言葉を失いました。東京や千葉の方は大したことがなかったもので…
最近は予報も精度が上がってきておりますが、それらを受け止める側の心構えがより重要なのかもしれません。自分も災害対策をちゃんと見直しておこうと思いました。
by とも (2015-09-13 22:36) 

soraneko

ともさんへ

とにかく、気象データをモニターしていて尋常ではない降雨量でしたから、毎違いなく川は溢れると危惧していました。
国土交通省はHPで「河川情報」というサイトがあって、携帯やスマホでも近隣や上流の雨量や河川の水位、警戒レベルを身近に確認できるのですが、鬼怒川の辺に住んでいながら、台風でも全く気にしていないという話を常常聞いていて、「何かあったら助からないよ」と進言していたのですが、行政の不備云々以前に、「自分が災害に遭うかも知れない」という危機感と想像力と行動力を、個々に持っていなければ災害被害は防ぐことはできないと痛感しています。
by soraneko (2015-09-14 09:40) 

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