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猪苗代キャンプに参加、初の県境北限突破! [イベント]

先週金曜日に記事を投稿してから、ほとんどPCも起動していないような状態で、本日から夏季連休にはいりましたので、8月6日・7日に宿泊で開催されました、茨城県サイクリング協会主催の「猪苗代キャンプ」に参加した記事を投稿します。
忙しいというより、体がだるくて出勤して業務をこなすだけで精一杯という感じで、「夏バテ」ではないと思うのですが、他の事が全く手につきませんでした。

さて「猪苗代キャンプ」ですが、茨城県サイクリング協会の行事で、猪苗代湖の北側に聳える「磐梯山」の麓にある「国立磐梯青少年交流の家」に集合して交流を図ろうという行事で、今年は近隣の県の協会にもお声をかけていただいたこともあり、参加させていただきました。

順当に計画立てるのなら、自動車で現地まで行って猪苗代周辺を参加者の方々とサイクリングするのが一番楽しいとは思うのですが、今回は意を決して自走で現地に向かうことにしました。
実はこれだけいろいろな所を走っているのにも関わらず、栃木県から自走で北方向の県境を越えて「福島県」に行った事がありません。
選択ルートにもよりますが、およそ80kmも走れば福島県の「白河市」に行けるので、センチュリーライドを覚悟すればそう困難な感じがしませんが、平坦な関東平野は宇都宮付近で終わっていて、あとはひたすらダラダラと登っていたり、丘陵地帯のアップダウンが続いたりした感じになるので、「よほどの用事」がない限り、喜んで走りに行くことはありませんでした。

恐らく自転車趣味を再開した当初、見たからに「どすこいライダー」だったあの頃(笑)、クロスバイクで向かって散々な目に遭ってスゴスゴと引き返してきた「トラウマ」が残っているのかもしれません。
とりあえずルートを選定しようと、「ルートラボ」で宇都宮から猪苗代に行くルートを探しましたら、幾つか見つけることが出来て、比較的獲得標高の少ないこのルートを参考にすることにしました。

基本的に交通量が多い基幹国道の「国道4号線」を通らず、裏道の県道を伝って「旧奥州街道」である「国道294号線」を北上して白河市を通過して猪苗代湖の東岸沿いに磐梯山を目指すルートです。
実はこの道は自動車では何度も走ったことがあり、故に「えーっ!、あんな険しいところ本気で自転車で走らなければいけないの!」と尻込みしてしまっていたのですが、今になってみればこのルートより遥かに厳しい山岳ロングライドイベントも完走しているわけですから、走れない理由は無かったんですよね(笑)。

ただ、自走を戸惑わせたのはルートだけではなく当日の天候で、幸い雨は降らないようでしたが、気温が今年一番高温になることが予想されて、到着地の隣にある「会津若松市」の最高気温の予想が「38℃」という数字を見たときにはさすがに血の気が引いてきました(笑)。
しかし昨年の銚子ツーリングもそうですが、なんで僕が泊まりがけのツーリングを計画すると「その年の最も暑い日」になってしまうんでしょうね?。
さすが「持っている」人間は、「男はつらいよ!」と言ったところでしょうか(笑)。

さ、いい大人なんだから、メソメソしないで四の五の言わずに走りましょう(笑)
本当はもっと早く出るはずでしたが4:15に自宅を出発です。
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もうこの時点でもジャージはじっとり濡れていて、日が出てくると思いやられます。

鬼怒川の西岸沿いに北上しているうちは、まだこんな感じで、平坦な水田が続きます。
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ただ見た目は平坦でも、既に勾配があり登り続けるだけになります。

矢板市を通過して4号線を横断して東側に向かい東北方向に大田原市を通過すると、だんだん丘陵地帯で道が険しくなってきます。
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那須町に入る頃には立派な山岳ルートになっています。
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ここから国道294号線に合流しますが、さすが地方の3桁国道だけあって、のどかな風情が続きますし、目に見えて上り坂になり、福島県境まで基本地味に登りが続きます。
県境には約4時間30分かかって76kmほど走って到着です。
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ここから少し離れたところに、昔の奥州街道の関東の北の玄関口とも言える「白河の関」があり、江戸時代は「入り鉄砲出女」を厳しく監視していたんですよね。
とまあ感傷に浸る暇もないのですが、これで人生初の自転車による福島入りを達成することができました。
日帰りであればここを目的地に十分楽しめるレベルだということは分かりましたから、また別の機会に訪れてみたいですね。

と、後になればこんな呑気なことも書けますが(笑)、走っている時点では、暑さとこの先の峠越えの懸念とスケジュールの事で頭がいっぱいでそれどころではありませんでした。
県境を下ると白河市で、「白河ラーメン」も今回はスルーして再び国道4号線を横切り、今度は北西方向に進路を取り猪苗代湖を目指します。

ここから「天栄村」を通過するルートは緩やかにアップダウンがありながら、水田沿いを走る比較的のんびりとしたルートです。
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暑いのですが景観がよく気持ちがいいですね。

天栄村を通過して須賀川市に入りますが、この間はアップダウンはありますが高低差はなく標高350m付近で推移しますが、国道118号との合流、分岐を過ぎるといよいよ山岳コースに突入で、標高745mの「勢至堂峠」を目指します。
実際峠は旧道で、今はトンネルになっていますが、トンネルに入って一気に気温が下がったのと、トンネルを出た後は下りになった事もあり、やっとホットすることができました。
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さて一気に下り福島県湖南町福良というところでちょうど12:00になりましたが、コンビニはおろか普通のお店も無い感じで、飲食店も見つからなかったので、猪苗代湖に出て東岸を一気に磐梯山を目指します。
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久しぶりの猪苗代湖ですが、ほとんど北岸からしか見たことがなく、随分印象が違いますが、この日は波も穏やかで青い湖面が広がっている綺麗な印象の強い湖ですね。

でもさすがに疲れたのと、15:30の集合時間には余裕で到着できる目算がついたので、湖畔のカフェで休憩します。
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「こむぎ」さんという手作りパンのお店で、美味しいパンを期待したのですが、この12:30で、もう売り切れという人気のお店のようで、がっかりしましたが、ピザは食べられるとのことで、ピザとアイスコーヒーを注文いたしました。
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さすがパン屋さんの作るピザだけあり、ピザ生地がやや甘味が有りしっかりとした食感のパンのような生地で、食べごたえがあって美味しかったです。

ようやく元気も戻ってきて、順調に湖岸を北上します。
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この猪苗代湖付近は夏でも付近より数度気温が低く、さわやかな風が吹いていてこんな暑い日でも快適にツーリングを楽しめます。

ようやく目的の磐梯山が見えてきました。
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この後国道49号線に入り、猪苗代湖町を通過して磐梯山の麓にある「国立磐梯青少年交流の家」には14:00頃には到着してしまいました。
集合時間まではまがあるとは言え、全身汗だくで消耗も激しいので、ひとまず休憩です。
ここ「国立磐梯青少年交流の家」は、青少年の活動団体の育成を目的に東京の代々木にある「国立オリンピック記念青少年育成センター」を本部として全国にありますが、北関東や東北では、ここ磐梯山は有名なところで、実は自分が通っていた社会教育関係の学校も、研修でこちらにお世話になっていたのを思い出しました。
まあ、本来「青少年」対象なのですが、我々も含めて社会人の利用も多いようで、ご多分に少子化の影響もあり、施設としての維持活動の一環として間口は広められているようです。

この後施設の全体集会が有り、全員が集まって自己紹介とか簡単なゲームなどをするのですが、実は先にも書きましたが、こういう事をする指導員の養成学校だったこともあり、当時の「日本レクレーション協会」経由で何度も実習で経験していたので、本当に懐かしかったですね。
ちなみに司会者はこちらの職員さんだと思いますが、元専門教育を受けた物の見地から言わせていただけば「もう少し修行しましょう」という感じでした(笑)。
まあ、慣れと度胸の問題なんですけどね。

この後食事もあり、磐梯山の中腹から猪苗代湖を望むと、更に先の方の山脈の彼方に大きな積乱雲が立ち上っていました。
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この後茨城県サイクリング協会主催での懇談会となりますが、場所が青少年の健全育成が目的の場所ですから、「清く正しく行われた」と記載するに止めます(笑)。
とまあ冗談はさておき、普段なかなか他県のサイクリング協会の方々と歓談する機会も少ないのが実情で、その土地柄の貴重なお話もたくさん聞けました。
自己紹介で「どすこいライダー」ですと、体型をもじって冗談で言ったところ、まさかの読者の方がおられまして、お互いに大変驚きました。
まさかいないだろうなと思っていましたが、やはり「全国指名手配犯」という事で(苦笑)、油断大敵です。

さて歓談が弾んだこともあり、ゆっくり温泉に浸かったわけでもないので昨日の疲れも残っていますが、残念ながら何が何でも自走で帰宅しなければなりません。
本当ならやはり日が昇る前には出たかったのですが、ここは「研修」で団体行動でもありますから、朝食時間は8:10と決められていて、それ以後解散となりますので、出発は8:45になりました。
昨日の実績と疲労度合いから計算して、ペースが落ちると想定して日没後の19:00帰着を目標に出発しました。

まだ朝のうちの猪苗代湖畔は本当に清々しく、ここだけ走れば気持ちが良いツーリングなんですがね(苦笑)
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さて、やはり予想とおりというべきか、昨日の影響もあり全く調子が上がりません・・・・というか暑さも手伝って走るのが精一杯という感じです。
しばらく画像が途切れるのはやはり余裕がないからなのですが、本当にこんなに辛いのは久しぶりです。
ただ、コースとしてはこの先の「勢至堂峠」と、栃木県の県境までの区間を除けは、特に栃木県に入ってしまえば基本的に行のコースなので、復路のはうが若干楽になるのはせめてモノ救いです。

昨日ほどではないもののやはり気温は直ぐに30℃を超えて、1時間連続で走行することができず、30分間隔でコンビニに避難して水分やミネラルを補給しないと本当に熱中症になりそうです。
白河市に出たのがようやく12:00頃で、此処でちゃんとした食事を取ろうかとも思いましたが、イートインのあるミニストップでパスタを食べて、15分ほどお昼寝をします。
なんだかまるでブルベでもしているような感じで、少し仮眠を取ると体力が少しもどるの繰り返しという感じになります。

ようやく13:43に県境に到着で、栃木県に戻ってきました。
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ここからはしばらく国道294号線を南下します。
横の県道に入ったほうが距離は短いのですが、もはやそのアップダウンを乗り切る体力は残っていません。

294号はしばらく下りで、そのうち見覚えが有る「道の駅 伊王野」の看板が見えたので、休憩です。
体を冷やそうと列に並んでかき氷を買いました。
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美味しいのもありますが、やはりこれで少しは冷却されたのか幾分元気が回復してきました。

それでもノロノロと平坦なルートを選択しながら、大田原→矢板と経由して、氏家というところについたときには日が暮れてしまいました。
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ところが日が暮れると気温が一気に下がって、あれだけ苦しくダレていたのがスーっと消えて行き、パワーが蘇り足も回って、かなり回復していました。
やはり強い直射日光に体を晒して高温の中を走るというのが、如何にパフォーマンスを下げているかという頃が良くわかりました。
確かに「発汗」することで体温を下げているわけですが、発汗のもとは血液であり、血流が皮膚表面の毛細血管に集中しているわけですから、筋肉にエネルギーが回らず、出力が低下する道理ですよね。

なんとか19:04には自宅につきましたが、固形物が喉を通らず「プロテイン」だけを飲んであとは死ぬように寝てしまいました。
翌日から久しぶりの日中勤務だったこともあり、リズムを戻すの大変で、やはり帰宅してからブログをまとめる余裕もなく、ようやく休みに入った本日に記事をまとめることができました。
走行結果は
往路:156.5km、AV21.17km、HRAV129、HRMAX161、獲得標高2105m 消費カロリー6642Kcal
復路:169.2km、AV22.20km、HRAV124、HRMAX146、獲得標高1732m 消費カロリー7253Kcal
でした。
実は宿泊ということで着替えや装備品など7.4kgと、自転車一台分重い荷物を載せての走行ということを考えれば、暑いこともありマアマア・・・・・というより怪我や病気もなく無事に完走できてよかったと思いました。

とはいえ世の中は広いもので今回のメンバーで70歳をとうに超えた高齢の方で、GAIANTの定番ツーリングバイク「グレートジャーニー」に宿泊装備満載で、僕でも持ち上がらないほど重い自転車で、日本の峠100選走破を目指して日本中を旅しているライダーの方もおられて、このイベントのあとは、北海道を目指して旅立たれていきました。
まあ、概ねサイクリン協会の方々は高齢な方が多く、僕自身で一番若い方の部類に入るくらいですからお分かりいただけると思いますが、それでも皆さん地図を眺めては「どの峠が楽しそうかな」と険しそうな峠を選んで「舌なめづり」されておられるようですから(笑)、僕等は本当に「青二才」だと思います。

そうなんです、最近感じていることなんですが、やはり自転車趣味をされている方々は、実年齢はともかく本当にお元気で、「心の若さ」を保たれておられるなということに本当に感心します。
僕自身もいろいろな方とお話すると、「50歳とは思えないほど若い(幼稚な)精神をお持ちですね」と感心されることもありますから、自転車というものが与えてくれる心の「アンチエイジング」は絶大だということを今回改めて確認することができたのと共に、諸先輩方から沢山の元気を頂けることが出来た事が、最大の収穫だった「猪苗代キャンプ」でした。


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大型中年

SORANEKOさま

福島県遠征ご苦労様です。
本当に写真だけ見てもハッとするような景色に出会うことが出来て、本当に神奈川県民にとっては涎モノです。本当に羨ましいデス。
どんな道でも、満足に走らなけれないのは継続しているテーマですが、昨日の山中湖自走ツーリングで後半ボロボロで帰ってきたのは、11日は天気がイマイチだった理由とまったく関係なくはないような気がします。 
それにしても2日連続150km走れる体力と気力に驚きます。私は過去に1回しか実行していません。これを考えると、グレートジャーニーで毎日走れる方が羨ましいデス。もう少し鍛える必要があります。昨日の余波で、今日は自転車に触るのも気が引けますが・・・、内心、今日はゆっくり休んで、明日はロングライドしてみようかなと思っています。果たして実行できるか少し楽しみです。
by 大型中年 (2016-08-12 09:18) 

喫茶こじろう

往復300kmオーバーのロングライドお疲れ様です。宿泊してのライドはほとんど未経験に近いのですが、猛暑のなか連日の150km越えはかなりハードであったと思います。

福島県は2012年に旅行に行っていらい訪問しておりませんが、釣りを嗜んでいた頃は夏の裏磐梯へ毎年訪問したり、白布峠のヒルクライム大会に何度か参加していましたので、個人的に思い入れのある地域・県です。磐梯山や猪苗代湖の写真を久しぶりに拝見して、どことなく懐かしい気持ちになりました。国道294号も勢至堂峠付近は長閑な雰囲気ですね。機会があれば暑すぎず寒すぎずな季節に自転車でノンビリ走ってみたいエリアの一つです。
by 喫茶こじろう (2016-08-12 17:36) 

soraneko

大型中年さんへ

昔は徹頭徹尾山間部を避けるようなルートしか選んでいなかったこともあり、北関東3県、南東北も含めれば、未開拓ルートの宝庫でして(苦笑)、ようやく抵抗感なく足を向けられるようになった事ですし、どんどん開拓していきたいと思っています。
復路の150kmに関しては暑さが一番堪えましたが、コンディションを整えることができない状況でのライドなのが一番堪えました。
普段の長距離ツーリングではとにかく前日に体のコンディションをしっかり整えていますが、宿泊先で自宅と同じケアができない場合が多く、装備品も限定されることもあり厳しいですね。
そういった意味では「野宿」を繰り返しながら「自転車旅」を続けていく厳しさというのはいまだ未体験ですから、今後の大きな課題なのですが、これは「加齢」を言い訳にできないという実例を目の当たりにしてしまった以上、正面から向き合わなかればと思いました。
by soraneko (2016-08-13 10:29) 

soraneko

喫茶こじろうさんへ

とにかく暑さが一番大変でした。
昨年のように平坦地ベースのルートならともかく、往路はひたすら高度が上昇していく山岳路だったので、僕のような体型の人間は「オーバーヒート」してズルズルとパフォーマンスが落ちてしまうんですよね。

福島県は子供の頃には毎年旅行に来ていたりと、お馴染みの場所ではあったのですが、成人してからはとんとご無沙汰で、まして自転車生活では全く縁がないところになっていました。
しかし、改めて自転車で回るとその魅力を再確認したという感じです。
例えば同じ福島でも「南会津」などもそうなのですが、やはり東京圏からの日帰可能範囲を超えてしまっていて、観光化が進んでいない、もしくは衰退している事で、かえって自然や「田舎」の素の良さが保たれているという良さもあり、今後訪れる機会を増やしたいと思いました。


by soraneko (2016-08-13 10:45) 

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