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振動に耐えかねて再びのカーボンハンドル [自転車部品]

FELT F5は、組み付けた当初「物は試し」とばかりカーボンハンドルを投入していました。
これはあくまで「人柱」として、俗に言う「中華カーボン」の部品が使えるかがテーマであって、世間的にカーボンハンドルに期待している性能を考えてのことではありませんでした。
部品を発注した直後に腕に大怪我をしてしまい、手首、上腕、特に肘にかなりのダメージが残ってしまったので、テーピングで固めてツーリングに出かけたり、イベントに出るときも(ホント馬鹿ですねぇ)、カーボンハンドルの振動特性に救われていたようでした。
なにせ「フィーリング」なんかを感じ取れる状況ではなかったですし、「かろうじて腕に負担を加えない」上半身を立てた「暫定ポジション」で、流すように走っていましたから、なおさらです。

その後転倒した時に深刻なクラックが入ってしまった事に恐れをなしてアルミのハンドルに変えてしまいましたが、特段の不都合を感じることはありませんでした。
冬の間は「パナチタン」で地道に走って、それなりにパフォーマンスも戻って、9ヶ月ぶりにFELT F5でセンチュリーライドに出場してみて、これは参った!というのが、フロントの突き上げから来る振動がかなり有り、ダメージが蓄積されてしまった事です。

ポジションを負傷前の前傾姿勢に戻して、腕にかかる荷重がかかった事が原因なのか、新規で入れたヴィットリアのルビノProの当たりがキツいのか、以前パナレーサーRACE Dを履いていた時より明らかに振動が強く、路面のアスファルトが網目状に割れている様な所を走っていると、脳天が痺れるような振動が体全体に伝わってきて、「これ本当にカーボンフレームなの?」と、途中で我慢できず、タイヤの空気圧をリム打ちしない程度まで下げてしまったほどです。

うーんこれではとてもセンチュリーライドはともかく、例えばブルベの400kmなどは絶対に体が持たないと、対策を立てることにしました。
簡単なのはもともと履いていたRACE Dに戻してしまえば良いだけなのですが、せっかく買い換えたばかりの新品タイヤを「御蔵入り」させるのも忍び無く、新型ルビノProの軽快感や軽さも捨てがたかったので、ここは腕に来る振動を徹底的に減少させようと、一度は耐久性に不安があり「ダメだし」したカーボンハンドル」を復活させる事にしました。

さてカーボンハンドルもそれこそ「ピンキリ」ですが、前回購入した7000円程度の同じものを今回も購入してみることにしました。
まあ転倒してぶつけるまでは問題もなく使えていましたし、そもそもあの状態で良し悪しも解らなかったので、仕切り直しという所です。

届きましたが、何やら怪しい梱包で箱が歪んでいてべこべこになっていますが大丈夫でしょうか(笑い)
RIMG1653.JPG


うん、運送上の注意書きなど中国語で表記されていますが、その通りに扱われていたのかは不明です。
RIMG1654.JPG



結構厳重に緩衝材でぐるぐる巻きされていたので、重い硬いものでもぶつかったり、押しつぶさてれていなければ精密電子機械でないので大丈夫でしょう。
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ハンドルそのものは、なんの装飾もないそっけないもので、これがカーボンと言われなければ普通のプラスチックで出来ていると言われても疑わないような質感です。
RIMG1656.JPG

特にものすごい軽量というわけではありませんが、自分は気にしません。

今回は慎重を期して、カーボンハンドルだけでなく、ハンドル用の衝撃緩和ジェルパットを使います。
RIMG1657.JPG
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よく地震対策で家電の下におくジェルパットのような材質と手触りで、振動を吸収する効果はあるのだと思いますが、大丈夫なんですかねー(苦笑)

まず「下地」としてハンドルの普段手で触れる部分に貼り付けます。
RIMG1659.JPG


この上に、やはりクッション性のある厚手のバーテープを巻き付けますが、見た目はかなり太目になってしまいあまり見栄はよくありません。
RIMG1661.JPG


この状態でタイヤの空気圧を琵琶湖を走った時と同じにして近所をグルッと回った感じでは、明らかに鋭い突き上げの振動は緩和されていて、効果が確認できました。
まあ、これで距離を乗ってみて大丈夫であれば、この仕様でイベントに望みますが、これでも振動が耐えられないという場合は、チューブをラテックスにしたり、タイヤそのものを元に戻すしかないようですね。
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ブラザー弟

soraneko さんへ
凄くわかる話です。
自分は以前、左肩の間接部を剥離骨折して、治ってから再度ロードに乗りましたが、アルミハンドルでは路面からの衝撃で左手の握力が一瞬で抜け危うくこけそうになりました。
カーボンハンドルのロードだとそこまでになることはなかったです。
それ以降、ロードもハンドルはカーボンばかりですね。
今まで使った中で1度しか使用しなかったものが2つあります。
ボーマとTNIの1部のモデルは、柔らか過ぎて不安を覚える感じでした。
今まで使ったカーボンハンドルの中ではオーバルR950とトライゴンが剛性感と振動吸収性がよく好みでした。
by ブラザー弟 (2018-03-25 00:49) 

nabe

確かに振動って厄介ですよね。
って言ってる本人は買った自転車そのままでコンポとホイールしか交換してないですけど…
本当はコンポ載せ替えの時にハンドルもカーボンの振動吸収に優れたものに交換しようとも考えていましたが、予算オーバーで無理でした(笑)
by nabe (2018-03-25 10:01) 

ばっきー

soraneko さん

自分も以前はガチガチなフレームの自転車にアルミハンドルで全然問題なかったんですが、一度カーボンハンドルに慣れてしまうと、アルミに戻した途端、厳しい~と感じるようになってしまいました。

中華ハンドル、その後も使ってますが今のところは派手な落車などしてないこともあって2台の自転車で無事に使えています。

クッション用のフィジークのジェルですが、結構長く使えますよ。自分は2014年に買ったものがまだ使えています。バーテープ交換時にテープの糊が残って汚くなりますが、水に漬けたりシール落としのスプレーなどで綺麗にして、何度も再活用出来ます。
by ばっきー (2018-03-25 14:57) 

soraneko

ブラザー弟さんへ

本日走りましたが、全く違いましたね!
最初手応えがないというかふわふわした感じまでありましたが、直接的な衝撃は消しきれなかったものの、衝撃は角が丸くなって、細かい振動もかなり減衰されているので本当に楽です。
もうアルミハンドルに戻れないですね!
by soraneko (2018-03-25 16:01) 

soraneko

ばっきーさんへ

自分も今までアルミハンドルでそんなに不都合を感じなかったのですが、手の負傷がなかったらこの方向にはいかなかったと思います。
自分もこれはアルミに戻れませんね。
ロングライドの負担を減らすための振動減衰には、今まであまり関心はなかったのですが、色々と撮りんで見ます。

by soraneko (2018-03-25 16:04) 

soraneko

nabeさんへ

自分が買ったハンドルは、送料込で10000万円切る商品ですが、コスパは十分納得のいくものだったと思います。
クワトロは比較的穏やかな乗り心地の方のバイクですが、これが「ドグマ」とかになると、カーボン化の検討は必至なんだと思います。

by soraneko (2018-03-25 16:07) 

シュガー

名前を変えてこんばんは
中華ハンドル、、、、気になってはいるんですが、なかなか怖くて手を出せない自分がいます
カーボンハンドルに慣れてしまうとアルミに戻れないのはあるあるですね
長距離に限らずその恩恵は大きいと思います
by シュガー (2018-03-29 23:13) 

soraneko

シュガーさんへ

確かに一種の「賭け」というイメージはありますが、電子部品やオーディオ関連などは、以前に比べると長足の進歩で品質が上がっていて、単に「安かろう悪かろう」と言えないものもあります。
まあ自分も順当に老化してきて、同年代以上のライダーが「クロモリ」に憧れる気持ちも、その「穏やかな乗り心地」という意味で、わかるような気がします。

by soraneko (2018-03-30 19:35) 

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