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ホイールは相性!?、キシリウムSLRをメンテで継続使用 [自転車部品]

たしかサドルも相性だとか書いていたような(笑)
同じノリで書いているわけでなく、やはり自転車のホイール選びも、その人の体格、スキル、バイク、使用目的によって「最適なもの」があるはずで、むやみに高いものを買えば良いとかいうものではないはずです。
と「soranekoさんがそれを言うの?」と、周囲に白い目で見られるほど、まあいろいろな種類のホイールを購入していた自分ですから(苦笑)、故に分かることもあります。

自分の場合、とにかくこの「0.1トン」の体重が、使用できるホイールを限定させていて、結局「バイク込みで120kgまで保証します!」と胸を張って言ってくれたMAVICのホイールにトドメを刺しました。
とはいえ、たとえばコスパとランニングコストの安さでは、シマノのホイールが一番ですし、推進効率という意味ではフルクラムが優れていますし、じつはトータルバランスでは、結局カンパニョーロのZONDAがあれば十分だという結論にも達しています。

また自分の場合巡航速度が25㎞/h前後であり、30㎞/h以上の速度を維持して走るような、レーシング走行もしないとなれば、「高速回転での空気抵抗の少ない」ディープリムホイールも必要ないという結論に達しましてしまいました。
見栄えの良さと所有する満足度はゾクゾクするほどの喜びはありますけどね!(笑)
むろんまだ手を出していないカーボンホイールとか、チューブラーとか、チューブレスとかを今後試す機会があればまた違った展開もあるかもしれませんが。

で、現時点で、ロングライドイベントなどで、ある程度の獲得標高があるイベントで使うのなら、現時点で自分のベストホイールは「MAVIC キシリウムSLR」にとどめを刺します。
キシリウムSLR.jpg

これは2012年の時、マドンCの、山岳イベント用決戦ホイールとして「飛び道具」で購入したもので、MAVICのアルミホイールの代表作「キシリウム」の最上級グレードとして、同社の軽量ホイールの「RSYS」に使われたカーボンスポークの「ジクラル」を、後輪にさいようして、張力でなくカーボンチューブを突っ張らせて合成を確保する「トラコンプ」構造を採用した、かなり特殊なホイールでした。
現在のMAVICのラインアップだと「キシリウム プロ エグザリット」あたりになるのでしょうか?

またアルミ表面に「陽極酸化処理」を施して強化被膜を作り、リムの剛性を挙げて摩耗を防ぎ、リム表面をギザギザにすることで雨天でのブレーキ性能も確保した「エグザリットリム」も採用されていました。
うーん理系男子の大好きなスペック至上主義的な香りがしますね(笑)。

実際使ったところ、流石キシリウムだけあって、まるで鉄板のようなびくともしない剛性は健在で、なおかつジクラルスポークのカーボンが振動を吸収してくれるので、ガンガンに振動が来ることもなく、1400g程度の実重量は、デュラのホイールに迫る軽さで、各種イベントで大活躍してくれました。

ただし、この特殊な構造のおかげで、まずエグザリットリムは、専用のブレーキシューを要求するので面倒なのと、シューの調整がうまくいかないと「ギャー!!」というすさまじい音が下り坂で延々と続くのには閉口させられました。
そして、いつのころからが原因不明のい「カンカン」という異音がハブ付近から出るようになり、オーバーホールやゴムシールの交換でいったんは収まるものの、佐渡でも後半からその音が消えることはなく、特殊な構造ゆえの「使いにくさ」、「イニシャルコストの高さ」で使用を敬遠するようになり、山岳用にはWH9000 C24と、比較的平地の高速イベントでは「フルクラムレーシングゼロ」、のんびりとした冬場の平地トレーニングには「カンパニョーローロZONDA」と「MAVIC コスミックカーボンSLE」を使い分けるようになっていました。
うんうんなんて贅沢なんでしょうね(苦笑)

でも改めてキシリウムSLRを使用すると、やはり自分の体重とか走り方とかに一番合っていることを再確認でき、かなり堅めのターマックに履いても硬さが体に来ることがなかった快適性は捨てがたいということで、このたび謎の異音の撲滅を図ることにしました。

今まで色々と試したり、ショップにもオーバーーホールをお願いしたりと、それでも解決できなかったので、イベントに来ていたMAVICのメカニックに聞いたり、ネットで調べたりして、「トラコンプリング」という、ジクラルスポークを支えてテンションをかけるアルミのリングと、樹脂のスペーサーの摩耗が原因ではないかという結論に達し、その旨をショップと相談してメンテしてもらうことにしました。
o0725040613616261863.jpg


「ショップでもわからなかったの?」との疑問もありますが、まずこれはこのホイールをかなり使い込まなければそこまで摩耗しないので、おそらく修理前歴がほとんどなかったことと、やはり構造がかなり特殊であることから、「確かに言われてみれば」というところでした。
たぶん頻繁にキシリウムSLR,、RSYSのメンテの実績がないと、難しいのかもしれません。
もしくは別のホイールに買い替えてしまうなど、自分のように6年もしつこく使いまわして、なんとしても直して乗ろう・・・というケースは少ないのかもしれません。

デモですよ、当時30万円くらいした「高級品」ですから、いくら自分がこちらの予算の感覚が狂っているとはいえ(苦笑)そうホイホイ捨てられるものっではありません!。
まあ「修理不能」となれば(カーボンスポークにダメージ大だとかなり高い)リアだけ「RSYS」に買い替えようとかの選択もありますが、できれば思い出のあるホイールですから、修理が完了して、また新しい思い出を重ねられることを自分は祈っています。
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ブラザー弟

MAVIC キシリウムSLR、なかなか良いホイールですね。
自分はMAVIC キシリウムSLEを使っていますが、カンパ系に比べると入力に対して少しマイルドな感じが気に入って使っています。
剛性は十分高いですし。
ホイールって、脚質もありますが、フレームとの相性みたいなものもあるようで、全てがかみ合うとすごくよく走ります(タイヤも重要)。
10年以上使ったイーストンホイールが、明らかに前より走らなくなったので店に点検してもらいました。
自分で点検してもおかしなところはなく、店でも「どこもおかしいところはない」と返事がありました。
まぁ、壊れてはいませんが、ホイールとしての寿命を全うしたのかなっと。
壊れていないので、捨てるのも忍びなく…。って感じです。
メンテをすれば使えるのであれば、じゃんじゃん使いましょう!
by ブラザー弟 (2018-06-07 12:33) 

soraneko

ブラザー弟さんへ

ハブ周りに専用オイルが必要で、年に1度のメンテが推奨されるなど有りますが、自分で簡単にできますし、とにかく頑丈なので長く使えます。
そのあたりが理解できていれば長く使えるわけで、ベテランライダーの方が古いキシリウムを愛用している姿も良く見かけます。

フレームの相性は重要ですよね。
以前使用していたキシリウムエリートは、ピナレロFP2というアルミフレームにカーボンバックのフレームに入れたとき、ホイールがほぼ撓まない分がフレームに来て、チェーンステーがブンブン暴れれてBB付近が
目で見えてねじれてしまい、BBを破損させました。
カンパのカムシン入れていた時は、推進効率は落ちますが、そのような事も無く気持ちよく走れていました。
by soraneko (2018-06-08 06:01) 

teruteru

キシリウムシリーズは山岳決戦ホイールの定番ですね。
競技をされている方からは「硬い」、「剛性が高い」という言葉を聴きます。お気に入りのホイールなので、少しでも長く使えるといいですね。
最近のシ○ノは日本メーカーらしからぬ対応で10年前のデュラホイールのメンテ部品の供給が終了しており、部品破損=強制終了の図式となってます。その点でも部品交換できるのはいいことですね。
by teruteru (2018-06-14 00:18) 

soraneko

なんか自分の「ホイール行脚」もMAVICに始まりMAVICにたどり着いた感はあります。

自転車に限らず、ヨーロッパの場合、「金にあかせてホイホイ新型を買い漁る」というユーザーは、少数派なんだと思います。
道具をしっかりメンテナンスして長く付き合い続ける「文化」ができているということなんでしょうね。
〇マ〇の場合、ある意味「短期の収益にか見えていない今時の日本のメーカー」になっていたということなんですかね?
日本で販売していない旧型の部品なんかも、新品で海外通販で買えたりしますが、これ本当に「デットストック」なんですかね(苦笑)
日本も大手企業の「不祥事」続いていますが、「モノづくり企業」としての良心を金で売り飛ばした末路のように感じています。

by soraneko (2018-06-16 10:45) 

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