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望郷ラインセンチュリーライドの絶景と過酷 [イベント]

先日群馬県沼田市で開催された「望郷ラインセンチュリーライド」に参加して、辛うじて、本当になんとか完走してきました。
まあ、現状の状態で獲得標高2000mクラスは無謀というのは分かっていました。
特に足の状態が高負荷に耐えられないのが前提ですから、出来ることとなると、出来るだけ体重を中心としたバイクも含めての「全装備重量」を1gでも軽くするくらいしかありません。
ボトルは1本だけとして、工具類も最低限にしてザックに背負い、無駄な足掻きですが床屋に行ってムダ毛を剃りました(苦笑)。

本当は体調も万全にしたかったのですが、また色々と有りまして(苦笑)前日の夕飯も満足に取れず、睡眠も3時間程度しか取れませんでした。
これが後に響いてきますが、なんとか5:30に現地につきました。
望郷ラインセンチュリーライドは初めて参加で、群馬でのイベントも初の体験ということで、新鮮な感じがします。
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いつもだと早めに出ようと集団の先頭に陣取りますが、Noで決められているので、ゾロゾロと並んで7:00スタートから20分ぐらい経ってからスタートしました。
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スタートすると。会場は赤城山の北西側の裾野に広がる大地にあるので、その眼下に沼田市街地が一望できる絶好のロケーションです。
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この景観は本当に素晴らしくまさに「望郷」の名前の意味を噛み締めますね。
ただ、当然のことながらこれだけの高台ということは、コースは基本的に「平地がなく勾配だけ」ということになりますから、これは手ごわいイベントになりそうです。

まあここから画像が途絶えてきます(苦笑)
おかげさまで最近の状態からすれば、総悲観的になるほどの急勾配ではないのですが、問題は「負荷の蓄積」で、いつまで脚が持つかということですので、極力脚を消耗しないように回してなんとか凌ぐしかありません。

このイベントは110kmの距離で2500m近い獲得標高であることから、「過酷」であることの対応として、かなり短い距離でエイドステーションや給水所を設定してあるのはありがたいところでした。
なにせ、結局コース上にコンビニはなく、自販機を探すのも困難というロケーションですから、この配慮は助かります。
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しかし、本当に平地がありません!(苦笑)
今までもこういうイベントに参加したことはありますが、とにかく常に登っているわけですから、脚に負荷がかかり続くけることになります。
下り坂は?と思われるでしょうが、あまり下り坂で足を止めていると「乳酸」が貯まりやすくなるので、攣りやすくなるんですよ。
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しかしこの日は本当に暑かったです。
正直ここまで気温が上がるとは完全に想定外で、ボタボタ落ちる汗がフレームを濡らしていきます。
水分だけでなくミネラル分も大量に放出されますので、補給とともに塩分やミネラルのサプリなどを適宜補給していきます。
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エイドステーションで出される「トマトベリー」という味の濃いプチトマトに塩をたくさんつけて塩分補給していきます。

しかし高台に出ると本当に眺望が見事です。
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これが見られるだけで、このイベントに出るだけの価値は十分あると思います。
これが自分が前回参加した「富士山ロングライド」のように終始雨で雲の中ということになれば、本当に苦しいだけの修行になってしまいますのもね(笑)

今回エイドステーションで出された「ミート工房わかば」というところのソーセージの「山賊焼き」は本当に美味しかったです。
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いや、本当にお世辞抜きで、日本各種いろいろなイベントで出されたエイドをいただいてきましたが、
これは間違いなく3本の指に入る絶品でした。

さて折り返し地点の手前で、5km以上坂を下って行きますが、ここで嫌な予感がします。
この大会は周回ではなく同じコースを折り返す設定なのですが、ということは・・・・・
補給の後この坂を延々と登って行きますが、ここで右膝がいよいよ痛み出してきました。
また何故かサドルが股の間に食い込んでいくようで、お尻が我慢ならないくらい痛くなってきました。

もう我慢ならんと一回立ち止まって痛みのあるところに消炎スプレーを吹きかけますが、痛みが収まる気配がありません。
これでは回すだけならともかく全く力が入らないので、ここから復路の長い登坂路を走りきることは、ほとんど絶望的になりました。
実はこの時点で完全に「DNS」リタイアを覚悟しました。
同行していたM島君にその旨を伝えて先に行ってもらいました。

さあとにかく走れるところまでは何とかするしかないです。
幸いなことに今回持ち込んだ「オクタビオ」は34Tのローギアを使えるので、あとは痛みのある患部以外の筋肉や関節を連動させてなんとかケイデンスを確保して「ノロノロ」と進みます。
本当に景色は最高なんですが、気分は最低で絶望の中それでも諦めきれない自分の「執着心」が情けないというか腹ただしいというべきか(苦笑)。
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エイドステーションで休憩をしていると「2:40に回収バスが出ますので、リタイアの方は手続きをしてお待ちください」と放送があります。
90kmを走っていますからあと18km程度ですが、ここで最後の上り坂区間があります。
脚は既に限界を超えて、あらゆる筋肉が痙攣していつでも攣りそうになっていますから、ここでリタイヤするのが「妥当」な正しい判断なんですが、なんですが「足掻きたい」欲望を抑えきれなかったんですね(苦笑)
何度か攣りそうに成った筋肉にスプレーを吹きかけながら、坂の途中で何度も止まりながら、それでも前に進みました。
途中止まっている時に「大丈夫ですか?」と声をかけてくれた人がいましたが、最後の給水所にたどり着いたら「これましたね」と言ってくれたのが心に染みましたね。

で、一応自分の中で16:00までには帰還しようと決めていた時間には死んでも戻りたいと決意を新たにして、最高到達地点以後の下り坂は、「全安全装置解除」の戦闘モードで全開で下り坂を駆け下りて、なんとか時間までに戻ることができました。
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しかし見るも無残な結果ではあります。
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先に完走していたM島くんも奥さんとともに待っていてくれて、いつもの通りノンアルコールビールで乾杯して、あとはのんびり温泉に浸かりました。
まあ、なんとか危機を乗り切って今回のイベントも完走することができました。
先のおしりが痛かったのは、なんと「インナーパット」を逆に履いていたからで、サドルがパットのない部分に食い込んで無理に坂をもぼっていたので、圧迫されて痛みが出ていたようです。
これも前日に3時間程度しか寝られなかったからで、完全に寝ぼけていたようですね。
こんな恥ずかしいことで本当にリタイアしないでホッとしました(苦笑)
今回減量の効果はあったものの、やはり脚は無理がきかないようで、もう一段の減量が必要だということのようです。

望郷ラインセンチュリーライドですが、非常に内容の濃いイベントでした。
運営もしっかりしていて、コースのルートも道が広く交通量も少ないので安心して参加できますし、このロケーションはぜひ多くの人達に味わってほしいと思います。
まあ難易度は高いですが、得るものは大きいと思います。
自分は「次」はと聞かれると、チョット頭を書いて苦笑いしてしまいますがね。

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やっとこ

どうもです!完走お疲れ様でした。
イベントでは走行中に突然お邪魔し失礼しました。
丁度、soranekoさんがコースの山場でタイミングも良く、がんばれ、がんばれと、応援することが出来ました。
今回は、サプライズとしてエスコートモト参上を企てました。
企てた私も夕方までほぼ走りっぱなし状態でしたが、久々のロングライドと応援でエンジョイ出来ました。
by やっとこ (2019-08-28 20:45) 

soraneko

やっとこさんへ

いやー、ホントウにタイミングが良かったですね(笑)
自分は初め場所でしたが、高低差はともかく道路状態がよく交通量も少ないので、ツーリングが楽しめるコースだったと思います。
来年はエンジン無で(笑)ご一緒しましょう!。
by soraneko (2019-08-29 05:55) 

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