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歴史的被害を生む懸念の台風19号、自分の命は自分で守ろう [危機管理]

あらかじめお断りしておきますが、気象関連は「気象法」というものがあって、特に台風など社会的な影響が多いものは、勝手に「予報」を出してはいけないことになっています。

ただし、公式に発表されているデータや、気象予報士の見解、気象庁の見解などは、すでにこの台風によって関東地方から近畿地方まで「厳戒態勢」に入っている事を訴えています。
コースの予報はほぼ関東直撃を示しています。
台風19号1.jpg



場合によると早ければ2日ほど前には「特別警報」が発令される場合があります。
特別警報とは、気象庁HPより転載すると「「伊勢湾台風」級(中心気圧930hPa以下又は最大風速50m/s以上)の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合(ただし、沖縄地方、奄美地方及び小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下又は最大風速60m/s以上)を発表指標としています」となります。

現時点は予報によるとかなり微妙な感じですが、おそらく関東地方に上陸すれば、観測史上最大の台風になる可能性が高いです。
台風19号2.jpg

千葉県を中心に甚大な被害をもたらした先日の台風15号以上のレベルの台風が、最悪「首都直撃」というのは、もはや完全に非常事態であり、実は先週の早い段階から気象関係者ではかなりの緊張感を持って情報がやり取りされていて、今週に入り何時もならマスコミ発表しない、早い段階の台風進路の発表があったこと自体、異例中の異例の出来事だったんです。

しかし、会社で「伊勢湾台風並みの台風が来るからヤバいんだよ」という話をしたら「伊勢湾台風はそんなにすごかったんですか?」と聞かれてしまい、まあかなり昔の事ではありますから仕方がないのですが、ここで巨大台風が直撃するとどうなるのかということは、「ウキって」調べてもらえばわかるとは思います。
ちなみにそのウキペディアの記載を転載すると伊勢湾台風の被害は「ほぼ全国に及んだ経済的被害は莫大なものとなり、GDP比被害額は阪神・淡路大震災の数倍、関東大震災に匹敵し、東日本大震災との比較対象に達するものであった。人的・経済的被害の規模の大きさから、明治維新以後で最大級の自然災害のひとつである」
とあることから、どのくらい深刻化は想像がつくと思います。

最悪の場合首都機能がマヒして、長期間交通網や、電力などのインフラが寸断されてしまうと、経済活動も停止してしまいますから、被害を受けなかった地域も、例えば「加工食品」や日用品などが届かなくなったり、沿岸部の発電所や製油所などが今回懸念されていいる「高潮」という、台風によって発生する津波のような浸水被害で稼働が止まれば、電力やガソリンなどの供給にも影響が出ると想像すれば、「東日本大震災」を経験した方ならお分かり頂けると思います。

もちろんこれは「最悪の事態」ではありますが、防災の基本は「最悪の事態に備えて平静に生活する」ですから、最大級の警戒と準備を今のうちから怠ることの無いように皆さんにお願いします。

本音で言えば、いつもなら台風となると、関東地方は弱ってから来ることが多いので、「こちらに来ないかな」と不謹慎なことを言ったりしていましたが、今回ばかりは生まれて初めて「予報が外れて逸れてほしい」と心から祈っているところです。
で、このブログが「大げさなんだよ」と笑いものになってほしい限りです。

ちなみに現在予想されている風雨の強まる時間帯は各地この様になっています。
台風19号3.jpg


またマスコミや地方自治体の情報発信を常に注意していて以下の警報が出たら、「レベル4」なら全員避難になりますので、早めに安全な場所に避難してください。
台風19号4.jpg


とにかく、特に普段台風慣れしていない関東地方の(特に地元栃木の人間に警告しますが)人たちは、過去の経験から、「なに、今回も大丈夫だよ」とかなり甘く見ているふしがありますが、その「過去の経験にない歴史的な災害にまたも遭遇するかもしれない」という考え方に切り替えてもらって、最大限の警戒と、万全の準備、何より「自分の命は自分で守る」為に、河川の近く、裏に山や崖がある、古い木造建築に住んでいるなど方々は、真剣に避難することを今のうちからご検討していただくことを切に願うモノであります。
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