太陽をいっぱい浴びて、鬼怒川堤防沿いと関東鉄道常総線のサイクルトレインと牛筋カレーの旅 [雑談]
一昨日の土曜日は、本当に気が抜けてしまい自転車で出かけられませんでした。
色々と理由はありますが、やはり天気の影響は大きいですよね。
まあ、本日月曜日は天気予報にサンサン太陽マークしか出ていなかったので、気分を入れ替えて本日朝5:00に自宅を出掛けました。
なんだか自転車で出かけるという事で、ワクワクしながら準備をしたのも本当に久しぶりのような気がします。
さて、何時もの鬼怒川自転車道に出ると、久しぶりのお天道様が拝めました。
本日は、何時もの筑波行でなく、鬼怒川沿いを下れるところまで下って、茨城県水海道まで走るプランです。
走りだして、最近途中で「もよおす」とき、最近頻繁に使用している上三川町の「蓼沼親水公園」のトイレに入ります。
おや?前回見かけなかったサイクルスタンドが設置してあります。
どうやら上三川町で独自のサイクリングコースを設定して、此処が休憩ポイントの一つになっているようです。
大体27㎞のコースのようで、隣接する下野市も同じような距離のコースを設定しているようです。
栃木県は自転車が盛んだというイメージがありますが、確かに市町村レベルでは各々頑張っているのですが、如何せん横の連携が取れないという、伝統的な恨みがあります。
このコースも併せて50㎞程度のコースが設定できるのですから、イベント企画してPRするなど出来ると思うのですが、今のところそのような話も自分は聞きません。
以前「ツールド小山」というイベントで、「なんで小山市から出られないコースなんですか?」と聞いたところ、関係者がばつが悪そうに、「お隣の市町村と調整が取れなくて云々」と言っていましたが、これはおそらく警察の管轄地域の問題で、本来栃木県が旗振り役で調整すれば良いものを、そのように県が動いてくれなかったのでしょう。
ボヤキはここまでにして先に進みます(笑)
実は栃木県の県道としての「鬼怒川自転車道」としては、この場所が終点に成ります。
自分も驚きましたが、周囲にそのような掲示物や看板が何もなく、初めて来た人はまず分かりません。
左側が自転車道ですが、このように一部を除いて舗装のメンテナンスも無く。栃木県を代表する自転車道がこの程度に扱われているのが現実で、如何に県行政が自転車に、サイクリング文化に冷淡であるかを、この惨状が物語っていますね。
他の県内の河川にも自転車道は有りますが、現状は「見るも無残」で、最近ツイッターで「姿川自転車道」の惨状をお嘆きのつぶやきなど見ましたが、此処も朽ち果てるに任せているようです。
此処から先は基本国土交通省管轄の「河川管理車両用道路」に成ります。
で、これは「河川敷道路あるある」ですが、突然河川敷の道路がブッツリ途切れることが珍しくなく、此処では「田川放水路合流地点」で途切れています。
此処はこの放流路の記念碑がある東屋で、今から17年くらい前のクロスバイクの頃は、毎週来ていた所です。
手入れはされているけど、昔から全く変わっていません。
先に進むと堤防が途切れて、離れた内陸部に堤防が見えますが、そちらに行かなければなりません。
これも「河川敷あるある」です(笑)
途切れたところは畑に成っています。
此処で疑問が湧くのですが、こんな事したら此処から水があふれて、周囲の田畑に溢れてしまうと思いませんか?
実は、これは治水事業場の計画として、上流の田畑に計画的に浸水させて、下流の都市部の洪水を防ぐ目的で途切させています。
これ、現地の住民ですら認知されていないという現実を、自分は、防災活動としての「フィ-ルドワーク」で地元の方々の取材で確認しています。
先に進むと横に滑空機の飛行場がありますが、この先のJR水戸線で堤防がブッツリ途切れます。
仕方が無いので横の一般道に出て踏切を渡ります。
この道路沿いに国道50号線も渡れるので、先の県道に出れば南下できる事は知っていますが、試しにまた河川沿いに進みます。
実はこの先は依然来たときは途切れている事を確認しています。
10年以上前の事ですが(笑)
案の定工事中で通行止めに成っていましたが、何となく先に進めるように工事しているようにも見えます。
この先は、先の「田川」の元々の合流口があり、やはりここで途切れてしまします。
衛星写真でも、薄っすら道のような物が写っていて、橋もあるので、茨城県が整備する意思があれば通れるようになるはずです。
仕方が無いので、為にし旧国道50号の歩道橋で対岸に渡ってみます。
先の滑空場の当たりから、何となく道を工事しているように見えたので、確認するために渡ってみて、河川沿いに出てみますが、やはりここも工事中で通行止めに成っていました。
此処から先はJR水戸線の鉄橋を潜る道路を作ってい様に見えます。
通れないのでは仕方が無いので、横の県道に出て南下しつつ、堤防沿いの道路がありそうなところまで南下して、この場所に出ました。
ここも自転車道ではなく、あくまで河川管理用道路ですし、工事中のようで自動車の通行は禁止に成っていましたが、気のせいかカラコンの隙間は歩行者と自転車が通れるようになっています(笑)
但し、此処から先は公道ではなく、あくまで国土交通省の管理地ですので、事故等何があっても自己責任が基本に成ります。
南下しつつ、栃木県を流れているときよりも、対岸の堤防が近い・・・要するに川幅が狭くなっていることが分かります。
これは、人口密度の低い、田畑が広い栃木県だからこそ、河川敷を広く取り、なおかつ計画浸水で周囲の田畑に進水させて、茨城県に来るまでに防いでしまえ!、という事なのでしょうか(苦笑)
まあ、そうじゃないでしょうけど!
但し、この辺りは最近堤防の改修が終了したようで、気持ちの良い道が延びていきます。
しかし、本当に太陽をいっぱい浴びて、なおかつ湿度も低い爽やか空気をですので、梅雨の晴れ間と言うより、まるで秋に走っている様な錯覚を覚えます。
延々と走っていると、遠くに交通量の多い橋が見えましたが、国道125号で、やはり堤防が途切れますので、いったん国道に出て信号を渡り下流に向かいます。
此処で一休みで栄養ゼリーなどを取りますが、本日は河川敷メインの走行でコンビニとかで補給が効かない事が分かっていましたので、補給職などを多めに携帯できるように、サドルバックを付けています。
やはり搭載量が多い方が、ツーリングは楽ですね。
LOOKはこのままつけっぱなしで、今後も運用することにしました。
快調に進んで行きますが、河川の合流でも、大きな道路があるわけでもなく、突然道が途切れました。
衛星写真で見ると、森に成っていて養豚場が迫っている事から、この森は国有地ではなく私有地である可能性があり、堤防として整備出来ていない「自然堤防」状態になっているようです。
実はこのような場所は対岸も含めていくつかあるようで、平成27年9月の「関東・東北豪雨」による。常総市の堤防決壊の原因になったのではないかと言われています。
此処はまだクレーン車が動いていて工事中のようで、警備員が出ていて完全に通行止めに成っていました。
更に川幅が狭くなっていますね。
上流であれだけ広い河川敷が、増水で一面濁流が溢れかえっていたものが、短時間で此処に押し寄せれば、その結果は目に見えていますね。
その先に進み常総市に入ると、自転車道とは言えなくとも、通行できるように配慮されています。
で、この先に進むと、問題の決壊の現場に成りますが、衛星写真で見ると赤茶けているエリアが広がっていて、此処で決壊して、泥流が流れ出て広がったことが分かります。
決壊直後は「まるで津波の後のようだ」と言われていました
ただ、犠牲者が出た場所でもあり、「物見遊山」で来るべきではないと、ある程度落ち着いてから来ようと思っていました。
堤防は完全に作り替えられましたが、そのプロセスと新しい堤防の構造解説の看板があります。
此処は民家や医院等、ほぼ再建されていますが、本当に住宅地が堤防に沿って隣接しているんですね。
通りがかった地元の叔父さんにお話を聞きましたが、こちらが驚くくらい熱心に「国の不手際」を、本当に熱く語ってくれました。
この看板も、上流と下流がこの場所に建てるのなら東西が反対に成っていて「こんな程度なんだよ」と吐き捨てるように語っていましたが、自分も「自分達は頑張って新しくしました、仕事をしているでしょう」という意図が見透けていて、何となく嫌な気分を味わっていました。
そもそも・・・・そう、こうなる前に本当に現状を理解して最善を尽くしていましたか、この慰霊碑に向かっては胸を張って誇れますか!と、聞いてみたいような気もしますが、結果からは何でも言えますのでここまでにしておきます。
が、現に堤防決壊の原因については、裁判で争われているという事実は皆さんご承知おきください。
確かに過去の治水を行ったときに想定されていた降雨量をはるかに上回る降雨が、短時間に上流地域で降ったため、一気に下流に押し寄せて、結果として堤防機能が弱い所、「弱ってしまった」ところが決壊してしまったと言えます。
本来ならもっと大規模な堤防が必要なのかもしれませんが、時間と予算の事を考慮に入れると、「待ったなし」の状況では、この改修が最善の策であったことは間違いないでしょう。
鬼怒川は、少なくとも自分が生まれてからは決壊は無かったはずで、鬼怒川沿いの農家の出身だった今は亡き祖母から聞いた話では、子供の頃(明治時代?)はしょっちゅう水あふれていて、付近の農家の古い納屋には、梁の上に「和舟」が乗っていて、これで避難していたと聞きました。
ですが、鬼怒川が決壊するなど、自分も含んて「まさか」が本音であって、この悲劇をを境にして、洪水対策が見直されて、上流でも堤防の強化や、河川敷の樹木の伐採、決壊時に使用する資材の確保など、かなり本気で対策が進んだことも事実です。
自分がクロスバイクで乗り出した2004年ごろは、中学生時代に走った時と、寸分たがわぬ風景と、当時の舗装すら残っているほど「手つかず」でしたが、ここ数年で風景は随分変化しました。
今回ある意味ここが目的地でしたが、この先に出来るだけ進んでみようと更に南下してみました。
でも、ロクな補給もしていなかったこともあり、流石に疲れたので此処で降りて、水海道の市街地に向かいます。
最終目的地は此処で、「関東鉄道常総線、水海道駅」に成ります。
余談ですが、ホームコースのつくばりんりんロードは昔「関東鉄道筑波線」の廃線跡に出来たサイクリングロードです。
以前2度ほど利用しましたが、此処は水海道から、終点の下館の一個手前の大田郷駅まで、混雑時を避けた9:00~14:30の間は、自転車をそのまま載せられる「サイクルトレイン」を実施しています。
入場は本当にそのまま改札を抜けるだけで、ただし駅員にあらかじめ申し出るとこのストラップを渡されて、どうやらこれで手すりにでも固定させるようです。
ホームに出ますが、なんだか鉄道のホームにあるまじき風景ですね(笑)
さて汽車(くどい様ですが電車じゃありませんよ!)に乗ると・・・そう此処常総線は電化していないのでディーゼルカーに成りますが、専用エリアに手すりがあり、此処に先ほどのストラップで固定します。
親切な駅員さんは手伝いますか?と言われましたが、これは「フェリー」等の搬送方式と同じで何度も見ていますし、自分で出来るモン!(笑)
以前友人と乗りましたが、この感じだと、同じグループが重ねて3台が限界と言ったところでしょうか?
流石に平日の昼間ですからガラガラで、これならもっとスペースを設置できそうな気もしますが、利用頻度はどのような物なんですかね?
今回は、サイクリングと乗り鉄と「一粒で2度美味しい旅」がテーマで、ローカル線の旅情も楽しもうともいましたが、レールの「カタンカタン」という音と振動、水冷直列6気筒OHV直噴ディーゼルエンジン音が心地よく、あっという間に気を失って、夢の中に突入です(笑)
危うく乗り過ごしそうになり慌てましたが、サイクルトレインとしての終点の大田郷駅で降車します。
今は無人駅ですが、この路線も「Suica」が使えますから不便は無い?かな。
さてお昼時ですが、GoogleMap大センセイに教えてもらって(笑)、少し戻りますが、下館市舟生の県道沿いにある、このお店を目指します。
牛筋定食「やらいでか」さんで、看板や評価を見ると「牛すじカレー」が売りに成っているようです。
本日は此処まで何処も補給に寄らなかったので、お腹が減っていたので「ライス大盛」でオーダーしましたが、Googleの評価で「盛りがスゴイので大盛は注意」とあったので、ライスを普通盛りより減らしてもらって、ご覧の通りの盛りの良さです!
カレールーはスパイスが効いているさらさら系のルーで、さりとて牛筋の旨味もあり、スプーンが進んで奇麗に完食となりました!
此方は地元でも人気のお店で、開店して今年で7年目とのことですが、お昼時は常連さんで満員になりますし「牛筋煮込み定食」等、直ぐに売り切れになるそうですから、早めに行くことをお勧めします。
此方の女将さんが、非常に明るい方で、色々とお話しさせていただきましたが、自転車のお客さんも多いようで、自分の他も2名常連さんがいましたが、最近は何とブルべで、宇都宮AJの銚子400の参加者の方も此処に寄られたというお話を聞きました。
うーん、自分現時点ブルべから遠ざかっていますが、なんだか行く先々で出会ったり話を聞いたりと、これは早々に復帰せよという啓示なんでしょうかね?
いや、今の所ブルべどころかセンチュリーライドでもいっぱいいっぱいで、それでも本日は天候にも助けられて、かつての平時のコンディションの70%程度には回復してきたようですが、まだまだ「精進」が足りません(泣)
事後は淡々と北上して、途中から何時もの鬼怒川サイクリングロ15:30ードのコースに戻り、後半疲れが出て来ましたが、追い風に助けられて、15:30頃に帰宅することが出来ました。
水海道駅まで85㎞程で、単純に往復すれば170㎞程度と、何時もの霞ヶ浦のコースと同じ位の距離ですが、初めてのルートで、迂回路など探しながら走ったので疲れました。
途中サイクルトレインで40㎞、1時間程度休憩できたので実質130㎞程度では有りますが、晴天の中、一日中サイクリングを楽しめたのは久しぶりで、有意義な一日だったと思います。
そういえば・・・・こういう日常が送りたくって昨年退職したはずですが、ここ一年、あまり実現できなかったように思います。
コロナ禍や天候の不安定もありますし、そもそもオートバイなんかに手を出すのが悪いんだよ!と怒られそうですが(苦笑)、調子が上向いてきたこともあり、こういう一日を増やしていきたいものですね。
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