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ミヤタROADREX i6180試乗、思ったより使い方が広い [自転車本体]

先日仕上げたROADOREXですが、さっそく本日何時もの北回りコース・・・・だけだとほとんど平地ベースですので、コースにある標高485mの「羽黒山」でミニヒルクライムも織り交ぜで、e-BIKEとしての使いがってを中心にインプレしてみます。


いままでロードバイクを中心に、色々な種類を乗ってきましたが、ポジションなど数度の調整が必要でした。

今回ROADOREXは、以前乗っていたコンフォート系のロードバイクの「FELT Z25」のセッティングを参考にして、サドルの高さと前後位置を決めただけで走り出しましたが、驚くほどしっくりきます。


これはROADOREXの「e-BIKE」の部分でなく、フレームジオメトリィを基本としたアッセンブルの基本構想が、おそらく「解っている」人か人達によって、「こうあるべき」を細部までシッカリ煮詰められて設計されており、やれ軽量化だ、やれ空力だ等と新素材を含めた「シロウトを騙しやすい派手な数値上の売り文句」で誤魔化そうというものではないようです。


とにかく跨ってハンドルに手を置いて走り出すと、本当に自然な姿勢でスムーズに走り出すことができます。

一般的な判断基準で「早い」とか「加速性能が良い」とかいうモノではなく、とにかく自然に走れて「気持ちよく走る事が出来る」バイクだと思います。


ただし、20㎏に迫る重量は隠せず、基本的には頑丈なアルミフレームのバイクですので、動きに重さが乗ってきて、切り返しなどの時に流石にロードに比べれば緩慢な動きになるのは否めませんが、仮にアシストをOFFの状態で走り出してもスルスル動き出します。


まず何時もの北回りのコースですので、鬼怒川の堤防上を北に向かいます。

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ほぼ無風で、ほんの少し上り勾配が付いていますが基本平地です。
アシストは3段階あって、ECO→NORMAL→HIGHTでアシスト量が増えてきますが、バッテリーは消費します。
普段ここをクロスバイクでのんびりクルクル回して20㎏/h前後で巡行していますが、ECOで走ると、加速も含めてほぼ同じような負荷で走れるようです。
ちなみにアシストを増やしても平地巡行は速くなるわけでも楽になる訳でもなく、ギアダウンして再加速するときのアシスト量が変わるのが「トルクアシスト」である証拠です。
基本的にアシストは25㎞/hまでですが、別にそれ以上の速度で走れないわけではなく、平地無風での巡行であれば、十分可能です。
ただし、自分で試したところ概ね30㎞/h以下が限界で、ギア比がそういう設定に成っていますしそれ以上は空気抵抗が増えてくるので、厳しいところでしょう。
やはりロードバイクの早い集団での移動は厳しいところでしょうけど、自分の場合最近はせいぜい25㎞/h以下での「ボッチライド」が基本なので何の問題もありません(笑)。
ちなみに22.5㎞巡行時に試しにアシストをOFFにしてみましたが、負荷が増える気配はなく、ECOで走っていると加速やちょっとした上り坂の負荷は、クロスバイクで走るのとほとんど変わりません。
前回の記事で「トレーニングにならない」と書きましたが、これは間違いで、有酸素領域で走る「LSDトレーニング」には成りますので、体を燃焼モードにしてダイエットになるのと、持久力をつける事が出来ます。
さてコースは羽黒山のふもとの緩い上りの峠道に差し掛かるので、ここでNORMALにしてギアを下げてくるくる回しながら登っていきますが、イヤー、楽ですねぇ(笑)
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何度も書きますが、モーターのパワーに頼って走っているのではなく、進むためには自分の力でケイデンスを上げていかなければいけないので、HRは上がって汗がにじんできますが、トルクをアシストしてくれるので脚に負荷がかからず、膝などの負担は殆どありません。
このルートは少しずつ勾配がきつくなりますが、頂点の手前に羽黒山の山頂に向かうルートの分岐点があります。
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いよいよ此処から本格的なヒルクライムルートになり、7%~12%程度の上り坂が続いていく感じになります。
ここでHIGHTにして、ギアダウンしてケイデンスを上げて登っていきますが、重量感はなく失速しない感じは、何度乗っても不思議な感覚です。
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HRは有酸素領域の上限程度に上がっていき、体が熱くなって汗が噴き出してきますが、これは「苦痛」ではなく「心地よい疲労感」とでもいうのでしょうか?軽くジョギングで流している程度と思えば間違いないと思います。
此処は高低差でいえば300m程度のコースですので、そんなに長くないとはいえ、思いのほかあっけなくコース頂上に到着です。
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天気は良くありませんが展望台に行ってみましょう。
雲で見えませんが上空で戦闘機のエンジン音が響いていて、おそらく百里基地のF2戦闘機でしょうか?
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見晴らしがよく、今度は晴れた時に来たいですね。
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此処から下りになりますが、フレームやホイールがしっかりしているので、不安感無く下っていけます。
ディスクブレーキは軽くレバーを握るだけでよいので楽ですし、何より個人的に気に入っているのは太いタイヤなので荒れた路面でも姿勢が乱れることなく走る事が出来るところです。
路面の亀裂、舗装の継ぎ目、マンホール、グレーチング、落ち葉や泥砂利など、ロードを走るうえでかなり神経を使って通過しなければいけない(これはオートバイでも同じなんですよね)路面でも、比較的安全に通過できるのは助かります。
これは、此処のコースのみならず、今後人口減少で税収が下がり、道路の補修費用も捻出できなくなってくると、「選択と集約」で、人口の多い主要道路に予算が集中していくので、はっきり言えば「田舎の道は荒れ放題」となる事は目に見えていて、今までのように23Cの細いレーシングスリックタイヤに空気をパンパンに入れてかっ飛ばしていくなんて事が出来なくなってくると自分は考えています。
さて、長々と書きましたが、概ね満足のいく性能で、自分が考えていたよりもっと広い場面で使うことができるようです。
バッテリーも約50㎞で山岳ルートをいくつか入れて、5つあるメモリの一つしか減りませんでした。
懸念材料としてはアシスト機能に集中していて、耐久性がどのくらいなのか未知数ですので、壊れてしまうと修理代(アッセンブル交換かな?)が痛い事になるのと、高価なバッテリーがどこまで性能を維持してくれるのか、またそのバッテリーの供給は何年保証しているのか?と言った所でしょう。
まあこの辺りは自分はあまり気にしていないんですよ。
もうe-BIKEを運用するならそこは織り込み済みで覚悟しておかなきゃとと思っています。
ただ、個人的にはこのROADOREXの気に入らないところは、デザインとカラーリングなんです(苦笑)
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まず最も気に入らないのがダウンチューブのバッテリーカバーで、この安っぽい、取ってつけたような樹脂のフタはいただけません。
あと全体のカラーリングですが、ブラウンのバーテープやもともとついていたアメサイドのタイヤなどを含めて「シックな装い」なのはわかるんですが、購買層はかなり狭まれてしまっていて、このカラーリングでセールスを随分損しているんじゃないかと勝手に思っています。
昨今は車もそうですが、カラーバリエーションは主にコストの問題で選択肢が少なく、思うに自分は日本の企業の販売部署の年寄が決裁権を持つと、壊滅的にセンスがないので、本当に「なんだ!、ショボい色ばかりだなぁ」となります。
この点はやはりイタリヤやフランスのメーカーのセンスが抜群で、本当は90~2005年代くらいのクロモリやアルミロードのカラーリングは抜群だったと思います。
このROADOREXも、おそらく販売価格が決まっていて、他の部分のコストが優先されて、カラーリングのコストはかなり抑えられた?かもしれません。
このシックな装いで行きたいにしても、ガングレーとかブリディシュレーシンググリーンに、ブラウンとアルミ地金の渋い銀色とか、もう少しコストをかければ随分印象を変えることはできたと思います。
ロゴなどのステッカーやストライプを上手に入れれば、それだけでもかなり印象が変わるので、ミヤタさんは是非「カラーコーディネーター」の意見を取り入れてもらって、何とかしてほしいなぁと思ってしまいます。
自分はバッテリーカバーを、樹脂地肌ではなく、クリアや再塗装などで何とかするのと、ステッカーを手に入れて、いくつか印象を変えようと思っています。
まあ、あまりその方面のセンスには自信がないので(苦笑)、ホドホドにしておくのが賢明なのかもしれません。

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