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日常になった大規模自然災害の被災 [危機管理]

昨日未明に発生した北海道での最大震度7の地震「平成30年北海道胆振東部地震」で、被災された方々
にお見舞い申し上げます。
「災害は忘れた頃にやってくる」と言いますが、忘れるどころか、次から次へと起きる大規模自然災害の続発は、本当に「他人事ではない」と、多くの人びとに意識して欲しいと思います。

実は自分は先週の金曜日に、仙台で行われた「災害対策技術展」という催し物に参加してきたばかりでした。
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東北で行われるということで、「東日本大震災」での、地元での災害復興の取り組み関連のパネル展示や講演会、防災関連の新技術や商品の展示などが行われていました。

自分の場合「防災」が日常であり、「防災士」「防災管理士」としても取り組まなければいけないこともあり、常に最新の、できるだけリアルな防災関連の知識や「実態」を常に取り入れていますが、多くの人にとって、「被災」「防災」というものは日常生活の中では意識されることがないのが現実です。

例えば、日本を根底から揺さぶるような東日本大震災でさえ、残念ながら他の地域の方の場合は、それが明日自分の身の回りで起きる出来事とは捉えていなかったはずで、大変失礼ながら、昨年の「熊本地震」で被災された方等も例外ではなかったと推測されますし、その報道を見ていた大阪の方々は、「大阪北部地震」や「台風21号」の被害を受けるとは考えてみなかったでしょうし、関西空港でよもや「カンズメ」にされるとは夢にも考えていなかったと思います。
またその報道を見た翌日に北海道の方々は「道内全域停電」などという、未曾有の事態に自分たちが遭遇するとは夢にも考えてなかったと思います。

今や、「過去に前例のない規模の自然災害がいつ自分の身に起きるのかわからない」事が当たり前となってしまっいると言われていて、自然災害による被災という「非日常」を、日常として考えていかなければいけない時代のめぐり合わせに生きているのだとも言えると思います。
それが日常である以上、「怖くて平静を保てない」では、日常生活が立ち行かなくなります。
「怖い」というのは、その原因の多くが「解らない事の恐怖」だとも言えますので、であれば「解らない事は解るまで努力しましょう」が、防災のはじめの一歩 なのかもしれません。

「最悪の事態を想定して最大限の対策を施し平常心で日常を送る」が、これからの世の中を生きていくに当たっての最低限の心構えになって欲しいと思っています。
世の中に絶対はありませんから、これでも「想定以上の規模」の災害に遭遇することはあるでしょうけど、「人事を尽くして天命を待つ」の精神で、運命を呪う前に、人間として出来ることは最大限の努力を惜しまない事が、一筋の光明をもたらす心構えなのかもしれないと、自分は信じています。

まあこういうことを書くと、防災関連の商品を展開している企業の方々から怒られるとは思いますが(笑)、防災で一番やってはいけないことは「防災グッズを揃えて安心してしまう」ことで、肝心なのは「心構え」とそのグッズを使いこなす「防災知識」であるという事は、多くのお叱りを受けたとしても書かせていただきたいと思います。
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