冬の入りと紅葉と富士山めぐる聖地巡礼ツーリング [オートバイ]
なんというかようやく冬になりましたね。
本来の季節とかガン無視して居座っていた夏の空気がようやく退場のようです。
ただ、偏西風(黒潮もだけど)の歴史的大蛇行が終わった訳では無く、「大規模気象災害」の危険性の芽が消えたわけではないので油断はできません。
事実与論島や沖縄本島も凄まじい豪雨被害が出て、「ツールド沖縄」が中止に成ったりしています。
ここ数年の気候変動の進行で、屋外のイベント関連は本当に厳しい状況ですね。
自転車で言うと、暑すぎたり寒すぎたり、天候不良が多く晴れたとしても温度差からくる気圧変動で風も強く、根性がない自分が「自転車に乗らないで済む言い訳」に困らないという、困った(苦笑)環境ですね。
さて、その「雲一つない絶好のアウトドア日和」ですが、会社勤めを引退してから選びやすくなって、とくに混雑を避けて出来るだけ平日に行動するようにしているので、、毎日気象情報とニラメッコして、2日ほどかなり広範囲に快晴になる事が分かったので、その日に紅葉を眺めつつノンビリとツーリング旅行をしようと、富士山と甲府、奥秩父方面のルートを大まかに決めて、6日にまず河口湖
に向けて出かけました。
この日は関東地方は朝から雨で、雨雲を避けるようなルートで道志道のルートで河口湖を目指します。
お馴染み「道の駅道志」ですが、平日でこんなに寒くて天気が悪くても、紅葉シーズンなのか?オートバイは沢山来ています。
雲が流れて時折小雨も降っていますが、山中湖に来て少しだけ雲の切れ目から陽がさしていました。
この日は河口湖で宿泊で、湖畔の温泉が入れるホテルを予約しました。
翌朝温泉に浸かってこの風景を眺めなんて、贅沢な話です。
宿泊したホテルは大手ビジネスホテルグループが地元のホテルを買い取り経営しているもので、料金は平日とあってかなりリーズナブルですが、何処にいても無遠慮に大声で中国語が聞こえてくるのには閉口しました。
まあ、いまは何処にいてもそうなので、気にしてもしょうがありません。
ちなみに富士山は前日の6日に地元で「初冠雪」が見られたそうですが、この日7日も薄っすらと雪が積もっているのが見えました。
気象庁の公式観測ではこの日の監察結果「初冠雪」となり、暦の上でも「大寒」んなので、完全に「冬」になったという事ですね。
雪をかぶる富士山を拝めるのもそう遠くない日になるでしょうね。
何時もの河口湖畔の大石公園からの富士山です
この付近はようやく色付きが始まったところでしょうか。
この後は紅葉の進んだ青木ヶ原樹海を抜けて、本栖湖に向かいます。
まあ、ここに来ればこの「始まりの場所」はお約束です。
何時ものコースで国道300号を下って身延方面に向かいます。
しかし、ここを走ると毎回思いますが、このルートを素人さんが折り畳み自転車で登ってくるような場所じゃないですよねー(苦笑)
途中で小便をもよおしたので、「道の駅しもべ」に立ち寄りましたが、表にトイレが見当たらないので、開店前の店員さんに聞いたら、中のトイレを使わせてもらえました。
で、開店前だけどとお店を見たらビックリ!、ほとんど「ゆるキャン△グッズのアンテナショップ」と言えるほど、ゆるキャン△のグッズや展示品であふれかえっていました。
カリブー君もおる。
もうこれは天国やー(笑)とばかり、ショッピングモードに切り替わってしまい、これを購入しました。
ちなみに「ゆるキャン△4」決定が公式HPでアナウンスされましたね!
さてこの後のコースですが、数日かけて奥木曽とか草津とか回っても良かったのですが、今回は、梅雨前に行った「甲府周回コース」のリベンジで、前回見らなかった富士山を、タップリ拝むことにしました。
此処は南アルプス市中野の「中野の棚田展望台」です。
甲府盆地が一望出来て、遠目に富士山も拝めます。
雲一つなく申し分のない眺望です。
棚田は石積みの擁壁で構成されていて、この地で稲作を続けてきた方々の苦労がしのばれますね。
お次は同じく南アルプス市の曲輪田新田の「桃花橋ループ」です。
当然の様に富士山はしっかり拝むことができます。
ここは桜の花見ツーリングでリンちゃんが訪れていますが、冬の初日に数本のソメイヨシノは花を咲かせているではないですか!
りんりんロードなどで、数輪狂い先している桜はよく似るのですが、此処まで咲きそろっている狂い咲きは初めて見たように記憶しています。
まあ、「人類近代史、気象観測史上最も暑く長い夏」だったわけで、当然自然の動植物も多大な「悪影響」を受けているはずです。
この後南アルプス市外を突っ切って、甲斐市の南斜面沿いの道を東に進んでいきます。
甲府市を過ぎてお昼前に成ったので、ここは山の上に登っていき、「ほったらかし温泉」に行きます。
時間的に温泉入るのは早かったので、ここでランチという事で、前回食べられなかった、「気まぐれ屋」さんのカレーを頂きます
かなり辛口の、甘みのあるスパイシーカレーで、ご飯の上にロースの薄切り肉のソテーがかぶさっているという、かなりボリュームのあるカレーです。
自分には少し辛すぎですが、カレーは辛い方が美味しい物ですので、口の中は大火災状態ですが、大満足のカレーでした。
まあ広々とした眺望で、甲府盆地と富士山を眺めながらのランチは最高ですね。
この後は、国道140号線で一般道で日本一長い、有料の「雁坂トンネル」に向かいます。
見る見る標高が上がってきて、空気が冷たく硬質になっていくのが、オートバイだと肌で感じることができますが、比例して紅葉の色合いが鮮やかに変化していきます。
ここはトンネルに入る前の「広瀬ダム」周辺の景色ですね。
山奥に入ると寒いから紅葉が進むのと、奥に行けば行くほど林業による「杉やヒノキ等の針葉樹の植林」が少なくなるので、広葉樹の紅葉を広く見ることができます。
此方は長く暗いトンネルを抜けて埼玉県秩父市にある「彩甲斐街道出会いの丘」という施設から見た景色です。
この後国道140号の旧街道である「大滝道路」を進みます。
関所「栃本関所」という史跡が有ったんですね。
実は栃木県以北にも旧街道のよう下道とかあるのですが、これが本当に山の奥で、そこの街道沿いに「生活のにおい」がないんですね。
奥秩父や奥多摩、また木曽路などもそうですが、こういった旧街道沿いに昔から住んでいた集落などが残っており、こういう風情が見られるところが多いという事は、オートバイツーリングで初めて知ったことでした。
この道も当然の様に狭くて、曲がりくねっているルートなので、自動車・・・特に最近の5ナンバーサイズを超えた大きな車で入ってくるのは、何かと差しさわりがあるのですが、オートバイなら問題なく走り抜ける事が出来きます。
この後、前回定休日で入れなかった、道の駅の中にある「両神温泉薬師の湯」に漬かり、最終的に群馬県の富岡で宿泊する事にしましたが、ここで「安易」にGooglMapの最短ルートを設定したら、案の定グーグル先生にまんまと陥れられて(笑)、日没だというのにこんな山の上の険しい林道に誘導されてしまいました。
周囲が見渡せて、電波塔があるくらいですから、この辺りで一番標高が高いところで、1000mは越えているでしょう。
県道46号線とはありますが、相当な勾配やキツイカーブの道で、後で確認したら「塩沢峠」というところで、ここから富岡に至る道は「御荷鉾(みかぼ)スーパー林道」という、トレイル乗りがワザワザ林道ツーリングに選ぶ道のようで、正直軽トラかジムニーでないと走れないような道幅で、路面状況も悪く、そんなところを日没後に通過する事に成ったので、もう緊張感MAXで、恐る恐る下っていくと「鹿の子のこのこ」が至る所で普通に歩いていて、「もし熊でも出たら」と考えると生きた心地はしませんでした。
昔はいざ知らず、今は勇んで林道ツーリング行く気は無いのですが、自分の性分としてこういう所を「通過するハメになる」事は明白だったので(苦笑)、アドベンチャーバイク「モドキ」のADV160を選んで正解でした。
あと補助灯も明るく実用的なモノに代えておいて、心底助かりました。
まあ、無事に下山して富岡市街地にあるトレーラーハウスのビジネスホテルに宿泊し、翌日はここから渋川まで北上して、赤城山を回って渡良瀬川沿いに日光経由で帰宅します。
この日の朝は富岡市は最低気温が4℃で、日の出前にホテルを出ましたが、今回用意したツーリングの冬装備は十分機能していて、この程度の気温のツーリングなら長時間乗っても問題ない事が確認出来ました。
実は今回のツーリングは冬装備の機能確認という目的もあったんです。
ここは高崎渋川バイパスを走っているところですが、遠くの山は雪をかぶっているのが解ります。
今回は甲府盆地もそうですが、高台のルートで市街地を見下ろして走るシーンが多いのですが、こういうルートは関東地方に住んでいる自分にとってはとても新鮮ですね。
このあと午後に来客があるので、お昼までに帰宅するために、赤城山の南側を走りましたが、まだ紅葉が進んでいる感じではなく、渡良瀬川沿いの国道122号線を足尾に向かって走っていきますが、足尾を抜けて「日足トンネル」までのエリアは本当に綺麗に紅葉していました。
今回の2泊3日のツーリングは、ほとんど前回行った「ゆるキャン△聖地巡礼甲府周回ツーリング」のリベンジ企画と成りました。
まあ、前回達成できない項目は、今回ほぼクリアできましたし、何より天気が最高に良く体調も良かったので楽しいツーリングと成りました。
この寒さで紅葉もだんだん麓に降りてきましたので、また別の場所で紅葉を楽しむツーリングに出かけようと思います。