e-BIKEのROADREXホイール交換で見えた可能性と限界と今後 [自転車部品]
段々このSSブログも最後が近づいてきましたね。
他のユーザーさんも続々と移籍ししているようで、自分もそろそろ考えなくてはいけないんですが、面倒・・・というより、もう何十年も続いたここでのブログ生活を思うとやや感傷的に成ります。
さて、そろそろ最後の記事を纏めなくてはなりませんが、とりあえず自転車ネタがあるのでこちらを纏めます。
昨年ショップに注文を出していた、e-BIKEのROADREX用にと考えていたホイールの「MAVIC AllRoad SL」が入庫したので、さっそく組み込んでテストしてみました。
さて今回の改造目的を簡単(??)に書きます。
ROADREXは、グラベルロードタイプのe-BIKEで、仕立てとしては古風なランドナー的に「道を選ばずツーリングを楽しむ」的な性格とデザインを採用しています。
まあ、言ってしまうとかなり「玄人の趣味人向け」のバイクと成ってしまい、非常に面白いバイクでありながら、故に性能が中途半端で、「MTBやシクロクロス程の悪路快適性はないが、ロードバイクまでの機動性も無い」という事に成っていて、車で言うとSUV的な立ち位置に成っています。
先にも書きましたが、このバイクはある程度の荷物積んで、里山沿いの田舎道など起伏があり路面状況の良くない道で、ノンビリと観光目的で移動するという使い方をすると本当に使い勝手の良いバイクです。
ところが、サスペンション機能が無いのでMTBほど悪路での快適性が無く(走破性は結構ある)、今度は国内法準拠の電動アシストなので、平坦な路面の良い道でアシストの利かない領域での巡行が苦手であり。ロードバイク乗りからすれば「遅くてグループライドが出来ない」となり、特に生粋のロード乗りが敬遠する傾向が強いです。
自分もどちらかというと後者のロード寄りの性能を期待する方ですので、乗ってみて思ったのは、アシストシステムの性能はともかく、グラベル向きの太いブロックタイヤの走行抵抗を何とかすれば、アシストの利かない25㎞/h以上の巡航領域に寄せられたたり、走行抵抗を減らしてアシスト時間を減らすことで、残電気料を増やして行動半径を増やせないか、要するに「100km程度のロングライドイベントに使うことができるのではないか?」という目的の為に、650B×45Cのホイールセットを、ロードバイク用の700C×30Cクラスに変更すれば、軽量化と走行抵抗の軽減が図れて、アシストに頼る領域を減らして、イベントで不安なく使えるアシスト作動時間を確保できるのでは?と考えました。
計算上タイヤの外径は問題なくフレームとの干渉はなく、ディスクブレーキなので、ブレーキを考慮に入れる必要がありません。
最初はロードバイク定番の「ZONDA」とか考えてみましたが、自分にとって未知の領域なのと、今や通販で特別安く仕入れられる訳では無いので、そんなに値段差がなないのなら通販は止めてショップでお世話に成る事にしました。
この後デフォルトで入っていたホイールのフリーハブのラチェット壊れるという事象から、ロード用ホイールでは電動アシストのトルクや重く成ったフレームの荷重を受けつづけると破損の危険性が高くなるのでは?という事に気が付き、ショップのオススメで、MAVICのグラベルロード用のホイールである「Allroad SL」を購入する事にしました。
重量はZONDAのディスク用ホイール並みで、グラベルロード用なのでとにかく頑丈に作られており、新世代のホイールらしく幅が25㎜(昔は15㎜だったのに!)で。最近の太いタイヤの性能を十分生かす事が出来ます。
という事でさっそく組付けです。
ディスクローターは、シマノのスレットBB用工具でロックナットを留めます。
スプロケはシマノのHGシリーズの10速で11-36Tで。もとはシマノではないメーカーで12-42Tですが、おそらく大丈夫で、過去の経験からシマノ製にすると確実に抵抗が減って変速性能が上がるはずです。
今回問題はタイヤで、やはりTLはまだ抵抗があるのでCLにして、定番のグラベルキングSSで、幅を28Cとこのホイールにしてはやや細い物を選んでしまった事で、硬くて嵌めるのが大変と定評の最新のグラベルキングですが、何をどうやっても嵌らず、結局タイヤレバー3本と専用器具を使ってようやく嵌める事が出来ました。
一度嵌って使用すれば若干脱着はしやすくなるでしょうが、コレをパンク修理で路上で行う根性はありません(泣)
まあ、なんとかやり方は覚えましたが、もう少し幅がありビードが柔らかいタイヤの方が良いような気がします。
何とか完成です
で、喜んでバイクに組み込んでみましたが、案の定ローターがパットに当たっている「擦過音」がします。
完全に片方に寄っているほどではなく、回転すると音がする程度であり、これは本当にコンマ数ミリ程度の薇調整なんですが、整備経験は長くとも自転車用ローターの整備は完全に若葉マークですので、ネットで調べて・・・とここで頭に来るのが、早く知りたいのに「YouTube」動画が多くて、下らない動画と説明長々と聞かされるのがウンザリしてしまったんですね。
写真と文章でちゃんとわかるようにしてけばいいじゃん!、と、昭和のオジサンは怒るのでした(苦笑)
結局この「グランジセンター出しツール」が安くて簡単という事で、さっそく注文したら翌日配達で作業を再開しました。
まず、キャリパーの取付ボルトを緩めてキャリパーが動けるようにします。
後はブレーキレバーを強く握ってキャリパーピストンを押し付ければセンターが出るので、握ったまま取付ボルトを締めなおせば、あーらあら不思議!(笑)もうパットはローターに干渉しません。
この辺り、知らないと面倒とも言えますが、慣れてしまえばキャリパーブレーキより楽に整備できるかもしれません。
さて本日は、出来上がったバイクの試乗を行います。
コースは慣れている鬼怒川自転車道です。
しかし、何時ものこととはいえ、改造しまくった挙句こうなってしまうと、もはや元の自転車の面影は微塵もないですなぁ(苦笑)
しかし、25㎜という超ワイドリムのおかげで、ロードとしては太い印象のある28Cタイヤの「ボテッとした外観」は全くなく、これなら空気圧が低圧でも「ぐにゃ」とくることは無いでしょうし、全面投影面積や形状からリムと一体化して、回転による空気抵抗も少なくなるかもしれません。
フレームとのクリアランスは700Cにしても、まだタップリあるので、もっと太いタイヤも行けると思います。
肝心の走行インプレですが、流石に踏み出しは軽く、平地ならグングン加速していき、なんて軽快・・・と思ったら、何とアシストのスイッチを入れ忘れていて(苦笑)、アシスト無しでも、チョットしたクロスバイク並みの軽快さがありました。
システムディスプレーの速度とガーミンのGPSの実測の差は殆ど無く、以前ならガクッと速度のノリが悪くなる25㎞/h以上でも、流石にロードバイク並みとは言いませんがかなり軽快に加速していきます。
これは、二つの意味があって、一つはある程度ロードバイクのグループライドがやりやすくなるという事と、もう一つは軽くなった分だけ、アシストをつかわない時間が長くなる分だけ、長い距離で電池が持つという事です。
恐らく自分が良く走る霞ケ浦までの往復173㎞でも、平地主体なので電池容量は持つでしょうし、ある程度獲得標高のある100㎞程度のロングライドも電池残量を気にしないで走れるという事で、ある意味当初の目論見は達成していると言えると思います。
反面、タイヤが細くなってエアボリュームが減って振動が酷く成る事が懸念されましたが、思ったほど体に堪える程ではなく、ロードバイクと比べてもマイルドな乗り心地でした。
ただし、流石に42Cとか38Cとかのエアボリュームが生む振動吸収性の快適さは当然失われていますし、悪路走破性もありません。
あと、この重量とアシストトルクに十分耐えうる強度を持たせたアルミフレームは、最近のハイドロフォーミングで「しなって振動を吸収する」フレームでないので、まるでガチガチの古いアルミフレームのロードバイクの様に、振動だけでなく、踏み込んだ分だけすべてが脚に返ってきてしまい、脚の消耗が早く成る事に気が付きました。
要するに、軽快に走れる反面、グラベルロードとしての、路面を選ばず快適に走れるとう特性が犠牲に成ってしまったという事に成ります。
これは身に覚えがあるのですが、クロスバイクを速くしたくて、細いタイヤはかせて軽量化してドロップハンドル付けたら、軽く成ったけどクロスバイクの快適さが失われたというのと同じです。
まあ、今回は敢えて極端に細いタイヤを選んだこともあり、普段使いなら35C程度のロードタイヤ、イベントなら30Cの同じパナレーサーでもアジリスト辺りを選べば、そのバランスは十分調整できると思います。
ただ、アルミフレームゆえの重さや硬さ(フロントフォークもアルミ!)はいかんともしがたく、普段使いの耐久性による気軽さを選ぶか、軽さや振動吸収性を狙ってのカーボンフレームにするのかは、悩ましいところです。
個人的には同じフレーム製造メーカーの「MERIDA」の「SILEX4000」のカーボンフレームベースで、軽くして振動吸収性を上げてもらって、シマノの8000シリーズのアシストシステムを入れてもらえば、文句なく「佐渡ロングライド210㎞」でも使えるものに成るとは思いますが、現時点で40万円の定価は、ほぼ70万円以上に成ってしまうハズで、その値段でそういう商品競争力あるの?と言われると厳しいとしか言えません。
とにかく今回はホイールとタイヤの交換効果の確認に有ったので、ほぼ目的は達していて、ROADREXに関しては、普段は以前の太いグラベル向きのホイールセットで快適にツーリングして、ロングライドに挑むときにこのホイールセット(タイヤは再検討)を使う予定です。
今度の予定として、今年の「佐渡ロングライド210㎞」が、純粋ロードバイクでのイベント参加の最後に成る予定なので、以後そういったロングライド向けに使える新しいe-BIKEを購入して、AIIroado SLはそのままそちらに使う予定に成っています。
と、試乗なので軽く60㎞ほど走っただけですが、なんだかグッタリしてしまい、これはスタミナ補給しようとランチを奮発しました。
真岡付近を走っていてGoogleMapで検索していたら、「ステーキすず」さんが目に入り、近くを通ったら匂いに我慢できず入店しました(苦笑)
注文したら「焼き加減は」と聞かれて一瞬脳がフリーズしてしまうくらい、ちゃんとしたお店でステーキなんぞ食べるのは本当に数年ぶりで、セットでサラダとポタージュスープが出てくるのも久しぶりという、なんて貧しい食生活を送っているのでしょう(苦笑)
一年の罫は元旦にありならば [雑談]
明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。
今年は関東地方は比較的穏やかな年明けを迎えて、さぞかしバイクや自動車であちこち出かけた・・・かというと、実はまったく遠出などせず、初日の出もなんと近所の石井の鬼怒川で迎えました。
しかもこんな近くに自動車で行った理由は、本当ならバイクで何時もの様に「日本で一番早く見れる犬吠岬のご来光」に行こうと準備していましたが、防寒装備満載でバイクにまたがったら、うんともすんとも言いません。
原因は年末に整備した時に、メインスイッチをOFFにし忘れるという、最近のスマートキー「あるある」トラブルで、完全にバッテリーが上がってしまったからです。
こうなると最近のバイクは何一つテコでも動かないので断念して、ふてくされて元日はアニメ三昧で、「薬屋のひとり言」と「葬送のフリーレン」を通しで見るオールナイトで過ごしました。
バッテリーは完全に上がると使えないモノですが、試しに「パルス充電機能」つきの充電器で復活を試みます。
翌2日は身体がなまるので、何時もの北コースポタリングと初詣に行きます。
白鳥も随分集まってきましたね。
さて南下して初詣に向かいますが、途中で「宇都宮夜間・休日診療所」の前を通過したら、車が路上に溢れて並んでいました。
休日や夜間に、応急処理をしてくれるところで、我が家も伯母や母で何度もお世話に成ったところです。
当然2日だと何処の医院もやっていないので此処に来るのは解るんですが、車の中を見ると、子供や老人担ぎ込むというより、運転手本人がマスクや熱さまシート貼って、まるで「ゾンビ」のような表情でうなだれて待っているところを察するに、これは完全にインフルエンザの発熱でこうなっているようで、感染拡大が結構進んでいる事ようです。
さて自分は自転車で宇都宮の駅東にある、「八坂神社」に初詣をします。
大きな神社ではありませんが、我が家がお世話に成っている神社で、本来初詣はこういう所で行うべきでしょう。
天気さえよければ近所のポタリングを楽しんでも良いのですが、3日夜半は宇都宮でも雪がちらついて、翌朝はガッチリ気温が下がっているので路面はこの通りに成ります。
さて、充電したバッテリーですが、電圧は復活してエンジンはかかったのですが、念のため一晩おいて翌日の極寒の朝に確認したところ、電圧は12.2Vでセルも一発でかかったので、まあ使える事は使えますが、こうなると「ある日突然お亡くなり」事案発生は必至なので、注文した新品到着後に交換予定と成ります。トホホ(苦笑)
昨日5日は一応準備をして朝早く起きましたが、あまりに寒くて、せめて温度が氷点下を脱出してから出かけようと、結局出発は9:30ごろ自宅を出ました。
まあ、北関東は一度雨や雪が降ると日陰は路面の氷が解けないので、注意が必要に成ります。
出る時間も遅く、路面状況も怪しいのでロードバイクではなく、タイヤが太くてブロックパターンのあるROADREXで出かける事にしました。
こう言った記録用写真は、画質を云々は気にしないので、使い勝手が良く頑丈なPENTAXのWGを引きつづき使います。
バッテリーは古い物をすべて破棄して、新品セットを使っています。
流石に雲一つない青空は気持ちが良いですね。
こういう風が弱く陽が出ていれば、防寒装備さえ完備していれば結構快適にライド出来るモノで、もしかすると夏場より走りやすいかもしれません。
気温も5℃以上に成れば、そう重装備の防寒装備もいらず、あとは汗をかきすぎて体を冷やさないようにするだけです。
出かけた時間が遅いと、何時もの距離は走れないので、こういう日はいつもと違うルートを通ります。
ここは大きな堰がある宮岡橋で、ここを渡って真岡を横切る事にします。
橋を渡って大きな県道沿いではなく、河川敷の横の道を南下してみます。
長年この辺りは通過していますが初めて通る道で、何処に行くのか分かりません(苦笑)
ROADREXだとそこそこの悪路も入れますし、不意にアップダウンが続いてもアシストレベル切り替えれば負担も少ないので、つい「気が大きくなって」寄り道したくなっちゃうんですよね。
これはグラベルロードベースのe-BIKEならではの事で、こういう「行き当たりばったりの風任せポタリング」が大好きな自分には、うってつけのバイクと言えますね。
調子に乗ると痛い目に遭いますが(苦笑)。
まあ県内なら方角さえわかればまず迷うことは在りませんので、お昼ごろには益子の根本山付近に出ました。
ましこ道の駅は「餅つき大会」を開催中で、なんか正月らしい風景を見たのは此処だけだったような気もします。
お昼は、色々キッッチンカーが出ていましたが、この「黒麹みそ田楽」とフランクソーセージにします。
この黒麹みそは、コクがあって美味しいんですよ!
さて、空模様は当初の予報では11時くらいから曇りでしたので、陽がかげると寒くなるのが嫌だと早々に帰路につきます。
空を見ると曇り?というより、南西から北東のラインで雲の塊がポツポツ湧いてきて、そこから薄雲が東に流れて行くという、あまり見覚えのない空で、まあだんだん下り坂になる事は間違いなさそうです。
で、今朝外に出てみたら、なんだか縞々模様の空に成っていて、気温も正午で5℃程度と格段に寒く、全く出かける気分にはなりません。