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古いロードバイクをコツコツと整備 [自転車本体]

先日ターマックの不調をレポートしましたが、昨日整備が完了して、本日はその確認に成ります。


改めて自分の所有する「2010年式スペシャライズド ターマックSL3 S’WORKS」を説明します。

この個体は2016年にフレーム単体で、販売当時39万円で販売されていたものが、10万円でヤフオクに出ていたもので、当時は手持ちの105系のコンポーネントで組んで使用していましたが、途中からマドンのおさがりの7900系のコンポに組み替えて、以後リアディレイラーだけGSに交換、スプロケを32T、クランクを180㎜に組み替えて、現在に至ります。

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昨年ホイールはレーシングゼロにして、ペダルエクステンダーや440㎜のハンドル等で、軽さを生かして高低差のあるコース向きにリセットしたのですが、そこまでは調子が良かったのですが、今年の春のイベント向けに、WH9000 C24をセットしてみたら、「あれれ?なんか思ったほどじゃないぞ?」となっていました。


しかも長い事乗らなかったのでご機嫌を損ねたらしく、ドライブトレインの清掃や注油等をメイにいにメンテをしてみましたが、特に何処かおかしいという事も無く、ホイールのハブもばらしてグリスアップして、改めて締め直しました。


加えてプレッシャーゲージで空気圧を厳密に測定して乗ってみましたが、それでもしっくりきません?

で、基本に立ち返り、ポジションを再計測すると、これも問題は無いのですが、念のため5㎜程上シートを挙げてみました。

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おかしいなぁ?前回結構この辺りは煮詰めたつもりだったんですが、結果から言えばこれでペダリングの違和感が低下して、リズムよく走れるようにはなりました。


結果的にその他の整備の結果、可動部がスムーズに動くようにはしておいたので、それらが総合的に効果があったようで、いやロードバイクはシンプルなメカでありながら奥が深いですね。

このターマックも、もはや「古典」ともいえる旧世代のバイクとなっていて、最新のバイクと比べてしまうと、振動吸収性や空力安定性、制動力、使途の正確さ等は、相当見劣りしている事は間違いありません。


とはいえ、販売当時は基本的には同一のグレードのフレームがグランツールで覇権を争っていた「ハイエンドモデル」は、一言で言えば「伊達ではなく」、今としてはそのシンプルな潔いまでのレーシーな切れ味が、まさしく「味わえる」と言う意味で、所有し続ける価値は十分あると思います。


で、何時もなら勢いで霞ヶ浦までGo!という所ですが、今朝は気温の高さに加えて湿度も高く、全身にべったり汗が張り付くという状態で、こりゃアカン!という事で早々に引き上げてきました。

関東地方は午後になると本当に電力の供給が足らなくなるので、何か些細な事でもパズルのピースが欠ける事でもあれば、一気に広域大停電という大惨事が発生しかねない状況のようです。


こりゃ昼間狭い寝室だけ冷房かけて寝ていて、夜中から活動する方がよさそうですね。



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冬の内職作業、GTのMTBをレストアする(完成偏)2022年6月改編 [自転車本体]

◆2022年6月15日再編集解説


この記事は2010年12月に掲載した記事ですが、12年経った現在でも、一定のアクセス数がある記事です。


自転車の楽しみ方は色々ありますが、自分で整備が出来る、整備をしようという意思のある方は、古い自転車を自分でリビルトしようと試みる方がも少なくは無いと思われます。


そういう方がこの記事を見ていただいている?と言う事なのかもしれませんが、如何せん古い時期の記事で、特に掲載した部品の値段がかなり違っていしまいましたので、その辺りを編集し直して、再掲載させていただきます。 


尚、当時の記事はそのまま掲載しておきます。 


 


 ◆2010年12月記載


先月から取り組んでいた、「GT」のMTBのリビルトが完成しました。
本当はもっとのんびりやる予定だったのですが、こらえ性が無いのと、部品の置き場が無いので、とにかく完了させてしまいました。

これが今回リビルトに辺り、そろえた部品の一覧です。


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使える部品はなるべく整備して使いましたが、消耗品や破損していたり、そもそも欠品していた物をそろえたらこれだけの部品が必要になりました。
Frディレイラーと、クランクは、同僚から貰ったクロスバイクの物を流用しました。

さて、完成した姿です。

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コレ結構大きいですね。トップチューブを計ったらおよそ550mm有りましたから、サイズは僕には合いました。
自動車に例えるなら、リッジランナーは日本製の凝った製法で作られたスポーツSUVに対して、GTは、本家アメリカのおおらかで頑丈な作りの大型クロカンといった感じです。

ブレーキはレバーも含め、シューとワイヤー以外は分解整備して付けました。

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ハンドル周りは、ハンドルバーはそのままで、変速機がグリップタイプに変更したため、レバーとの合いが良くなく、レイアウトに苦労しました。

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サドルは、相性の良いスペシャライズドにする予定でしたが、在庫切れで入手できず、シラスで使用してロングライドにもオシリの痛くならない、セラSMPのTRKにしました。

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ホイールはハブのグリスアップと玉当て調整をして周りを良くして使います。
また、ポンプの環境の統合で、仏バルブに統一してあるので、米バルブ用の大き目のバルブ穴に、スペーサーを入れて、仏バルブのチューブを使います。

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タイヤはTIOGAのCITY SLICKER 2と言う銘柄の、1.5インチ幅の、町乗り用タイヤを入れました。
一昨年、リッジランナーのリビルトでは、1.25インチのスリックタイヤを入れて、クロスバイクよりの改修をしましたが、軽くて、フロントフォークがリジットのマシンならいざ知らず、このGTはフロントサスも入っているので、本格的なXCはしなくとも、やや悪路走破性を保持した方向で仕立てることにしました。

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このくらいの幅なら、オンロードの走行もそんなに抵抗にはならないですし、トレットがしっかり刻まれているので、不正地のグリップもイボイボタイヤほどではなくとも確保されると思います。
ただこのタイヤ、町乗り用には軽くていいのですが、トレットゴムが薄く、サイドウォールもやわらかいので、耐パンク性能はあまり期待できないようなので、覚悟しておいたほうが良さそうです。

FRのクランクですが、当初付いていたシマノのLXに、任意のギアを3枚買って組み付ける筈でしたが、結構な金額になりそうなので、在庫としてとってあったこのクランクセットを組み付ける事にしました。

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スギノのDXとう、アンカーのクロスバイクについていたトリプルのクランクで、ギア構成が48X38X28T(一覧表間違い)のギア構成です。

リアのスプロケットは13-26Tと言うギアの7速用フリーのカセットスプロケットです。
さすがに最近7速は需要が無いと考えられていたのか、昨年までは11-28Tと言う構成のカセットスプロケットしかカタログには無かったと記憶していますが、今年になってから複数のギア構成が選べるようになっていました。

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もしかすると、古いMTBをいじったり、実用車や折りたたみ自転車を改造して楽しんでいる人が増えたから、シマノもカタログに載せるようになったのでしょうか?。
どちらにしてもありがたいことで、この13-26Tと言うギア比は、比較的クロスしているほうで、フロントのトリプルと組み合わせれば、結構細かいギア比が選べて走りやすいです。
実際、フロントはミドルの38Tで普段はほとんど事足りてしまいそうで、状況に合わせてアウターとインナーに変速できるので、柔軟性があります。

リアのディレイラーは錆だらけになっていたSTXでしたが、リターンスプリングが錆びずに生き残っていたので、錆を落として可動部に注油するだけで十分使えるようです。

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さて、ディレイラーやブレーキを調整して試運転をしてみましたが、特に異音や動きに渋いところも無く、問題なく走ることは確認しました。
比較的フレームやホイールが軽いのと、ハブのオーバーホールや、BBの交換などで滑らかに回るおかげで、かなり軽く快適に走ってくれます。

ただ、自分自身がMTBは久しぶりだったのと、ジオメトリーのセッティングが不完全なので、特にハンドリングに強い違和感を覚えました。
不安定と言うか、タイヤのよれやペダリングに影響を受けやすいと言うのか、どうも座りがしっくり来ないのに違和感がありました。
サドルやハンドルなどの位置なども、ロードのジオメトリーを参考にセットしたのですが、コリャMTBは全然考え方が違うようで、有っていないようです。
ハンドルを目一杯高くして(シムで6mm程度)サドルを下げて位置を後退して、重心位置を後退させたら、かなり乗りやすくはなりました。

やはり、MTBですから、舗装路面を高速で巡航するより、ダート路面などを走り抜けるほうが快適であることも確認できました。
まあこの自転車で長距離高速ツーリングをするつもりは有りませんから、「パーク&ライド」の移動手段として、30km程度の道のりを、路面状況を選ばず走破出来るこのバイクは、十分使えるのではないかと思います。

今回は、錆落としや、ホイール以外はほとんど分解して組んだので、やりがいがありました。
こうなるとホイールも自分で組んで見たくなりますが、まだ先かもしれません。
これで「冬の内職」のネタが尽きてしまったわけではなく、折りたたみ自転車の改造や、ロードのフレーム修理や組み付けも残っていますから、暖かくなるまで十分楽しめそうです。

問題は際限なく増えていく我が自転車艦隊の台数で・・・・・・。
仕分けが必要かなぁ(苦笑)。


◆2022年6月22日追記債 


この時リビルトしたGTですが、暫くは通勤用自転車としてキチンと実働出来ました。


そのが後継に29erのMTBにその座を譲りましたが、職場や自宅の脚代わりのバイクとして現存していますし、簡単な整備で問題なく稼働しています。


で、ここで追記しなければならない内容は、修理に購入した部品の値段です。


使用した部品は高級品は使わず、どちらかと言うと、定番メーカのリーズナブルな普及品を 利用しましたが、部品そのものは殆ど現在でも同じものが手に入る事に驚いきました。


大体ハイエンドロードバイクのコンポネントなど、この間に何回モデルチェンジを繰り返していたというのでしょうか(苦笑)


Shimanoのデュラエースだと、7800→7900→9000→9100→9200 と、えっ!4回も変わってるのかぁ!!


それらの部品は、本体のみならず補修部品も10年経つと廃版に成ってしまいますが、そう考えれば、自転車を長く使い、キチンとメンテナンスするのであれば、ハイエンド品は不向きとも言えますね。


その上供給不足で本体のみならず部品も手に入りにくい状況です。


それに比べると安価な普及品は、普通に通販で購入できる状況で、整備する人間にとっては有難い事です。 


 ただ、気になるのは部品の値段で、2010年から比べると、暫くの間は特に国内は病的な慢性的デフレの影響もあり、特に輸入品の値段は下がる一方でしたが、ここ数年、特にコロナ禍以降はうなぎ上りに値段が上昇して行きました。


で、どのくらい変化があったのか、今回調べて一覧表にしてみました。


先にも記載しましたが、ほとんどの部品は今でも販売しており、無いものに関しては同等のグレードの物を選択して値段を記載しました。 


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これらは殆どAmzonの通販の販売価格ですので、あくまで参考程度にお考えいただければ間違いないのですが、大雑把に1万円、30%程度程総額が上昇していることが分かると思います。


またシマノのパーツの値段の上昇が、他のメーカーよりも著しい?ともとれる内容ですよね。 


それでもロードバイクだと、105系で組まれたものが30万円、アルテグラ系で70万円するらしく、これは間違いなく12年前の2倍、100%の値段上昇であると考えれば、まだしも30%程度の値上げは許容できる範囲であるといえますよね?


 


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断捨離に例外なし?最古参所有のFELT Z25も・・・ [自転車本体]

断捨離の正当な定義?なんてものが有るのでしょうか?

まあ、ネットで検索すれば色々と書かれてはいますけれど、自分は「執着を切り捨てる」という意味合いを強く意識して行っています。


まあ、ここ数年断捨離を実行して、とうとう職業さえも断捨離してしまった(苦笑)のは、世間的には「根性無し」との評価を受けておりますが、究極的には氏素性や経歴や肉体すら・・・は言い過ぎですが(苦笑)、今流行りの「転生」よろしく、身一つで自由になりたかったのかもしれません。


さて、パーツ類も含めて、保有する自転車の整理もだいぶ進んで、ため込んでいたフレームやパーツを組み込んでの売却がほぼ完了して、いよいよ現在使用しているバイクの整理を進めなければなりません。


使っていないフレームやパーツとは違い、実際使用しているロードの場合、何らかの使用目的つまり「執着」が強い訳で、その執着に見切りを付けられるのかにすべてが掛かっています。


ていうわけで、結構長年の課題で悩んだ結果として、「使用頻度や性能に応じて順列を付ける」という合理的な判断をした結果、自分が最初に購入したロードバイクで、数々のイベントに出た思い出の詰まったFELT Z25を売却することに成りました。


性能でいえばTREKマドン6や、スペシャターマック3 S'WORKSは外せず、ボテッキア8AVIOは一番体に合ったバイクですし、使いやすさと希少性でLOOK566とパナチタンは外せないとくると、性能で突出したものが無く(欠点はすべて解消されたが)、普段出番がほとんどないZ25の未練を許容できる道理が無くなりました


結局、TREK FXにホイールセット、ターマックにクランク、ディレイラー、スプロケを移植したことがとどめとなり、まず装備品を外して洗浄するところから始めました。

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このバイクは2008年に購入して、2011年までメインバイクで使用した後は、後継のピナレロFP2とTREKマドン6にその立場を譲り、いったん分解してフレームだけ保存しておきましたが、5年後に復活させて、以後ロングライドイベントや通勤用に用途を変遷させ・・・・そもそも通勤する事も無くなってしまいましたから(苦笑)、確かにここが潮時だったのかもしれません。


結局欠品となったクランクとホイールセット、スプロケを念入りにヤフオクや中古品を探してストックして置いたので、それらを組み込みます。

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基本旧105系(10速5600)のパーツとホイールはWH-RS21を揃えました。


またZ25は自分の特殊体形に合わせて(笑)、180㎜のクランクや、130㎜のステム、幅440㎜のハンドル、カーボンシートステー等、一般の方々には適応できない部品も多かったので、これは在庫の部品のShimano Proのアロイパーツが一式有ったので、交換いたしました。

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表皮破れて補修してあったサドルも交換し、バーテープも新品に巻きなおしました。
変速系の調整や、ヘッドパーツのオーバーホール、ホイールハブのグリスアップ等、何の事は無い、ほとんど一台最初から組み直すくらいの手間がかかってしまいました。
とりあえず完成し、フレームにはガラスコートをかけました。
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ま、自分が言うのもなんですが、いくら人気のある銘柄とはいえ、そこらへんに放り出して状態の悪いロードバイクなどが出品されていて、購入後これは随分手間がかかるなぁ・・・なんて物も少なくは無いのですが、このバイクでしたら、ポジション調整すれば問題なく乗り出せるので、お得だとは思うんですがねぇ(笑)
とはいえ、既に14年前のバイクですし、人気銘柄でもなく見た目も地味だから、買い手がつくのかは自信が無いですね(笑)

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トレックFX調整終了、新しい相棒が生まれる時 [自転車本体]

ようやくFXもポジション調整や部品の緩み等のマイナートラブルについてのセッティングが完了しました。

これでも、過去来購入したバイクのセッティングの記録やトラブルの経験があるおかげでこの程度で済んでいます。


さて、主にサドルの位置関係を調整してきましたが、実は在庫であったシマノProのシートピラーは、オフセットが大きいもので、サドルを後寄りにする目的もあるため、これ以上前進できない状態でした。

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計算上ではあと5㎜前進させたかったので、不本意ではありますが新品のシートポストを購入しました。

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オフセットがほとんどない、安価な物を探しましたら見つかったのがこれで、EC90とありますが、EASTON製の物ではないようです
だって3000円もしないので、値段の桁が違います(苦笑)
一応カーボンのチューブを使っているようで、重量は特に気にしていませんでしたが、シマノProの物よりは相当軽いようです。
問題は耐久性で、一応「EC90中華カーボン」で検索をかけましたが、この商品が折れたという内容はありませんでした。
自分も他の銘柄の中華カーボンのシートポストを使っていますが今のところ折れたことはありません。
カーボンシートポストを使うときには必ず必要になる、滑り止めのペースト「グリップファイバー」をシートクランプ付近に塗って、慎重に締めていきます。
シートのセットは交換前のジオメトリィを基本に5㎜前進させただけで固定しました。
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あと、ステムも取り付けを反転させて、水平に近づける事で、ハンドルの落ち着き、位置が10㎜下がることで、若干姿勢が前傾します。
乗っていると多少掌の圧迫感は増えますが、ペダリングはスムーズで踏み込みの力強さが増して、多少の勾配が有っても、当初のようにガクッと速度が落ちたり、走りだしが重かったりしたネガはほぼ解消出来ました。
これで、イベントなどの走行にも自信をもって投入できるセッティングは完了しました。
あとは、予定していた別のホイールセットやタイヤとの相性を確認するだけで、とりあえず、LOOKで使用しているZONDAとヴィットリアのタイヤの組み合わせを試してみます。
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25Cタイヤなので見た目に貧弱さは無く、10速のスプロケが入っているので手間はかかりません
奥にあるLOOKは、WH9000にRACE A EVO4を組み合わせているのでこれも試します。
しかし、まったく毛色の違う自転車であるトレックFXと、LOOK566ですが、何故だかそこから受ける雰囲気というか印象が似通ってしまっているのは、仕立てた人間のパーソナリティが反映されているからでしょうかねぇ(苦笑)
自転車もパーツ単体や新車を購入したての場合、それはあくまで「機械」もしくはその集合体に過ぎないものなんですが、不思議と使っていくうちに、色々と「思い入れを持って触れ合って」行くうちに、なんだかライダーとの一体感のようなものが出てくるように自分は感じています。
自転車を組み立ててセッティングを進めると、勿論体に合うように色々と調整をしている訳ですから、それが嵌ってくれれば気持ちよく走れるのは技術的に当然の話では有ります。
ですが、ある時を境に何をしたという訳でもないのに、持ち上げる時に重さが軽減されていたり、走りが軽く感じる事が在り、無論「気のせい」ではありますが、自分はその時が自分の魂が宿り「相棒」になった時だと、勝手に想像しています(笑)
あれれ、いくら暑くなったからって、オカルトで話が落ちてしまいましたね(笑)

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どすこい自転車工房から、カレラブレード改クロスバイクの提案 [自転車本体]

あー、誤解無いように解説すれば、無職で金に困って、結局自転車屋さんを始めた訳では有りません(苦笑)

今のところ、過去の「遺産」ともいえる各種自転車部品やバイクそのものを整理している状況です。


その中で、過去に同僚に融通したイタリアの老舗ブランド、カレラのブレードというアルミフレームが、結局里帰りしてきました。


実はこの段階で、一度某オークションに出品したのですが、落札とはなりませんでした。

理由は明確で、このフレームを欲しがる方々の希望する価格より、恐らく5000円程値付けが高かったからです。


なんだ、判っているのならどんどん値段を落として、さっさと換金すればいいじゃないか・・・という話はまさしく正論であって、そのつもりもあったのですが、途中でこのフレームを見ていて、別の「企み」が湧いてきました。


このところクロスバイクのプロジェクトが進行中で、そちらに意識が行っていたこともありますが、このフレームで、今度は本当にロードバイクの素材で「フラットロード」のクロスバイクを作ってみたら?と考えました。


そうなると俄然売る気が無くなり(苦笑)値下げしないで放置して置いたら不成立で売れ残ってしまいました。


で、そうなると話は早く、在庫の使える部品のリストを作り、足らない部品をオークションで落としたり、新品を注文したりして、とりあえず本日組み立てが終了いたしました。

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カレラはイタリアの老舗のブランドで、ブレードはその入門用のアルミフレームではありますが、最近では自転車では使われない、高強度の7000番台のアルミニウムのフレームです。
カレラとしてはエントリー用のフレームですが、廉価版として手を抜いていない、結構凝った作りの本格的なレーシングフレームで、今となっては贅沢なフレームです。
とはいえ、もう古い世代のバイクですので、最新コンポで固めて戦闘機にするより、チョット、レトロモダンな仕立てのおしゃれで、高性能なクロスバイクが出来ないか?というテーマで取り掛かりました。
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出来るだけメタルな感じを出そうという事で、ブレーキは9速時代のティアグラRB4500です。
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この世代までは、いかにも金属加工の機械という風情があります。
性能も見劣りするものでないのですが、純正のシューは今一なので、定番の舟ごと6700の物に交換して、トーイン調整も済ませてあります。
クランクは、出来れば5600時代の物を探したのですが、結構需要が有って値段が高騰していたので、その後の世代の105グレードの無銘のコンパクトクランクを手に入れました。
まだ「機械加工の歯車」感が残っている作りになっています。
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フロントディレイラーは、アルテグラFD6600で、清掃して注油すれば問題なく作動してくれました。
リアディレイラーは9速のRD4500で、これはプーリとボルトを他の自転車に取られてジャンクに成っていたものを再整備して使用します。
プリーは先日FX様に購入したRD4700から取り出した新品です。
スプロケはトレックFXに付いてきたSRAMの9速で、比較的状態が良い部品なので利用します。
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チェーンはシマノの9速様HG93という物の新品で、表面のメッキが亜鉛で見た目はいまいちですが問題ありません。
ホイールは自分のボテッキア8Avioを購入したときに履いていたもので、シマノのWH500のディープリムモデルで、タイヤはミシュランの組み合わせですが、これも状態が良いのでそのまま使います。
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ひび割れとか摩耗もないのでそのまま使えるはずです。
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ちなみにホイールは振れなどは無く、グリスアップとハブのカップ&コーンの調整をしてあります。
シフターとブレーキはFXの部品で、シフターはディオーレの9×3の物で、ブレーキレバーともども汚れを落として注油してオーバーホールしてあります。
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フロントディレイラー、クランクがトリプルからダブルに成っていますが、実用上問題なく使えます。
実は今回の肝はこのハンドル部で、出来るだけメッキパーツを揃えて、グリップもイタリアンバイクらしいレザータイプの物にコーディネートしました。
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シートポストは在庫のメッキの物を、スペーサーを使って装着しました。
イタリアンバイクはシートポストの直径が一般的な27.1㎜とかでなく、31.6㎜の物が多いので、変換スペーサを使用します。
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シートは、やはりブルックリンのレザーシートとか使えれば雰囲気が出ますが、下手をすればそれだけでこのバイクのフレームの価格を超えてしまいそうなので(笑)FXについていたGAIANTのシートを使います。
ワイヤリングはシマノの純正品ではなくジャグワイヤーというメーカーのセットの新品を使っています。
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まあ自己満足ではありますが、結構雰囲気が良い感じのクロスバイクに仕上がったと思います。
自分が整備するバイクの基本ですが、人様に渡す場合は消耗品はすべて交換し、ベアリングは全部グリスアップを施すので、良いコンディションで長く使うことが出来ます
基本的にフレームもコンポーネントも世代は古くともシマノ製のロードバイク用を使用しているので、潜在性能は結構あるはずで、その気に成れば結構な戦闘機に作り替えることも可能だと思います。
本日は一応組み付けて走る事だけを確認しただけですので、変速系の微調整を進めて、マイナートラブルを根絶させてから、売り出そうと考えています。

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気分転換と食材購入とFXのセッティングをコツコツと [自転車本体]

全国的に梅雨の末期とあれば、ここ数年の傾向として豪雨災害の発生がどうしても避けられませんね。


色々と言いたいこともあります。

経済危機、海外勢力の脅威、自然災害、野生生物の脅威、未知の感染症、などから「自由と平和」を守り切ってこその国家ですので、それが守られない、守る気が無いとあれば、自分の身は自分で守るという事意味を自覚して行かなければ、明日の朝日は拝めない世の中なのかもしれません。


さて今のところここ宇都宮では無事に朝日が拝めただけでなく、久々に力強い青空が復活して、一気に夏本番となりました。


朝6時から洗濯やゴミ出し、朝食の作成や掃除など自宅の家事をこなしてから、天候の安定が間違いない午前中だけ時間を作って、何時もの「北コース」をFXで回って、セッティングを進めていきます。


やはり走るのであれば、やはりこういう気候が良いですよね。

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さて、件の文鎮のように重いペダルですが、重いというよりこれはクロスバイクというよりMTBに向いているだろうという事で、エクスカリバー8のペダルと交換しました
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このペダルでも200g程軽くなります。
SPDペダルでも片面の軽量タイプなら更に100g軽くなりますが、今は予算削減という事で(苦笑)
あと、踏み出しからの重さの件ですが、だからといって軽いホイールとかに食いつくのは早計で、この程度はポジションで何とかなるはずです。
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セッティングの大体の方向性は決まっているのですが、まず今回はサドルの位置を20㎜程前進させました。
これでも他のロードバイクと比べると、クランク軸よりかなり後方に着座位置があり、大げさな言い方をすればリカンベントのように前方に足を放り出して回転させる感じです。
で、この程度で本当に効果が有るかというと、効果絶大で、絶対的に速くなるわけではないですが、ペダリングのリズムや踏み込み時の力強さが大きく改善されました。
ちなみに当初のポジションが失敗かというと、けしてそうではなく、筑波までのツーリングで125㎞ほど走行しても、手首や膝の負担が少なく、足の局部的な痛みや疲労も低かったす。
要するに「上体を立てて体に負荷をかけない安楽なポジション」という、クロスバイクを選んだ理由に適うポジションだという事です。
一昨日や本日のアベレージ速度などの記録や走行時間などをみると、大雑把に同じ負荷を維持させて走行すると10%前後低い速度で走行していました。
これも大雑把な話、ロードと同じペースで走行しようとすると、10%以上・・・空気抵抗等は反比例的に増加していくのでそれ以上の負荷が必要となる計算に成ります。
ですから「平地ペースで15~25㎞/hの巡航速度で100㎞以内のツーリング」までが、クロスバイクで快適に楽しめる限界ではないでしょうか?
ですから、これ以上の距離や獲得標高、AV速度を得ようと改良すること自体、クロスバイクの本来の目的から外れて行く事に成り、であればロードバイクにしなさいという事に成ります。
てなことは、十分理解したうえでの事で、これはあくまでインパクトを狙った行為であって、特にビギナーサイクリストには間違った印象を与えないように進めなくてはなりませんよね。
だから「大人げない魔改造」で、例えばカルトベアリングで改造したレーシングゼロのホイールに、ラテックスチューブとグランプリGP5000のタイヤの組み合わせ・・・・なんて事はしたくないですよねー(苦笑)
ただ、当初の目的のオーバーセンチュリーライドはともかく、獲得標高が多いコースや、佐渡ロングライド等のコースを走行するときは、ある程度の機材変更と、相応のポジション変更は必要と考えています。
さて、北コースは自転車道ではない堤防沿いの道を走るので、所々整備されていない砂利道とか有ります。
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35Cのブロックパターンのグラベルキングを履いた、ハードテールのMTBであるエクスカリバー8は何の問題もない路面ですが、28CのグラベルキングSSを履いたFXも、何の問題もなく通過して、轍などでもハンドルを取られたり、不意に滑り出したりはしませんでした。
何というか、このバイクの乗り心地や安定性など、このグラベルキングSSの良い影響が非常に大きいですね。
ロードにも入れたいところですが、古いリムブレーキのロードは28Çタイヤは、恐らく入らないでしょうね。
この辺りは最近のディスクブレーキのグラベルロード辺りに、ワイドリムでこのタイヤをくんで・・・・いやいや趣旨が替わっているぞ!!(苦笑)
しかしやはり青空は気持ちが良いです。
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これが段々暑くなってきて気持が良いどころでは無く成ってくるんですよね。
この後何時もの羽黒山の麓のこいしや食品さんの販売所で休憩と、食材の購入です。
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ここは隣接している工場で作っている豆腐関連の食品の直売を行っており、ビックリするような値段で豆腐は言うまでもなく、納豆や、油揚げや厚揚げ、がんもどきが購入できます。
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ザックいっぱいに油揚げとかガンモドキとか豆腐とか購入して、ソフトクリーム食べても600円くらいと、これで随分食費が浮きますね(笑)
此処の自販機をふと見ると・・・・・
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マウンテンデュー!!
でも味の方は??でこんな飲み物でしたけっか?
10時開店を待って、定番の豆腐ソフトクリームで補給して帰路につきます。
実はこのコースはサイコンつけて走った事は無かったのですが、今回データ取りも兼ねてガーミンを付けましたが、45kmであることが判明しました(笑)
そんなに急いだつもりはありませんが、一昨日のツーリングよりAVが1km/h増速していました
無論天候や体調の違いも有りますが、サドルを前進させて良い感触が有りましたが、数字にもそれが表れました
こうやって、目的に合わせて、ちゃんと原理を踏まえて使用目的に沿ったポジションの変更を、一つ一つ検証していくのは、正直面倒ではありますが、新しいバイクを仕立てていく楽しみの一つでもありますから、イベント使用に向けてコツコツと進めていきます。

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雨の日にFX試乗で、見えた方向性 [自転車本体]

何というか、夜中の2時にパット目が覚めてしまいまして、こうなればFXの試走をと行きましょう。

イヤイヤ雨がずっと降っているでしょう!

と、FXは悪天候時の走行を想定してのパッケージで組み立てたので、ある意味絶好のチャンスではあります。

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まだこの時点では降っていません。


岩瀬駅でとうとう大粒の雨が降ってきました。

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ちなみにVブレーキにはシマノのシビアコンディションというシューを入れています。

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これが、濡れていても結構制動力がありますが、初期制動のタッチはいまいちで、コントロール性は決して良くないかもしれません。
しかも!ダストがすごく、リムとタイヤのアメサイドが真っ黒になります。
しかし、これだけの雨で走るのは久しぶりです。
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で、この天候でりんりんロードを走ると・・・・・
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これが自分を含めて何十人ものサイクリスタを血祭りにあげてきた「恐怖!物凄く滑るカラー舗装」です!!
おまけにようやく再舗装の工事に着手したらしいのですが、草刈りの残りをそのまま積み上げておくので、路面はこの様に成ります!
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サイクリスタはともかく、地元の学生や通勤の方も使うんですが、いったい何処が工事を請け負っているんでしょうね(苦笑)
ちなみにロードでこれを走破しようとすると、30分くらい転倒の恐怖と戦って戦々恐々で通過しなければいけませんが、装着したグラベルキングSS28Cは、不意に手応えが無くなるとか、滑り出すとかもなく、無論油断はしませんが、安心して走ることが出来ました
さて肝心のFXですがインプレをまとめます。
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◎良い点は
1、トレックらしい頑丈でしっかりしたフレームで、ロングホイールベースなので、路面の状況に左右されにくく、鷹揚にゆったり走れる
2、古いアルミフレームだが、悪戯に固めていないので思ったほどガツガツ突き上げてこない
3、特別な構造でないので、汎用品が使えて応用が効く
×悪い点は
1、重量は簡易計測で装備品込み11.1㎏と重くなさそうだが、持った感触や走りだしに、ズシリと重さを感じる。
2、平地を巡行するのにはあ良いが、勾配が有ると途端にペースが落ちる
3、鷹揚な運動性の反面、踏み込んでも反応が薄くペースが上がらない
といったところで、まあ組んでいて概ね想像出来ましたが、前回のジオメトリィ計測からも、「長細いフレーム」で、サドルの位置がかなり後ろに成ってしまっています。
重量・・・・であれば「大人げない方法」で、簡単に1㎏は落とせます
まずペダルが片方で576g(!)もあるので、軽量なペダルで500gは減らせます。
更にWH9000とRAEC A EVO4の組み合わせで、これまた500gは削れますが、これは最後の手段です
恐らくポジションを煮詰めれば多分相当解決できると思います。
ただしやり過ぎると「だったらロードに乗ればよいじゃないですか?」となりますので、もう少し様子を見ながら煮詰めてみたいですね。

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TREK FX7.5どすこい仕様、魂注入して完成! [自転車本体]

本日は7月7日で新暦の七夕ですが、こう言う旧暦で行われていた催事の場合、新暦の日程で行う事に何か意味があるのでしょうか?


さて、流石に昨日の今日では疲れもありますが、FX関連の部品がそろったので、この際一気に仕上げてしまいましょう。

こういう時は部屋でエアコン付けて、Amazonプライムビデオで、アニメのスーパーカブを流しながら、鼻歌でも歌って・・・・と言いたい所ですが、慎重に調整しながら組み立てましょう。

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あっ、礼子ちゃんが富士山登っていますね(笑)
今回は最初からフロントバックを装着した状態で、シフトやブレーキのワイヤリングを施します。
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後から取り付けると色々と妥協した挙句、問題が出たりするんですよね。
インナーワイヤーは、シフトは新品だったので付属していましたが、ブレーキは在庫品のシマノのステンレスワイヤーにします。
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値段は亜鉛メッキワイヤーの方が安いですが、後のトラブルを考えるとそうも言えません。
ちなみにステンレスは素材としても強いのですが、強力な防錆力を持つ酸化被膜が出来るので、錆の発生が抑えられます。
亜鉛の場合「自己犠牲紡織」と言って、鉄と亜鉛が触れている場合、亜鉛そのものが酸化(白錆)することで鋼線を錆から守りますが、亜鉛そのものが錆きってしまえば鋼線は丸裸で今度は「赤錆」が発生して、そのうち細くなって切れてしまうわけです。
リアディレイラーはRD4700GSの新品で、通常このまま取り付ければ、何の調整も無くてもスパスパ変速してくれますが、この個体は2.5mmのスペーサーでセンターにスプロケがズレていますので、調整ビスで変速領域を調整しておきます。
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まあこういう小技も、17年も自転車いろいろ弄っていれば覚えてくるわけです。
Vブレーキ関連は、色々とジャンク品があるので、特にリア側はバナナに調整スクリューのある物を投入します。
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さてこれですべて組み込んで完成し、WAXをかけてポジションを調整します。
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後々の為にも、簡易的なジオメトリィを計測しておきます。
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そういえば、フレームサイズはXLで、国内ではあまり見ないサイズですが、随分大きいなと思ったら、ホイールベースなどは、普通のロードに比べて65㎜も長いです!
その他はそう変わりありませんが、目論見通りハンドル位置が20㎜高いので、立ち気味の姿勢で乗ることが出来ます。
センタースタンドも在庫品を取り付けたので、実用性もありますね。
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クランクは10速時代のアルテグラグレードの無銘の物で、46‐36Tという、ツーリング向けの物です。
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このとあ、6700系のアルテグラで同じものが出ていましたね。
何方にしても今バイクの場合、30㎞/h以上で巡行することもないですし、これだとクロスバイクの巡航速度にちょうど良いと思います。
リアのスプロケも34Tを入れましたから、元々付いていたフロントのトリプルギアは必要が無いでしょうし、トータルで相当な軽量化に成ります。
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これも10年以上前に購入した、エンドキャップ型もリアライトです。
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電池を入れたらまだ使えましたから役立ってもらいましょう。
リアフェンダーはFELT Z25で使っていたものを移植します。
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FXにもちょうど良い場所に取り付けダボ穴がありましたのでしっかり付けられます。
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サドルは、在庫として購入して置いたセラSMPのTRK、この銘柄も随分長い事販売されていますが、色々と改良というかリニューアルされているようです。
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ハンドル周りやワイヤーもうまくまとまったようです。
ちなみにステムはボンドレガーでも、マドン6様にオーダーした、レースライトXというアロイ物の当時最高級のステムを使っています。
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今回送料込みで3万5千円で購入したFXですが、新規購入した部品は2万円程度で、あとは自宅にある在庫品で組み立てました。
金額的にはGAIANTのエスケープR3のリムブレーキグレードを購入するのと同額となっていますが、在庫品とはいえ結構高額品を使用していますので、それだけでも新規購入すれば10万円はします。
このFXはこの状態で直ぐにでもイベントに参加できるパフォーマンスと装備がありますので、新車でエスケープを購入して同程度にするのに15万円・・・そこに工賃とか加わりますからそれ以上かかりますので、そう考えればこのFXは3倍のコスパがあるとも言えます。
とりあえず機能確認で近所を乗った感じでは特に問題もなく組みあがって・・・もっとも、そう成る様に組み立てているのですから当然なんですがね。
という事で、「道具」はやっとこ組みあがりました。
これで、中古のクロスバイクでロングライドイベントは可能か?というクエストに取り掛かることが出来ます。
ちなみに自分はこれで富士山登頂に挑むことはありません(苦笑)
なんかいい歳こいて、アニメや漫画の影響を随分受けていますね(笑)
これから試乗を兼ねてツーリングに乗り出して、最終調整を施す予定です。

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自転車部品万話あれこれ [自転車本体]

今日も今日とて家事に追われるこの身ですが、コロナ禍や退職関連などで全くどこも出かけていない訳で、そろそろ「放浪癖」の血がウズウズ湧き上がって来て、腰が据わりません(苦笑)


ツイッター等で、苦しそうに楽しんでいる(笑)サイクリスタの皆さんを見ていると、焦燥感に駆られる・・・事もありますが、まあ時間は今のところたっぷりありますから、焦ることは無いんですけど、今は出来ることを一つ一つ重ねていくだけですね。


さて、このところの天候不良は各地で大きな被害を出しています。

被災地は当然として、インフラ網が被害を受けると、通販関連の輸送に大きな影響が出てしまいますが、選りによって寄「日本の大動脈」が寸断されたりしていますので、ミミッチイ私事ではありますが、FXの関連部品の配送が軒並み遅れてしまっています。


肝心な変速系が組めないと、ワイヤー関連やチェーンも張れませんから、今ある部品を組んでいくしかありません。

まあ、人様のオンボロクロスバイクの仕立てなど、どうでもよい話であろうとは思いますが(笑)


さて基本ジャンク品の寄せ集めで進めていますが、新規部品も結構あります。

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スプロケは、MTBの10速系で11-34Tの物を選びました。
これだけ大きいと「文鎮」のように重いかなと思いましたが、そこそこ軽いようです。
ホイールは、FELT Z25で使っていたWH6800を、オーバーホールして使用します。
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振れやスポークテンション等問題は無く、基本的にベアリングのグリスアップを行っただけです。
アルテグラWH6800はもうずいぶん古い機種で、今やディスクブレーキ主流でカーボンディープリムとかが当たり前の時代ですが、アルミのクリンチャーのホイールとしては、定番のカンパZONDAに匹敵する性能を持つホイールです。
その圧倒的に地味なグラフィックから、一般的に人気はZONDAに負けていますが、実力は伯仲していると思います。
タイヤは今回の目的からして、出来れば量販グレードのパナレーサーのパセラあたりを使うのが妥当だとは思いますが、自分が使う、まして全天候でのイベントの使用を考えると、相応のパフォーマンスは必然という事で、今回はパナレーサーのグラベルキングの新しい銘柄の”SS”の28Cを購入しました。
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このホイールは同じグラベルキングのブロックパターンの25Cのタイヤを使っていました。
流石に雨天時やちょっとしたあぜ道でも抜群のグリップと耐久性がありましたが、流石に舗装路を走ると「ゴー」というノイズが響き渡ります
要するにその音が出る分、エネルギーが音に転換されている分推進力が減衰されている訳で、下世話な言い方をすれば「スプロケ一枚分重くなる」事で、主に通勤用に使用していましたが、何せ今通勤する必要がなくなってしまいましたからねぇ、あはははは(苦笑)
てなことは、当のパナレーサーもご存じだという事で、トレット面のパターンを大人しいものにしたSSグレードが展開されたのだと思います。
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ただこのグラベルキングは、サイドウォールを強化してある分硬く、ホイールへの嵌め込みはかなり大変な部類のタイヤになります。
多分チューブレス対応のビードのホイールなどは大変かもしれません。
滅多なことではパンクしませんが、してしまうと屋外の修理は大変かもしれませんね。
最もこんな事で泣き言をほざいていては、どすこいライダーの沽券に関わりますので(苦笑)、自分はタイヤレバー無しで作業するコツは習得しておきました。
どうするかは?・・・いやいや、それは企業機密ですので、また後程(笑)
とまあ、そう新品ばかり使うわけには行かない・・・といより、中古部品は売るほどあるので(売っているし)、当然それらを整備して使います。
ペダルは以前購入した両面クリートのSPDペダルを使います。
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これは普通のスニーカーでも使えますし、やはり両面クリートのほうが気を遣わず使える分使いやすいのですが、これこそ文鎮のように重いので流石にロードには使えず、泥と油で汚れで放置されていたものを、汚れを落として、シャフトのグリースアップ、クリート部の注油等を施して装着しました。
自己流のペダルシャフトのグリスアップですが、いや良く回るように成りました
さてここまで作業して、何気なくリアエンド部に目を移すと・・・・・
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あれれっ?なんか間隔が広くないかい?
イヤーな予感がして計測してみると・・・・
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やっぱり135㎜あるー(泣)
この時代のクロスバイクは、ロードフレーム流用のフラットロードタイプだれば、エンドは130㎜ですが、そもそもMTBから発展したクロスバイクですから、MTBの規格の135㎜のエンド幅の物が多く存在しました。
そうなるとMTBのハブを使って700Çのリムと組み合わせたホイールを使ったりしますが、もともとロード用の部品を流用するのが目的ですので、ここは簡易的にスペーサで対処することにしました。
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これは、シマノの2.3㎜のスペーサーで、ロードのハブ130㎜+2.3㎜+2.3㎜ですから、134.6㎜と0.4㎜足りないように思われるでしょうが、きっちり135㎜にするために2.5㎜×2のスペーサーというはワッシャを入れると、フレームによってはきつくて入らない個体もあります。
多少隙間が有っても、クイックで締め込めばしっかり固定できるとう算段で、此処に何かあると困るので、クイックもディオーレの135㎜の物にして、シマノの部品で構成しておきました。
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さて工業製品である自転車がそんなことで?と思われる方もおられるでしょうが、実は自転車フレームの工作精度はそんな物で、工場で精密機械のように0.1㎜以内の「公差」で作られている訳ではありません。
それこそ、90年代後半までの自転車は、特に欧州の老舗工房などは、「家内制手工業」というようなものであり、寸法の合わないエンドの穴をヤスリで削って水平を出す・・・なんて事が普通でした。
一部メーカーや工房が高額品を高精度で作っていたりしましたが、やはりこのあたりの量産品の精度を上げて行ったのはアメリカのメーカー辺りではなかったでしょうか?
一般的に日本人はアメリカの工業製品を軽んじているきらいがありますが、事が量産品質という点に関しては、アメリカに敵う国は「かつては」ありませんでした。
余談ですが、第二次世界大戦のころの日本には、「工業規格」という概念が無く、機械であっても一品物を手作業で仕立てるというレベルで、戦闘機なども、修理で主翼を交換しようと別の機体から外して取り付けると右と左で長さが違い、そもそも取り付け部のボルト穴の位置なども全く合わず、削った盛ったでようやく取り付けると、左右で羽の面積や角度が違うので、バランスが取れずに傾いて飛んでしまうなんてことが普通だったそうです。
日本も戦後この「量産品質」を磨いて世界と戦ってきたのですが、そのお手本となったのは喧嘩相手でボコボコにされたアメリカの量産技術でした。
更に脱線しますと(苦笑)、本田技研工業が自社の生産技術向上と工作機械の買い付けのために、経営陣がアメリカを視察したとき、アメリカ軍の軍用規格(MILスペック)の考え方を、自社の社労開発に取り込んで、開発要件という考え方を取り入れたと聞きます。
イヤー、流石に無職の暇人だと余談が長い長い(苦笑)
あっ、ちなみにこの量産品質で、日本の特に自動車当たりの量産技術を取り入れて、高品質のフレームを安価に大量に供給するようになったのが、GAIANTを筆頭とする台湾の自転車産業だそうです。
と、今日の所、与太話も此処までにしておきましょう。

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FX組み立て、地道に進む [自転車本体]

おさんどん介護者が続く日々、まあこれでもかという分量の家事が有り・・・というより、これが実母が何もやってなかったツケの尻拭きに追われて、台所や風呂場とのバトルが続いている訳です(笑)


という訳で、あはは、こりゃ暫く長距離は走れませんはねぇ!

まあ、ようやく梅雨らしい天気に成って来ましたし、これで走りに行くという選択が消滅してしまうので、FXの組み立てが進みます。


まあ、一気呵成に進めて早く乗りたいというのが正直なところですが、新品の規格品を組み付ければハイそれまでよ・・・とはいかないのが、中古品の車体を、更に中古品やジャンクパーツの再生・調整などを施して組み付けているので、「あれっ?この部品合わないぞ」なんでことは当たり前で、在庫品を掘り起こしていろいろ組み合わせたり、加工したりするので、結構時間がかかります


これを自転車屋さん、プロショップに依頼しても良い顔をされなかったり門前払いされるのは当然のことで、彼らはこれを生業に飯を食っているわけですから、当然手間と時間に比例して工賃の設定し要求します


下手をすると完成車買った方が良い値段に成ってしまい、挙句の果てに「なんでこんなに工賃高いんだ」というような、日本の甘やかされ未成熟な消費者に、謂れの無いイチャモンつけられるとあれば、快く引き受ける道理がありません


ちなみに、最近某オークションなどを見て思うのですが、当然人気銘柄の方が引き合いも多く落札価格も高価格成りますが、だからと言って購入して直ぐに乗れる状態とは言えない車体が少なくありません。


自分で全部修理・整備が出来ればさして問題も無いでしょうが、物によってはやはりプロに整備を依頼した方が安全である場合も少なくなく、まったく整備は人任せのユーザーが安心して手を出さない方が良い場合もあります。


また反対のケースで、あまり人気が無く引き合いが少なくとも、前オーナーが良心的に整備を済ませて出品している物や、良心的な中古自転車業者が、きちんと整備を施してある自転車等であれば、手間や追加費用もなく安全に乗り出せる出品も少なからずあります。


この辺りは大きな企業が品質やサービスを保証している製品でないので、あくまで自己責任というのがこういうユーズド品の取引の基本であって、ある程度の目利きに成るには、相応の経験と授業料が必要ですよね(笑)


こういう「世間の荒波」は基本経験値ですから、IT環境やゲームの世界で一人前になったつもりの若造がイキガッた挙句の果てに、我こそ正義と騒いで相手を罵倒しまくるのは、「見苦しい」と知ってほしいですな(苦笑)


あっ、今日は毒が強いな(苦笑)
とにかくコツコツと作業を進めます。
クランクは、オクタリンク用の工具が届きましたので、あっけなく外れました。
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これがオクタリンクの厳合(がんごう)部です。
これが4角だと、入力が強いと歪んでクランクに回転力としての伝達効率が落ちますが、8角でしっかり嵌め込めば、効率が落ちにくいという訳です。
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なんですが、この後シャフトレスベアリングのホローテックシステムや、そもそもベアリングそのものをフレームに直接圧入するBB30などが主流になってしまいましたね。
ちなみに圧入方式は、ようやく終焉を迎えたようで(笑)、構造的にメーカーの製造が楽になるだけしかメリットの無い、ユーザーに利益の無い方式が消え去ることは、非常に喜ばしい事ですね(笑)
取り外したBBやクランクは、経年の割には状態が良く、勿体ないのでクリーニングして、再利用しましょう。
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古いとはいえ、往年の高額品ですので、そこはしっかり作られています。
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お次はハンドルバーで、元のボンドレガーのハンドルバーもかなり良い品物で、そのまま使っても良かったのですが、幅を調整するのに切り刻むのには勿体ないので、別のジャンク品から取り出したスペシャライズドのハンドルバーが有ったので、これを使います。
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幅が600㎜と道交法既定の範囲内でしたが、自分の肩幅や使い方から片側30㎜ずつ狭めます。
通常「パイプカッター」等を使いますが、切り口が汚くなり、斜めに切れてしまう事もあり、最近は画像のソーカットガイドをつかい、ハンドソーを使って切ります
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これを使えば切り口も奇麗ですし、角度もしっかり垂直に切れますので、特にカーボンを切る場合は此方の方法を取ります
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こんな感じでひたすらハンドソーを動かしてギコギコ切っていくだけですので、特に難しい事はありません。
切った切り口は、バリが出ているので主にけが防止のため、ヤスリで端面を軽く削っておきます。
こんな一つ一つの作業は地味なものですが、こういう工夫の積み重ねが、使える道具としての確実性を保証していくわけで、そう思えば身も入ろうという物です。
面倒なのは間違いないんですがねぇ(笑)

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