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◆2022年6月15日再編集解説
この記事は2010年12月に掲載した記事ですが、12年経った現在でも、一定のアクセス数がある記事です。
自転車の楽しみ方は色々ありますが、自分で整備が出来る、整備をしようという意思のある方は、古い自転車を自分でリビルトしようと試みる方がも少なくは無いと思われます。
そういう方がこの記事を見ていただいている?と言う事なのかもしれませんが、如何せん古い時期の記事で、特に掲載した部品の値段がかなり違っていしまいましたので、その辺りを編集し直して、再掲載させていただきます。
尚、当時の記事はそのまま掲載しておきます。
◆2010年12月記載
先月から取り組んでいた、「GT」のMTBのリビルトが完成しました。
本当はもっとのんびりやる予定だったのですが、こらえ性が無いのと、部品の置き場が無いので、とにかく完了させてしまいました。
これが今回リビルトに辺り、そろえた部品の一覧です。
使える部品はなるべく整備して使いましたが、消耗品や破損していたり、そもそも欠品していた物をそろえたらこれだけの部品が必要になりました。
Frディレイラーと、クランクは、同僚から貰ったクロスバイクの物を流用しました。
さて、完成した姿です。
コレ結構大きいですね。トップチューブを計ったらおよそ550mm有りましたから、サイズは僕には合いました。
自動車に例えるなら、リッジランナーは日本製の凝った製法で作られたスポーツSUVに対して、GTは、本家アメリカのおおらかで頑丈な作りの大型クロカンといった感じです。
ブレーキはレバーも含め、シューとワイヤー以外は分解整備して付けました。
ハンドル周りは、ハンドルバーはそのままで、変速機がグリップタイプに変更したため、レバーとの合いが良くなく、レイアウトに苦労しました。
サドルは、相性の良いスペシャライズドにする予定でしたが、在庫切れで入手できず、シラスで使用してロングライドにもオシリの痛くならない、セラSMPのTRKにしました。
ホイールはハブのグリスアップと玉当て調整をして周りを良くして使います。
また、ポンプの環境の統合で、仏バルブに統一してあるので、米バルブ用の大き目のバルブ穴に、スペーサーを入れて、仏バルブのチューブを使います。
タイヤはTIOGAのCITY SLICKER 2と言う銘柄の、1.5インチ幅の、町乗り用タイヤを入れました。
一昨年、リッジランナーのリビルトでは、1.25インチのスリックタイヤを入れて、クロスバイクよりの改修をしましたが、軽くて、フロントフォークがリジットのマシンならいざ知らず、このGTはフロントサスも入っているので、本格的なXCはしなくとも、やや悪路走破性を保持した方向で仕立てることにしました。
このくらいの幅なら、オンロードの走行もそんなに抵抗にはならないですし、トレットがしっかり刻まれているので、不正地のグリップもイボイボタイヤほどではなくとも確保されると思います。
ただこのタイヤ、町乗り用には軽くていいのですが、トレットゴムが薄く、サイドウォールもやわらかいので、耐パンク性能はあまり期待できないようなので、覚悟しておいたほうが良さそうです。
FRのクランクですが、当初付いていたシマノのLXに、任意のギアを3枚買って組み付ける筈でしたが、結構な金額になりそうなので、在庫としてとってあったこのクランクセットを組み付ける事にしました。
スギノのDXとう、アンカーのクロスバイクについていたトリプルのクランクで、ギア構成が48X38X28T(一覧表間違い)のギア構成です。
リアのスプロケットは13-26Tと言うギアの7速用フリーのカセットスプロケットです。
さすがに最近7速は需要が無いと考えられていたのか、昨年までは11-28Tと言う構成のカセットスプロケットしかカタログには無かったと記憶していますが、今年になってから複数のギア構成が選べるようになっていました。
もしかすると、古いMTBをいじったり、実用車や折りたたみ自転車を改造して楽しんでいる人が増えたから、シマノもカタログに載せるようになったのでしょうか?。
どちらにしてもありがたいことで、この13-26Tと言うギア比は、比較的クロスしているほうで、フロントのトリプルと組み合わせれば、結構細かいギア比が選べて走りやすいです。
実際、フロントはミドルの38Tで普段はほとんど事足りてしまいそうで、状況に合わせてアウターとインナーに変速できるので、柔軟性があります。
リアのディレイラーは錆だらけになっていたSTXでしたが、リターンスプリングが錆びずに生き残っていたので、錆を落として可動部に注油するだけで十分使えるようです。
さて、ディレイラーやブレーキを調整して試運転をしてみましたが、特に異音や動きに渋いところも無く、問題なく走ることは確認しました。
比較的フレームやホイールが軽いのと、ハブのオーバーホールや、BBの交換などで滑らかに回るおかげで、かなり軽く快適に走ってくれます。
ただ、自分自身がMTBは久しぶりだったのと、ジオメトリーのセッティングが不完全なので、特にハンドリングに強い違和感を覚えました。
不安定と言うか、タイヤのよれやペダリングに影響を受けやすいと言うのか、どうも座りがしっくり来ないのに違和感がありました。
サドルやハンドルなどの位置なども、ロードのジオメトリーを参考にセットしたのですが、コリャMTBは全然考え方が違うようで、有っていないようです。
ハンドルを目一杯高くして(シムで6mm程度)サドルを下げて位置を後退して、重心位置を後退させたら、かなり乗りやすくはなりました。
やはり、MTBですから、舗装路面を高速で巡航するより、ダート路面などを走り抜けるほうが快適であることも確認できました。
まあこの自転車で長距離高速ツーリングをするつもりは有りませんから、「パーク&ライド」の移動手段として、30km程度の道のりを、路面状況を選ばず走破出来るこのバイクは、十分使えるのではないかと思います。
今回は、錆落としや、ホイール以外はほとんど分解して組んだので、やりがいがありました。
こうなるとホイールも自分で組んで見たくなりますが、まだ先かもしれません。
これで「冬の内職」のネタが尽きてしまったわけではなく、折りたたみ自転車の改造や、ロードのフレーム修理や組み付けも残っていますから、暖かくなるまで十分楽しめそうです。
問題は際限なく増えていく我が自転車艦隊の台数で・・・・・・。
仕分けが必要かなぁ(苦笑)。
◆2022年6月22日追記債
この時リビルトしたGTですが、暫くは通勤用自転車としてキチンと実働出来ました。
そのが後継に29erのMTBにその座を譲りましたが、職場や自宅の脚代わりのバイクとして現存していますし、簡単な整備で問題なく稼働しています。
で、ここで追記しなければならない内容は、修理に購入した部品の値段です。
使用した部品は高級品は使わず、どちらかと言うと、定番メーカのリーズナブルな普及品を 利用しましたが、部品そのものは殆ど現在でも同じものが手に入る事に驚いきました。
大体ハイエンドロードバイクのコンポネントなど、この間に何回モデルチェンジを繰り返していたというのでしょうか(苦笑)
Shimanoのデュラエースだと、7800→7900→9000→9100→9200 と、えっ!4回も変わってるのかぁ!!
それらの部品は、本体のみならず補修部品も10年経つと廃版に成ってしまいますが、そう考えれば、自転車を長く使い、キチンとメンテナンスするのであれば、ハイエンド品は不向きとも言えますね。
その上供給不足で本体のみならず部品も手に入りにくい状況です。
それに比べると安価な普及品は、普通に通販で購入できる状況で、整備する人間にとっては有難い事です。
ただ、気になるのは部品の値段で、2010年から比べると、暫くの間は特に国内は病的な慢性的デフレの影響もあり、特に輸入品の値段は下がる一方でしたが、ここ数年、特にコロナ禍以降はうなぎ上りに値段が上昇して行きました。
で、どのくらい変化があったのか、今回調べて一覧表にしてみました。
先にも記載しましたが、ほとんどの部品は今でも販売しており、無いものに関しては同等のグレードの物を選択して値段を記載しました。
これらは殆どAmzonの通販の販売価格ですので、あくまで参考程度にお考えいただければ間違いないのですが、大雑把に1万円、30%程度程総額が上昇していることが分かると思います。
またシマノのパーツの値段の上昇が、他のメーカーよりも著しい?ともとれる内容ですよね。
それでもロードバイクだと、105系で組まれたものが30万円、アルテグラ系で70万円するらしく、これは間違いなく12年前の2倍、100%の値段上昇であると考えれば、まだしも30%程度の値上げは許容できる範囲であるといえますよね?