e-BIKEでロードのグループライド挑戦!栃木県サイクリング協会イベントで道の駅巡り [イベント]
なんか、日曜日の夕方から、「鉄腕ダッシュ」見ながら当日のイベントの記事を投稿するのって、本当に久しぶりで、「何もかも、皆懐かしい」などと、何処かの宇宙戦艦の艦長の忌野際のセリフみたいなこと言っています(苦笑)
本当に変な話ですが、56歳で早期退職し、一昨年一人暮らしに成ってから、ようやく自分としての「平常運航」が出来るように成った気がします。
さて、しばらく放置状態で音信不通と成っていた自分ですが(苦笑)、こっそりと当ブログを性懲りもなく(笑)再開させたところ、また懲りずに(失礼!)見ていただいている方々が居られるようで、ひたすら有り難い限りです。
この場を持ちまして御礼申し上げます。
今回のお題は「栃木県サイクリング協会、道の駅巡りツーリングにe-BIKEで参加」で、果たしてロードバイク主体のツーリングで、ROADREXがついて行けるのか?を試してみようと、イベントに持ち込んでみました。
このイベントは、道の駅はがロマンの湯→真岡大前神社→道の駅ましこ→道の駅もてぎ→道の駅サシバの里いちかい→道の駅歯がロマンの湯というコースに成ります。
前半戦はほぼ平坦、後半戦からコース選択によっては結構上る事になるというコースですが、ロードバイクで走り慣れた集団だと、容易に25㎞/h以上の巡航速度で走れるはずで、実は国内の法規制に準拠したシマノ「SHIMANOSTEPS」のシステムにとっては、そこからのアシストはなく、平地ならともかくこの速度でのアップダウンのあるコースは厳しい事が予想されます。
さて本番の話に移りますが、9:00に道の駅はがロマンの湯に集合して、近隣に流れる「五行川」のサイクリングロードを南下して真岡の大前神社に向かいます。
この辺りは20㎞/h程度で進んでいくので、アシストOFFにして電池を節約して走っても、何の痛痒もなく快適に走れます。
この辺りは冬になると越冬に来る小白鳥が最も集まる場所だそうです。
程なく真岡の大前神社に到着です。
自分は数年ぶりですね。
これが日本一の恵比寿様ですか?
此処からは道の駅ましこに向かいますが、徐々にペースが上がってきます。
ただし、晴れてくると気温はぐんぐん上がって道路上は34.8℃とかが、サイコンの気温計に表示されています。
もう完全に夏本番モードです。
ペースは上がってきますが、25㎞/hまでなら問題なく走れます。
しかし、平地とはいえ20㎏近い重量で43Cのブロックパターンタイヤの自転車が普通に走れる事の方に驚きます。
「いや電アシ」なんだからと言われますが、この速度域でのアシストは全くありません。
そもそもOFFで走っていますし(笑)
20年前くらい、クロスバイクが出始めた頃は、Frサス付きのMTBのフレームに700Cのホイールと42Cくらいの一般道用のタイヤを組み合わせたものがあって、自分の最初のクロスバイクがまさにそうでしたが、平地を巡行してもズシット重さがペダルに伝わってきて、こんなに軽快に走れた記憶はありません。
これは最新のグラベルロードの実力の一端なのでしょうか?
さて11:00頃道の駅ましこに到着で、早めのランチとなります。
何時ものお弁当屋ピザではなく、本日はスパイシーカレーをナンで味わうことにします。
以前ライスで頂いたとき、ナンの方がよりスパイスが生きてくると思いましたが、スパイシーなだけでなく、甘みやうまみのバランスが良く、ちおーずとの相性もバッチリで、おいしく頂けました。
隣のメロンソーダは、生メロンを絞ったシロップの贅沢なソーダです。
隣で益子産メロンの対面販売を行っていて、カットメロンを頂きましたが、とても甘く、さりとて爽やかでみずみずしくて、ライドの補給にはピッタリでした。
メロンはこれからが旬で、その盛りはだんだん南下していくそうなので、今度は「メロン巡礼ツーリング」というのもありですね。
スイカもだんだんおいしくなりますし、また千葉辺りまでオートバイで脚を延ばしてみますか?
休憩していると「すわ!イノシシ」・・・・いやいやミニチュア豚さんです。
ペットとして買われているようですが、可愛らしく人気者でした(笑)
あっ、自分のROADREXですが「MERIDA」のステッカーがあり、「メーカー詐称」ですね(苦笑)
御免なさい!!(笑)
ただこのROADRAXは、そういうコーディネートなのは理解しますが、なんとも「地味」なんですよねぇ(笑)
こういうステッカー一つでも随分印象が変わるものなんですよ。
好き嫌いはありますが(苦笑)
此処からは進路反転180度で、強めの追い風に乗って北上して、道の駅もてぎに向かいます。
ここからアシストを中間のNOMALモードに入れて、25㎞/h~の高速巡行についていきます。
あっ、クドイようですが巡行時のアシストはなく、発進や20㎞までの加速時ににアシストが加わるだけです。
此処から茂木へのコースは、選びようによっては結構勾配のあるコースを複数選択出来るのですが、チームライドなのでメンバーに合わせて最も勾配の少ない、国道を使うルートが選択されます。
それでも勾配というよりこの暑さにやられてペースダウンするメンバーもいて、やはりこの温度変化の中、常に走り込んで身体を順応させておかないと、かなり厳しい感じになりますね。
道の駅もてぎで休憩します。
休日という事でかなり混雑していますね。
と、此処まで書いていたら突然文字が入力されなくなり、昨日はタイムアウトで本日再開ですが、キーボードの電池が切れていただけでした、とほほ(苦笑)
さて、道の駅サシバの里いちかいに向かって走り出しますが、「パチッ」という音がしたら、ナントチェーン切れしたメンバーがいて、踏切手前で立ち往生となりました。
ちなみに、本来であれば路上でなく安全な場所に移動しての修理が好ましいのですが、突然のアクシデントで、トラブル解消で大慌てという感じになっています。
こういう時は「二次被害防止」が最優先に成りますので、少なくとも監視を立てて交通誘導させるようにしましょう。
ちなみに2輪や4輪の「現役&元走り屋さん」のチームだと、打ち合わせなく救護、修理、連絡、誘導に分かれて黙々と作業が始まる手際の良さを見せますが、これは「やらかした」経験値の賜物で、あまり誉められたスキルでもないんですよねぇ(苦笑)
それでも、誰となくチェーンカッターやコマやピンを持ち寄って、あれよあれよという間もなく修理が出来てしまうのが、流石ベテランサイクリスタの集団というところですね。
修理子完了し、時間的にナイスタイミングで(笑)、茂木駅にSLがいる時間ですので、茂木駅に立ち寄ります。
まだホームに入線前のSLが目の前にいますが、石炭の煙のやスチームの鼓動が聞こえてきて、釜に火が入っている「生きたSL」は、小型の支線用SLのC12であっても迫力がありますね!!
こういった観光目的の非定期運航のSLは各地で見ることができますが、自分は子供の頃、多分昭和49年の8月ごろ、山形県の新庄市から酒田市までの「陸羽西線」で、最上川沿いをドライブ(当然助手席で)していて、ほとんど最終期の定期運航のSLを見た記憶があります。
まあ、「ジジィの自慢話」です(笑)
あと、この日は見かけませんでしたが、最近鉄趣味、とくに「撮り鉄マニア」の非常識な行動は社会問題化していて、鉄マニア全体の肩身が狭くなるという、情けない事に成っています。
しかも、やっている本人に問題意識はなく、無責任に個人の権利を振りかざして反社会行動を正当化させているので始末が悪いです。
頭が痛いですね。
さて鉄道ネタで脱線はイタダケマセンので(苦笑)本線に戻して、道の駅サシバ一回に向かいますが、交通量が多く勾配もある県道を避けて裏道を進んでいきます。
此処から走れるメンバー中心で進んでいくので、30㎞/h近い速度で進んできますが、緩い上りがあるルートでのこの速度の巡航はROADREXが一番不得意な領域で、ここは「普通のロードバイクの方がはるかに楽」と感じます。
もてぎからはアシストは最強のHIGHTモードにしますが、有効なのはこういった速度が20㎞/h以下に落ちる上り坂に成ります。
サシバで軽い休憩の後は、ロードバイク巡航速度で道の駅ロマンの湯はがに戻りますが、電池残量は驚いたことに全く減っていません。
結局ゴールに戻っても電池残量ゲージは一つも消えていませんでしたので、56㎞走行して残量は80%以上あったことになり、完全に平地でのんびり走っていたわけでもないのに、ほとんどアシストがなく、自分の脚で20㎏の重さと43Cブロックタイヤのバイクで、ロードバイクのチームで走り切ったという結果となりました。
多分、いつもの自分のロードバイクで走ればもっと楽に走れたでしょうけど、疲労度合いからすれば、このペースで100㎞程度のライドは十分可能と思えました。
ただ、これはおデブなどすこいライダーではありますが(苦笑)、一応獲得標高1000m、160㎞のセンチュリーランイベントを8時間以内で走れるパフォーマンスがあるという事が大前提で、初心者の方が同じことができるわけではありません。
またこれをして、「だったらe-BIKE要らなくね!」という事でもなく、体力的な疲労度とは別の脚の消耗に関しては、発進時や加速時、上り坂でトルクアシストがあるのではるかに軽減されていますし、コースを山登り寄りにすれば、電池は消耗しますがより快適に走れたはずです。
ま、e-BIKEと言ってMTBベースのバイクはまた違うでしょうし、ロードバイクベースの同様です。
またアシストシステムの違いも大きく、国内法の準拠の有無、モーターの出力とアシスト量、電池容量、トータルシステムとしてのアシストの考え方などで特性が「千変万化」します。
ROADREXに話を絞れば、最も適した使い方は「100㎞以内の里山中心ののんびりライド」が一番適した使い方と個人的に判断していますが、よりグラベルよりの使い方も、今回の様にロードバイク的な使い方も出来る懐の広さはあるようですね。
一般的e-BIKEの乗車経験のない、特にロードバイク乗りの間でささやかれていた「25㎞/h以上のアシストないので、ロードバイクのグループライドには使えない」は、完全に間違いではありませんが、正解でも無かったということは、今回のライドで証明されたと思います。
何度も書きますが、「e-BIKEはオートバイではなく自転車」であって、自分の体力を行使して走行するもので、従来だと体力がない、もしくは老化で身体機能に問題があるライダーでも、ある程度高低差のある里山沿いのコースなどを楽しめるアイテムだと思います。
そういう意味では栃木県の様に関東平野の周縁部にあり、穏やかな里山や険しい山間部という、魅力的なサイクリングコースをもつ地域での、「サイクルツーリズム」を推進するためには、今後絶対に必要になるものであって、多くの自転車関係者に前向きな理解深めて欲しいと思いますし、その理解の為に自分の記事が多少でも役に立てれば幸いです。
と、偉そうな事書いてオチをつけるのは、このブログらしくないですね(苦笑)
まあ、自分の座右の銘「当たって砕けろ!」を実践しただけで、「自分のようなおデブでも山道楽しめるぞ!ウフフフ!!」なんて所がオチの付け所のようなのが、情けないところですな(笑)
とまあ、今回夏本番の暑さの中、イベントを遂行していただいた栃木県サイクリング協会の事務局のみなさん、本当にご苦労様でした!!
2024霞ケ浦K1サイクリング参加、コツコツ練習して見えた成果 [イベント]
おおっ!結構佐渡から間を開けずに更新です(苦笑)
まあ、思うことをきちんと整理して伝えようと思うと、やはりキチンと文章として残したいので、ブログの頻度を上げて・・・行きたいなーと(笑)
それと、本当にボヤキ程度のつぶやきで利用していた「X」が、本当に有象無象の魑魅魍魎の恩讐のはけ口に完全に陥っていて、なんか触れるだけでこちらもアンデット化しそうで、ゲームでいえば「瘴気が充満した危険なダンジョン」といった感じです(笑)
「真っ当な常識人」の有益な情報を得られれば良いとなれば、それ以外の「ゾンビ」はブロックするに限ります。
ただ「危機管理」的に、自分と真逆の思想や「情報操作目的のインフルエンサー」も、「誤った情報を選別」するために、最低限数は残そうかとも思います。
さて先日「いばらぎサイクリング協会」主催の恒例行事である、「霞ケ浦K1サイクリング」大会が開催され、今年はちゃんと申し込んで・・・・・というのも昨年はエントリーした「つもり」で勘違いして、現地で手続きしたらエントリーしていなかったという失態を演じてしまっていて、今年は忘れないように注意していました。
なにせここに来ると「顔見知り」ばかりなので、本当に恥ずかしい限りですよねー(笑)
昨年に話を戻すと、昨年は1年間のブランクを経て、ロードバイクの本格走行を再開したばかりの状態でした。
普段はクロスバイクで、良くて2回/週で50㎞位軽く流す程度、400㎞/月走ればよいほうで、ロングライドや追い込んだ走り方は全くしていなかったので、それ以前のロードバイクで実戦想定での700㎞~1000㎞/月の走り込みとは比べるべくもない状況でした。
体重も下手をすれば10㎏以上オーバー(泣)していましたから、坂がないドフラットの霞ケ浦であって、90㎞の距離であっても、まともに走れる自信がありませんでした。
ま、エントリーしていないので(苦笑)、あくまで枠外で、大会の開始前に出かけて一周したのですが、結果は惨憺たるものでした。
平地で淡々と信号のない道路を走っていていても、微妙に速度の加減速が断続していて、その都度ウェイトが効いてくるので速度を持続させようとすると消耗が激しくなります。
当然「ノロノロ」状態ですので、イベント参加者がどんどん追いついてきては抜いていきます。
まあ競技など普段からハイスピードでのトレーニングしている方々の集団は「問題外」として、同世代と思しきロングライド系のベテラン参加者のペースにもついて行けず、感覚からすれば「スプロケ1~2枚分」ほど自分が遅い事が解ります。
無理してドラフティングに入らない距離でついていくと、そのペースは10分と持ちませんでした。
結局休憩時間も増え、90㎞を6時間もかけて走っていました。
と、昨年走行した時の確認で、ブログの記事を見返しましたが「痛いなぁ」という感じです。
なんか必死に「イベントを楽しみました」とか、「今の自分だとこの程度が限界です」とか、なんか必死に自分の絶望感を取り繕っているのが解るんですよ(苦笑)
余程本心は「ショック」だったんですねー(苦笑)。
これは長い事自転車に乗っている方ならわかると思いますが、自分の思っていたように走れないという「冷酷な現実」を突き付けられるという事は、それが自分のせいで会っても本当に残酷です。
多くのサイクリスタはこの現実を受け入れられない、もしくは受け入れたうえで2度とペダルを回すことを止めてしまっています。
自分の場合は前回も書きましたが「諦めたくない」という理由で、再び走る方を選びましたが、一度落ちたパフォーマンスを戻すというのは本当に大変なんです。
これは殆ど「精神的問題」だと思います。
これも多くの方が体験していることですが、長年続けていると老化によるパフォーマンスの低下は当然のように訪れて、変な話「自分の目の前に、過去の自分が走っていて決して追いつくことができないジレンマ」を味わうことになります。
また、自分のベストパフォーマンスにつてい「体が覚えている」もので、「思うように走れない」と悟るとどうしても走り続けるモチベーションが低下してしまいます。
と、長々と昨年の「愚痴」を書きましたが、ようやく今回のイベントについてです(笑)
事前の準備ですが、実は多くの装備は前回の「佐渡ロングライド」のままで、バイクだけ普段使っているlookに、平地用のコスミックカーボンを入れて軽く整備だけで挑みました。
とにかくこの時期のイベントですから、天気快晴!というわけにはいかず、やはり早い時期から雨予想が出ていましたから、レインウェアやシューズカバー、インナー、汚れたバイクの清掃用のアイテムなどを用意しました。
普通雨というと憂鬱になるものですが、「なんだ雨かよ」と言いながら、嬉々として装備を備えているところが、もはや処置なしですねぇ(苦笑)
当日の7:00にイベント会場に到着します。
バイクを用意して受付に行くと、「今年はちゃんとリストに入っているよ」と冷やかされます(笑)。
会場を見ると参加人数が少なめですが、これは当日も後半は大雨、ことによると雷雨が予報されていたのでDNSの参加者が多かったようです。
実際は薄曇りで風もそんなに強くなく、気温も20℃前後で絶好のイベント日和で、午前中に走り切れれば何とか天気は持つ感じでした。
8:30にスタートで、10人ずつのウェーブで自分は4列目でスタートします。
さて今回も(苦笑)撮影は少なめで淡々と走っています。
走り始めるとそこそこのペースで周囲は先に進んでいきますが、自分は身体が温まるまでは、23㎞/h程度ののんびりとしたペースで進みます。
風は終日東寄りの風で、往路の霞ケ浦西岸は、基本南東方向に進んでいきますから向かい風になります。
今回このイベント向きに特に追い込んで体を作ってはいませんが、体重は佐渡を走った時からの変化もなく、睡眠も十分とれて体調は万全です。
無理してダイエットしていませんので、食事も通常の内容で摂取していますので、体力も落ちていません。
さて向かい風の中ですので、そんなに楽に走っている感じはしませんが、「なんかもっと早く走っても大丈夫かな?」という感触があり、25㎞/hから30㎞/hのペースに増速して走り出すと、自分をパスして行き、先行していたライダーに追いついて、後続するライダーは付いてこなくなりました。
1時間ほど走った感触では、「なんかもっとペースアップできる?」というもので、去年はここでヘバッテ、コンビニで休憩を取りましたが、何の問題もなく走り続けられそうです。
なんとなく、この時点で「あれ?、老化を加味してもちゃんと走れた2年前の3月時点の9割程度のパフォーマンスに戻ってね?」と気が付きました。
無論上り坂は相変わらずノロノロですし、競技ペースでローテーション回せるパフォーマンスはありませんが、こういったイベントを、自分の納得いくペースで走る事ができるように「成っていた」ようです。
此処までで2時間かかっておらず、ここで90㎞コースか125㎞の完全一周するコースか選びますが、やはり天候が心配だったので90㎞を選んでスタートします。
ここを渡って霞ケ浦東岸になりますが、此処から基本的には北西方向に向かいますからやや強い追い風になります。
補給もしたので疲れもなく調子も上がってきました。
だいたい30㎞/hから34㎞/hのペースを維持して走れます。
うわっ!、こんなペースで2時間近く走れんのかな?と思ったら、結構タレないで、ペースを持続できます。
周囲のライダーは途中でバテてペースダウンしていきますから、スタミナもそこそこ戻ってきているようです。
そんなこんなで4時間切った時間で今回はゴールできました。
昨年が6時間かかったことを考えれば、1年間でよくもここまで回復できたと思います。
さて、正直退職前に、週末中心に走っていたころより、何時でも走れる現在の方が走れていないんですよね。
この辺りはモチベーションの問題が大きく、またあまり負荷を上げすぎると根本的な問題である膝が持ちませんし、疲労が蓄積されると回復が追い付かなくなりパフォーマンスがかえって低下していくので、「抑制した今程度のトレーニング」で、そこそこのパフォーマンスは維持できると言う事が分かったのは、本当にうれしい事です。
まあ、維持する事も結構大変なんですけど(苦笑)さて、これを何処まで続けられますか?
別のプロジェクトも動き始めましたし(イヤ、大したことではないんです(苦笑))人生なんて何処で障害が降りかかり、思うとおりにならない事が当たり前で、先々の事なんて思い悩んでも意味がないですよね。
だから、今、自分が出来る事を、出来る範囲で、コツコツと継続していくしかないのかもしれません。
少なくとも「続けることを選んで実践する」ことは、決して無駄でないという事は、自分の拙い経験からも言えると思います。
タグ:霞ケ浦K1サイクリング
佐渡ロングライド2024完走で、先が見えてきた還暦自転車生活 [イベント]
ほぼ半年放置状態、気が向くと更新というこのブログ、可哀そうですね(苦笑)
さて、此処まで放置している理由は「正直めんどくさい」につきます。
日々のボヤキはほぼツイッターで賄っていますし、チョット丁寧に解説して、周囲への「生存確認」ようにFacebookも活用しているので、めでたくブログの必要性が無くなります。
そして、僕自身が自分の考えを他人にアピールしたいという願望が著しく減少している事が最大の理由と言えるのかもしれません。
最も込み入ったことは、そこそこ内容をまとめて長文で記録しておく必要があるので、自分の「忘備録」として、重要なことはここでまとめて、「ついでに」ご披露しているというのが現状です。
まあ、たまに無駄に長い文章を書きたくなる事もあるので、今回は写真も少なく恐ろしくクドイ記事になるでしょうねぇ。
1、老化と自転車の付き合い方について
以前にも書きましたが、自分は今までの走行スタイルを大きく変えて、「細く長く自転車を楽しむ」という方向性で、末永く自転車と付き合っていこうと決めて色々チャレンジしているところです。
再確認の意味でまとめておくと
1)自転車は基本自分の健康維持のために続ける
2)センチュリーライドなどのロングライドを楽しめる最低限のパフォーマンスを維持する。
3)100㎞以上の「ツーリズム」は、特に宿泊込みの場合オートバイでの移動を基本とする。
4)機材は必要最低限度の維持整備にとどめて、損耗が激しく更新が必要ならば「eBIKE」に移行する。
となります。
2、衰えた体でのロングライドの秘訣とは?
これも再確認ですが、自分の巨漢を相応の速度を維持して長時間走るために、以前は走り込んで筋力をつけて、高低差の克服は長いクランクを力づくで回して突破していくというスタイルでした。
しかし老化が進んで、もとより故障していた膝や、弱った筋繊維、関節が悲鳴を上げていき、疲労の蓄積も著しくなりこの方法が維持できなくなりました。
そこで、まず体の負担を減らすため体重をより減らして、パワーで走るのではなく効率の良いペダリングとポジションで、体の負担を減らして速度を維持する方向性に改編を図り、2年前の「出雲センチュリーライド」で満足のいく走行ができて、ある程度はこの方向性が間違いない事は証明できました。
3、人生の転換期の激変を超えて
自分の人生は、大げさに言えば「理不尽との勝ち目のない先の見えない戦い」であって、それでも何とか犯罪者にもならず、きちんと納税して社会人を「演じて」来たわけです。
自分にとって社会のすべが理不尽で、ストレスの原因であったのですが、収入と引き換えに我慢していたサラリーマンを投げ出して、かなりストレスが軽減され、そして自分にとっての最大の人生の障壁である母親が死去したことで、ほとんどのストレスが取り払われてしまいました。
しかし、此処に至るまでが大変で、本当にこれが「史上最大最後の大作戦」となってしまいました。
数年前から発症していた「痴ほう」が、親子関係を修復不能に悪化させ、またそれが原因での詐欺被害や夜間俳諧による転倒でのケガでの寝たきり、コロナ感染、肺がん発症、死亡による葬儀関係、相続関係の処理、ごみ屋敷化した自宅の回復作業など、これでもかとイベントが舞い込んで、ほぼ1年以上まともにロードバイクに乗れなかったのは、自分の老化も加えて本気でロードバイク復帰断念を、一時真剣に検討してしまっていました。
自分としては珍しく行く先についてかなり悩んで以下の項目の三択に迫られました。
1)完全に自転車は諦めてオートバイに移行する
2)健康維持のために最低限度の活動に絞る
3)極力以前の活動を再開して、以後の経過によってはeBIKEを導入する
で、一時は2)にほとんど傾きかけましたが、最終的に3)を選択することとなりました。
まあそこに高尚な理由や自分をカッコよく飾るつもりもなく、理由は単純明快、オマケに野蛮かもしれませんが、単純に「自分を諦めたくない」という情念の部分が大きかったと思います。
止めるのは簡単だし、楽な方向に進むのも簡単ですが、今までの経験や人間関係の蓄積などを、簡単にゴミ箱に捨てるという選択は自分には選べませんでした。
「未練」と言われればそれまでですが、健康のために周辺を走っていて出会ったサイクリスタの方々は、自分より年上で、その上一回りも年長の方も少なくなく、何より自転車を続けることを選んだ彼らの屈託のない笑顔は、そこにみじんの後悔も感じることはできず、続けることを辞めなかった者だけが得られる「何か」を感じ取る事が出来たのは、自分にとって本当に大きな刺激となり、萎えた気力を取り戻すことができました。
4、ブランクと老化の影響をどうする?
自分が38歳で、20歳以降ご無沙汰に成っていたスポーツサイクルを再開させるにあたっては、本当に人生のすべてをかけるくらいの意気込みで、嘘ではなく「血を流す努力」が必要でした。
病的に増えた体重、落ちた筋力、スタミナ、心肺機能、運動神経は、絶望的であり、当然スポーツ選手だった高校生時代の頃の最盛期の自分のイメージからは、考えられないほど衰えた身体との戦いが数年続いていました。
それに比べると「たかが一年位のブランクで大騒ぎして」と思われるでしょうけど、そこに心身の老化というものが加わると話が別になってきます。
なまじ経験が長いと、自分が望むパフォーマンスを得るためには、どの位の努力が必要であるか分かってしまい、その「苦行」の怯えが、どうしても家から出る気力を萎えさせてしまいました。
実はこうなる前に最後に出た大きな大会は「2022年佐渡ロングライド」で、3月にかなり好調で喜んでいたところ、4月から母親の件や天候が悪くて走れなくなってきて、多分ストレスの反動の間食が原因の体重が大幅に増加した状態で参加したこの大会は、「悪夢」の一言に尽きました。
とにかく走り始めて調子が上がらず、スタートから海岸線沿いのルートから最初の上り坂を走り始めてすぐに「ダメだこりゃ!」となりました。
上り坂でウエイト増加の影響で、インナーローでも失速してしまい、平地でも速度が乗らず周囲の集団からはおいて行かれ、何とか最後のASの素浜海岸にたどり着いたときは、完全にスタミナが切れてしまい、此処からの最後の上り坂で完全に足が消耗して終了となり、最後の平地でのラストスパートでは集団についていくどころか、両足が攣って回すことさえ困難になり、満身創痍で足切り時間ギリギリで何とか完走したという始末でした。
何時もなら完走の瞬間は何とも言えない達成感があるものですが、この日味わったのは「拭いようのない敗北感と絶望感」で、機材トラブルでDNFした時よりも激しく自分を打ちのめしました。
追い打ちをかけるようにこの後母の痴呆は酷くなり、夏にコロナ発症をきっかけに発見された肺がんで年末死亡し、翌年は事後処理に忙殺されてほぼ一年ロードバイクにまたがる事はなく、昨年の佐渡は当然出場できる状態ではなくなり、自分としては人生最大の障害が取り除かれて、本当に心の自由を取り戻したのでははありますが、こういう状態が9歳の頃から「半世紀」も続いていたので、ある種の「虚脱状態」となってしまい、ようやく6月から乗ろうとしたら、今度は追い打ちをかけるように、「史上最高温度の暑い夏」で表に出ること自体が自殺行為で自転車でのロングライドなど問題外で、暑さが収まったのは10月の末となり、11月からようやく本格的に乗り出せました。
5、2024佐渡ロングライドへの挑戦開始
さて、ここからが本格的な回復への挑戦となりますが、目標とする佐渡ロングライドは5月半ばなので半年もありません。
一応ダイエットは6月から始めていましたが、練習での距離は伸びず、オマケにオーバーウェイトでの山岳部の走行は、何とか維持している膝の調子を悪くするだけですので、平地オンリーでの練習となります。
予定ではもっと早く体重を落とすはずでしたが、2月に入って暖かくなると思ったら突然寒くなるという天候の急変で、体調を悪化させないために、ある程度抵抗力を増やす方向で食事量を増やしました。
当然体重は減らなくなり、天候もあまりよくないので乗らないことも増えると、せっかく暖かい時期向けに代謝機能を調整したのが狂ってしまい、間違いなく体調が崩れる事は容易に想像できました。
で、今回その対策として選んだのが「サウナ」でした。
昨今はサウナブームと言われて、サウナで健康維持やダイエット目的などで楽しむ人も増えましたが、自分の場合特に雨で乗れないときなど自宅に籠って動かないことで代謝機能が衰えるのを防ぐために、サウナに入って汗を流し、冷水で引き締めるという、サウナの世界でいう「整う」を行いました。
幸いなことに、歩いて行ける近所に日帰り温泉の公衆浴場があるので、そこの回数券を購入して、こまめに通う事が出来ました。
肝心の体重ですが、本当の目標に全く到達しないことは明らかで、無理して絶食で体重落としても体調を崩す事は火を見るよりも明らかで、一応過去の佐渡参戦時の最低ウェイトのマイナス2㎏までは調整して、3日前からスタミナをつけてカーボローディング目的で多めに炭水化物を摂取して、ギリギリ最低ウェイトに調整することには何とか成功しました。
6、走り方や機材の変更
最初の頃の佐渡参戦時の走り方を見ていると、とにかく体力に任せてハイペースで走って、その消耗した分を大量に補給して苦手な坂も、パワーで乗り切るという野蛮なモノでしたねぇ(苦笑)
何度も書きますが、体の負担を減らす為省エネ双方に切り替えていて、これは2年前の佐渡でも実践できていたようですが、その時の体重は、今回より8㎏も多かったこともあり、消耗が激しいだけでなく、巡航速度も遅くなっていたようで、記録を比べると100㎞の中間地点の両津の到達タイムが今回より45分遅く、最終的なゴール地点のタイムでは60分遅かったという結果でした。
で、色々検討の上、ウェイト減少のほか、機材の方の考え方も変えることにしました。
バイクは同じ2011年式のマドン6ですが、ホイールを上り坂対策で入れていた「軽くて硬い」MAVICのR‐SYSから、シマノのデュラエースWH9100C37の、アルミリムカーボンコンポジットのセミディープリムのホイールに変更してみました。
これは2年前の反省から来ていて、まず210㎞の長丁場で、実は緩やかな勾配の高速セクションの距離が長く、そこで速度を持続するのにはディープリムの方が有利であり、多少重くなってもそれは自分の体重を減らした方が効果的であるという結論に達したからです。
また、「鉄板のように固い」というMAVICのホイールは、推進効率は確かに良いのですが、衰えた今の自分の足では、必要以上消耗する事が明らかで、後半の山岳セッションに有利になる以前に、足を消耗させていたことに気が付いたからです。
まず試しに手持ちのWH9000C24を試して、確かにこのホイール軽量で、かなり柔らかく足の負担が少なく長距離向けではあるんですが、想定されている30km/h前後の巡航速度での速度維持が得意ではないようでした。
まあ以前ならお金にモノを言わせてカンパのボーラウルトラでも買っていたのでしょうけど、何せ無職浪人ですのでお金に余裕がなく、手持ちの、カルトベアリングに改良したフルクラムレーシングゼロを売却して購入できる範囲のホイールという事と、長い下り坂があり自分の体重だとリムブレーキではカーボンホイールは熱の問題が心配だったので、適度に軽く、適度に柔軟で、良く回って高速走行の維持がしやすいという条件に合ったWH9100C37を、レーゼロの売却価格で購入することができました。
実際マドンに装着して走行してみると、ほぼ想定通りの性能で、足の負担が少ないうえに、25㎞/h~の加速と速度維持が非常に楽になり、自分の場合35㎞以上の速度では走らないので、セミディープリムで十分であり、これは特に前半戦の高速巡行に貢献したと思います。
タイヤに関しては以前ならお気に入りのヴィットリアのコルサ系を新品で入れていたでしょうけど、昨今の自転車部品の高騰に加えての歴史的な円安とくれば、もはや「舶来の高級品」は庶民に手が出るものでなく、主に価格の問題と、興味があったのでパナレーサーの「AGILEST」を使ってみました。
値段は半値近く、うれしい誤算ですが以前の「RACEシリーズ」より、大幅に性能が向上していて、舶来の有名ハイエンドタイヤ以上とは言いませんが、それに匹敵するパフォーマンスでバランスが良く、今回もタイヤによるネガがないどころか、やや空気圧を高めに入れても、嫌な突き上げや荒れた路面での推進力減衰が気にならないレベルであり、値段差から考えればホビーサイクリスタが高価な舶来品を無理して手に入れる必要はないと断言します。
7、補給の工夫あれこれ
いくら省エネ走行に切り替えたとはいえ、超重量級の自分がイベント速度で移動すれば、相応の補給は必要になり、イベントで用意されているエイドでは絶対的に不足してしまいます。
また、後半戦の体力消耗や乳酸の蓄積の足の疲労などを考えれば、ミネラル分やクエン酸、アミノ酸系のアプリ面とを効果的に摂取する必要があります。
それで今回は以下のサプリメントを用意しました。
今回は基本的に補給は自前で何とかする方針で、カロリーをマルトデキストリンパウダーを、400cal分と、乳酸分解の為のクエン酸パウダーをジプロックで小分けにして5袋用意して、ドリンクに溶かして補給しました。
あとミネラル補給で定番の「2RUN」と、肝機能向上の為の「ヘパリーゼ錠剤」、血糖値維持のための「えいようかん」と、ミネラル補給で「WINZONEジェル」
イヤイヤこれじゃ薬浸けで不健康この上ないじゃないか!!とも思いますが、これらは過去のイベントなどで実績があるもので、今回は補給で止まっている時間を最低限にして、走行中に走行強度の調整で「走りながらスタミナを温存して回復させる」手段を使いました。
8、現状パフォーマンスの確認と、イベントへ戦術
一応ウェイトはギリギリ作戦状態の上限には押さえましたが、走り込みに関しては決定的に不足していて、特に脚の故障を防ぐため、全く山岳路の練習をしてこなかったので、正直ぶっつけ本番で脚が持つ気がしませんでした。
幸いなことにコースの難易度や時系列ごとの損耗具合等、ほぼ完全に把握していたので、ペース配分を考えて、ペースは維持しつつ足に負担をかけるような踏み込みを抑え、特に上り坂はギリギリ周囲のペースに合わせられる強度に抑えるように計画しました。
9、さあ、佐渡島に渡りましょう。
やれやれ、やっと海を渡って佐渡に行けますね(苦笑)
この佐渡ロングライドは、イベント当日も含めて、エントリーから宿泊の手配やフェリーの予約など、お手軽な旅行会社のツアーに頼らないと、自分でクリアしていく項目が結構あります。
宿泊が取りにくいのはこのイベントが最盛期で、参加者が5000人規模の頃から変わらず、最近は佐渡の宿泊業の衰退で多くのホテルや旅館が廃業していて、特にイベント前日の予約を取るのは本当に大変です。
ただし、一泊5万円くらい出せば泊るところもあるんですがねぇ(苦笑)
今は「車中泊」というオプションもあるので、取れなければまあいいかなと気楽に望んではいました。
さて、佐渡に始めてきた時のように、40代前半の体力がない今は、宇都宮から佐渡に行くだけで相当の消耗があって、それを残してしまうと確実に走りに悪影響を与えてしまいます。
今回は平日の方がフェリーの予約が取りやすい事もあり、2日早い木曜日にわたる事にして、佐渡汽船新潟港フェリーターミナルに行きます。
平日だとこのようにガラガラで乗船率が低いのは、佐渡汽船の経営としては好ましい物ではありませんよね。
これは、単純に人流や物流を増やすことは、佐渡汽船側の経営努力だけの問題ではなく、佐渡を取り巻く構造的な問題なのですから難しいところです。
今回「おけさ丸」に乗りましたが、実に快適な船です。
往復で4万なにがしの料金は確かに痛いんですが、此処はノンビリ船旅を楽しみましょう。
この料金は自家用車で渡航した場合の料金であり、人間だけなら2等で3170円で渡れますので、そちらに誘導するはありだと思いますね。
実は、最近の自家用車は無駄にい大きく、オマケに無駄に速度が出るような、「成金アイテム」化しているのが現状です。
まあ、人のことは言えませんが、リタイアして暇とお金に任せて、佐渡に来るような連中の「運転マナー」は、残念ながら許容できないレベルに悪化してます。
そのうえ、何処ぞに戦争に行くのかい!というほどの装甲車のようなパワーと重量の高級SUVが、周囲を蹴散らして狭く険しい佐渡の道を、他を蹂躙しながら走っている様は、見ていて本当に腹が立ちます。
環境を看板にしている「高級SUVのEV」も同罪で、産業と観光と自然との共存がテーマで発展する可能性を秘めている佐渡は、いっそ自家用車の渡航制限という荒療治を逆手にとって、人流を増やしつつ観光客や、スポーツなどでの長期滞在者の増加などを考えても良いのではないでしょうか。
例によって大脱線していますが(苦笑)、もうイベント直前となればダイエットしている場合ではないので、ガッツリ昼食をとります。
この日は風も弱く天気も良いので波がなく絶好の航海日和で船旅は快適でした。
佐渡について観光など動き回ると消耗するので、できれば宿でゴロゴロしたり、海岸沿いに行って昼寝などをしようと考えていましたが、ナント夕方から天気が急変して、翌日の午前中まで、この季節にあるまじき台風のような低気圧が通過した影響で暴風雨が吹き荒れて、宿に足止めです。
今回予約した宿は面白くて、普通のTVではなく、androidTVで地上波は見られない代わりにアプリの番組が見られます。
どうしようかな?と思っていましたが、AmazonPraimeは契約しているのでログイン出来るかなと開いたら、QRコードをスマホで読み込めば出来ると思い出しました。
で、めでたくワザワザ佐渡まで来てアニメ三昧になりました。
まあ姫様は拷問という名のご褒美もらえますが、さて自分の佐渡ライドはご褒美になるのか拷問になるのかどちらになるのでしょうね(笑)
そのためには、落ちた体力回復させるために、カーボローディングを進めなくてはと、翌日のお昼は最近封印していた「チャーハン&餃子」です。
これは真野町にある「ファミリーレストランたいがあ」というお店で、完全な「街中華」のお店ですが、味も量もばっちりで大満足でした。
夕飯は宿の近くにある「島の食堂福ふく」さんで、大衆食堂と思いきや、しゃれたカウンターがありジャズが流れる雄荒れなお店で、オーナーはトライアスロンもしていたという方で、佐渡ロングライド参加者ですという話をしたら喜んでいました。
こちらもガッチリ唐揚げのタルタルソースと豚の角煮定食で、こちらもおいしく頂きました。
佐渡は前日に受付でゼッケンをもらいますが、以前の賑わいに比べればかなりこじんまりした感じでした。
かつては5000人規模の大会でしたが、一昨年はコロナ後最初の大会で1500人、今回は1700人の参加者だそうで、確かに観光を考えれば参加者は多いほうが良いでしょうけど、現在の佐渡のフェリーや宿泊設備の規模からみれば、このくらいが限界なのかもしれません。
まあ最近のキャンプブームや車中泊の普及など、そのあたりの環境が整えられれば、エクストリーム系やMTBの祭典である「バイクロア」のように、イベントと合わせてアウトドアを楽しむという手もあります。
実はその手のアウトドアイベントがいくつかあり、好評を得ていて今後の自転車の楽しみ方としては有望だと思います。
最も年寄は「せめて布団で寝てシャワー位ないと体が休まらない」とは思うんですがねぇ。
とはいえ、今回前日宿泊でやっと取れた宿はゲストハウス風の宿で、まあそれは問題ないんですが、結構「やかましい」のが難点で、これなら今の自分は車中泊で十分身体を休めるなぁとも思いました。
10、イベントスタート!
あまり寝付けなかったこともあり、翌朝会場近くの駐車場にかなり早い時間に向かって、早めに準備をして仮眠をとる作戦に出ます。
基本的には前日に出来る準備はすべてしておいて、自転車出して空気を入れるくらいにしてあります。
このあたり臨機応変に対応できるのも、20年のイベント参戦経験のおかげです。
さて、集合時間ですが、面白い事に以前参加者の集合場所だったところは参加者駐車場に成っていて、近くの路上に集合に変更に成っています。
参加者が少なくなった影響でしょうけど、こちらの方が合理的でしょう。
集まった感じからは、一昨年の時と同じくらいの混み具合という感じです。
今回はバッチリ快晴・・・とはいきませんでしたが、おおむね薄曇りでやや蒸し暑い程度で、何より風が弱いのがありがたく、コンディションはばっちりです。
自分も前日睡眠不足のわりに、体が重くなっているわけでもなく、まあ走り出せば何とかなるでしょう(苦笑)。
と、今回はスタートしてからの撮影はほとんどありません。
まあ、今更珍しいところもありませんし(笑)、出来るだけ走行時間を稼ぐ作戦なので、補給も含めて停止時間は最低限にする予定です。
走りだしてそこそこ周囲のペースに合わせてみると、思った以上に体が軽いのが好印象で、心肺がきつくなりますが、これは一度HRを思いっきり上げて、体が温まれば慣れるレベルです。
海岸線沿いを過ぎると上り坂の区間が始まりますが、一昨年はこの時点で「あっ!ダメだこりゃ!」と全くペースが上がず、絶望感が広がりましたが(泣)、
今回は、決して早い訳ではありませんが、上り坂で周囲のペースについて行ける感じで、絶望的にノロノロしなければ脚が持たない!という事はなさそうでした。
この影響は大きく、まあバリバリにやる気全開の若い連中にはついていけませんが、そこそこのペースで走る集団には、上り坂で遅れなけば問題なくついて行けるので、ここは列車に乗せてもらい、ペースを保ちつつ特に脚の消耗を最低限度に温存できます。
有名な「Z坂」からの上り区間や、「大野亀」前の上り区間など、結構厳しい勾配が続く場所は、お得意の「カメさん走法」に徹して、インナーローでノロノロ上って消耗を抑えます。
今年はここにお馴染みの「悪魔オジサン」がいて、参加者に「こんなとこにいて、ろーよっぱのイベント間に合うの?」とか声かけられていました(笑)
この区間では一昨年は一番軽いギアでも「失速」する感じでしたが、今回はHRを上げずにケイデンスを維持できるので、「満身創痍」にならないで淡々と登れます。
で、大野亀を過ぎてからはペースを上げて追い込みます。
一昨年のように完走狙いの最低限のペースにすることもできましたが、今回は来年へのデータ取得も目的ですので、だったら守るのではなく攻めて走ろうと、両津までは恰好なペースで走りました。
まあ「走れる」素地はできていたという事もありますが。
両津には10:15に到着で、例年だと10:00前後ですので、休憩時間を削った効果も大きいですが、悪くはありません。
昨年はこの時点で11:00と100㎞で一時間も遅かったのですから上等です。
今年はさらにここの昼食も削り・・・・というか何時もの仕出し弁当ではなく、カレーライスと豚汁に変更に成っていて、自分は走行途中でカレーを食べると油で消化器官が弱るので絶対イベントの時は取らないので、スルーさせていただきました。
両津から小木の60㎞は、例年淡々と走る区間で、今回も前半戦でかなり消耗していたので、ペースを落として淡々と走りました。
このくらいの参加者数だと、210㎞のコースでこの辺りはほとんど単独走行となり、早い集団にはついて行けそうもないので、余計淡々と走ります。
小木のASに13:00ごろ到着で、眺めの休憩と、補給を行い、足にエアーの消炎スプレーを吹き付け、インナーを脱いでテーピングも取り、以後の山岳セッションに備えます。
佐渡の210㎞コースの本番はこの小木以降にあり、長い上り坂のセッションが参加者を苦しめます。
今年はここに至るまで、上り坂で脚が終わってしまった一昨年の反省を踏まえて足の消耗を最低限に抑えて走ってきました。
脚は十分残っていて、失速もしなかったのでまずは成功というところですが、まともに上り坂に2年以上上っていなかったので、苦しい事は変わりません。
ここでのクライマックスは、最後の頃聞こえてくる佐渡太鼓交流会館の方々の太鼓の応援で、この「ドンドコドンドコ」という音が聞こえてくると本当にうれしい物なんですよね(笑)。
ちなみに、今回大規模な応援行動は少なかったものの、結構地域住民の応援が多かったように思います。
食堂や温泉などで「参加者です」というと、結構暖かい応援をいただく機会も多く、こういうところも佐渡の魅力の一つに成っています。
しかし文字だけだと本当に見苦しいな(笑)
この坂を上ってしばらくするとまた海岸線に向かうところで176㎞地点で、忘れもしない以前スポークが折れてDNFした場所ですが(執念深いなぁ)、このあたりに成ってくると、何とか完走の二文字が頭に浮かんできます。
海岸線を走ると最後の180㎞地点の「素浜AS」があり、此処から海岸上の県道までが最後の難所の上り坂、何とか登り切って県道に出れば本当にほっとします。
一昨年はこの時点で完全に脚が売り切れて、ほとんど攣ったような状態で回すのもつらい感じでとてもラストスパートはかけられませんでしたが、今回は、負荷はかけられませんが回すことには問題がなく、釣りの症状も出ていないので、県道の最後の上り坂を乗り越えてからは、周囲のペースに合わせてラストスパートをかけて、30㎞/h程度の巡航でゴールを目指します。
正直最後の20㎞はこのペースで走るのはかなり苦しく、足も痛みが出てきたので途中でスローダウンを考えましたが、何とか最後まで回し切って、海岸線に出たころには限界を超えて、ゴールラインを超えるとともに脚が攣ってしまいました。
まあ完全に出し切った感じで、これだけ自分を追い込んで走ったのは本当に久しぶりで、疲れますが気持ちはよい物で、一昨年のような不完全燃焼と敗北感のような悔しさは味わわずに済んで、何とか仇は撃てた感じです。
ゴールは16:30で、DNFタイムに1時間30分の余裕があり、一昨年より1時間早い時間でゴールできました。
まあ観光もせず休憩時間も絞って走りに集中したので、この程度は当然なのかもしれませんが、1年間のブランクを挟んで、以前のような走り込みもなく此処まで走れたので、結果には満足しています。
脚、特に膝周りが痛くなり、まるでジャイアントロボのようにしか歩けませんでしたが、軽く炎症を起こしていただけのようで、翌日不思議と筋肉痛の痛みはなく、冷シップをグルグル貼っておいたら痛みも治まってきて、後遺症もありませんでした。
身体の負担を抑えてロングライドを走るために、ここ数年取り組んでいたスタイルチェンジは成功しているようで、もっと楽に走りたければ更に体重を落とせば負担は減っていくと思います。
小木の160㎞地点まで7時間30分で走れたので、そこまでの強度程度のセンチュリーライドも8時間以内で走れていたことになり、まだまだロングライドイベントを走れるパフォーマンスは維持できたという事になります。
まあ今回ベテラン声優で有名な「井上和彦」さんも、チームのサポートがあってとはいえ、70歳で完走していますから、60歳程度で騒いでいても仕方がありませんが(苦笑)、とりあえず「還暦で佐渡ロングライドを完走する」という目標に対しては、ある程度の目算は立ったとと思います。
11,総括と今後について
現在の体重と活動量、自転車へのモチベーションを維持できれば、1年分の老化を加味しても、入院をするような怪我や大病さえなければ、来年も十分完走できると思います。
さて今後についてですが・・・・
まあ数年は現状の活動を続けられると思いますが、正直パフォーマンスを上げるためにこれ以上の強度のトレーニングや、時間を割くだけのモチベーションはなくなっています。
健康の為走る事は止めませんが、緩やかに降下していくパフォーマンスでも、ある程度の強度のロングライドを「楽しむために走る」のには、自分はある時点で「e-BIKE」の導入は必至と考えています。
平地ベースなら問題ありませんが、もともと既に故障していた膝をこれ以上酷使することは出来なくなると考えれば、「トルクアシスト」のある「e-BIKE」で、足の消耗を抑えて山岳イベントを楽しむという方向になると思います。
実は今回の佐渡も何台かのe-BIKEが走っていて、途中までは同程度のペースでついて行けたものの、後半に行くに従ってだんだん見えなくなっていき、トルクアシストで脚の消耗を抑えられる事の有効性を目のあたりにしました。
「修行のための自分と試すロングライド」ではなく「人生を楽しむためのロングライド」であれば、ストイックさは程ほどにしておくのが「細く長く楽しく」ためには賢明という考えに成っています。
また、黎明期から成長期であるe-BIKEは、システムや電池など毎年コロコロ変わってしまい、「購入した翌日から旧型になる」危険性が低下して、安定してくると思いますので、安心して購入、維持できる目算も付いてきたというのが大きいかと思います。
まあ、高価なことには変わりはなく、自分が乗っているオートバイ以上の高価なものが多いので、現在持っている自転車資産は相当整理して、購入資金の足しにする必要性はあると思います。
まああまり金額は期待はできないでしょうけど(苦笑)
最後に、やはりロングライドイベントは楽しいですね。
何時もは「ボッチライド」専門の自分ですが、こういうイベントは、今まであったこともないライダーが、「同じ空間と苦労を共にできた」という共感がとても心地よいんですよね。
だから、可能な限りロングライドイベント、特にこの佐渡ロングライドは参加し続けていきたいですし、それをモチベーションにしてく生活を通じて「楽しい自転車生活」を謳歌できる健康を維持して行きたいと、改めて決意しました。
K1霞ケ浦一周サイクリング2023、豪雨の爪痕乗り越え湖畔ライドを楽しむ [イベント]
先週末は東海から関東にかけて太平洋側は台風の影響を受けた前線等の洗礼を受けて、6月としては史上最悪の豪雨が降り注ぎました。
4日は自転車イベントが多く、メジャーなところでは「富士山ヒルクライム」で、多くの参加者の方々が、随分気をもんでいましたね。
自分は茨城県土浦市の霞ケ浦で行われる、いばらぎサイクリング協会主催の「K1霞ケ浦一周サイクリング」に参加すべく、4:00に自宅を出て、北関東自動車道で土浦に向かいます。
当日は朝から天気が良く絶好のサイクリング日和です。
程なく指定の駐車場に到着します。
なんか怪しい雲の帯が伸びています。
さっそく自転車を用意して会場に向かいます。
綺麗に晴れると霞ケ浦は遠くまで見渡せるので気持ち良いですね。
良い天気とは裏腹で、実は内心穏やかでなかったのは、エントリー後に連絡が来なかったことが気がかりで、此方も立て込んでた時に事務処理したので本当にエントリーしていたか不安に成っていました。
幸いと言うべきか受付がサイクリング協会の知り合いの方だったので、受け付け開始前に調べてもらったら、案の定自分の名前はありませんでした。
やっちまったー!!
まあ、複数の大会のエントリーなど行うと、「エントリーした気になっていた」なんてことも過去にあったので、残念なのは残念ですが、だったらイベント関係なしに勝手に走っちゃおうという事にしました(苦笑)
一緒に走っては「偽参加者」という事で、協会に迷惑かけてしまうので、露払いもかねて(笑)イベントのスタート時間より1時間以上早い7:00にスタートして一周する事にします。
まあ、こういう機会でもないと、宇都宮からわざわざ車で来る機会も無いので、「ボッチライド」を楽しみます。
一応コースはイベントのコースをサイコンに入れてありますが、まあ一周すればよいだろうと気楽に走り出しました。
程なくして一般道から「陸上自衛隊霞ケ浦駐屯地」の横に入ります。
おや?旧帝国海軍の61サンチ酸素魚雷の様なものが見えますので、近寄ってみると、悪名高き非人道兵器である「特攻兵器」として有名な人間魚雷「回転」
の模型が展示されていました。
現在であればパッシブソナーや母船からの有線誘導で自動追尾されて敵艦に突入させるのですが、その誘導装置になんと「生身の人間」を使うという、人類史上最悪の兵器ともいえるシロモノです。
えっ?人殺しの兵器は等しく非人道的では?との声もありますが、
ところで、イベントの前々日は東海・関東地方は大雨となり各地で被害も出ましたが、自転車道事態は一部を除いてほとんど影響が無く、開催となったわけですが、周囲の畑や空き地は冠水している場所が多く、霞ケ浦自体の水面もかなり上昇していました。
天気そのものは何の問題もなく、以前に2回この大会で走っていますが、今回が一番良く晴れていて遠くまで視界も良好で、走っていて気持ちが良かったです
ここ霞ケ浦は、首都から近い波が立たない広い水面がある場所として、大戦中は水上機の基地や訓練基地があったこともあり、旧軍の史跡も多く残っています。これは「鹿島海軍航空隊基地」の建物ですね。
イベントだとこの中にある「美浦村週末カフェ」がエイドステーションに成っていますが、自分は参加者に成り損ねたおっちょこちょい親父ですので(苦笑)、スタッフが準備している所を横目に通過して先を急ぎます。
自分の休憩はこの先にある「セブンイレブン稲敷古渡店」で行いましたが、多くのサイクリスタもここが丁度良い休憩場所のようで、サイクルスタンドはロードバイクでぎっしり埋まっていました。
特に急ぐ必要もなく、自分は25㎞/h辺りを目安に、力を抜いてノンビリ走りますが、流石走り込んでいる他のサイクリスタは2~3㎞/h程度早いペースで走っていましたね。
この広々とした草原は「霞ケ浦浮島湿原」でサンクチュアリに成っているようで色々な野鳥の声や気配がして面白い所ですね。
此処まででほぼ半分を走り、この後常陸利根川を渡ると後半戦で霞ケ浦の東岸、行方市を北上していきます。
しかし、自分結構全国の「湖畔サイクリング」実施しているのですが、まあ湖なんてものは基本「山の中」に在るもので、湖畔沿いの道を一周できるところの方が実は少ないのですが、ここ霞ケ浦はほぼ湖畔を一周でき、しかもサイクリングロードとしての整備も進んでいるので、これなら初心者でも安心して楽しむことが出来ますね。
この後「霞ケ浦大橋」を渡っていよいよ後半戦ですが、午後に成って南西方向のかなり強い風が吹いてきて、まあこちらのベテランさん曰く「霞ケ浦恒例強い向かい風」の洗礼を受けます。
あっ、これ結構きついなぁ(笑)という事で、思いっきりペースを落として走りますが、それでも結構消耗して来たので、10:30も過ぎましたしチョット早いお昼を取ることにしました。
ここは歩崎公園にある「かすいちサイクルボール」で、ここにある「かすみマルシェ」で補給です。
このサツマイモとホイップクリームのパンはおいしかったですねぇ。
ここでは古いクロモリのロードで来ていた先輩サイクリスタの方とお話しさせていただきましたが、多くの年配サイクリスタの方々と同じで、やはり今ロードバイクや環境には馴染めないねぇという話で盛り上がりました。
宇都宮から来ましたという話で、「ジャパンカップ」の話になり、当時の盛り上がりのスゴサ等、体験者の貴重な生話をきけました。
やはりその当時1990年のツールドフランスの覇者「グレック・レモン」が見られるという事で、熱狂的に盛り上がったそうです。
しかし、そのころ地元宇都宮に居たはずの自分は、この熱狂を全く知らなかったというのはどういう事なんでしょうかね(笑)
ほんと、自分そのころどんな生活をしていて、何をしていたんだろうなぁ。
33年も前のこととはいえ、あまり覚えていません。
そうかぁ、そのころ最初に勤めた住宅会社で営業をしていた頃で、休みも少なく、朝8:30から夜23:00頃まで働きづめで、ストレスが溜まって体重もピークで、健康診断も最悪だった、自分にとっての「黒歴史の一つ」でした。
そうだよなぁ、何が楽しくて生きているかわからないし、当然余暇を楽しむなんて余裕はありませんでしたので、せいぜい水曜日の定休日に近くの日帰り温泉に浸かるくらい?が唯一の楽しみだったのかなぁ。
まあ、その後前の仕事に転職して余暇が作れるようになり、航空祭や旅行の趣味も出来て、健康のためにと始めた自転車が、自分の人生を変えて支えてくれている今に至っていますが、ホント人の人生とは判らない物です。
さて向かい風は相変わらずですのでのんびり行きましょう!
湖面は波頭が砕けるほど荒れてきて、護岸に当たってしぶきが飛んできます。
いよいよラストスパートですが、自分が何時も来ている場所はまだ冠水していて通行止めになっていて、コースは迂回コースに成っていましたが、自分は行くなと言われると行きたくなる困ったオヤジですので(苦笑)、そのまま進むと自転車道は無事ですが、蓮の畑の多いこの地域は冠水が続いています。
結局一周回ってみて、周囲の様子と比べてみると、明らかに霞ケ浦の湖面の水位の方が、周囲の田んぼなどの水位よりはるかに高く、所々民家で床上浸水してあと片付けしている場面も多かったので、今回の豪雨の規模がうかがい知れると同時に、霞ケ浦の護岸と水門、排水ポンプのおかげで現状を保っているのだという事が良くわかりましたね。
13:00頃には駐車場のところに辿り着き、自分の「ボッチカス一」は終了という事で、早めに撤収して、帰路の途中で温泉に入って汗と疲れを流してから帰宅しました。
しかし、やはり歳は取りたくないもので、いくら早朝から動き回っているとはいえ、この程度の距離は知っただけですっかり疲れて眠くなってしまい、外食も自炊も面倒となり、独身男性の定番夕飯の「ピザの宅配」とワインで夕食を済ませてしまいました。
やっぱり楽しいロングライドイベント!ジロ・Di・筑西2023に参加 [イベント]
さあ、ダメダメのターンから、よっしゃ!いっちょやっちゃるぞのターンに移ります。
まあ前回あれほどトホホな内容書いていたくせに、本当に呆れた奴です(苦笑)
まあ、自転車生活をしてから、この「ダメダメ」と「イケイケ」の波が常に交互に襲ってきて、小波が頻繁に入れ替わる事も有れば、大波が押し寄せてしばらく引かない時など、その時の環境や自分の心身の状態によって常に不安定に入れ替わる物でした。
正直昨年3月に「ツールド下関」や「出雲ロングライド」に参加したときはかなりイケイケの方に回復しかけたのですが、実母の寝たきりと死去をへて、完全にダメダメに落ち込んで、ようやくすべてが片付いた時には、なにせ子供の頃からの「人生最大の案件」が半世紀を経て解決したことで、完全に虚脱状態になっていました。
改めて説明するまでもなくそれは「悲しい」からではなく、「ホッとした!」からだという所が、世間をはばかりますね(苦笑)
現状を冷静に見るまでもなく、例えば自分のライフワークともいえる「佐渡ロングライド210㎞」等のイベントに耐えうる状態では「到底」無く、特に膝は無理が効かないので山岳イベントは完全NGであり、比較的平たん路が続くイベントとして、6月4日の「霞ケ浦一周K1サイクリング」と、今回の「ジロ・Di・筑西Bコース」なら、距離もセンチュリーライドの半分程度ですし、何とか参加してイベントに出たいという欲求を喚起しようと、案内の手紙を受けて即エントリーしてありました。
さて「ジロ・Di・筑西」ですが、以前は「ツールド桜川」という名称で、桜川市真壁から、加波山に上る山岳コースを北上し、益子を掠めて戻ってくるという周遊する90㎞程度のコースで、毎年5月中旬に開催されてきた、結構歴史あるイベントで、自分も近県のロングライドイベントとして参加しやすい事から。スポーツサイクルを始めたころから参加してきた「お馴染み」のイベントです。
お馴染みなのは特にコースで、ご存じのように自分は「鬼怒川サイクリングロード」と共に、「つくばりんりんロード」をホームコースにしていますので、正直走るコースで見知らぬ部分がほとんどないという感じになります。
この「Aコース」である、山脈の尾根沿いに北上するコースは、眺望も見事でこのイベントのウリの一つではありますし、自分も何度も酷い目に在ってきました(苦笑)
ここ数年は自分もパフォーマンスが低下していた事も有り、山脈と並行して北上する県道を走る「Bコース」を走っていました。
またイベント自体も、おそらく創立時から運営して来た地元の有志の方々の高齢化や体制の変更もあり、また拠点として使用していた「真壁福祉センター」で、イベントの臨時駐車場として使っている土地が使えなくなった事も有り、拠点を国道50号線沿いにある「道の駅グランディス筑西」に移りました。
コース自体はグランディス筑西に移動した事による変更部分と、小貝川の堤防を走るルートを除けば、概ね従来からのコースを踏襲しています。
話は変わりますが、そもそも地方のサイクリング協会やクラブは高齢化が世間以上に急速に進行していて、還暦前の自分でさえ若手に属するという有様で、その後の自転車ブームでサイクリング人口が激増したハズなのに、新規会員が全く増えず、イベントの運営に支障がある状況が続いていました。
イベント自体が自治体や地元のレースチームや民間のイベント会社、ショップを主体とするクラブが行うものが主流となり、オマケに「コロナ禍」のロックダウンの影響をモロにかぶってしまい、イベントが再開できないどころか、解散してしまうクラブもあります。
このジロ・Di・筑西も、コロナによる中止から昨年9月のプレ開催をへて、ようやく正式な形で蘇ることが出来ましたが、今を支えているスタッフの方々や周囲の情熱や努力を賜物であり、それは称賛されるべきものだと自分は思います。
さてイベント当日ですが、雨の心配は無く風も弱く、快晴ではありませんが基本薄曇りで時折太陽が顔を出すという、ある意味快適なサイクリング日和で、
これなら一日楽しく過ごせそうです。
イベントそのものは230人のエントリーがあり、実際は200人程度でしょうが、かつてこの大会も600人近くを集めたことから考えれば、一時のブームが過ぎて落ち着いたとも言えますが、規模が大きくなるとそれだけスタッフも数も必要になり、当然予算もかかることからエントリー料も高くなり、痛しかゆしと言ったところです。
最近の傾向として、自治体主催で豊富に予算が取れる大きなイベントや、民間イベント会社主催で、贅沢なケアが用意されているものは、諭吉さんプラスを要求されます。
ただ近隣地域で行われるサイクリングイベントに気軽に参加したいという人にとっては、この規模のイベントでリーズナブルな参加料の方がありがたいという事も有ると思います。
とはいえ万全のケアで「至れり尽くせり」とはいかない事はご理解していただきたいところではありますね。
今回の「ジロ・Di・筑西」の場合、過去に「ツールド桜川」に参加履歴があるサイクリスタに郵送により招待状が送られてきて、あまり一般に広く告知している気配が無いことから、ある程度の経験者の参加主体で企画されているものと自分は理解しています。
自分のBコースは8:30分のスタートで、7時間以内が完走ですので15:30までに帰れば良いだけで、80㎞であれば結構のんびり走っても問題ありません。
昔はスタートと共にAV35㎞/hでぶっ飛んでいく大会もありましたが、今回はおおむねノンビリと走り出すライダーの方が多かったようで、最初は20㎞/h程度の集団で、自分もゆっくり走る事にします。
程なく小貝川の堤防のルートを走ります。
この小貝川は通しで走れる整備された自転車道がある訳では無いのですが、比較的綺麗な管理用道路が続くのと
周囲は基本的に田園地帯でのんびりした雰囲気を味わえます。
この日は湿度が高く、遠くがぼやけて見える感じで筑波山も何となくシルエットが見える程度ではありますが、こういう日の方が風が弱くて走りやすいので、サイクリングには適しています。
最近の傾向として、偏西風の蛇行の影響で寒暖の差が激しく、雨の翌日に快晴に成ったとしても、それはかなりの強風を伴っていることが多く、サイクリングに行く気力を削いでしまいますね(苦笑)
小貝川から東に向かい、真壁方面に向かいます。
この辺りに成ると、体もようやく温まってきて、久々のイベントで気分も高揚してきて、周囲のサイクリスタの「イベントペース」に合わせられるようになったので、平均速度を上げていきます。
真壁の町を過ぎると県道41号を、加波山を見ながら北上していきます。
この辺りは本当に自分にとってはお馴染みの地域で、春夏秋冬よく見る風景ですが、自分にとっては見飽きる事のない風景です。
何時も走っている「りんりんロード」を左手に見ながら(笑)県道を北上して国道50号線に出ます。
此処から岩瀬市街地を東に向かい、
北側の山岳地帯に入ります。
この辺りは無理をせず、のんびり走ります。
元気な地元チームは、隊列作って快調に飛ばしていきますねえ・・・・
まあ無謀運転や他の車両の邪魔になるような頻繁なローテーションによる複列運転などは、少なくとも自分は見ていませんでしたが、そのチームに調子に乗って「列車」の乗って付いていくサイクリスタも少なくなく、20人以上の車列に成ると、結構交差点や横から出てくる車の通行を阻害する事に成るので、場合によっては直接、または大会本部にクレームが入ることはあります。
県道289号線を山沿いに西に向かい気が付くと自分が毎週走っていた岩瀬から益子に向かう県道41号を北上します。
まあ流石にここを走っていると、自分にとってはイベント感は消し飛びますなぁ(苦笑)
ただしここ「本沼パーキング」での休憩は久しぶりです。
イベントではここがエイドステーションに成っていました。
ま、エイドと言ってもミネラルウォーターだけではありますが(笑)、いやいやこういう所に設置するのも手間がかかるんですよ。
と、どうしても運営側の視点で見ちゃいますね。
と、今回の自分の愛機の「ボテッキア8AVIO」です。
10年以上前の古いバイクで、一応変速系を11速のデュラとアルテで改装してありますが、最新型との性能差は語るべくもありません。
2年前にポジションの見直し等でかなり走れる感触はあったのですが、今回のイベントに合わせて試走したところ、まったく走れないどころか違和感があり硬さが目立って脚に負担がかかっていました。
これはバイクの問題というより、昨年から見るとロードバイクで本格的に1年近く走っていないうえに、体重増加と老化も加わり、ポジションを構成する身体状態の構成パラメーターが変化してしまい、過去のポジションと不適合を起こしている事は明白でした。
また古くて重いとは言え販売当時はミドルクラスのレーシーなバイクとされていて、結構硬めに設定されているフレームに合わせて、ホイールをカンパの「シャマルミレ」の剛性も手伝って、弱った体に反動がもろに帰ってきていたようで、ポジションの変更と合わせてホイールを同じカンパの「ZONDA」に、タイヤもしなやかな乗り心地では定評がある、ヴィットリアの「コットンケーシング」を使った旧オープンコルサ系の廉価版の、しかも幅が27Cというタイヤを組み合わせました。
結果から言うと今回の変更は大正解で、サドル位置を3㎜下げて若干角度を寝かせた効果と、ホイールセットの振動吸収特性が硬いフレームにマッチして、滑らかに進んで落ち着いたハンドリングを得ることが出来ました。
現状の自分のパフォーマンスだと、特に膝に力を入れられないのでガンガン踏み込んだりダンシングで上るとか出来ないので、走りやすいバイクに成りました。
コースの方は「みちの駅ましこ」を掠めて反転し、今度は小貝川を南下していく事に成ります。
本日は南風なので若干の向かい風に成りますが、泣きたくなるほどでは無く、自分の方も平地ですしようやく調子も戻ってきて、ペースを落とさず走り抜けることが出来ました。
もうゴール直前ですが、体力も脚も全く問題が無いので、大人げなく最後にゴールスプリント・・・・しちゃだめですよと釘を刺されていますので(苦笑)、此処はおとなしくゴールしましょう!
無事ゴールで、ジロ・Di・筑西、Bコース無事に完走です!
今まで日本全国の数多くのロングライドの大会に参加して完走しましたが、やはりこの達成感はいいですね。
まあお昼も食べないで走っていた事も有り、多少のカロリーは問題ないだろうと、クランディ筑西にあるチョコレート専門店で販売している、カカオたっぷりのソフトクリームをご褒美でいただきます。
完走証と参加賞のお米です。
地元で採れる美味しいお米で、ツールド桜川以来、この大会伝統のありがたい参加賞に成ります。
これ、自走で参加してきて、これを貰うとちょっと重くて困りますが、まあ外せないですよね!(笑)
これにてジロ・Di・筑西2023はコンプリートです。
大会の関係者の皆さんには、本当に楽しい大会を提供していただいたことを、この場をもって感謝申し上げます。
現地では、大会の運営に関しての、若干耳の痛い提言(小言ともいう)を、関係者の方に言わさせてもらいましたので、迷惑なヘビークレーマーのオジサンとしか思えなかったでしょうけど(苦笑)、あまり気にしないで(笑)自信をもって、今後もこの歴史ある有意義なサイクリング大会を継続させていただきたいと思います。
自分に関しては、まあようやく色々な調子が戻ってきましたので、「ブログの更新が滞っているよ!」とお叱りを受けない程度には(苦笑)、自転車関連を中心に(オートバイ関連増えるかな?)活動を進めていこうと思います。
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JCA関東ブロック主催「渡良瀬ミーティング」今年も参加 [イベント]
のっけから加齢の話で恐縮ですが、やはり年月を重ね老化ていくと、精神年齢が低く(苦笑)新しもの好きの自分でさえ「世の中には変わらな方が好ましいものもある」なんて思う事も少なくはありません。
巷で騒がれる「100年に一度の変革」という話も理解はします。
ただ自分の場合、幼少期より結構ヒネタ目で、世の中を斜めに冷ややかに世間を半世紀見てきた感想としては、「変わる必要が無いのに変えてしまった」なんてものも少なくは無く、その場合変わる事の意味は「権威・権益の強制的な移譲」が目的であることも少なくはありません。
日本の場合、この100年に一度の変革期に完全に乗り遅れたというネガティブな一面を強調して大騒ぎしている人たちの声が、SNSの影響もあり異常に誇張されている節があると自分は感じています。
これは権威の中心に居る世代が「引退してご隠居に成ることを良しとせず、意意地汚くしがみついているからだ」と鼻息荒く語る人もいますが、ある一面それは正論とも言えますが、その下の世代の人間が権威に従順で、自己保身に走り、公共性を疎んじ自己責任を回避している人たちが少なくないからなのでは?と自分は思います。
おおっ、この必要以上にクドイ展開は、ようやく自分も調子が戻ってきたようですね(苦笑)
さて、今回は、この時期には毎年恒例となっている、JCA(日本サイクリング協会)の関東ブロック主催の、各県のサイクリング協会の交流を目的として、渡良瀬遊水地に集合する「渡良瀬ミーティング」に参加しました。
この渡良瀬ミーティングは、決まった場所に集合することが目的で、自走も良し、輪行もよし、パーク&ライドでもOKという「ユルイ」イベントで、自分は体調や天候が許す限り、早朝に出て遠回りをしてロングライド走行の一環として参加してきましたが、今回は自分が所属する「栃木県サイクリング協会」のメンバーと集まって、現地に向かう事にしました。
自分の場合JCAの個人ナンバーも末尾に「9」という栃木県を表す数字が付いていますので、栃木県サイクリング協会のメンバーではあるのですが、皆さんご存じの通りソロ活動がメインで、勝手に独りで日本全国のロングライドイベントに参加したり、隣県のイベントとのお手伝いとかしていて、地元の活動もショップ関連や「宇都宮ブリッツェン」関連のお手伝いで、県の協会自体の活動はほとんどしていませんでした。
ま所謂「幽霊部員」なわけで(笑)、事務局体制も変わっていて現行メンバーともほぼ面識もなかったことから、今回は協会のイベント参加という形で、まあ「顔出し」をさせていただきました。
集合場所は、小山市の総合運動公園の駐車場で、此処から15㎞程南西方向に、思川の河川沿いに向かえば到着できるポイントです。
このイベント自体、一般的にあまり知られていないうえに、告知も協会のHPやfacebook上での告知のみですので、少数の参加となりますが、それでも15人ほど参加者があったようです。
副会長さん以外はほとんど初めて会う方で、人見知りの自分ですが(ウソです)出来るだけ多くの方とお話しするように心がけました。
しかし、9日は終日風が強く、この日もほぼ西寄りの強風が常に吹き晒すような日で、正直サイクリングを楽しめる状態ではりませんが、往復40㎞程度のライドであれば、走行ペースを落とせば厳しい事はありません。
とはいえ、今回はほぼ初心者の方も多かったようで、ベテランで前後を固めて現地に向かいます。
なんかグループライドは本当に久しぶりだなぁ。
なにせ無職のボッチおじさんライダーだから・・・・って、このブログのタイトル変わりそう(苦笑)
基本河川敷の堤防の上を走るので、横に飛ばされるほどの勢いで横風を受けて走り続けます。
イヤー、この強風だとテントなど張っても吹き飛ばされるような勢いで、今回はテント設営はされず。協会ののぼりを立てるのみに成っていました。
また関東ブロックの各県でも、参加の有無の判断がまちまちで、参加していない県も多く、天候の問題もあってか自走で参加するサイクリスタも少なかったので、自分が参加した過去の大会の中で、一番参加人数が少なかったように見受けました。
此処で冒頭の部分の「変わる物と変わらない物」のはなしに成るのですが、JCA日本サイクリング協会は、法人認定されていて、国や地方行政との橋渡しの役割が出来る、サイクリスタを代表する団体で「あった」わけですが、参加人数の減少や高齢化、それに加えて内部不祥事などが続き、各県のサイクリング協会も同様の状況で勢力が衰退しています。
これだけ全国で地域振興や生活環境改善の自転車活用など盛んに成っている現状でも、各種団体が立ち上がって活動しており、正直横の連携も出来ているとは言えないようです。
まあ自転車趣味も一時のロードバイクのスポーツ主体のブームも沈静化して、多様化しているので、一協会で賄えるわけはなく、また「威力団体」として政治力を持つこ事は意味がある事ではありますが、世代交代や活動内容の時代に即した対応などが滞れば、なかなか新規会員の取得というわけにはいかないのが現状のようです。
ただ「変わってほしくない」部分も理解できる部分が自分にはあり、ツーリストやロングライダー主体の「サイクリスタは自己責任と連帯」という活動の芯の部分、時代や趣向に左右されない「魂」のようなもの?は、大切にしていきたいと思っています。
また、自転車がより世間に認知され、期待される部分や批判される場面も増えてきていますので、国や行政に対する「発言力」は重要な事で、まあ年寄りとしては「子供じゃないんだから」という部分も理解できるようにも成ってしまったので(苦笑)自分としては現協会の存続を希望するところではあります。
個人的には今まで同様「根無し草」で、いろいろな活動に参加していくと思いますが、お役に立てるのであれば、お声を掛けていただけば喜んで参加していこうと思います。
2022K1 霞ヶ浦一周サイクリング大会開催 強まる風の中湖畔一周 [イベント]
6月5日は、茨城県土浦市中心地の、霞ヶ浦湖畔にある「ヒューナック アクアパーク水郷」を会場とした、「2022k1 霞ヶ浦一周サイクリング大会」が行われました。
霞ヶ浦でも、小美玉湖畔をショートカットする90㎞のコースで、一部公道も走りますが、ほぼ湖畔沿いを一周出来るサイクリングロードである「つくば霞ヶ浦りんりんロード」を利用します。
はぁ、誰もが分かるように説明するのも大変ですね(苦笑)
霞ヶ浦までのコースは自分にとっての鉄板のコースですし、泊りがけで自宅からの自走も考えましたが、とても残念な事に、関東地方はどうも「梅雨」のシーズンが到来しているようで、特に翌日が悪天候が予想されていたので、通常通り自宅から車で当日早朝に移動する事にしました。
6:00頃には現地の駐車場に到着ですが、既に5・6台の参加者の車がいて、何時もの事ながらサイクリスタは気が早い人が多いです。
お隣に止まっていた、横浜ナンバーの車のご主人と世間話をさせていただきましたが、何と共通の知人がいることが判明して(笑)、いや世の中は狭いものです。
さて7:00から受付開始で、このイベントは主催団体の「いばらぎサイクリング協会」による、参加車両の「車検」が行われます。
基本は整備状態の確認で、問題なく走行できるかどうかと、公道を走るイベントですので道路交通法に準拠しているかが検査の対象になります。
ま、基本的にサイクリングは「自己責任自己完結」が基本なのですが、車両トラブルはせっかく参加してくれた参加者が嫌な思いをしますし、トラブル次第では事故が起きて生命の危険につながる事もありますので、主催者としては車両トラブルはなんとしても避けたい事項です。
最近はサイクルショップでの点検を条件にする主催団体も多いのですが、以前も書きましたがそれでは不完全です。
これは個人的見解ですが、自分の自転車の安全性や構造などに興味と責任を持ってもらうためにも、他人任せでなく指定項目の自己チェックと、トラブル時の自己責任の宣誓を行うべきと考えています。
堅い話で恐縮ですが、自転車は「軽車両」として公道を走る以上、道路交通法が適応されており、交通違反や事故に対して運転者は責任を取らなければなりません。
自分の車両の整備にあまりに無頓着な事が危険でである以上に、交通法規やマナーが蔑ろにされている傾向を改善して行く為には、自転車関係者としてはどうしてもこの「硬い話」から逃げられない事と思っています。
さてイベント当日ですが、土浦市は当社の週刊予報は雨マークが付いていた期間が長かったのですが、なんとか持ちそうですが、一時的なにわか雨程度は仕方が無いでしょう。
もっと人数が集まる大会であれば、いろいろなブースも展示されますが、前回もそうですが、参加者限定でこじんまりとしたイベントに成っていますので、そこは期待できませんが、地元自治体の「霞ヶ浦問題協議会」の展示ブースがありました。
他県に住んでいると、霞ヶ浦にまつわる諸問題はご存じないでしょうし、あまり関心が無いかもしれません。
霞ヶ浦は周辺地域の急速な宅地化、工業化、また畜産産業などからくる汚水による「富栄養化」による水質汚濁に長い事苦しめられています。
これに伴う改善策としての「清流」として栃木県から流れてきている「那珂川」からパイプラインで導水する計画の反対運動や計画の延滞、最近全国で問題化している特定外来魚の増大等、色々あるようです。
ともあれ、こうやってサイクリングロードを整備して、観光振興の中心と据えてくれて、イベントなどを開催してくれることに関しては、いちサイクリスタとしては感謝ですね。
此方の企業も展示されていました。
このコロナ禍でのソーシャルディスタンスに対応した商品展開をされているようです。
夏でも通気性のあるマスクを押していましたね。
さて、スタートして、一般道から湖畔沿いのルートに入ります。
画面が暗いですが、この天気ですからねぇ・・・・
体調は相変わらずで、絶好調とはいきませんが、佐渡を走った時より多少マシになっているようです。
まあ何時ものようにノンビリ走る宣言をしておいて、結局周囲の速い流れに乗って(苦笑)、向かい風の中に結構なペースで走りましたが、最近そのような走り方をしていないので、特に「心肺機能」が音を上げ始めました。
やはり一人で走っていると、どうしても「頑張らない、走らないで済む理由」ばかり自分の中で正当性を付けて湧き上がってしまうのですが(笑)、こうやって集団で走行すると、やはり錆び付いていた負けじ魂に火が付くもので、このさいだからと、第一CPまで心臓をバクバクさせながら走ってみました。
第一CPは美浜村にある「美浜週末カフエ」ですが、此処は大戦中は帝国海軍の基地のあったところで、この建物は「鹿島海軍航空隊」の時の物だそうです。
此処に飛行場の様な広い場所は無いのになぜ「航空隊」なのかというと、当時「水上飛行機」という、車輪の代わりにフロートを取り付けて、水面に浮かして海面や湖面を滑走路代わりにする飛行機の部隊だったからです。
これは当時、レーダーも無かった巡洋艦や戦艦で、砲撃の精度を上げる為の着弾観測で搭載されていた「零式水上観測機」、通称「ゼロカン」です。
日本は第二次世界大戦の「敗戦国」ですし、当時の連合軍の「進駐」受けています。
武装解除して軍隊は解散させられた結果、彼らが使用する目的以外の旧帝国陸海軍の施設は悉く解体され、敷地は地方公共団体や民間にに払下げされましたから、こう言った旧軍の遺構は貴重です。
脱線ついでに、霞ヶ浦は湖でありながら広大で、周辺にも高い建物や山が少ないく、水辺も高低差なく平坦であるので、水上飛行機の運用にはもってこいの場所なのですが、今の日本は水上飛行機と言うと、海上自衛隊の救難機の大型飛行艇「US2」くらいしか思い浮かびません。
実は飛行艇や水上機は海外などでは「消防飛行機」に使用されていて、水面に降りるのでそのままポンプでタンクに水を汲んで、火災現場と往復して消火活動が出来ます。
もし日本で、東京で大震災や大規模火災が起きた場合、地上の消火活動が不可能になるので、首都圏にあるこの霞ヶ浦は、首都東京の消防活動にもってこいの場所だとは思うんですがね。
また、アメリカの国防高等研究局(DARPA)で検討されている、「地面効果翼機WIG」という海上を3mくらいの高度で海面すれすれに飛ぶ大型機による輸送機計画がありますが、その運用にも適しているでしょう。
まあ軍事基地が出来るというと、また仮想敵国にとって都合の悪い装備が配備されるというと、何処かの島のように、誰かさんたちが反対派住民を焚きつけて、反対運動を展開される事は間違いないでしょうけどね(苦笑)
うーん、やはりこれは自転車ブログじゃねぇな(苦笑)
第一CPの「美浦週末カフエ」に到着です。
この建物は、まさしく海軍の水上機の格納庫であったもので、此処のスペースに週末になるとキッチンカーがつまり、カフェとなります。
今回エイドとして提供されたもので、自分は初めて飲んだものがこれ「美浦村 米サイダー」です。
これは地元美浦村の特産品であるコシヒカリを使ったサイダーで、味は発砲している甘酒と言った所です。
年間2000本しか作っていない物だそうですが、今回は参加者に振舞われました!
此処からはソロ活動になりますが、いやこの日は徐々に東風が徐々に強く成っていて、霞ヶ浦の南端の稲敷市の北利根橋まで、この向かい風との戦い・・・と言うより、もはや修行ともいえる除隊に成っています。
霞ヶ浦の南端に当たる、北利根大橋を渡ります。
眼下には葦原?が広がっています。
ここは野鳥が生息できるようになっているようで、湖畔でバードウォッチングをしていました。
対岸の茨城県潮来市に渡ると基本的に北西方向に走りますから、一転して強い追い風で順調に走れます。
第2CPである「歩崎公園」の霞ヶ浦水族館前には11:45には到着しました。
此処までで70㎞ですから、ゴールまではどんなにのんびり走っても1時間で付くことを考えれば、本当に急ぐことも無いだろうと、今回は同敷地内にある「霞ヶ浦交流センター」の「かすみマルシェ」で軽く昼食を取る今年しました。
レンコン豚バーガーセットを頼みました。
味の方はまあまあという所ですが、個人的にはレンコンの良さを生かした調理法や味付けなどがあるような気もします。
レンコンと言えば霞ヶ浦の東岸地域の名産品で、以前ここで行われたレースイベントで振舞われた「レンコンの天ぷら」は本当に美味しかったです。
走りながら右手にはそのレンコンの畑が延々と広がっていきます。
そして左手には霞ヶ浦と言う風景が、此処からは基本的に流れていく感じになります。
後は淡々と走ってゴール地点に向かいます。
これは霞ヶ浦総合公園の風車ですね。
13:10には、元の水郷パークに到着で、今回も無事完走となりました。
この後し久しぶりに会った知り合いと延々と話が盛り上がってしまいましたが(笑)、やはり同じ方向を向いたことのある仲間との話は尽きる事が在りませんんね!
ここ数年のコロナ禍で、自分の場合ただでさえソロ活動が基本の上に、イベントで仲間と顔を合わせる事も無く、そうなると段々良からぬ方向へ思考が流れていったように思います。
「もう走らなくともよかなぁ」とか「走っても面白くないなぁ」とかに詰まっていたことも事実です。
でも今回多くのサイクリスタに声をかけて、色々と貴重なお話を聞かせていただいた事で、皆さんがこんな状況でも自転車への情熱を失わず、さりとて悩みも抱えながら、やはり前に進んで行こうと頑張っている「想い」を感じることが出来ました。
まあ自転車の付き合い方や距離感、スタンスなどは人それぞれですが、自分の場合「楽しい自転車生活」が基本であるので、もう少し肩の力を抜いて、改めて自転車生活を楽しんで行こうと思った、今回のイベント参加でした。
ぐるとち2022、自転車でなくなんとオートバイで先導ライダーに! [イベント]
先日行われました栃木県のサイクリングイベント「ぐるとち2022」に、参加者ではなく、スタッフとして先導ライダーで参加してきました。
このイベント、やはりコロナの影響で第一回が開催できず、3年ぶりにようやく開催となりました。
ただ、個人的に参加者としてエントリーするつもりは有りませんでした(苦笑)
まあ色々なサイクリスタを栃木に呼び込んで、観光振興するという趣旨のイベントのようで、一つの大会に色々なコースが用意されていましたが、このHPと同じで、煩雑で内容が良くわからない、なにが魅力なのかが絞り切れていないイメージがありました。
周りのサイクリスタなどの反応も微妙で、「なんだかよくわからない」と言うお話が多かったと思います。
他の地方も、現地に宿泊する必要があるサイクルイベントがたくさんありますが、例えば佐渡ロングライドや乗鞍ヒルクライム等「宿泊しないと参加できない」強制宿泊型や、「ツールド能登」のように3日に分けて走る事で宿泊俄然地になるイベントなど、それぞれに宿泊する「重み」をもたせることで、観光客を現地に呼び込んでいます。
まあ、このコロナでそもそも移動自体が規制されるような状況ではこのようなイベントはなかなか難しいのは間違いないのですが、「どうしてもそこに宿泊して、また来たくなる」間違いのない魅力を設定できるかどうかに、観光イベントとしての成否がかかっているという事に、多くの地方行政は気が付いていないというのが実態かもしれません。
例えば「安曇野ロングライド」のように、イベントそのものを「ブランド化」することに成功しているところもありますし、しまなみ海道のように、間違いのないロケーションを最大限生かして、行政が率先して自転車観光の環境を整備して、サイクリスタの呼び込みに成功している所、また官民がコラボして地元のサイクリング環境を最大限利用して観光振興を促進している、「つくばりんりんロード」や「霞ヶ浦」を中心にサイクリング環境を強力に整備している茨城県のように、やはり活動のゆるぎない「核」を定めて、ぶれない活動が成功につながっていくと個人的には考えています。
と他人事のように語っていますが、今回はこのイベントの主催者側の一員なんですよね(苦笑)
最初は何時ものように気軽に先導ライダー引き受けていましたが、何故かあれよあれよという間に、オートバイで2day周回コースの先導ライダーを務める事に成っていました!
あれれ、オートバイ最初は3台くらいいませんでしたっけ?(苦笑)
これは大ごとで、コースとスケジュールは完全に把握していなければいけない事に成りましたが、「佐渡ロングライド」の準備や宿泊ツーリングが有ったので、もう大忙しとなりました。
まあ引き受けた以上「ジョブ」となりますので、イベントの成功と、参加するライダーが楽しくイベントを走ってもらう事、そしてこれが最も肝心ですが、ライダーの安全を担保する重大な責任が生じます。
という事で2日間オートバイで、栃木県を周回するコースを、初日は先導して走り、2日目はバイクの機動力を生かして走行ルートを「パトロール」することで、トラブルの防止に努めました。
これが自転車ならぬ、バイクでの走行ログです。
自宅からの往復も含めると400㎞以上も走っています。
イベントの走行スタッフは慣れたもので、出場者のメカトラブルやミスコースの防止、転倒や熱射病のケアや予定コースの障害の排除、利用する施設の管理者との交渉等、何でもござれでこなせるだけの経験がある事は、かかわった多くのライダーや、茨城県サイクリング協会、栃木県サイクリング協会などの皆さんからご教授させていただいたノウハウのおかげです。
しかし、2日間バイクに乗りっぱなしで、体力以上に色々と気を使っていたこともあり本当に疲れました。
まあ嫌いな事では無く、好きだからこういう事も苦にはならない訳ですし、防災士や前職の安全管理のスキルも生かせるので、今後ももしお誘いがあれば、役に立っていればのお話で、お引き受けしたいと考えてはいます。
2022佐渡ロングライド3年ぶりの開催、オートバイで島に渡る [イベント]
うむー、もはやこれは「自転車ブログ」とはいいがたいかな(苦笑)
本来コロナ禍のなか3年ぶりに開催された「佐渡ロングライド2022」の内容が中心の記事のはずでしょうけど、今回は「オートバイで佐渡に渡って自転車イベントに参加する」という方がメインになりました。
今までだと、どうしても限られた時間での参加という事で、融通が利く自家用車での移動で、高速道路で新潟に行きそのままフェリーで佐渡に渡って、しかも最初の頃はイベント当日の最終のフェリーで帰って来て、その日のうちに帰宅するという、ああっ若かったんだなぁ・・・(苦笑)
だけでなく、高速代やフェリー代、宿泊費など結構な予算が掛かっていました。
今後も継続してこのイベントに関わろうとすれば、今や潤沢にある時間を利用して、予算を最小限に抑えてイベントに参加する方法を構築する必要があり、今回は自転車を現地に送り、オートバイで下道だけで新潟に行き、佐渡に渡るという方法を取りました。
単純に自動車と125ccのオートバイで行く旅費を比較すると以下の通りに成ります。
この部分だけ見れば、完全に半額以下の予算で済みます。
無論此処にはオートバイで走る疲労度合いや、移動中の天候悪化などのリスクは含まれてはいません。
やはりフェリー代金の差が一番大きいです。
自動車なら自転車を搬送出来て、宿泊を最近お得意の「車中泊」等で済ますことが出来れるので、フェリーを使わない範囲なら、旅費総額はトントンと言う感じです。
さて、今回は移動で1日使う予定で、5月12日に自宅の宇都宮から新潟まで高速を使わないで下道で行きますが。ルートの選定と、山岳コースの試走はある程度済ませておいたので、特に問題は有りませんでした。
問題?ではありませんが、ナビで使用している自転車用サイクルコンピューターのブライトンですが、ルートの自動検索と再建策が自転車設定で、道路の状態に構わず最短距離を選んでしまうので、それが険しい「酷道」であろうとも、冬季閉鎖であろうとも構わず誘い込んでしまうんですよね(苦笑)
自家用車で使っているホンダの「インターナビ」は、通信機能で道路工事や災害などの通行禁止や渋滞にも対応して自動で通行できる最適ルートを計算してくれるのですが、長年その恩恵に預かり過ぎていたようで、人間楽をし過ぎてはいけませんね(笑)
今回体力の事も考えて新潟で一泊して13日翌朝の始発の便で佐渡に向かいます。
9:20の便ですが、例によって気が早いので、1時間前には佐渡汽船のフェリーターミナルに到着です。
既に何度も利用していますので戸惑う事は有りませんし、去年自転車で乗船しているので、2輪の乗船プロセスも同様なので問題は有りません。
さてお昼ごろ佐渡に到着したので、本日は基本的には昨日の疲れを取る事が第一という事で、ランチは少し豪華にします。
例によってGoogleセンセイのお世話で(笑)畑野という町はずれにある「まちの洋食屋 ルアッシュ」さんを訪ねます。
前回佐渡に来た時には検索に引っかかっていなかったなと思ったら、昨年開店したそうですが、失礼ながらのどかな風景の田舎ポツンとあるスナックのような(以前スナックの店舗を改装した)お店ですが、本格的な洋食をリーズナブルに頂けます。
頂いたのは洋食の定番である「カツレツ」で、チーズをポークで挟んだものを衣をつけて焼き上げて、これまた本格的なデミグラスソースで食べる「絶品」でした!
翌日14日は準備日に充てて、洗濯物をコインランドリーで洗ったり、イベントの受付、搬送さて来た自転車の組み立てと調整、装備品の確認などを行いました。
受付に当たって今回はPCR検査の証明書や抗体検査の結果の提示が義務に成っていました。
自分は事前に薬局で購入した抗体検査キットで、受付当日の朝に検査を済ませて提出しましたが、「これでは検査日が分かりません」とか言い出したので、検査したときのNHKの放送を背景に撮影しておきました。
それでも「当日の放送かわからない」とか言い出したので、頭にきて「大体アバウトな方法の提示しかなく、いくらでもごまかせる方法もあるのを、ちゃんと提出しているのに、余計な出費を強制して置いて、融通の利かない事をこの期に及んで言い出すのはおかしいんじゃないか?」と抗議しました。
他の参加者も色々と提出書類にイチャモンつけられていて、受付に長蛇の列が出来ていたので、「こんな事にておいて受付何時まで経っても終わらなくなるけど本当にそれいいの?」と大人げなく(苦笑)怒気を含めて詰め寄って、受付は無事通過しました。
まあ感染に関しては島民、特にお年寄りの方々が、科学的根拠とかでなく、ひたすら感染拡大を恐れていた様子がありましたから、大会委員会が神経質になっている事は理解できます。
住民や行政を説得して開催にこぎつけるのに多大な努力を要したことは想像に難くないのですが、もっと合理的な方法は有ったと思います。
何とか受け付けも済んで展示ブースを覗きますが、飲食関係の出店は無く、協賛企業も少なめだったので、例年に比べればかなりさみしい会場の風景でした。
そういえば、以前記事にした自転車メーカーの「コーダブルーム」さんのクロスバイクで佐渡ロングライドを完走するプロジェクトですが、あの「安田大サーカス 団長」をアンバサダーに迎えて、団長がクロスバイクに乗って参加する様でした
ま、流石にストック状態という訳には行かなかったようですね(笑)
ステックタイプのバーでバランスを取る面白い自転車もありました。
いよいよ大会当日の15日の朝です。
ここ数日天候が安定していない感じで、天気予報によっては雨予報もあったのでこの位なら良しです。
今回は限定大会という事で、参加数を抑えたそうです。
確かにスタート地点も、ゲートがはるか先にある感じで待機していましたが、今回は異様に近いことから、参加者が少ない事も解ります。
おっ、団長が挨拶しています
さて走り始めましたが5分も経たず「あっ!ダメだこりゃ」となりました。
72㎞の弾埼ASから両津までは南下するコースですが、比較的調子も戻って来たので、周囲のライダーと同じペースで巡行して、中間地点の両津ASで昼食に成ります。
両津には11:00に到着で、何時ものペースからすれば1時間ほど遅い時間に到着となりました。
何時もの事ですが、調子が悪いときは此処でリタイヤしてしまおうか悩むところで、162㎞地点の小木ASまでなら問題なく完走できる自信はありましたが、そこからが佐渡の本番という所で、体力もさることながら脚が持つ自信が無かったのでかなり悩みましたが、まあダメならそこまで走り切ってそこから考えようと発進しました。
走りだしたものの、此処から138㎞の多田ASまでは本当に辛くて、向かい風になった事もあり、ようやく20㎞/hを維持するのがやっとという有様で、補給をしてからは多少マシになりましたが、こりゃアカンと走行スタッフの曳く車列に入って、何とか小木ASに辿り着きました。
小木ではエイドの補給もそこそこ、近くのたらい船乗り場の売店でソフトクリームを食べて何とか体力を維持させます。
曇っていた空がゴールに近づくにつれて、ゴールと同時に夕陽が見えてくるというのは、よくある「イベントあるある」で、今回のイベントを象徴する空模様でした。
久しぶりの佐渡ロングライドでしたが、完走した満足感と言うより、極度の疲労感や敗北感のような物が胸に渦巻いた苦いイベントとなってしまいました。
当初の予定通りとはいえ、時間を最大限使い切って走り、楽しむことを目的としていましたが、何時もより3時間も余計にかかってしまい、とにかく完走することが精一杯でした。
ただ、この辺りはほぼ想定通りと言うか、状態からまともに走れないだろうことはかなり前から想定していたので、怪我も無く事故にも会わず完走できた事で満足しなければなりません。
追い込んで走っていなかったこともあり、脚も攣らずに何処にも痛みは無く、体力の消耗以外210㎞を走行したとは信じられない程ダメージが有りませんでした。
これは根性とかそういう物ではなく、「ダメージを最小限に抑えて長距離を走る」と言う「スキル」に関しては、長年の経験や知識が行かされたという事なのでしょう。
まあ本当の所、今回のイベントは個人的には「オートバイ(PCX)による泊りがけのツーリングとフェリーの旅」が精神的比重が大きくなり、無意識に帰路の旅路の為に「オートセーブ機能」が働いて体力を抑えていたというのが、今回の不調の大きな理由だったのかもしれません。
さて一泊して翌日の16日に始発の便で新潟に戻ります。
帰路のフェリーで、気になっていた食堂のカレーを食べてみる事にしました。
この手のカレーは大抵業務用のビーフカレーの缶詰やレトルトを温めたものが多いのですが、これはチキンが煮込まれたコクのあるカレーで、美味しかったです。
新潟に接岸前にバイクに戻って下船の準備をしますが。なんとオートバイにロードバイクを分解して搭載している車両を見かけました。
これはYAMAHAの全軸2輪の3輪バイクの「トリシティ」でリンちゃんの乗っていた125ccではないので150か300ccのタイプのようです。
ライダーの方の許可を貰って撮影したのち色々とお話をしましたが、この方既に自動車を売却してしまい、バイクしかないのと、普段輪行を行っている事から、輪行で分解する要領でパッケージングして、バイクに搭載しているとのことでした。
シートが広いスクータータイプだから出来たという事ですが、トリシティの安定性も効果があるのでしょう。
以前スクーターに小型のキャリアを牽引してロードバイクを載せてイベントに来ている方もいましたが、今後こういうバイクでの自転車の搬送は、増えていくのでは?と個人的には考えています。
さてこの日はお昼に新潟について、その日のうちに強行軍で自宅に帰るのではなく、安全策を取って中間地点の福島県只見町に宿を取って、途中温泉に入りながら早めに休もうと思っていたのですが・・・・
先に書いたブライトンのナビで、JR只見駅を検索してセットすると、国道49号線を使い会津方向に向かい、途中から国道252号線を使い、あまり過酷な路面状況の悪い道を使わないで只見に行く予定でしたが、国道290号から魚沼経由で反対方向から252号線で只見に行くルートを最短距離として選びました。
所がこちらは福島県境で雪崩の影響でこの日通行止めとなってしまい、それに気が付いたのは290号から325号に合流して電光掲示板を見たからで、その先で「道の駅いりひろせ」で情報を取ろうとしましたが、そこの職員に事情を聴こうとしたら「そこの張り紙の通りです、迂回路?そんなものは知りませんね」と言う塩対応に、一瞬強い殺意を覚えましたが(オイオイ)、ぐっとこらえて元の道を戻る事にしました。
そういえば以前この「道の駅いりひろせ」に来た時も、嫌な思いをした事が在り、同一人物?
まあ恨みはしませんが一生忘れませんよ(笑)
しかし此処に来るまで150㎞近く、此処から迂回で只見までが150km近くと、結局この距離を普通に走れば自宅に帰れるほどの距離を走って、なんとか19:30には宿「みな川旅館」さんには到着することが出来ました。
遅れると連絡はしておきましたが、夕飯抜きの宿泊で、近くの店は既に閉店してしまいましたから、宿の風呂にゆっくり使った後、買っておいた日本酒とおつまみで、晩酌をして寝てしまいました。
良く朝起きると只見駅付近の長閑な風景が目に入りました。
以前別の只見の旅館に泊まった事が在りますが、腹いっぱいにもてなすのがこの地方の習わしのようで、美味しい朝ごはんを期待していましたが、素朴ですが地元の食材を使った美味しい「日本の朝ごはん」をたらふく頂くことが出来ました。
歳のせいもありますが、こう言う朝ごはんが一番おいしく感じますね!
この後は自宅に向かい走りだし、順調にお昼ごろには帰還できました。
これにて今年の佐渡ロングライドのミッションは終了いたしました。
自転車も無事自宅に送られていて、装備品の整理も済みましたが、別のミッションが週末に控えていたので、その準備もあり、ブログのアップが本日となりました。
まあそのミッションもバイク絡みで、5月は3000㎞程、それも栃木県を2周ほどして只見に行って佐渡を往復するなど、山道中心で走っていましたので、ようやくライドのコツを体が覚えてきていて、それなりに走れることが出来るようになりました。
泊りがけに必要な装備なども確認できたので、バイクでの泊りがけのツーリングで色々なところに出かけたいと思います。
自転車は?
うーん、自転車に乗る目的の一つが「旅」であったのですが、そちらはバイクに任せる事に成ったので、今後は健康維持のライドが中心の活動に移行する事に成りそうですね。
最善を尽くし挑んだ「2021出雲センチュリーライド」、最後まで楽しく走り切り! [イベント]
此処に来て、ようやく先月20日に開催された「2021出雲センチュリーライド」の記事をまとめます。
ちなみに何故2022でなく2021かとうと、ご多分に漏れずコロナの影響で延期になったからです。
しかし、この禍はなんて多くの物を犠牲にしてしまったのでしょう!
さて前日の19日には宍道湖のほとりまで来て車中泊していましたので、翌日のイベントの為に、その場所でバイクを出しての調整をしたり、装備品を確認したりして準備を進めます。
そしてイベント出場時は、その土地を司る神様のいる神社にお参りに行くのですが、此処に来れば当然「出雲神社」という事に成りますよね。
立派な社殿とか見るものはいくらでもあるのに、防火設備に目が行ってしまうのは、ダメですね(笑)
あとは、身体を休める為に温泉に入ろうという事で、奥出雲の「佐伯温泉長者の湯」に行きます。
なかなか趣のある温泉でした。
お湯に入る前にお昼にしましたが、此処はよくある田舎の日帰り温泉のように、現地のおばちゃんが家庭料理の延長で作る・・・それも味わいがあるのですが、ここは洋食のちゃんとしたシェフがいるようで、本格的な味の洋食を頂けます。
この旅はコンビニ飯や、インスタント物、保存食が中心ですので、数少ないマトモナ食事となりました!
美味しかった!
この日は車中泊でなく、松江市内のビジネスホテルでベットの上でタップリ寝て、翌朝はイベントです!
20日は、前日から降っている雨が残っていて、どよーんとした天気です。
イベントの会場は「古江公民館駐車場」で、まだ暗いうちに到着して準備をしていました。
明るくなり始めて、関係者が会場の準備を始めました。
参加者も続々集まってきます。
今回の機材は、マドンにレーシングゼロを組み込んだ「虎の子」の投入です。
実はマドンはこういう遠征に持ってきたことがあまりなく、理由はシートマストがフレームのシャフトに被せる「シートキャップ」という構造で、搬送で外す事に成るのですが、取り外しすると走行中緩んできたりと、あまり外したくないので、別のバイクを使っていますが、今回は別です。
6:00より受付開始で、参加者が集まってきますが、ほんと、この朝のピリッとした空気は久しぶりで、肌を掠める冷気さえ心地よう感じです。
開会式等をへて7:30スタートで久しぶりの160kmのイベント開始です。
山岳込みのイベントも久しぶりで、前回参加した状況を考えれば、スタミナはともかくとして脚の方が最後まで持つ自信が有りませんでしたので、今回は出来る対策はすべて投入しました。
1、体調管理とウェイト調整で、1週間ほど肉食中心で炭水化物を控えました
2、脚部で疲労蓄積により攣りが発生する部位に「スポーツバルム」によるマッサージを実施
3、膝の関節保護のためにテーピングで固める
4、乳酸の蓄積を抑えるためクエン酸とBCAA、燃焼促進のマルトデキストリンパウダーをドリンクに配合
5、カロリー補給の栄養ゼリーと羊羹を1時間おきに摂取
6、マドンはポジションを登坂方向に変更、このポジションでの走り込み実施
などですが、これらは特に目新しい事をしている訳でなく、過去に実施していた各種対策などを、今回は確実に実施しただけですが。
さてここで出雲センチュリーライドのコース解説です
コースは山あり湖あり海岸沿い有りの変化にとんだコースですが、CP2からの山岳コース以外も起伏が有って、実はスタートからCP1「しまね平田野菜集荷所」までの約20㎞は、ひたすらアップダウン続くルートで、序盤の体が温まっていない状態で負荷をかけると、中盤以降に響いてきますので、此処はひたすら「カメさん走行」に徹して、ノロノロ走ります。
通常20㎞程度走ったくらいでは休憩は入れませんが、ロングライドは序盤でしっかり補給をするのも大切なので、
しっかり補給しておきます。
此処からCP2「加茂ラメールAS」までの27㎞は、基本的に平坦地に成ります。
このコースは前回参加したときも走っているはずなのですが、この区間はあまり記憶がありません。
途中から揖斐川沿いに遡上していきますが、好天で新緑の季節なら、本当に気持ち良いコースで、出来ればそういうシーズンに走ってみたいですね。
第2CPに到着ですが、山脈にかかっていた黒雲のエリアに近づいていました。
此処で出たロールケーキは美味しかったですねぇ!
心配していた通り雨が降ってきて、路面が濡れてきましたが、徐々に回復していきました。
さて約20㎞ほど上り坂に成りますが、10%超えの勾配が続くような険しさではなく、ホドホドな感じで登っていけるので、今の自分でも、不思議なくらい順調に走り切ることが出来ました。
けして「鼻歌交じり」ではなく、苦しい事は苦しいんですけどね(苦笑)
「塩田交流センター給水所」で休憩して、3㎞程昇るとあとは第3CPの「サテライト山陰AS」までの23㎞は殆ど下りになりますから、手加減なく走れます(笑)
調子に乗って飛ばし過ぎて、脚はともかくスタミナを消耗させてしまいました!
へとへとで第3CPに到着です。
エイドステーションではしっかり補給しなくては!と頂いた太巻きですが、これも本当に美味しかったです。
この旅で山陰地方を回って、こちらの食事の味付けは自分に合っている様な気がしました。
豪華な食事ではなく、うどんとか漬物とか、普段食べるモノの味付けがとても馴染んでしまいました。
第3CPを出て、市街地を抜けると一山越える事に成りますが、前回は此処で足が攣って「終了」となってしまいましたが、今回は全く問題なく通過となります。
中海に出ましたが、なんだかカメラの曇りも気が付かないとか、疲れてたんだなぁー(苦笑)
中海の大根島に渡り、第4CPの「市役所八束支所AS」に到着で、此処ではお蕎麦が出ましたが、終盤で塩見のある汁物は結構ありがたいんですよね!
大根島から北の対岸に渡って、一山超えるとあとは日本海沿いを西に向かうコースに成ります。
海岸線沿いと言うと平坦なルートと考えるのは関東地方の人間で(苦笑)、大体海に山が迫った崖沿いの道で、アップダウンを繰り返す事に成ります。
しかし、ここも天気が良ければ更に景観を楽しめたのですが、これも後の楽しみにしておきましょう!
最後の第5CP「マリンゲートしまねAS」には、通過制限時間の16:30の1時間以上前に到着しました。
此処に来てようやく奇麗な空と海が見えるようになりました。
この時間でここまで来れば、完走は確実という事で、皆さんリラックスしていますね。
此処からは24㎞でゴールですが、最後は楽しみながら走れましたが、途中で女性のロードと抜いたり抜かされたりが続いていて、上り坂に成ると引き離されて、平坦地だと追い越せます。
周囲のライダーと集団で走っていましたが、坂で抜かれる時に「ヒュィーン」という電子音が聞こえるので、フレームを見るとBB付近が太く、どうやらロードタイプのEバイクだったようで、一同「なる程ねぇ」と納得しました(笑)
そのEバイクのレディには何の恨みも無かったですが(笑)、意地でもそのバイクより早くゴールしようと、ラストスパートに気合が入った事は言うまでもありません(苦笑)
という事で、久しぶりのセンチュリーライド、無事完走となりました!