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自転車部品の再生と、冬季の大規模停電に備えた防災用品の準備 [防災]

現在無職引きこもり中の自分ですと、コロナ禍でイベントもありませんし、あまり自転車関連の会話などをする機会もありません。

自分自転車の雑誌などはずいぶん昔から見ていませんし、ツイッター等で見かける情報を横目で見ていますが・・・まあ最近は自転車そのものだけでなく、装備品も多種多様、色々な物が出ていますね。


海外通販サイト等を見ていると、面白いアイデア商品が結構リーズナブルに購入出来るようになっていて、有名ブランド品に拘らなければ、それこそお父さんのお小遣いでも買えるような物が有ります

昔ならそれこそホイホイ新しくて珍しいパーツなどを購入してこのブログに載せていたでしょうが、当然無駄使いは出来ませんわ、ワハハハ!


ま、自分の場合何の言い訳もできない程かつて自転車パーツを買い漁りましたので、「すでに旧式で古いけど、機能的に使えない事もない」パーツがゴロゴロしています。

あとは部分的に破損していたり、パーツの欠損が有ったりで、バックアップ品として保管している物もあります。


今回は、LEDのテールライドで、キャッツアイのRAPID X リア用 USB充電 TL-LD700-Rを使用していましが、夜間に取り外しで取り付けパッキンのゴムをなくしてしまい、バックアップ品としていました。

で、せっかく使えるのならという事で、そのパッキンだけを購入しました。

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あれ?、品番間違えたのか取り付け穴が小さいようですが無理やり組み込んでしまいます。

キャッツアイの良いところは、ブラケット等の消耗品を別売りしていて、それを購入すれば使用を続けることが出来たり、別のバイクに取り付ける事が出来ることです。

他のメーカーで色々と魅力的なライト類が出ていてますが、ブラケットの破損で使えなくなってしまう商品が多いので、この辺りは重要な判断材料です。


両方合わせて524円で再び使うことが出来ました。

ナイトライドイベントなどなら、これを二つ付ければかなり視認性が向上しますね。

正直この手の電子部品は日進月歩で、明るい上に照射時間も長く軽くて、その上リーズナブルな物も出ていますが、これで本当に充分です。


あっ、この「自転車部品SOS、名品再生」シリーズは、この後何回かありますのでお楽しみに!(笑)


さて、話は変わりますが、巷では全世界規模のエネルギー危機とかで、特に欧州では(欧州だけが?)大騒ぎになっていて、国内だとガソリンの価格が高騰しているという、報道などでは本当に陳腐なステレオタイプの扇動報道がされている程度です。

いやはや、流石に低俗なマスコミの相手はしていませんが、呆れ果てて・・・・


ただ、日本の場合電力の自由化や、効率化という美名に隠れたコストダウンによる無謀な効率化、老朽化や保守管理復旧能力の著しい低下が原因で、天災や人災などでダメージを受けると、広範囲に長期間に電力や都市ガス網が寸断されるだけでなく、東日本震災で表面化したように、ガソリンや軽油、灯油などの燃料に関しても、愚かな事に10年前より更に製油所が整理されて数が減り、ガソリンスタンドや燃料店なども加速的に店舗数が減って潜在的な備蓄量が減っていることから、長期間補給が途絶えることになるからです。


ま、間が悪い、都合の悪い事は、都合の悪いときに限って、最悪のタイミングで起きるというのが、災害という物の本質であり、誰かたちが陰謀を巡らしているかは別として(苦笑)、仮にそうであればなおさら、このタイミングは狙うに値する「厄災」であり・・・・とはいえそれらに対して全く対抗する手段のない無力な個人としては、「自分の身は自分で守る」の原則に従い粛々と備えるだけです。


で、色々と準備はしていますが、ここではひとつ面白いものを紹介します。

実は30年ほど前に購入したアルコールランプの調理器具を復活させようと、燃料用アルコールを検索していて、小型で安価なアルコールストーブを見つけました。

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値段も安く、小型で構造も簡単ですし、耐久性は今一のようですが、使用頻度は高いわけではないので、試しに購入してみました。


使い方は簡単で、ふたを開けてアルコールを入れて火をつけるだけで、よくある石油バーナーの「芯」の様な物もなく、本当にこんなもので火力があるのか心配でした。

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おおっ!結構勢いのある青い炎が出ています。
持ち運びの出来る小型のアウトドア用のケトルで、しっかりと熱湯が沸き上がりました
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今回はアナハイムエレクトロニクス社のガンダリウム合金製(嘘!)のカップでチキンヌードルを作りました。
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まあ出先でカップ麵を作りコーヒー飲む程度のお湯は作れますし、メスティンでご飯ものを炊いて、これで味噌汁とお茶を作る・・・なんてできそうですが、このバーナーは風に弱そうですので、屋外の使用は限定されると思います。
この他にイワタニのジュニアバーナーや、カセットコンロ、予備のボンベ、小型のかまどに木炭、練炭、焚き付け様に通販の段ボールを畳んで大量に保管しています。
暖房用として、石油ストーブと石油コンロを用意(これは東日本大震災で実際使用した)していて、給湯器は灯油バーナーなので、タンクの灯油を抜き出して使う事も出来ます。
また体を温めるのに、使い捨てカイロも60個入りの箱を3箱保管していて、屋外活動以外にも、就寝時にも使うことが出来ます。
いつも言いますが、こんなものは役に立たない方が良いに決まっていますが、どうも「そういう巡り合わせ」に我々は遭遇しているので、皆さん、ある程度の覚悟と装備の準備を、宜しくお願いしますね!

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宇都宮LRT工事現場で足場倒壊、身近な労働災害への危惧 [防災]


昨日本日ともほんと、9月までの悪天候が嘘のような好天ですね。

イベントなどで走られている方には、絶好の走行日和になっています。

タイトルの内容は後述しますが、まずは最近取り組んでいたQファクターについてです。


さて先日は広げたQファクターに慣れて、ネガを出し切る目的で、LOOKで霞ヶ浦に出かけました。

2:00に自宅を出ましたが、台風の影響もなく・・・いや北風が気温を押し下げて結構肌寒いです。

クリートの位置も合わせた後初めてLOOKですが、行ってみればペダリングの基本構成が変わってしまっているので、無意識に乗ると当然ぎくしゃくします。


こういう時はイメージしたペダリングに合った、脚の筋肉の使い方を意識してギクシャクしないように回していきますが、慣れてくると脚の動きが、奇麗にクランク軸に回転モーメントとして淀みなく変換されていくのが分かります。


さて、岩瀬、真壁、筑波さんを超えて、小田城跡付近でようやく朝日が見えてきました。

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この間、気温計は10.3度付近まで下がってきましたが、こう言った朝の寒さに体を慣らして行かないと、以後半年間は大変な事になります。
何せ北関東の内陸部は、寒暖差がとてつもなく激しいので、平気で15℃くらいの温度差をしのがなければなりません。
さて、台風一過で快晴となれば、霞ヶ浦も奇麗に対岸まで見通せますね。
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この後帰路につきますが、時間と共に自転車の数がどんどん増えてきました。
昨日緊急事態宣言が解除されたわけですが、好天も手伝ってどうやらそのタイミングで、出かけるサイクリストが増えたようです。
お昼は「Lesina」さんでカレーを頂きますが、益子の場内坂も人手が目立って多く、お店もあっという間に満席になってしまいました。
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飲食店も不本意な長い冬を国の愚政により送ってきたわけで、これでようやく平常運航に戻れるわけですが、間違った政策を認めず反省も検証もなされないでしょうから、先の不安が払しょくできないのも当然です。
さて、ここからが本題ですが、不安と言えば、宇都宮市は次世代交通システムとして「LRT次世代路面電車」を導入して、郊外に専用線の高架橋を建設中ですが、その現場で足場が台風16号の影響で一部倒壊したというニュースが有りました。
そういえば倒壊現場は夜中にその横を通過しているんですけど、暗くて何も見えませんでした(笑)
改めて現場を見てみます。
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倒壊した足場は撤去されていましたが、基礎から上に伸びる鉄筋が、恐らく足場に押されて倒れてしまっていたようです。
10月1の午後から夕方にかけて宇都宮市は風雨・・・特に北寄りの風が激しくなりましたが、気象台の観測データでは20時に平均風速15.3m/sを記録しています。
この時、瞬間最大風速は2倍くらいになるといわれていて、宇都宮の観測地点は市街地の中心部付近ですが、この事故現場は鬼怒川の河川敷横に広がる田園地帯で、まったく遮るものが無い場所ですから、実際の風速はもっと強かった可能性もあります。
単管足場は労働安全衛生法により、風速に耐える構造の指針が有り、計算法も確立されており、その建築現場で観測されていた最大風速・・・できれば安全率を2倍に見て計算して設計施工するべきです。
宇都宮市の場合過去の最大風速1938年10月11日に観測された24.2m/s 最大瞬間風速は1965年9月25日に観測された42.7m/sという記録が有り、足場を施工するにあたり、本来これに耐えうる構造にしなければならないはずです。
にもかかわらずそれより低い風速で倒壊したのですから、考えられることは
1、そもそも過去の風速等を考慮に入れて施工されていなかった
2、考慮したが予算・工期などの問題で提案が否定された
3、予算もあり設計も発注も行われたが、何処かの工程で意図的に変更された。
等が考えられます。
自分は専門家ではなく、捜査権もない以上憶測で断定することは出来ませんが、「本来守られて当然」の事柄を軽んじられて、違法行為を「目こぼし」させられた事例は過去に嫌だというほどいろいろな場面で目撃してきていますし、労働災害関係の事故事例の多くは、法令違反によるものである事も知っています。
ですがその結果はというと、今回は人的被害は無かったのは不幸中の幸いですが、栃木県でいえば、最近高速道路の橋脚の耐震補強工事で、法令違反の施工により2名が亡くなった労災死亡事故なども発生していて、そもそも法令違反が起きる原因の多くが、「お金より軽んじられる命」である事も良く知っていますので、このような事で、「誰かの儲けの為に大切な命を失う」事の無いように、多くの方々は自分の命を第一に考えて行動してほしいものだと思います。

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組織の自衛消防隊とは?業務の為の資格取得 [防災]

先日、東京消防局の本庁内に設けられている、本庁防災館にて、自衛消防業務講習防災センター要員講習が行われて、両資格を取得することが出来ました。

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この資格は、実は講習内容は全く同じで、ホテルやショッピングセンターなど大規模施設やビルディングなどで、消防法上設置が定められた自衛消防隊の実務を行うための資格であり、防災設備や災害時の指揮命令を行う防災センターの業務を行うために必要となる資格です。
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東京都は都条例により防災センター要員の資格を定めており、全国では消防庁が自衛消防隊業務の資格を定めているという事です。
ちなみに企業や学校、公官庁の組織で、消防法上一定の要件の規模の建物で定められている自衛消防隊という組織は以下のモノになります。
自衛消防隊組織.jpg
自分は前職で、安全衛生管理部門にて、防災専任担当として、2000名規模で、全国に拠点を持つ企業の自衛消防隊組織に関する規定を作成し、防災組織を展開・・・・・していくつもりでした。
まあ、そのお話は色々とありまして、以下自主規制します(苦笑)
ともかく、一般企業において、安全管理やまして防災や防火ともなると、「業績に関係ない余計な業務」という認識が一般的的であり、建屋や設備を新規で建設したり、導入するときに、消防の検査に通れば良い程度の認識なのが、一般的なお話でした。
まあ、余程の大企業とか、BCP(企業継続計画)を熱心に行っている、危機管理意識が高い企業でなければ、本当の意味で真剣に取り組んでいる事業所のほうが珍しいのではないでしょうか?
実際自分は、消防法に準拠する防災組織の仕組みを構築しようと、各種法規や法令、実際企業で作られていた防災組織の実例などを参考に、各種規定やマニュアルを作成しました。
今回その自衛消防隊の実務内容の研修を受けて、自分が作ってきたものは、大筋では適切であったと確信しました。
ただ、現実問題として災害時にどのように自衛消防隊を実働させるのかという所については、我ながら卓上論に過ぎなかったなぁという事を反省する次第です。
実際防災センターを模した施設で、実地で災害発生時の防災センターの業務についてのシミュレーション訓練を受けて、至らない部分を痛感しました。
ただ、この講習は東京などの大都市の大型施設の防災センターの業務が前提であり、実際2011年3月の東日本大震災の時に、地元栃木県で、県内最大震度を記録した地域の事業所で被災して、生き延びた経験があるものとしては、都心と地方では想定シナリオにかなりの違いがあることも確認できました。
まあ、今や立派なプ~タロウの自分が今さら・・・・とも思いますが、今後地元とか自転車関係のお手伝いとか、再就職で関連する業務に付く事が在れば、今回の経験を生かしていこうと思います。

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嵐の日に、三級陸上特殊無線講習 [防災]

暖かく成ってきたというのに(笑)

チームのイベントも中止に成ってしまい、結局2週連続で走りに行けませんでした。

さぞかし引きこもり老人よろしく、自室に引きこもってアニメでも見ていたのだろうと思われるでしょうが、本日は悪天候の中を茨城県水戸市まで行って「三級陸上特殊無線講習」を受講して、資格取得の試験を受けてきました。

現在持っているのは「四級アマチュア無線」で、これは非常時以外は、例えば業務尚に使用してはいけない資格ですが、この三級陸上特殊無線の資格は、立派な業務用無線の資格に成ります。

ドローン関係で必要に成る場合があり、最近人気が有るそうです。

今回受講して、二級も取得したくなったので、勉強して後程受講しようと思っています。


いや、久しぶりに脳細胞を活性化してアタマをフル回転させたの疲れました。

今年はこのほかに3つくらいの資格を取得する予定で、6月頃まで予定が決まっています。

やはり人間は何歳に成っても勉強してアタマを使い、チャレンジし続ける事が必要ですよね!


まあ自分の場合「差し迫って必要となる理由」が有るので、緊張感が有ります(苦笑)。

その理由はまた後程、ボチボチ語って行きます。

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【要確認】自宅、勤め先の建物は耐震構造ですか? [防災]

まあ、人間起きていないものに対して、「あらかじめ危険を予想して対策を施す」という事を実行するのは結構大変な事です。

「リスクアセスメント」や「未然予防」とう「文化」は、欧米諸国では「当然の事」として、ISO規格にも謳われていますが、日本の場合そういう概念が文化として定着していなかった事も有り、そこそこの規模の企業でも、「口先だけやった感出しているだけ」なんて言う企業も珍しくありません。

  • しかい、特に地震の場合、最初の一撃から自分の命を守るのが最優先事項照り、「阪神淡路震災」では7割が倒壊した建物や転倒した家具などの下敷きに成り死亡しており、その後の調査では火災による死亡も含めると実に9割に達しているという報告が有ります。
さて、そうなると地震に対備えの最優先事項は、TVの通販で防災セットを買う事でもなく、避難する時間を競う陳腐な防災訓練をルーティンする事でもなく、まずは自分の身を守る行動が反射的にできる事であり、ハード対策としては、最低限度の取り組みとして、普段いる建物が地震で倒壊しないように、耐震構造の建物を建築するか、そうでない建物は、最優先で構造調査を行い、耐震性が不足しているのなら耐震補強を行い、そして中にある家具や事務機器の転倒・転落対策を確実に行う事となります。
さて、皆さんのお住まいの建物や勤め先の建物は、本当に巨大地震に襲われても、皆さんの命を守ってくれる「保障」が有るでしょうか?
本当に家族を愛する、人が、従業員が、事業が大切というのなら、それを行動として実行してこそ、その言葉に偽り無き「誠実」さを語る事が出来るのではないでしょうか。
皆さん、自分のおかれている状況を、今一度冷静に考えて確認してみてください。
地震で潰されて人生を閉じる前に!
 

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地震発生!走る防災士フィールドワークへ出撃 [防災]

人がようやくやる気を出し始めたらこれだものなぁー(苦笑)

10年前・・・・そうもう10年経つんですよ東日本大震災から!


その震災後の「今のところ」最大規模?の余震で、福島沖でM7.3、最大震度6強の地震が発生してしまいました。

まあ、毎週の早朝ツーリング(早朝というより真夜中のような・・・)に備えて早く寝てたので、地震までにそこそこ睡眠がとれていて、以後情報収集など行った後、4:00に自宅を出発して、ツーリングを兼ねて被害状況を見る為に、防災士として「フィールドワーク」に出撃しました。


自分は机の上で御託を並べて偉そうにふんぞり返る奴らが大嫌いで(またまた敵が増えるな)、「災害と事件と仕事は現場にある」がモットーですから、何時ものルートで筑波山までの様子を確認してきました。


まあ、今回は揺れはともかくエネルギーの桁が違うので、大きな被害はないと踏んでいましたし。停電も朝方は順当に回復していたようです。

とはいえこんな被害もありました。

停電ではなく、揺れで信号機本体が壊れてしまったようです。

この先の大きな県道の信号機も壊れていて、警察と業者が来ていましたが、重要な信号機は補助電力や耐震構造にしてあると聞きましたが、田舎はこんなものなのでしょうか?


暗いうちは何かあってはと慎重に進んでいましたが、地面が割れているとか、倒壊した塀や壁のがれきが散乱しているとか、電信柱や樹木が倒れているとかという、前回のような被害はありませんでした。


つくばりんりんロードに入ったころには周囲も明るくなってきました。

10年前は被災後2日後にここに来ましたが、自転車道は至る所で亀裂や陥没がありました。


どうやら今回は無事のようです。

栃木県南部や茨城県北西部は、大体震度5弱程度でしたが、こんなものなのでしょう。

如何に10年前の地震の破壊力がすさまじかったか、改めて思い知らされました。


時間的にちょっと早めに進行していたので、本日のランチは市貝町の「宮本」さんです。

イヤー、流石に寝ていないので、おなかが膨らむと瞼が垂れ下がってきますね(苦笑)

この後、「芳賀台地」に差し掛かりますが、震災では土砂崩れや塀や墓石、灯篭などの倒壊がすさまじかったのですが、勤務先近くの「芳賀安住神社」にお参りに行くと、特別な被害は出ていませんでした。

この後、「あくまでついでに」(笑)、勤務先の建屋や周辺の道路、駐車場の損害状況も確認してから自宅に戻りました。


前回の震災の時は、勤務先の建屋や、使用している精密機械類が大きな被害を受けましたが、その後の復旧で、それらが「免振構造」を施したとは聞いていなかったので、果たして無事だったでしょうか?

例えば自宅の家具や、事務所の設備の「転倒対策」も、念入りに行えば手間や予算もかかりますし、なにせ日常の使い方に全く関係ないので、地震の記憶が遠ざかって行く事に比例して、優先順位が段々落ちてきて、自分が防災士としての立場で指摘しても、耐震対策が「ないがしろ」にされるという事が少なからずありましたが、こんなことで被害が出てしまっていたら、「やるせない」としか言えません。

まあ、今回の災害では、これだけの地震でも死者は今のところ出ていないとのことですが、なにせ発生場所からして、「九死に一生」を得た尊い経験が生きたといえるのかもしれません。


実は前回の震災は2日前の2011年3月9日に、宮城沖でM7.2の地震が発生していました。

これは「海溝型」でプレート境界面の地震でしたから、この地震が震災の「呼び水」になった可能性も指摘されていました。

今回は海側のプレート内部の深いところの地震ですから、発生メカニズムが違うので、一概に比較はできませんが、そもそも震災の最大余震はM8クラスは覚悟するべきと言われていますから、もしかしたら「本当の最大余震」はまだ起きていないとも言えます。


とにかくしばらくは最大限の注意を払って、冷静に平静にお過ごしください。

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こんな時だから、更に深刻な災害が起きないで欲しい! [防災]

コロナ禍に豪雨による洪水と、日本と更に洪水で甚大な被害が出ている中国はまさに「泣きっ面に蜂」なんて生易しい状況ではありません。

因みに中国の洪水騒ぎや、長江にある悪名高き「三峡ダム」の件は、最近ようやくメジャー系マスコミは「さも最近起きた事」のように、シレッと報道し始めましたねぇ(苦笑)ご苦労様な事です!


とにかく、もう本当にこれ以上の災害は勘弁してほしいんですが、困った事というのは、起きて欲しく無いときに限って発生して、まるでとどめを刺すように「新たなる禍」が降りかかるものです。


正直この手の「不安要因」に関しては、もう笑う気力もないほど日本の場合は事欠きません。

おそらくこの最悪のタイミングで起きる、最悪の自然災害となると「東南海トラフ地震」が最大規模で発生してしまう場合で、おそらく日本は令和のうちに立ち直る事が出来ないほどのダメージを受けるでしょう。

人災であれば、最も起きてほしく無いのは、西欧諸国中心の連合国と、中国中心の枢軸国の間で起きる「第3次世界大戦」となるのでしょうか。

この場合、最悪は「核戦争」ですから、結果は「北斗の拳」の世界に成ってしまいますねぇ・・・・


なぜこんな記事を書き始めたかというと、実は先ほどPADで自分のブログの記事を確認しようと立ち上げたら・・

という事が有り、正直薄気味悪くて仕方が有りません。

普段この「東日本大震災」直後の夜20:24に、無事自宅に帰った後に、地震で転倒したモノが散乱する中、不安と強い切望間の中、停電で予備電源と携帯ルーターを使って自分の無事を発信したこの記事です。


この写真は翌朝の自室の様子です。

宇都宮市は震度6程度で、自宅その物は被害は無く、家具や棚も年一に転倒対策していましたが、当時のブラウン管の大型TVが転がり、モノが落ちて床に積み重なっていました。

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これをを読むこと自体本当に9年ぶりくらいで、またこの記事を呼び出すこと自体、結構手間がかかるくらい古い記事なので、何かの操作間違いでこの記事が出るはずもないんです。


それが、何度立ち上げなおしても、何度もこの記事が出てきたので、怖くて電源を切ってしまったくらいです。

こんなオカルトみたいな記事を書く事事態、心底不本意なのですが、なにせ「よりによってこんな時に!」の舞台が揃っているときなので、まあ警戒レベルを上げて置いて、空振りで済めば結果オーライ!という事で、笑い話で済んでしまえばそれが一番です。


どうか本当に思い過ごしで有って下さい!!!



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生き延びたければ、自分の頭で考えて、自分で判断して、自分で行動! [防災]

これは言っておかなければと強く思いました。

別に何か有って「遺言」を残そう・・・というわけでは無いのでご安心を(苦笑)


自分は自分の人生を「自分の頭で考えて、自分で判断して、自分で行動」してきました。

それが無論世間で言う成功した人生では無かったですし、失敗もしました、涙も流しました、けれども結構難儀な人生であっても、少なくとも56年生きながらえる事が出来ましたし、反省はすれども後悔はしていません!


これが、「決められた事を、何も判断せず、言われたから動く」であったら、物凄い後悔が残っていたでしょうし、そもそも生きていなかったかもしれません。


さて、自分は結果として防災関連の道を歩み始めましたが、災害の中で「自分と自分の大切な命を守るため」には、昔から自分にかかわった親しいモノたちに、自分の生き方を強く主張してきました。


例えば今回の熊本の豪雨による災害ですが「過去に無い凄まじい雨」が降りました。

朝の段階で、気象予報士の方の言い方で、「東京で梅雨の間に降る雨量が、2~3時間の間に降る」という、尋常でない雨量でした。


従って、今まで通りの「マニュアル」に従った避難行動を計画していたとしても、「気が付いたときに周囲が浸水してにげられなくなった」とか、今まで危険が及んだことが無かったから「取りあえず動かないでおこう」であっても、裏の山が崩れてきてしまったという事に成ってしまったのです


もう「自分の経験も含めて、過去の経験に基づいた防災計画だけでは、自分の命は守れない」が、残酷な現実であるという事です。


危険感受性」と自分は言っていますが、今身の回りで起きていることが、如何に危険であるかという事を察知するためには、まずは「何が危険なのか」の知識が無ければ判断できません。

その上で、誰かに言われたからでなく、決められたからではなく、一人一人が自分の判断で目の前の危険に対して、躊躇なく行動していかなければ、今の災害から生き残る事は出来ません。


残念ながら、多くの日本人の場合、組織や国家に従属して、その引き換えに安住を手に入れてきた歴史が長かったので、これが決して悪い事ばかりではなく、時に強みとして作用していたのも事実ですが、故に「自分の頭で事の成り行き考えない残念な大人ばかり増殖した」のも事実です。


困ったことにこういう人達が、災害時にかかわらず例えば今回の「コロナ禍」でも、何考えずに欲望に従って行動した結果「濃厚な接触を繰り広げて」、感染を拡大させたりもしています。


また自分の事だけではなく、企業や公共関連の組織等で、たとえ少人数であったとしても、部下がいて指示命令権限をもった「管理職」の方々であれば、「その肩に部下とその家族の命運がかかっている」わけですから、「判断しない事が命取り、一蓮托生座して死を待つ」となるという事は、是非考えてほしいものだと思います。


長々と御託並べましたが、もしかすると「こんなものでは済まなくなる」世の中に成る可能性も否定できませんので、かと言って、小さな人間に大きな流れや運命を変える力は有りませんので、何も考えず何も行動せず気が付いたら命運が尽きて、今まさに人生が終わる際に己が人生を後悔して世を呪うのではなく、たとえ敵わなくとも、間際のその一瞬まで生存を諦めず、人として精いっぱい「足掻いて」見せようじゃありませんか!


とまあ、ああ!言いたいことは言い放っておいたので、これで思い残すことは有りません!

て、そう簡単には死にませんよ(苦笑)


タグ:防災
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今目の前で災害が起きている現実!、宇都宮で豪雨災害 [防災]

何とも困ったことに、良く自分はあまり世の中の役に立たない方が、ぼんやり自転車でものっている方が、皆が幸せになれると言っているのですが、どうも最近忙しくて仕方がありません(苦笑)


本日関東甲信越地方が梅雨入りしましやが、大陸の乾いた空気から、海から吹き込む梅雨の湿った空気に、まさに入れ替わった感じで、急激に湿度が上がり、あれよあれよという間に雨が激しくなりました。


気象庁の「ナウキャスト」という画面で降雨をレーダーで仕事中も追っていましたが・・・いやいや遊んでいるわけでなく、これでも会社の安全部門のただひとりの防災担当ですから(笑)これも立派に仕事です。

どうも東西に延びる前線が近づくと、関東平野の「縁」の山沿いの南面で、乾いた空気と湿った空気の「収束線」ができるという予報で、警戒していましたがこんな感じになりました。

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いわゆる「線上降水帯」とまではいきませんが、レーダーを解析すると1時間ほど激しい雨が降り続けるようで、嫌な予感はしていましたが、自宅付近の宇都宮市岩曽町の、通称「五差路」と呼ばれる変速交差点付近の、「奈坪川」が溢れ出し、市街地の道路に流れ込みました。
あまり近づくと危ないのですが、このあたりは半世紀前からそれこそ自分の庭とも呼べるエリアで、地形や川の流れなど熟知していますので、安全なところから撮影しました。
これはライブのレポートです。
その他撮影した画像です。
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幸い低地の住宅も「床下浸水」程度で済みましたが、ここがここまで溢れたのは最近あまり記憶にありません。
というのもこの「奈坪川」は、半世紀前はそれこそ山や田園の中を流れる清らかな小川でしかなかったのですが、急速な住宅課で、生活排水や近くの工場の汚水で一時は「死の川」となり、また山が切られて田んぼが埋められた結果、保水能力がなくなり、頻繁に氾濫する「曰くつき」の河川で、ようやく調整池や堤防などが整備されてきて、正しくこの場所の下流では事業がある程度進んでいたのですが、ほぼ手つかずの上流部分に集中的に降雨があったので、飲み込めなくなってしまっていたようです。
まあ、河川改修の場合、どの程度の降水が一定時間あって、どの程度の流量かを計算して改修計画を立てるのですが、やはり最近の降水量の増加、たとえば「ゲリラ豪雨」のようなモノには、もうそんな「平和な頃に考えた過去の計画」は役に立たないということを、いみじくも目の前で証明してくれたという事でしょう。
最近ではその近くの東北本線のガードが一時的に冠水し、これは自分が見てもかなり充実した最新の冠水対策を施してあって、おそらく大丈夫だと思っていましたが、自然災害に「絶対に大丈夫」な防災対策はないという「真実」を再確認したばかりでした。
実は今朝、西の空に垂直に立つ虹が出ていました。
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あっ、これはやはり天候が崩れてくるのかなと嫌な予感があり、まあそういう予報ではあったのですが、正にこの虹の真下で反乱が発生してしまい、予感が当たってしまいました。
このように、災害というのは本当に何時、何処で、誰が被災するかは分からないものなんです。
防災に「まさか自分だけは大丈夫だよ」は絶対の「禁句」なのですが、今まさに貴方のそばで、貴方や貴方の大切な人達が災害に遭遇し、生命の危機を迎えないという保証は全くありませんから、自分はこのブログで何回も書いていますが「最悪の状況を想定して平静に生活する」の意味を、今一度考えてみてください。
とにかく、最後に自分守るのは、自分の判断と行動だけですから、誰に頼ることなく率先して命を守る行動を取れるように、おおくの人たちがその方向を目指して欲しいと思います。

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安全な土地とは?そして資産とは?国家百年の計とは [防災]

最近地震だけでなく、水害も多くの被害を出して注目されています。
自分の場合「防災オタク」から「防災士」として仕事の一部にもなっていますが、最近「どんなところが安心して住めるの?」という話をよくされます。
まあ、最初からきちんと説明するといろいろな要因があり、結構難しい話になりますが、そうすると「難しい話はいいから結論教えて」となります。

実はこの「模範解答さえ覚えておけばよい」が、防災上から言えば一番いけない事であると、自分は断言します。
ある気象予報士の方も最近の「なんちゃって気象予報士の、意味を説明しない天気予報」にえらくご立腹になっていて、「何故そうなるかという原因や意味が解らなければ、自分で判断することができないから、そんな天気予報鵜呑みにするのは命に係わる」という趣旨の説明をされていました。

先の「どこに住めば安全なのか」も、各種天災、人災、犯罪などのいろいろな要素があって、一言では言えないですし、そういう人ほど不動産屋やハウスメーカーの話を鵜呑みにして、低湿地の埋め立て地の造成地のを購入した挙句、「なんでここは水が溢れると説明しなかったんだ!」と責任を追及しようという方が少なくはありません。

なんて書くと炎上しますかね(苦笑)
で、自分もホトホト困ってていて、面倒になったのこともアリ、先の質問には「近くに古墳や神社や、古民家が多い場所なら比較的安全です」と答えます。
色々な要素がありますが、少なくとも昔から(数百年単位)人が住んでいる場所なら、「何か大変なことが数百年無かったから人が住めるんですよね」という事です。

反対に最近人が住むようになった場所は、何故人が住んでいなかったか?という事に想像を巡らせると解りやすく、「人が住んでいなかったのは、元々人が住むのに適さない事情があったのか、住んでいたことがあったけど住めなくなったかのどちらかもしれませんよ」という説明もします。

物凄い大雑把な歴史の話ですが、日本の人口は記録がある平安時代辺りから江戸時代までは緩やかに上昇していますが、江戸幕府成立後上昇率が上がります。
これは、幕府も各藩も、財政基盤である「米の生産量」を上げるため、野山を切り開き、河川を改修し、湖沼を埋め立てて「新田開発」が進んだためです。
続いて明治時代に人口の上昇率は急激に上がっていますが、これも当時の政府の「富国強兵」政策の一環として、戦力=人口ですから、あわせて居住地を広げていったという事になります。

つまり、江戸時代辺りから新しく住み始めたところは、それまでの日本の歴史でいえば「何らかの事情で人が住むのに適さなかった場所」ともいえます。
そこに「観測史上最大」の降水量が振るとどうなるのかというと、少なくとも明治、昭和、平成と安全に居住できたところであっても、治水システムは「過去の判例」に従って作られたものなのですから、水が溢れないと考える方が、「虫の良い話」とは言えないでしょうか?

しかも大都市や大きな一級河川ならともかく、地方の中小河川の場合、そこの堤防など、江戸時代や明治時代に作られたものを、細々と改修しながら使われているという物も少なくないそうで、そこで今回の台風19号のような降水があれば、「容易に越水して、堤防が決壊する」という事に成っていいるとも言われています。

そう考えると、今居住している場所の「絶対安全」を保つためには、莫大な予算と、遠大な計画、深い想像力が必要になる事は想像に難くありません。
これは、今回の旅行で見てきた、静岡県の伊豆半島の付け根にある「狩野川放水路」です。
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これは1958年(昭和33年)9月27日に神奈川県に上陸し、伊豆半島と関東地方に大きな被害を与えた「狩野川台風」の対策の為に作られた、狩野川で溢れた水を、なんと山をくりぬいて半島の反対側の場所に流すための放水路です。
普段は水など流れておらず、おそらく作られてから本格的に稼働したことは数えるほどかもしれませんが、今回の台風19号も、この放水路のおかげで狩野川が氾濫しなかったといわれています。

これと同じ話は「ダム開発」や「スーパー堤防」でも今回クローズアップされて、巨大治水プロジェクトの正当性を示すものとして語られています。
ただし自分はこれをして「巨大利権の温床で、誰かの懐が潤う」ための公共事業であるのなら、断固反対します。
また、これは津波の後の、「津波堤防」建設でも地元で議論されたことですが、まず一つは「どんなに巨大な津波が襲ってきても、絶対大丈夫な対策をして沿岸沿いに居住する」という考えと、「想定外の災害に湯水のように税金を使うのは無理があり、最悪は水が溢れるかもしれないけど、最低でも住民の命を確実に守り、資産の被害は最低限に抑える土地利用計画に柔軟に対応する」という二つの考えがあり、これはどちらが「正解」という事はなく、最終的にはそこに住む住民が決めなくてはならない事になります。

自分はと言えば、まず危ないところにはす住まないことを基本に、もしそういう所にいなくてはいけない場合は、「とにかく逃げる!」に徹します。
例えば、もう危ないと解っているのなら、地震による津波もそうですが、洪水などは気象情報で降雨量や警報関連を常にモニターし、国土交通省の河川情報も見て、「避難勧告」など出る前から、別に行政指定の避難所などは行かず、自分で安全なところをチェックしておいて、決められた持ち出し品を車に詰め込んで、移動できるうちにとっとと逃げ出している事でしょう。

しかし、これはもしかすると、「不動産」や「固定資産」という物で、従来からの考え方が根底から変わってしまう可能性もあるのではないでしょうか。
我々は、その場所に安心して暮らせるからこそ、そこに「定住」して、そこの土地に経済的な価値があるから「固定資産」として財産を保有して、そして「課税」対象として税金を払っているわけです。
これは国家成立の基本中の基本の話であり、その「絶対性」が保証できない国家に対して、国民がホイホイと税金を払うわけもなく、故に「治水」は国家存立のための重要事項として進められていたわけですし、例えば国家というより個人崇拝と体制を維持するために軍事費偏重の財政運用をして、一切の治水を怠った結果として、作物もできない、人も住めない土地が広がる国家になった近隣国家がありますが、ああなってしまうわけですね。

最近「国家百年の計」をここぞとばかり保守系の政治家や論客が騒いでいますが、「何が、誰の為に、適切な、百年の計」なのかは、各々がより深い思慮と決意をもって、次世代の人たちに後ろ指を指されないように選ばなければ、いけないのかもしれませんね。
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