昨年の「東日本大震災」では、僕の東北での馴染みの場所が幾つも甚大な被害を受けました。
航空自営他の「ブルーインパルス」のホームベースである航空自衛隊「松島基地」。
あと、僕が始めて参加したロングランサイクルイベントの「宮城センチュリーン」の拠点となっていた、「名取サイクルセンター」、海岸沿いのコース。
そして石巻市にある「仮面ライダー」、「サイボーグ009」の作者で有名な「石ノ森章太郎」氏の作品記念館であり「石ノ森漫画館」も、建物こそ無時ながら、内部や展示品など甚大な被害を受けて、閉館していました。

実は震災の時、石巻市の河口の中洲にあるこの漫画館は、津波で跡形も無く流されてしまったのでは?と心配していましたが、建物自体は奇跡的に無時で、何より地元の人たちを勇気つけたのは、商店街に町興しで立てた「仮面ライダー」などの銅像は、どれも皆無事に残っていたと言う事でした。

僕達の年齢は、子供の頃石ノ森氏の生み出したヒーロー達の活躍に胸を躍らせていた世代であり、人によっては「たかが漫画」、「たかが特撮」、「たかがアニメ」と言われようが、人生に多大な影響を受け、勇気をもらって歯を食いしばって生きている同輩も少なくありません。
そんな石ノ森先生の作品やヒーロー達が、震災に耐え地元の人たちに勇気を与えていると言う話を聞いて、僕自身胸が熱く成ってしまいました。

そして、閉館されていた漫画館も修復が終わり、今月の17日から開館したと言うニュースを聞きました。


石ノ森先生のヒーロー達は、その多くが、人間により生み出された科学文明や欲望、犯罪組織などによって、心ならずも機械の体に「改造されてしまった」ヒーロー達が、多くの苦悩を克服しながら、誰に褒められるわけでもなく、報酬も見返りも無いのに、「誰のために」、人類の平和と自由の為に戦う姿が描かれていました。

津波に耐え抜いたヒーローの銅像たちは、大げさな話ですが、今回は抗いようの無い自然災害に、まるで神からの「審判」を受けてしまったような東北の人々の前に立ちはだかり、敵うはずも無い戦いを挑んで耐え忍んだような印象を受けます。
まるで最終章の神と対峙するサイボーグ戦士たちや、神と称する「大首領」に挑む10人のライダーたちを想像させますよね。

と能書きはそこそこに、できれば今年中に現地を訪れて見たいものです。
ね、ロックシップさん!。