同じような書き出しをするのが流石に恥ずかしいのではありますが、やはり本日も天候不良で快適なツーリングを楽しむというわけにはいきませんでした。
2月は毎年こんなもので、大雪が降らないだけマシとは言えますが、流石に滅入りますね。

天気予報のサイトをいくつか見比べましたが、やはり西寄りの風が終日強いようで、本日も先週と同じコースで南北縦断利根川ツーリングに出かけました。
が、昨日の夕方頃の天気予報では関東南部は夜半に「雪」の予報が!
一応3:00には起床して、「ウェザーニュース」の「周辺50kmの空」という、会員の投稿する各地の空模様の写真では栃木県の南部、茨城県北西部あたりは結構降っています。
なんだか夜勤明けで体もだるいに「辞めちゃおうかなー!」等と一気にやる気がなくなります。

とまあ、ここは怠け心に鞭打ってなんとか4:40頃には自宅をノロノロと出ることができました。
自宅の宇都宮市は星も出ていて雪が降った形跡はありませんが、20kmほど南下して上三川町付近に来ると、路面が濡れてきて、そのうちタイヤが「シャリシャリ」という音をたて始めて、ライトに照らされた路面がキラキラ輝き出しました!
路面は完全に凍結状態で、かろうじて乾いているところや黒光りしている「ミラーバーン」を避けながら20km/h程度に速度を落として恐る恐る進みます。

下野市付近に行くとどうやら道の両脇は完全に積雪している雰囲気です。
うっすらと明るくなってきたらこの有様です!


「トンネルを抜けるとそこは雪だった」なんてのんきな事を言っている場合じゃありません。
気温は-3℃くらいのはずで(ガーミンの温度計で最低気温-9.1℃、往路平均-3.1℃でした)、当然路面はアイスリンク状態です。

結局こんな路面状態で、上三川町から結城市まで2時間ほど走りましたが、こんなに真剣に走ったのは久しぶりというほど集中して緊張したライドを強いられました。

まず、こんな道をロードバイクで走ってはいけないのですが、緊急時の突破のために参考までに走り方を書いてみます。
まず当然速度を落として転倒に備えます。
基本的に車体を傾けたり、トルクをかけたりすると一瞬で「スッテンコロリン」と成りますから、軽いギアでトルクをかけないで、左右に体が揺れないように綺麗なペダリングを心がけます。
路面の状態を見て「黒光り」しているアイスバーンを避けて、雨天時と同じで滑りやすい白線、マンホール 、グレーチングを早く見つけて穏やかに進路を変えながら避けます。
最悪そういうところを走らなければいけないときは、対象物に直角にまっすぐな状態で、出来れば惰性で通過するようにします。
とにかく「前輪」が滑り出すと制御不能になりますから、意識的に後輪をロックさせて、カウンターを当ててドリフトの要領でかわす時もありますがこれは最終手段です。
まだ後輪が滑り出した時は、挙動が読みやすいので、転倒の予測がつくので、腰を落としてスライディングの要領で車体の下に滑り込めばダメージは少なくて済みます。
怖いのは急に転倒して頭から落ちることで、自転車の場合は頭の位置が高いのでモロに頭を打ち付けると重大な事になってしまいます。
僕の場合こういうときは、ほぼ無意識に体を丸めて肩や腰から落ちるようで、これは子供の頃に散々練習した「柔道の受身」がとっさに出るからで、これで何度も命拾いしていますが、普通は無理です。

あと今回突然滑り出さなかったのは、タイヤに細かい網目のパターンが入っていたからかもしれません。

これがいつもの「ツルツル」のスリックだったら、もしかして何度か転倒していたかもしれません。
たまたまですが、「グラベルキング」に変えておいて助かったのかもしれません。

とまあ、こんなことをしながら走っていれば。神経を使ってくたくたになってしまいますが、こんなときは普段見られない景色が見えるという御褒美もあります。


木々の枝に雪が付いて、朝日に照らされて綺麗でした。

国道50号線を越えてからは徐々に路面も陽に照らされて解けてきましたの安心しました。
とはいえ基本南西の風で向き風状態の中何とか利根川に到着です。


本日も富士山が綺麗でした。


帰路は境のマックで体を溶かして、淡々と走ります。
でもなんだかペダリングがしっくりこない感じで、色々試しましたがなんだか窮屈な感じがして・・・・・・、もしや!と思いサドルの高さを見たら、何とシートクランプのボルトが幾分緩んでいて10mm程下がっているではないですか!
どうりで窮屈で脚だけが疲れている感じがしたはずです。
ちゃんとトルクレンチで締めたはずですが、極寒の中にバイクを置いておくと、金属収縮もあり、時たま色々なところが緩むこともあります。
サドルの高さを元の位置に戻したら普通に走れるようになりましたが、ときすでに遅しで、足をかなり消耗させていたようでペースが上がりません。

下野道の駅に着きましたが、なんだかちゃんとした食事を取る気分でもなく、出店で売っているハンバーガーとソーセージを買いました。

これはこれで美味しかったのですが、ここは石釜でピザを焼いて出すお店で、そちらは今度試して見ます。

しかし、本当に今日は疲れました。
こんなツーリングは出来ればやりたくないですし、早く暖かくなってほしいものです。
そういえば昨年のこの頃のブログを見ると、岩瀬付近はすでに「梅」が咲いていたはずですが、今年はまだみていないなぁ・・・・・と思いながら走っていたら、道端の大きな梅の木は満開に咲いていました。

やはり寒かろうが、雪が降ろうが季節はちゃんと進んでいて、春の足音が近づいてきていたのですね。