さて河津桜を愛でる旅も当日のお話になります。

この記事が出る頃は満開で現地も大渋滞に成っているようで、あまり悠長に構えていると旬を外してしまいますので急いでまとめます。


朝食を取った尾崎ウィングから河津町に入る手前での海岸線に広場があるのでそこに車を止めて、此処から自転車で町内に入ります。





MiNiはこの姿に成ってからは初めてのパーク&ライドですが、各種コンポーネントを規格外の組み合わせで構成したバイクにしては、空気圧調整と注油だけの軽整備で問題なく快適に走ってくれます。



早速河津桜を見に行きます。



路面に矢印が有りますが、これはよくある自転車通行帯の指示ではなく、津波の避難誘導の物でした。


伊豆半島の場合東南海地震の他に、半島その物が火山活動で形作られており、伊豆諸島を含めた沿岸の地震活動や海底火山の活動も活発なところですから、防災活動は「自然災害が少ない所だから大丈夫」などと、のほほんとした栃木県とは真剣身が違います

まして、観光客のような「一見さん」が多い場合土地勘が無い以上、だれが見ても一目でわかる表示は重要です。


河津桜は、街の中心を流れる「河津川」沿いが中心で見物できるポイントのようです。

ここは海に繋がる河口からの風景です。



早咲きの河津桜ですが、お馴染みのソメイヨシノに比べると桜色がやや強いか弁が特徴ですね。



来る前にサイトで情報を調べた時は、時期的には満開近いはずでしたが、実際は大体5分咲きという所でした。




自分が到着したときは、まだ8:30頃と時間が早かったので、お祭り会場の屋台とかはまだ開店していなかったので、川沿いに上流にノンビリ移動します。




しかし、混雑で有名な観光地ですが、平日でしかも早朝、見ごろでないとあれば、ガラガラで快適です。

この辺りは勤め人の時は望めなかったご褒美ですね。


この日は天気も良く、5分咲きとはいえ奇麗に青空に映えていますね。






伊豆急行の路線沿いに近づくと、土手沿いに菜の花が咲きそろっていました。



今年初の菜の花です。





河川沿いに上っていくと「川津来宮神社」の立て看板が有ったので、ご挨拶に行きます。





この神社は推定樹齢1000年のご神木で、国の天然記念物指定の「川津大楠」が有名なのだそうです。




まあ色々な御託はともかく、確かにこの老巨木の下にいると、すがすがしい生気が足元から湧き上がってくる感じはしますね。


この後今度は河津川沿いから踊り子花街道沿いに上っていくと、奇麗に咲いている桜の木がありました。




これは「河津桜の原木」だそうで、自生しているこの桜を庭に植えて育てたのがこの家のお亡くなりに成ったご主人なのだそうです。


後ほど調べたら、河津桜は新種の桜だった事が分かったそうです。それを地域で大切に育成して広めた事で、この地は有名な観光地に成ったのですね。

まあ、観光地化すると「騒がしい」が故の弊害もあり、それが無ければのんびりとした田舎の風情が味わいのある地域としてひっそりとしていた事でしょう。


さて、何時もの自分の旅のように、タイムスケジュールが締め切り前の漫画家のようにタイトではないので(笑)、目についたところをふらふらと散策していきます。


と、看板に「涅槃堂」とありますので、右手の山を上がってみます。


結構な勾配の坂で、この画像の個所は勾配が15%以上ありそうな急こう配で、デブな自分の場合ロードバイクでも躊躇してしまいますが、MiNiはフロントをダブルギアにした効果がてきめんで、インナーに落とせば、そもそも小径車でロードよりかなり軽いギア比に成りますので、立ち漕ぎで気張らなくともシッティングで普通に上っていくことが出来ました。


しかし、上流に上っていく方が、咲き方が進んでいますがなんででしょうかね?(笑)




予定では先日見た河津ループ橋まで上がろうかなとも思いましたが、疲れたので(笑)、対岸に渡って海岸に向かって下っていきます。







川沿いの道は一応自転車通行可ですが、これが混雑していたら危険なので押して歩く以前に此処まで乗り入れることはしなかったと思います。

まあ、これだけ人がいなければ良いですよね?



しかし、MiNiはこれだけ走ってくれれば、もう少し遠い場所に止めてある程度の勾配のあるルートを走ってイベント会場に行くというようなミッションも、十分こなすことが出来ますね。



おっ、何と梅が咲いていて桜と梅の花の紅白コラボが実現しています。早咲き桜のなせる業ですね。



河川沿いに下っていくと、上記が立ち上っているところが目につきましたので、今度は下佐ケ野谷線を下っていくと、「峰温泉大噴湯公園」ありましたので寄ってみます。


自分は入り口を間違えたようで、南側にある「玉峯館」という、旅館の方から入っていたようです。





広場には大きなやぐらがあり、此処から決まった時間に温泉を噴出させているようです。

要するに管理されていて、自然に湧き出る「間欠泉」では有りません。



待っている間に食べようと、名物のゆで卵を買います。

勝手に「大涌谷」の黒卵を連想していましたが、普通の卵でした。


別にお腹はすいていなかったのですが、こう言う所はこの手の商品でお金を現地に落としていくのが仁義と言う物です!(笑)


見学場所は逆光に成るので、反対側に移動して噴出を待ちます。



これは完全に「観光ショー」化しているので、キチンとアナウンスがあり、時間ちょうどに始まりました。




こちら側から見ていると、湯気に虹が出るという事で待ち構えていたら下の方に出ていました。


これで一回りした感じで、まあ細かく見て歩けば他にも見どころは有りますが、今回はこれまでという事で、お昼は先ほど買ったゆで卵を食べて、河津を後にして、今度は海岸線沿いに横須賀方面を目指すことにしました。


丸一日見学して温泉ゆったり浸かってから帰宅しても良かったのですが、先ほど見た「菜の花」に触発されて、折角だから、横須賀からフェリーに乗って房総半島に渡って、菜の花を見ることにしました。


しかし、このアバウトな計画変更が仇となりました

結局ルートを詳細に検討しなかった事で、伊豆半島の付け根の真鶴付近で国道135号線がてこでも動かなくなり。結局小田原市内に入るのに2時間以上余計に時間を食ってしまいました

原因の一つはこれです。





本当なら観光の車は「西湖バイパス」や「小田厚道路」に抜けていくのですが、工事による通行止めで、すべて小田原市内に集中してしまい、また135号線と1号線の交差点で完全に詰まってしまっているので、もう完全に逃げ場が有りませんでした。


正直此処でぐったりしてしまい、此処から江の島までは順調でしたが、鎌倉から横須賀までは当然のように混雑していますから、どうも夕方のフェリーで房総半島に渡ると、そこでお風呂などに入るなど、車中泊の準備に余裕がなくなってしまうので、まずお風呂を優先させて横須賀で日帰り温泉を探して、此処に行きました。横須賀市街地から観音崎に方面行く海岸線沿いにある「横須賀温泉 湯楽の里」という日帰り温泉です。



これはよくある日帰り健康温泉の施設で、あまり期待していなかったのですが、期待は良い方に大きく裏切られて、何と個々の露天風呂から東京湾が一望できるという、最高のロケーションの天然温泉で、食堂のレベルも高く、これは大当たりでした!


で、この後観音崎辺りで駐車場を探して車中泊しようかとも思いましたが、夜間閉鎖や有料の所ばかりで、翌日の事を考えると、房総半島にはわたっておいた方が良いだろうと、結局東京アクアラインを使って房総半島に向かいました。

時間もさることながらフェリーよりその方が高速料金の方が安かったこともあります。


と今回は此処まで!