いま、僕はやるせない、複雑な心境でこのブログを書いています。
本当なら、あの「3.11」がもしなかったら、本日は明日行われる予定だった「宮城センチュリーラン」の出場に備えて仙台市内のビジネスホテルにいたはずでした。

宮城センチュリーランは、宮城県サイクリング協会主催の毎年恒例のイベントで、宮城県名取市にある、名取サイクルセンターを起点として、海岸沿いに160km走行するサイクルイベントでした。
起伏があまりなく、海岸線沿いの交通量の少ない道路を走れる、比較的ビギナーでも参加しやすいイベントで、僕が初めてセンチュリーランに出場したのも、一昨年のこのイベントでした。

ですから個人的にはとても思い入れのあるイベントで、今年も必ず出場しようと心待ちしていたのですが、「東日本大震災」の津波の影響で、名取市や仙台空港付近は壊滅的な被害を受けて、サイクルセンターも壊滅、コースも多くが流されたり陥没したりと、見る影も無い無残な有様になってしまったそうです。
おまけに「人災」である、福島原子力発電所の事故で、ゴール付近の原町は、避難地域に入ってしまい、復興どころか、立ち入ることさえできなくなってしまいました。

震災直後から、現地の、見知った場所のむごたらしい風景が幾度となくTVから流れてきて、なんとも言えない悲しい気持ちになっていました。
程度の差はあれど、今回は僕も震災被害を受けた方なので、ほんと、この現状が他人事とは思えてなりません。

この状況では、しばらくの間は現地でのんびり自転車イベントを開くような状況ではないのかもしれませんが、いつの日か必ず復活した「宮城センチュリーラン」を走れる日が来ることを心から待ち望みたいと思います。
今のところ「寄付金」という形でしか、応援することができませんが、サイクリスタとして出来ることがあれば応援したいですね。