本日も、寒さに負けず山岳トレーニングに出かけます。
行くところが「古峰ヶ原」で行う練習なので、最近は通称「コブ錬」と呼んでいます(笑)。
今回は来週の「セオサイクルフェスティバル」の15kmのレースを想定して、街道に出てから「一の鳥居」までの、比較的勾配の緩い15kmのコースを、出来るだけフルパワーで走りきる事にしました。

ちなみに本日は久しぶりのマドンC(2011年型マドン6シリーズ)で出かけました。

マドンCとは、9月30日の「もてぎエンデユーロ」以来、実に50日ぶりのデートです(笑)。
イベント終了後の整備と、もてぎを走った結果をもとに変更したセッティングにしてから初めて乗ることになります。
最もそのセッティングはマドンA(2013年型マドン2.3)に反映して乗っていましたから違和感はありませんが、やはり乗ってみると回転の着きの良さやハンドリングのキレの良さ、巡航速度、荒れた路面の追従性やトラクションなど、マドンAより一枚上手であることが確認できました。

これは乗り比べて初めて分かることで、恐らくマドンAにしか乗っていなければ、このバイクに不満を感じることは無いはずで、人間贅沢をするとキリが無いんだなぁと思うとともに、やはり普段からマドンCに乗ってしまうと、バイクのパフォーマンスに「乗せられて」しまい、自分自身のパフォーマンスが落ちてしまっていたことを再確認してしまいました。
ま、その為に購入したマドンAですので、普段はこのバイクでガンガン走り回って人間側のパフォーマンスを鍛えていきたいですね。

さて、第一鳥居までのコースですが、幸いなことに最近多かった向かい風ではなかったので、ギアを一枚重くして走ってみることにしました。
感じとしては、30km/hをなるべく切らないで、出せるところはめい一杯出してみる感じで走り出しましたが、最初の10分ほど走って既にめい一杯の感じで、これはかなり苦しい練習です。

なんとか終盤まできて、最後のコーナーに差し掛かるころには心肺機能も脚も売り切れ状態で、徐々に失速していきましたが、一発絶叫を入れて気合をかけて何とか走りきりました。
記録的には2分短縮の30分で、ちょうど平均速度30km/hで走りきりました。
しかし、これは最近ない位追い込んでしまったようで、鳥居の前で自転車にうなだれてしばらく動けませんでした。
正直先週の「龍勢ヒルクライム」の方が、楽だと思ってしまったくらいです。

このコースは実業団や競輪の選手が練習で使っていますが、たしかにこの暖勾配の登りを気合を入れて走っていれば、かなりの効果が有るのは間違いなさそうですね。
実業団の人とかは、40km/hとかで上りきって、ケロッとしているんでしょうかね?。

さて完全に出し切ってしまってもう登る気力は無かったんですが、せっかくここまで来たのですから、神社まで「ノタノタ」上ることにします。
今回のバイクはインナーが25Tまでしかないので、勾配がきついところはどうかな?と思いました。
バイク自体の重量は1kg以上軽くなっているのですが、あまり楽になった感じはありません。
勾配がきつくなればなるほどどうやらマドンAとの差は無くなっていく感じで、正直、180mmクランクと(マドンCは175mm)、30Tのギア、振り易い440mm幅のハンドル(マドンCは420mm)の組み合わせの方が、はるかに
登り易いようです。

恐らく僕のような重量級ライダーの場合、バイクとライダーと装備を合計した「総重量」の中で、ライダーの重量の割合が圧倒的に大きく、、バイクを1kg程度軽くしても、あまり効果を実感しにくいのではと考えています。
これが体重が僕の約半分程度の軽量ライダーの場合、バイクや装備品の重量軽減の効果が大きく、軽量装備が生きてくるのかもしれません。

フレーム材料のアルミとカーボンの違いは?という部分もあるのですが、ことヒルクライムの部分で言えば、あまりその優劣を感じることはなかったと今回は感じました。
一般的な「ヒルクライムには固いフレームが良い」という常識に従って考えると、重量差があまり無いのなら、アルミの剛性感の方が適しているようにも思えますが、「柔ら目」と言われているマドンCのフレームが適していないと感じる部分もありませんでした。

一般的なヒルクライマーは50kg~60kg程度の体重のライダーが多く、その上かなり鍛えた「エンジン」を持っているので、雑誌などで紹介される、彼らの話が、僕のような「関取体型」の人間は論外としても、70kg以上の体重のライダーの場合、また違った「理論」が有るのかもしれません。

ま、難かしい話は別にして、到着した「古峰神社」付近の紅葉は完全に見頃で、多くの観光客が訪れていました。

この辺りは紅葉の名所のようで、乗用車だけでなく、観光バスもバンバン登ってきます。

帰りは何時もより遅い時間になって(朝は道が濡れていて出かける時間が遅かった)、お昼をこの辺りでという事になりましたが、小来川から下ったところの、「ある」店に入ってみることにしました。

ここ数回いつも通っていて気になっていたのですが、かなりオシャレな作りのログハウス風の店舗がいったい何の店だか判別がつかなかったのですが、道路わきのノボリに「蕎麦」の文字が有り、初めて蕎麦店だと解りました。

此処は西黒川という清流の脇の景観の良いところにあります。

駐車場には県外ナンバーの高級外車や、同じく県外ナンバーの大型バイクがいっぱいいます。
まーなんと申しますか、過去の経験からいってこの手の飲食店は「長続き」しない場合が多いんですよね。
この店舗の作りはかなりコストがかかっていて、正直飲食店の事業として、資本をかけすぎるのは大変危険であり、なにかしら「こだわっている」のは解るんですが、一般的に「蕎麦」程度の値段を売るのにしては「過剰投資」で商売として成り立たなくなるケースを、実は肌身に感じて嫌というほど見ているんですよね。

店内に入るとそれでもほとんど満席で、お客さんも次から次へと来ている様子から、一応繁盛しているようですが、「紅葉見物」の県外のお客さんがほとんどで、地元のお客さんはあまりいないようです。

テーブルの傍らに置いてあるパンフレットには、お店のこだわりが解説されていて、地元から切り出された木材で作ったログハウスや、同じく地元産の蕎麦を自家製粉しているとか、器を著名な作家に頼んでつくった焼き物で統一しているとか、この話を読んだだけでお腹がいっぱいになってきました(笑)。

確かにかなりセンスの良い、個人的には好感の持てる焼き物の器ですね。

この辺りの「美的センス」は、概ね「味覚」のセンスと繋がっている場合が多いので、とりあえず一安心です。
よく街道沿いにある、水色とかピンクのド派手な建物の飲食店の場合、たいてい「残念でした」というケースが多いので、参考にしてください(笑)。

今回は「二八蕎麦」のもりそば大盛りと野菜の天ぷらをオーダーしました。

細切りの短い、やや固めにゆでてある蕎麦で、確かに「蕎麦」そのものの味が楽しめる蕎麦でした。
「汁」は出汁も良く取れていて、そばの味を消さない程度の味付けのバランスの良い汁だと思います。
天婦羅も程よく揚がっていて、こおばしさもあることから、新鮮な油(菜種油や高級なごま油?)で適温で上げている感じで、これは素人仕事ではないなと思いました。
天婦羅は腕の差が出やすいですよね。

蕎麦自体の味の善し悪しですが、残念ながら僕自身があまりそばを食べないので、正直何が「本物」で、何が美味しいのかという、普遍的な基準を持ち合わせていないので、断言できないんですよね(苦笑)。

値段は「十割蕎麦」のもりそばが1000円というもので、この店の成り立ちからすれば「ボッタくり」というほど高くはありませんが、周辺のレートからすればほぼ「倍」の値段で、地元の人間は、たとえ怪しいバラックつくりのボロ店の先で食べさせられたとしても、安い方を選ぶでしょうね(苦笑)。
観光客などの評判をとって、いかに「口コミ」でここまで呼び込むことができるのかに、商売の成功がかかっているような気がしました。

なんか蕎麦の話ばかりになってしまいましたが、今回はハードで有意義な練習でした。
でもこんな苦しいの、毎週はやりたくないなぁというのが本音ですね(笑)。