またも気象庁に裏切られたようです。
確か物凄く寒くなるはずだったのに、まるで「小春日和」のような穏やかな感じで、これなら無理をしても走りに行くべきでしたね。

とまあ、今日は最初から自転車整備の日と決めていたので恨み事を言っても仕方が無いですね。
来週はいよいよブルベBRM303宇都宮 日立発200kmが有りますから、本日はその準備の為にマドンCの整備をしなければ成りません。

マドンCも「もてぎ100kmマラソン」で乗ったままになっていましたし、クランクが外れている状態ですから、何とかしようと思って結局土壇場まで手が出ませんでした(苦笑)。
まず汚れから何とかしようと、ボトルゲージも外して清掃です。

この辺りはドリンクと汚れがこびり付いて、ボトルゲージを外さないとどうにも成りません。

まず、研磨剤が入っていない、コーティング車専用のケミカルシャンプーをぬるま湯で希釈してフレームを磨きます。

コーティングを傷つけずケミカルで汚れを溶かすと言うシロモノで自動車用ですが、能書き通りに手軽に汚れが落ちていきます。

フレームの汚れが落ちたら次はクランクの取り付けです。
まず、BB90のプレスフィツトされたベアリングを整備します。
以前ここは水が浸入して錆びてしまったので、以来念入りに整備をしている場所です。

具体的にベアリングのアウターシェルの金属の筒とフレームの間に隙間があり、そこに水が染み込んで錆が進行していった様なので、念入りに古いグリースを洗い出して、隙間にタップリと「デュラグリース」を詰め込んで、防水処理を施した後に、ベアリング部分はもっと粘度が低く抵抗の少ないグリスを塗布しました。

と、BBの部分をマジマジと眺めると、結構「非対称」な感じになっていることに気が付きました。
ホント今さらですよねぇ(苦笑)

この辺りのデザインと言うか構造は、恐らくコンピューターの強度解析の上決定されたのでしょうが、なんというか「アメリカンテイスト」な感じで、少なくとも「ピナレロ」のような色気はありませんね。

さてクランクはデュラエースのFC7950コンパクトクランクで、クランク長が180mmの物を、以前こちらにコメントを寄せていただいた「hibikiorocket」さんから教えていただいた海外通販の「CRC」で購入しました。

コンパクトクランクはやや割高で、既に円安が進行していたので(アベノミクスのバカバカバカ)、流石に2万円台では購入できませんでしたが、Wigglなども含めて、新品ではここが一番安かったので購入を決定しました。
ま、FP2がクランクに化けたわけですね(笑)。

組みつけようと接合部に防錆の目的でグリスを塗布しようとしたら、既にタップリと塗られていました。

この辺りはさすがシマノです。

組み付け自体はもともと同じものが付いていたのであっという間に終わりましたが、ためしに回してみると、何故かアウターリングにチェーンが引っ掛かって外れてしまいます。
良く見るとアウターリングの「歯」は一枚変な形に潰れているではないですか!。


他の歯と形状を比較しても明らかに違います。

恐らく刃先が潰れてバリが出ていて、それにチェーンが引っ掛かっていたようですが、新品のはずがコレはどういうことでしょうか?
梱包時か輸送途中で何処かに当たったのか、そもそも「訳有り品」の傷物だったのかはわかりようもありませんが、やはり海外通販の場合はこの程度の「シャレ」は覚悟しておくべきなのでしょう。

僕個人はよほど機能に支障が無いのであれば気にしない方なので、問題の歯を、恐らく同じ形状であろう他の歯と比較して同じような形状にヤスリで修正して使うことにしました。
一応異音や変速性能には異常が無いので多分大丈夫だと思います。
とはいえ我ながら相変わらず「アバウトだなぁ」と頭をかいてしまいました(笑)。

お次はボトルゲージと携帯ポンプを交換します。
現在マドンCについている物に不満があったわけではないのですが、例のFELTが復活して走行状態に戻っているので、さてボトルゲージと携帯ポンプをどうしようかなーと思案していたのですが、今更FELT用に新品を買う理由も無く、マドンC用にと行きつけのショップに陳列していたこれら商品を購入しました。

ボトルゲージは「青くてカッコイイな」というアホな理由で、ボンドレガーなら適合性も大丈夫だろうと思いました。
携帯ポンプの方は、インフレーターも兼ねて、取り付けゲージに予備ボンベも一体化された物で、これならサドルバックの荷物も減らせてスマートかなと思い合わせて購入しました。

思ったとおりマドンCにはピッタリあって、スマートな感じがしますね。


使い勝手に関してはこれから実戦で検証していくようです。
と言うか、インフレーターはボンベ一本無駄にして、一度練習しておいた方が賢明かもしれません。
どうせまた「いきなり本番」で痛い目に合うのは目に見えていますからねー(苦笑)。

外したゲージ類は先ほどのシャンプーでガラガラ洗って、マドンAに付け替えます。
で、マドンAのゲージとポンプがメデタク余るので、それをFELTに使うことにしました。

というか、マドンAに付けていた物はもともとFP2もので、更に言えばFELTから移したものですから、何のことは無い結局元に戻っただけの事でした。
部品がグルグルと回ってお金が飛んで行き、ワシャ一体何をしておるんでしょうかね(苦笑)。

FELTはこれまたFP2から戻したセンサー類や燈火類も戻して、何時でも走行可能状態に戻りました。
因みにペダルも込でこの状態でピッタリ9kgあり、同じような状態のマドンAより100gほど軽いと言う事になります。
FELTとマドンAは、同じボンドレガーレースのホイールセットとクランクを使っているので、違いは変速系の5600系と7800系の重量の違いだけで、同一コンポーネントなら恐らくあと100g程度FELTが軽くなりそうです。
これをしてFELTがカーボンとしては重いというのか、マドンAがアルミとしては軽いのかと言えば、恐らく後者の方だと思います。
FELTは2007年製で、当時としてはラインナップで言う最上位機種の次のグレードで、ハイモジュラスカーボンが使われた高性能フレームですが、今やエントリークラスの「Z5」辺りでもこのグレードのカーボンは使われています。
片やマドンAはアルミとはいえ2013年製のバリバリの最新型で、素材と言うより設計や生産技術の向上で剛性と軽量化を実現しているようです。

因みにマドンCはFELTを分解してFP2にコンポーネントをコンバートしてから購入したので、この2台を並べておいた事が無かったので今回「初顔合わせ」になります。

ざっと見渡してフレームサイズが580のマドンCは、560のFELTより一回り大きく、特に高さがあるようです。
面白いのは一回り小さいはずのFELTのホイールベースの方が実寸で10mmも長いことで、理由はフォークの「キャスター角」がマドンより寝ていて、「快適系ロードバイク」の元祖とも言われているFELTのZシリーズが、標準的なロードバイクのジオメトリーとは違い、直進性を重視している事が判って面白いですね。

因みにサドルセンターからハンドルの芯までの寸法はまったく同じで、FELTのサイズに不満を感じてステムを伸ばしたサイズが、マドンのサイズになっているからです。
そういう観点から言えば、全体的なバランスは当然マドンのほうが良くなっていて、乗りやすいのは当然とはいえますが、中々自分に合ったサイズやジオメトリーを見つけ出すが大変だと言う事なのでしょう。

なんだかんだやっていてこのブログを書いていたら、アララ日が落ちていました(苦笑)。
流石に明日は少し乗っておかないと来週がヤバイので、このあたりにしておきましょう。