千葉県銚子市を走る「銚子電鉄」ですが、この手の地方ローカル私鉄の例に漏れず、経営難で存続の危機に貧しています。
今までも何度か「クライシス」はあったのですが、例えば地元名産の「濡れセンベイ」を販売して資金を得るなど地元の人達の熱い思いでなんとか乗り越えてきたという経緯はあります。

しかし、恥ずかしながら僕は知らなかったのですが、今年の初めに脱線事故が有り、なんと破損した車両の修理費用が捻出できないとのことで編成が維持できず、一日66本あったダイヤが38本に減少してしまっていたとのことです。

この「銚子電鉄」は何度か「乗り鉄」で訪れたり、自転車イベントの「銚子センチュリーライド」のコースが犬吠崎駅付近を横切っていたりと、僕にとっては馴染みのある鉄道です。
この写真は2010年に銚子センチュリーライドに参加した時に撮影したものですが、震災後訪れた時には、カフェになっていた車両が撤去されていたり、建物もかなり傷んでいたりしていました。

地元の方々もご不便でしょうが、なんとも寂しいことではあります。

なんて外野は呑気なことを言っていますが、地元の方々にとっては深刻な問題で、このままでは廃線も現実的な話になりかねません。
そこで地元の、なんと高校生たちが立ち上がり、自分たちで考案した商品を販売したり、募金を呼びかけてなんとか破損した電車を復活させようと奮戦しているというNHKの夕方のニュースで知りました。
その高校生の活動は「脱線事故で走れなくなった銚子電鉄をもう一度よみがえらせたい」というプロジェクトで、詳しいことは「READYFRO」というクラウドファウンディングのHP(https://readyfor.jp/projects/CHOSHO-CHODEN)をご覧下さい。

早速募金させていただいて、微力ながら応援させていただきました。
まあ「袖振り合うも多少の縁」とも申しますし、イベントで訪れた場所の縁の物が消えていってしまうというのは本当に寂しいもので、できればこのブログをご覧になった方、特に「銚子センチュリーライド」に参加されたサイクリスタの方々も、ご協力して頂ければありがたいですね。

覚めた話、確かに数千万円する修理費を捻出できるのか?とか、300万円くらい集めても「蟷螂の斧」だというご意見ももっともなのですが、「利口になった年寄り」の覚めた態度より、とにかく出来ることを精一杯やっている高校生たちの姿勢こそ、困難な現実への突破口足り得ると僕は思います。
ここはひとつ、我々もある意味「蒼い」昔に戻って、彼らの思いに共感してみましょうよ!