前々回の記事で「2月は魔の月」と書きましたが、まさにそんな星回りが似つかわしい、大変なブルベになってしまいました。
コースの設定としては、「AJ宇都宮としては」という注釈付きで(笑)、難易度が年間開催で一番低い設定になっています。


これといって険しい「峠越え」が無いので、多少の起伏はあれども確かにその通りなんだと思います。
しかし今回問題なのは「天候」で、事前の天気予報ではお昼前後に雨の予報で、最高気温が5℃にも満たないこの時期の雨天走行は、出来れば避けいのは当然です。

さて5:30頃自宅を出ますが、この時点では薄雲から月が覗いていますが、なんだか嫌な予感がします。


会場は「宇都宮森林公園」で、お馴染みの「ジャパンカップの会場の場所でもあります。


ブリーフィングの時間が近づいていますがなんだか人数が少ないような気がします。

ショップのチームの方々も大勢エントリーしているはずなんですが、3人くらいしか見かけません。
どうやら雨の上復路はほとんど向かい風という予報からDNSが多かったようです。
98人のエントリーのうち、集まったのは50人くらいだったそうです。
まあこれは臆病とかいうのではなく、とにかくリスクが大きいので個人的には正しい判断だと思います。

さてスタートが近づいてきて「ブログを拝見しています」という方に声をかけられました。
なんとその方は変速機がついている「ママチャリ」で参加されていて、もう少しお話したかったのですが、僕自身の車検とスタートが迫っていたので、あまりお話できなかったのは申し訳ありませんでした。
無事完走できましたでしょうか?

さてここから詳細なレポート・・・・・なんですが、とにかく寒いのとウェアやグローブが重装備で、立ち止まって写真を撮るのもままならない状態で、その上後片付けで疲れきっている状態なので、詳しく書く気力が起きません。
走行ペーストしては順調なのですが、とにかく寒さから1時間置きにトイレに駆け込む始末で、遅々として先に進みません。
なんとかひたちなか市にある阿字ヶ浦海水浴場に出て「海だー!」と喜びたいのですが、これが天気が悪いので、どんよりと鉛色の空と海に、強い風で寄せる波頭が激しく打ち付けていて、なんというか太平洋というか、冬場の日本海のようです。

昨年夏にここに訪れた時は、自然とサザンとかチューブの歌が頭に流れていましたが、本日はほとんど八代亜紀の歌しか浮かんできません。
ほんと、炙ったイカで熱燗でも煽りたいような雰囲気です(苦笑)。
正午過ぎに海につきましたが、その頃から雨が降ってきて、以後笠間経由で益子付近までしこたま冷たい雨に打たれて走っていました。

正直休憩で止まると、寒さで歯の根も合わないほどの寒さで、後で調べたらほとんど3℃以下ぐらいの気温で、体も濡れいますからいつ脚が動かなくなってもおかしくない状態の中、なんとか走りきって、10時間10分ほどで宇都宮の森林公園につきました。

スタッフの皆さんも、寒い中遅くまでありがとうございました。
完走手続きをしている間も、参加者の安否確認とかで慌ただしく連絡したりと大変そうでした。
こういう方々が手弁当で頑張って下さるから、イベントを楽しめることを我々は忘れてはいけないですね。

とにかく「辛い」だけのイベントとなってしまいましたが、昨年のBRM406渡瀬200kmのリタイヤから久しぶりのブルベの完走となりました。
やはり完走すれば嬉しさ爆発で(苦笑)、あんなに辛かったのにまた出てみようと思うのが不思議です。
とはいえ翌日はデロデロに汚れたバイクを分解して洗浄、グリスアップをして、とにかく可動部が錆びないようにして、ぐちゃぐちゃに濡れたウェア類を全て洗濯する作業があり、疲れが抜ける暇がありませんでした。