昨日行われました、「宇都宮サイクルピクニック」ですが、会場に多くのの方々に声をかけていただいたり、ご挨拶をしていただきまして有難うございます。
この場を借りまして御礼申し上げますとともに、ちゃんとお話できなかったり、対応ができなかったことをお詫び申し上げます。

以前記事で書いたとおり、今回は主催者側の「お手伝い」という形で、この主催団体の名称で言うところの「走行立哨」をさせていただきました。
まあ、もともと僕自身キャパシティが少ない事もありますが、自分の「任務」に集中していましたので、「soranekoさん素っ気無かったなぁ」とか、「挨拶をしたけど、なんだか返事がとんちんかんだったなぁ」とか思われた方もいらっしゃったと思います。

そうなってしまった原因のもう一つは、実は前日の勤務が夜勤で、帰宅できたのが当日のAM2:00で、就寝出来た(と認識できた)時間が3:30、起床が4:30と・・・・・、要するにほぼ「徹夜」だったんです。
正直本当に体が保つのかな?と思っていましたが、自分の遊びならともかく、受けてしまった仕事ですから、体調不良は理由になりませんので、なんとかしようと思いました。

集合時間が6:30でしたので、余裕を持って5:30に自走で現地に向かいます。
本音で言えば、現地までたかが14km位の距離とはいえ、疲れているので自動車で行きたかったのですが、自走したのは正解で、ほとんど寝ている体を、心拍を上げ気味で走ることで、なんとか覚醒させることができました。
と、これは基本的に体にかなり負担をかけてしまうことなので、良い子はしっかり睡眠を摂りましょう(苦笑)。

さてサポートスタッフを集めた説明会も終わり、参加者より30分早く現地をスタートします。
基本的に「サポートライダー」は、各コースに分かれて参加者と走る役目で、「走行立哨」は、各」ポイントで誘導業務が基本で、参加者が全員通過したのち、コースに入ってゴールまで参加者のサポートをするということになっています。
スタート前に、親友のM島君や親子で20kmコースを走るM田君、同僚のI城さんをはじめ、さすが地元ですから大勢の知り合いと挨拶はするのですが、じっくり話す暇もなく、現地に向かって移動します。


コースを巡って、自分の持ち場についた人はその場に残り立哨任務につきます。
1時間ほど走って第2ASの「道の駅しおや」について休憩を取ります。

去年は仲間から遅れた分を取り戻そうと、通過してしまった場所です。
最も仲間は心配してここで待っていてくれたんですけそね(笑)。

今年はこのASは「饅頭」が非常に充実していました(笑)

基本参加者のための補給食なので、スタッフは食べられないのが原則なんですが、恐る恐る(実は図々しく)聞いてみたら、現地スタッフの方は快く提供していただけました。
この先の内容を考えると、正直ここで補給できたのは助かりました。

昨日のような初夏の陽気の場合、この手の振る舞いもありがたいですよね。

冷やしたトマトに塩をいっぱいかけてカブリつくのは最高ですよね!。
今月末の「銚子センチュリーライド」名物のスイカが今から楽しみです!。

さて本日の役目である「立哨」ですが、ASで補給をして、ある程度距離を走ったことでようやく頭も少し動くようになってきて(と、ここまでほとんどボケーっとしていました)、自分の持ち場の事が気になりました。
僕は70kmコースの、「佐貫観音」というところを抜けた先の、街道のT字路の誘導になります。
単純に「ミスコース」を防ぐため、矢印を持って参加者を誘導すればいいだけ「と、想定されていた」場所なんですが、走っていて「待てよ、ここはチョット危ない場所じゃないのか?」と疑問が沸いてきました。

基本的に見晴らしがよく、交通量も少ない(都市部の道路に比べれば)T字路です。

そう危ない事も無いと思われるでしょうが、画面手前から走ってきた参加者はここを右折するのですが、まず信号がない交差点なので、安全確認は基本自分で行わなければいけません。
一番危ないのは、集団で走っていて、先頭車が「行ける!」と判断して右折しても、後続から自動車が集団を追い抜きにかかっていたり、対向車が来たり、右側から車が飛び出してきたりと、実は大変危険なポイントだったのです。
なんだか書いていて、交通事故防止活動で行われる「KYT(危険予知トレーニング)」に登場してくる、典型的な危険な交差点だなぁと思ってしまいました(笑)。

こりゃ正直「ヤバイ!」と認識した瞬間に、徹夜明けのボケた頭を強制覚醒させて、無理矢理に戦闘モードに切り替えました!。
参加者の集団の長さ、接近時間、3方向の安全確認など、かなり多くの要素と想定される危険ケースを瞬間的に判断して、参加者を誘導しなければいけません。
そんな時役に立ったのが、本日装備してきたこれです。

道路誘導でよく見かける「誘導棒」ですが、昼間の使用で光る機能は必要ないということと、携帯性で軽いほうが良いということで、軽量ウレタンに反射テープが巻いてあるこの品物を用意しておきました。

別に主催者側からは指示があったわけではありませんが、参加者側の経験から言えば(経験の二文字を使ってもいいですよね)、遠くから視認できたり、聞こえたりする配慮をしてくれた方が、指示を確認しやすいんです。
こういうイベントや集団走行に慣れてる方「だけ」が参加しているわけでなく、初心者の方や、体力に余裕がない方は、とにかく必死に面前を見て(見る余裕もない人も)、誘導を見過ごしてしまうケースも珍しくはないんですよね。

さて、参加者が続々通過していきますが、とにかく自分の持ち場で事故を起こすわけには行けいません!。
幸い今回のサポートライダーのリーダーをしていただいている方が、現地の事情を理解して現地に留まり、誘導の指示をしてくださったので、本当に助かりました。
正直独りきりでは裁けなかったと思います。

自分自身も最初は参加者に「おねがいしまーす」といった感じで遠慮気味にやっていましたが、もはやそんな悠長な事をやっていたのでは裁けないと、本当はいけないのでしょうが、通過する自動車も含めて、「問答無用」で指示を出すハメになってしまいました。

11:40を過ぎたあたりで、ようやく最後尾の「回収車」がみえてきて、全ての参加者が通過したということで、ポイントをクローズして、コースに入り参加者に混じって走り出しました。
途中大したトラブルもなく、ASで補給もできて、なんとかゴール地点まで戻ってきて、本日の任務は無事終了となりました。

14:00過ぎに、100kmコースを走ってきたM島君やI城さんも無事ゴール出来た事を確認して、帰路に着くことにしました。
と、この時点で昨日から勤務も含めて24時間活動していたわけで、長い長い一日でした。
本当は友人達とゆっくり温泉でも入って談笑したかったのですが、もう本当に余裕が無くなっていて、申し訳ないとお断りして、自宅に戻りました。

いつもは参加者として走るイベントを、一応お手伝いとは言え主催者側の立場で参加したわけですが、個人的には色々と収穫があり面白かったです。
なんでもそうですが、行事を主催して無事に終わらせるのは大変だということを改めて再確認したと同時に、本来スタッフとして動くのは嫌いな方ではないので、地元に限らず、自転車振興や地域活性化のお役に立てるのであれば、今後も何度かはお手伝いをさせていただきたいと思っています。

とはいえ今回天気も良かったから、「本音」で言えば仲間とのんびり走りたかったなぁ(苦笑)。