今回の水害で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
と、この文章で書き出す記事をあまり書きたくはないのですが、相手が自然災害だけに仕方ありません。
明日は栃木県日光市で「ツールド日光」のイベントが開催される「ハズ」でしたが、正式に中止が決定されてアナウンスされておりました。

ご存知のとおり、日光付近は記録的な雨量を記録したところであり、到るところで崖崩れ、道路の陥没、亀裂、土砂の流出、倒木や流木の堆積など、「報道されていない」ところで甚大な被害を受けています。
確かに堤防が決壊して広範囲に濁流に飲み込まれた被害に比べれば小さいとも言えますし、だいいちマスコミにとっては「ビジュアル的な衝撃度」が段違いですから、甚大な被害に群がっていくのは仕方がないことではあります。
しかし、「東日本大震災」の時もそうでしたが、栃木県、茨城県、千葉県の被害に関しては、全くマスコミから無視されて、誰も知らないところでかなりの被害があったことは事実で、多くの人達の感想として「東北の被害が凄すぎて、あちらが優先になるのに異論はないけれども、我々も被害者で釈然としない」という話は、各地で何度も聞いた話ではありました。
とにかく、未曾有の降雨量のおかげで、日光市(旧今市市、日光市、栗山村)など全域と、鹿沼市、壬生町、栃木市、小山市、野木町は、大きな被害を受けていることは間違いなく、全体の被害が判明するのにはまだ時間がかかるのかもしれません。

当然、このような状況で、仮にコースが確保できたとしても、所詮は「お遊び」である自転車イベントを、災害直後に被災地のど真ん中で開催することは、地域の住民感情を考えれば、中止はやむ無しとというところでしょう。
東日本大震災の時は、わずか1ヶ月後に、「ツールド草津ヒルクライム」があり、やはり主催者側は中止を検討したそうですが、草津そのものは被害はなく、意味のない「自粛」は被災地の応援にならないという意見もあり、開催されたという経緯もありました。

今回エントリーをされた方々におきましては、大変残念ではありましたが、また落ち着いた時に栃木県の自転車イベントにぜひ参加してください。
来年開催されるであろう「2016年ツールド日光」は、復興応援イベントとしてぜひ僕も参加したいと思います。