しかし本当に「不幸な時代」だと思います。
古来我が国は「性善説」で成り立っていたはずだと認識していますが、いまや「他人を見たら詐欺師と思え」と言いきれるような「性悪説」がまかり通る世の中に成っています。

特に「黒電話」たる固定回線も電話は、「かかってくるのはインチキ商売か詐欺師ばかり」という感じで、特に最近目立つのはネット関係の「通信回線」業者の、詐欺まがいの勧誘電話で、本当に辟易してしまいます。
一時「ヤ〇フ〇B〇」の代理店が「NTTから委託を受けて」とか「回線スピードが変更されてルーターの交換が必要」云々で、ほぼ「騙して」契約させようという電話が「わんさか」かかってきましたが、最近は「s〇‐n〇t」系の代理店辺りが同じ手口で仕掛けてきます。

僕はこの業界の内情に詳しくないのですが、実は企業の名前は変っていても代理店契約をして現場で詐欺まがい行為の回線押し売りをしている連中は、同じ連中なのでは?とも思ってしまいます。

話は変りますが、真にお恥ずかしいお話なのですが、実は我が家も「特殊詐欺被害」を昨年受けました。
被害額は思いだしても気を失うような金額を詐欺師に差し出してしまったのですが、これをもって僕は新型のTREKエモンダSLRを買う事はほとんど不可能になってしまいました(苦笑)。
おかげさまで「節約生活」を送る羽目になり、ある一面これからの経済減速に備える事も出来ていると、極めて前向きに考えることにしていますが、返す返すも「腸が煮えくり返る」思いです。

で、被害者は困ったことにまた被害に遭うという話も実は「真実」であり、巧妙にまた「罠」を仕掛けるべく、犯人グループか、裏世界に流れた「おれおれ詐欺に引っかかった馬鹿な老人リスト」を見た別グループから、固定電話を通じて接触を図ってきました。

ここまで書いていて、まるで他人事の様な、まるでドラマのようなことが本当に自分の身に起きるものなのだなと、改めて驚いています。
いやいや!、呑気に驚いていては、新しい自転車を買うどころか、資産を根こそぎ持って行かれる羽目になってしまうので、気を取り直して対策を施しました。
と言っても、固定電話の「電話番号」を変更しただけなのですが、実は30年以上使っている電話番号であり、当然のように色々な申込みや登録をしているわけで、それを変更する手間が面倒でためらっていましたが、詐欺師の見え透いた「猿芝居」に再び疑う事もなく「コロッと」」引っかかる、我が家の認知症老人の姿を見て、問答無用で警察に連絡して、電話番号の変更手続きを取りました。

実は、以前の電話番号ですが、なんとネット上で検索をかけるとご丁寧に実名と住所が出ていたのです!
色々調べたら、なんと昔発行された「タウンページ」を集めて、そこに掲載されている電話場番号をネット上に公開している輩がいることが解りました!
もはやこの世の中、その秘密を知ろうとする輩に隠し通せる「個人情報」は無いのかもしれません。

ま、何はともあれ電話番号を変更して我が家は静けさを取り戻しました(苦笑)。
やむ得ず変更手続きが必要なカード系や一部業者以外には知りうるはずのない固定電話に「見ず知らず」の詐欺師から電話がかかってくれば、情報漏えいのルートはかなり絞り込まれると思います。

とはいえ、変更申し込みの件数の多さと、関係者への連絡の手間に本当にうんざりしています。
これで無駄な時間と手間がかかること自体、これも「特殊詐欺被害」の一つなのかもしれませんね!。