所謂、最近流行りのリターンライダー、でも「カブ主」でもないんです。


自分の年齢だと、ちょうど高校生の時にバイクブームが到来して、ススキRZ250とか、カワサキFX400だの、とどめにホンダCBX400とかがバンバン売れていた時です。

当然同級生たちは当時の「中免」取得して盛り上がっていましたが、同時に免許を取らせない」「買わせない」「運転させない」の、有名な3無い運動も激烈で、バイクに関わると停学等も当たり前で、そもそも物心つく前から自動車大好き少年だった自分は、2輪には全く興味が無く、そのまま成人して社会人成って2輪に関わる事はありませんでした。


まあ、今に至っても就業し続けていたら、絶対に2輪の免許を取ろうとは思わんかったでしょう。

うん、自信があります!(笑)


では何で?というと、まず切っ掛けは防災からです。

阪神淡路震災や、東日本大震災などの災害で、インフラが途絶したときに、現地との行き来が可能だった乗り物は、自動車では「ジムニー」であり、2輪のオフロードバイクでした。

現在では、オフロードバイクでの救難ボランティアも組織化されています。

自分の場合身近な移動手段として自転車のMTBを用意してありますが、機動性や積載能力など、当然バイクには敵いません


かといって、今更トレールバイク買って山道など入って行った日には(嫌いじゃないんですけどね)、恐らく手足の骨折では済まなくなるでしょうし(苦笑)、コスト的に許容できないので、出来れば悪路機動性のある原付でもあればなー・・・等と漠然と考えていました。


そんなこんなで、特に進展もなく月日は流れていきましたが、今度は自分の経済状況の変化から、2輪の経済性がクローズアップされてきました。

長年4輪車を当たり前のように所有してきましたが、その年間費用は、それこそ年金暮らしともなれば、無視できない金額に成ります。


自転車をいつまで元気に乗れるかはともかく、地方都市の場合自前の移動手段は必要となれば、出来るだけ少ない経費で納めたいと考えるのは自然です。

さりとて、50ccの原付バイクは制約が多すぎて嫌だし、だったら、高速道路だけ乗れない以外の制約のない、51cc~125ccの「原付2種」はどうだろうと考え始めました。


例えば税金ですが




90cc~に乗っても2400円!うーん嬉しい!!(笑)


車検は無いし保険も以下の値段や4輪乗っている間は「ファミリーバイク特約」なんてのもあります。



この程度の費用負担なら何とかなりそうですし、4輪が必要なうちは(親の介護で病院通いとか)軽自動車にシフトさせれば、2台所有でも今より費用が掛かりません


個人的に決定打になったのは、旅大好きの自分が、なるべく低い予算で日本中をうろついて歩くのに、燃費も良く各種料金も安い原付2種の価値を知ったからです。

ちなみに9月に佐渡島へ自転車で渡ったのもその予行練習の一環ですし、その時見た運賃表には目を見張りました。

今まで車で行くと結構な負担に成っていました。



佐渡ロングライドに出場するにあたり、一番予算的にネックだったのが、この自動車のフェリー運賃です。


ところが2輪だと



原付だと自転車と変わらない値段設定で、他のフェリーの運賃や手荷物代(原付2種は手荷物扱いの場合もあり、更に安い)

非常にリーズナブルで、これは自分にとって非常に魅力的でした。


当然2輪の場合快適性は4輪には足元にも及ばず、天候に左右されやすい(特に冬季は)ですし、原付2種では高速道路(一部自動車専用道路)に乗れないというデメリットは毅然と存在します。

ですが、高速道路など「時間をお金で買っていた」現実からすれば、時間に余裕があれば一般道だけというのもデメリットにはならず、むしろ旅情を楽しむ時間が確保できる事に成ります。

また快適性についても、自転車のロングライドにより、極寒から猛暑、豪雨の中でさえ走れるスキルと「根性」が養えている自分にとって、「何を言う!エンジン付いているだけで天と地ほどの差があるじゃないか!」と言い放てます!(苦笑)


となれば、具体的なバイクの購入やバイクライフプラン等未定であれど、時間に余裕のある今のうちに免許だけは最低限取得して置こうとなりました。

で、調べてみると、比較的短時間・低費用で取得できそうです。



上記の表から、自分もギア付きのバイクに乗る予定が無い事から、AT小型限定を選ぼうとしましたが、色々聞いてみるとちゃんとギア付き覚えていたほうが為に成るし、低速の取り回しが基本となる小型限定教習の場合、安定がとりずらいスクーターより、普通のバイクの方が簡単だという言葉を信じて、小型限定普通の教習に通いました。


まあ、人生初めてのMTのバイクは、操作系の位置関係すら覚える必要が有り、考えながらギクシャク操作する羽目成った上に、なまじ長年の自動車やロードバイクの「癖」がとっさに出る(特に左レバーは自転車は後ろブレーキ)事から、難儀したことは事実でしたが、車両感覚など慣れてくれば扱いやすかったのも事実です。


他の教習者や免許取得者に聞くと、教習所のバイクは変な癖(クラッチ等)がついていて扱いづらい個体も存在する事は事実らしく、そういう個体に教習で当たると苦労するという話も聞きました。


さて無事に予定通り教習や検定も終了して、費用や日数は大体上記表の通りで、終了することが出来ました。

ただし2輪の免許取得は人気があって予約が取りづらいとのことで、1日2時間まで空いたところを予約する方法で、申し込みから10日くらいで終了しました。


さて、普通免許を持っていれば、免許センターでの学科試験も免除という事で、あとは申請して視力検査が通れば免許交付という事になり、本日は栃木県鹿沼市にある栃木県免許センターに出かけました


自宅からだと大体18㎞程度の場所なので、無論自転車で行きます(笑)

8:30受付開始ですので、7:00前に出れば余裕で着くと思いますが、今朝は完全な冬型の天気で、良く晴れていますが寒そうです。





夜明けの色の変化が綺麗で、走りに行きたかったなぁ!


そういえば、昨日の予報では最低気温は5℃と言っていましたよね!(笑)


市街地の住宅地でこれですから、郊外のいつも走る所など、氷点下行っていますね。

本格的な冬の到来です!


さて、免許センターのある鹿沼市に行くには、宇都宮市の東部に居住する自分にとっては、朝夕の渋滞が悩ましいのですが、自転車なら裏道使って、市内の中心部の住宅街を横切って行けます。



中心地を抜けて、栃木街道の滝谷町交差点に出ます。




鶴田町というゴチャゴチャとした住宅地を抜けて、西川田町より先はもうカントリー!です。


ガッチリ霜が降りて、真っ白に成っていますね。


まあこの辺りは多種の土地勘も有りますので、方角間違わなければ、迷わず免許センターに到着です。


此処は鹿沼市の南の端の工業団地のこれまた端にあり、チョット走ると壬生町になるというとんでもない「僻地」であって(苦笑)、よく「免停」などくらって講習を受けなければいけないときなど、此処に来るのに苦労するというのは、栃木県の免許取得者の「免許センターあるあるです(苦笑)




ほんとここに来るのは何十年ぶり?という感じで、良く覚えていませんが、施設は当時のままですから、随分くたびれた感じはします。


自分は自動二輪の小型限定で、教習所を卒業して免許の種目変更手続き(視力検査はある)だけなので、こちらの窓口に立ちます。



しかし、ここからが長い!

8:30には書類を出して視力検査が終わったのに、10:30過ぎまで待たされて、そこから延々と説明を受けて免許の写真撮影が11:00を超えて、そこまらまた得延々と講義を聞いてから、交付されたのが11:45と本当に半日かかってしまいました


まあ、この辺りはお役所の仕事なので仕方が有りませんが、メデタク交付されました!




これで何時でも125ccまでの2輪車に乗ることが出来ます


まあ現時点で差し迫った必要性は無く、喜び勇んでショップに駆け込んで新車を注文・・・・という事もないとは思いますが、個人的にいずれ乗りたいと思っているのが、ホンダCT125ハンターカブです。



本格的なトレールバイクでは有りませんが、自分が行くような砂利の林道や河川敷等は十分走破性があり、燃費も良いので満タンで300㎞近く走る事から長距離ツーリングも望めます。

ただ、超が付く大人気機種で、注文しても1年待ちは当たり前で、程度の良い中古車の方が新車価格より高いというありさまでは、チョット出が出ません


あとは街乗りプラスαでツーリングも余裕でこなせて、何より快適に走れるという所では、スクータータイプも選択肢に入りますから、これも大人気のホンダPCX125もいいですよね。

此方も人気機種ですが、販売期間も長く販売台数も多いので、中古車も程度によっては値段もこなれて、かなり幅の広い値段で売り出されていますね。



以前この大きさのスクーターでトレーラーにロードバイクを積載して牽引している猛者を見たこともあり、それは極端な例として、メットインの容量もあり、リアBOX等を工夫すればかなりの積載量も期待できるので、荷物括り付けてノンビリと旅に出るのもいいかもしれませんね。


まあ、今のところ免許を取得したからと言って、即「どすこいライダーCT125一人旅」なんてブログのタイトルが替わることななく(苦笑)、自転車中心の生活に変化はありませんが、何かのきっかけで、「エンジン付きの相棒」をご紹介する事もあるかもしれません。


ちなみに何か良い出物が格安であるという情報をお持ちの方は、ご連絡を宜しくお願いします(笑)