いわいる「大物政治家」の中で、自転車に本格的に取り組まれているので有名な、自民党の谷垣総裁が、自転車事故でお怪我をされたそうです。

まあ、自分も自爆で怪我をして痛い思いをしたばかりなので、同情を禁じえません。
お大事にというところです。

で、野次馬根性で、どのような状況で事故にあったのかを知りたかったんですが、夕方の某局のニュースを見て、その報道内容に大きな疑問を感じました。

谷垣総裁の事故の原因は?と銘打っておきながら、多摩川サイクリングロードと、子供が飛び出して自転車に跳ねられそうな映像を中心に、自転車事故の急増とサイクリストのモラル低下だけを強調するだけと言う、お粗末なモノでした。

結局谷垣総裁の事故の詳細も判らなかったし、自転車事故の防止には「モラルの低下が激しく、自覚にゆだねられています」と、解決策の模索と提案など微塵も無く、問題提起どころか、ただの「イチャモン」レベルでしかないのには心底あきれ果てました。

この局の報道姿勢には昔から大きな疑問を持っていて、昔、航空機事故があったとき、今は政治家になっている某女性キャスターが、事故直後だというのに声高に航空会社の非難を始め、同席していた評論家にしつこく同意を求めたので、評論家がついにキレて、「事故調査も始まっていないのに、原因や責任を論じるのはおかしいでしょう!」とキャスターを嗜めていた光景を思い出しました。

物事などは、報道する側の姿勢や考え方で、如何様にも色付けされて「真実」のように伝えられてしまう物ですが、影響力の大きいTV報道で、「三大新聞社」の名入りの報道局を持つ、全国ネットのキー局報道がこの程度なのは、本当に困った物だと思います。

自転車を良く知られる谷垣総裁がこの事故を契機に、より適切な自転車環境の改善に乗り出してくれると、「政治」に期待してみたくなりますが、さてどうでしょうか?
谷垣さん、お怪我が回復されたら、軟弱な民主党政権の追及も結構なのですが、自転車環境の改善も、ひとつよろしくお願いしますネ。