年末年始は、本格的な「冬型」になり、東北、北陸の日本海側は大雪になりました。
これを受けて、予てより計画していた「只見線の雪景色」を見に行く事にしました。
「青春18切符」を使っての、ローカル線紀行です。

ディーゼルカーの非電化ローカル線としては、候補としては、茨城の水戸から福島の郡山までの「水郡線」と、山形の米沢から新潟の坂町までの「米坂線」もありましたが、水郡線は、別の季節にいくことに、米坂線はさすがに1日では回りきれないので、今回は只見線という事になりました。

さて、雪が積もっていなくては意味がないのですが、豪雪の場合、運行止めもありますから、天候回復の合間を見て、4日に決行となりました。

只見線の基点である福島県の「会津若松」駅は、去年喜多方行きで着たばかりのところです。
ここに只見線のキハ40系が入線して来ました。


乗り継ぎ時間はあまりなく、そそくさと乗り込みます。13:08発車です。
しばらくは会津盆地をのんびり走ります。一面雪景色です。


しばらくして山間部に入ってきました。ここからが只見線の醍醐味の本番です。

こういう「ビューポイント」に差し掛かると、車内から一斉にシャッター音が響きます。みんなマニア?。

14:55会津宮下駅で、単線の待ち合わせでなんと20分以上も停車です。


すると今まで静かに乗っていた乗客が、やおらカメラを抱えて降りていきます。

どう見てもみんな「鉄マニア」ですね。

傍らの車庫にはロータリー除雪車がありました。

子供の頃に奥羽本線で見たものに比べると、随分可愛い代物ですね。

駅舎には単線の安全運行には欠かせなかった「タブレット」が今でも展示して有ります。


しかし、時間がありすぎるので、買出しに駅から出ます。
ここの路線の場合、何処でも切符の確認などせずに出入りは自由です。長閑ですね。
駅前に唯一ある商店で買い物をしましたが、店のおばちゃんに「青春18切符で来たんだろう?」と言われました。
「切符の期間内は一杯来るんだよ」との事でした。

さすがにホームや道はガッチリ雪や氷で追われていましたが、今回は「簡易アイゼン」を用意してあったので、全然滑って危ない事はありませんでした。


ようやく上下線が入れ替わり発車です。
しばらく走って、15:32次の入れ替え駅である「会津川口」で列車待ちです。


ここはちょうど川の横に駅があり、絶好の撮影ポイントです。


ここにも除雪車があります。


しかしさすがに寒い!、支流の川は凍結していますね。


積雪は140cmくらいだそうです。

まだ、一回目の本格的な降雪でコレで、ピークでは3mは行くそうです。
それでも温暖化の影響か?、昔は5mくらいは平気で積もったという事です。

16時を回って日が暮れていきます。
山の日暮れは早いですね。


次第に暗くなってきます


ようやく中間地点の「只見」に14:26到着です。


ここでもみんな一心不乱に撮影会です、傍から見ていると滑稽で異様ですが、僕もしっかり同化しています。


駅舎も埋まっていますね。ここはちゃんと有人で土産物屋さんもあります。

SLの運行もありますが、ここに「テンダー」があり、それを見るのも楽しいんですよね。
ああっ、しっかり「鉄」ですね(苦笑)。

駅前にはタクシー会社と民宿があります。

この「只見荘」は2度ほどお世話になっています。
ここ南会津地方は、お客には腹いっぱい食べさせるという風習がありますが、ここの食事も凄い量です。
豪華ではありませんが、地の物の山菜や、米、ミソ、ソバが本当に美味しいです。

今回は日帰りなので残念ながら通過です。
でも、売店で宿を探しているとか言う剛の者もいました。凄い度胸ですね、こんな寒いのに見つからなかったらどうするんでしょうかね。

只見を越えるとトンネルの連続です。
17:10大白川で最後の交換停車です。


さてもう周囲は暗くなり撮影は困難ですし景色を楽しむ目的は終了です。


17:42終点の新潟県小出に到着です。


ここからは帰宅の旅路です。
まず上越線を下って長岡に行きます。

おおっ!久しぶりの115系です。
音といい乗り心地といい懐かしいですね。

長岡駅からは、「上越新幹線」で大宮に向かいます。
本当は、全区間普通で行きたかったんですが、そうすると宇都宮着が23:57になってしまうので、2時間短縮するために7350円を追金しました。根性無しですね(笑)。
本当は、乗ったことのない「上越新幹線」に乗りたかったのと、設定したばかりの「モバイルスイカ」を使いたいというのがホンネでした。

今回駅弁などの買い物は、ほとんど構内で「スイカ」支払いだったし、予定変更で切符が直ぐに買えるのは、忙しいときには確かに便利なシロモノ何でしょうが・・・・・・。
味気ないというか、お金が勿体無い気もしました。

さて、Uターンとレジャーの帰路で、満席の「MAXとき344号」で大宮に向かいます。
先ほどのディーゼルカーとは巡航速後が5倍ほども違いますし、快適ではあるんですが、僕は新幹線という乗り物があまり好きではありません。

「時間を金で買う卑しさ」とでも言うんでしょうか、ビジネスならともかく、エキストラを払った割には、何かあまり豊かさを感じないんですね。
まあ、時代遅れのオジサンの戯言です(笑)。

20:05、接続列車待ちで、途中5分送れて大宮に到着です。

いくら暗いからといえ、写真もブレまくりで「燃え尽きた」感がにじみ出ていますね。

あとは再び東北線の各駅停車で宇都宮に向かい、21:26帰着しました。

イヤー、さすがにコレだけ鉄道に乗りまくれば満足感が大きいですね。
時間があれば泊りがけで、各駅停車を乗り継いで全国を巡ってみたいですね。
あっ!、もちろん「自転車」を連れての話ですよ(笑)。

かろうじて「自転車日記」の体裁は守りました。