前回ハンドルの位置を下げた話をしましたが、BB交換後のチェックを兼ねて、ポジション変更の確認もしてみました。

結果で言うと、なんというかあまりしっくりきません(苦笑)。
明らかに空気抵抗は減りましたが、ペダリングが窮屈で、スムーズに回りません。
ペースも上がらないので「こりゃ失敗かな?」と思いました。

今回20mmもハンドルの位置が下がったので、ポジションのバランスは大きく崩れたのは織り込み済みでしたから、「何が良くないのか?」を探るべく、色々試してみました。

まず、ポジションがどの程度変わったか、写真で比較してみます。
これがストック状態です。

次に去年までのポジションです。

そしてこれが現在のポジションです


この写真を見比べると、ハンドルの角度の関係もありますが、位置が低いだけではなく、ブラケットの握る位置がかなり前進していることがわかります。
乗っていても、かなり前のめりで、上半身を腕で支えている感じになり、上腕部に負担がかかっているのがわかります。
そうなると、重心が前進し、当然「前輪」に加重がかかる割合が増えると言う事で、このような状態では、前輪の走行抵抗が増えると言う事なのだそうです。

あと、もう一つ問題なのは、上半身が寝ている状態と言う事は、足の付け根の椎間板の角度が鋭角になり、動作に無理が出てしまう・・・つまり足を動かしにくい状態になっていると言うことです。
いわいる「骨盤が寝ていて回せない」フォームになっていると言う事です。

これ、ロードバイクに乗ったばかりのビギナーに良くあることなんだそうです。
いきなり低いハンドルポジションで前のめりになってしまう事が原因で、ハンドルポジションを高めにセットすれば解決するそうです。
それと、このちゃんと低いポジションを乗りこなす為には、キチントした「フォーム」が必要で、重心位置を後退させ、骨盤を立てるために、腹筋に力を入れてお腹を引っ込め、背中を丸めて窄まった姿勢を維持すれば、効果があると言われてはいます。
なるほど、そういった目でツールなどのDVDを見れば、選手達のフォームの意味が納得できます。
まあ、ヨーロッパの選手のフォームが、日本人に合うとは限りませんが。

論より証拠で、走行中に意識して骨盤を立てて、背中を丸めたフォームを心がけると、確かに意識して力を入れてペダリングせずとも、回転がスムーズになり、巡航速度が上がる事が確認できました。

ただし、これやは個人の体格や筋肉の付き方などによって、かなり違うようで、要するに目的は「前後バランスの取れた、適正な重心位置」と、「足の付け根の角度ををニュートラルな位置に保ち、稼動角バランスを保ちやすくすると共に、長時間走行耐えるハムストリングスを働かせやすくする」事で、結局、どれが正しいと言う話ではなく、「どれか自分に適しているのか探り出す」しかないようです。

まあ、暖かくなって本格的に走り込む時期まで時間もあるので、色々試してみようとは思います。