先週末のもてぎエコクラッシックで、往復も自走してのロングランで、皆さんに体の具合について、お気にかけていただきまして、ありがとう御座いました。
幸い怪我とかは無かったんですが、膝上の内側の筋肉「大腿四頭筋」が、翌日から激しく痛み出しました。
すわ「肉離れ」とも思いましたが、今日になりほぼ痛みも消えてきて、激しい筋肉痛だったようです。

この痛みが最も激しい部位は攣りが最も酷いところで、ある意味筋肉痛くらいで済んで幸いだったと言えます。
正直、最近パフォーマンスが伸び悩んでいると言うより低下しており、今回のレースも無様な結果だった事から、昨年からの取り組みを、いったん見直して、方向の修正を模索する事にしました。

昨年秋のもてぎエンデューロ以後、何を目指そうと考えたか思い起こせば、AV速度の向上と、登坂力の向上だったと思います。
具体的に
1、空気抵抗の低減
2、トルク効率の向上
3、相対重量の低減
だったと思います。

空気抵抗の低減については、ハンドル位置をめい一杯下げる事で解決を図りました。
トルクの向上は、ポジションの実験的な変更で、サドル位置をかなり高い位置に変更しました。
相対重量の低減は、無理をしない範囲でダイエットを実施して、ウェイトコントロールに努めました。
また、登坂路を無理なく登る事に心がけた結果、ポジション、ペダリングが、トルク重視型に戻っていって、登坂で心拍数を抑えて登り切る様に、ケイデンスを低い方向に持っていきました。

確かにこれらにより、今まで登れなかったような坂道や峠道なども、タイムはともかく、絶望感を抱くことなく、体力を維持しながら何とか通過できるようになりましたが、実はこれが、僕が本来目指していた「長距離高速巡航」能力を低下させていったと気が付きました。

今回、レース開始後、早々に足が攣り始めた原因は明白で、高いサドルの位置で、筋肉の動きに無理があり、また、低いケイデンスで、トルクを掛けてペダルを「踏み続けた」結果、大腿四頭筋に乳酸が急速に溜まったことであることは間違いがありません。
要するに、速い速度を出したい、登坂を楽にしたいと考えて実行した事が、裏目に出てしまっていたのです。

しかし、このレース以前にもロングライドや、ヒルクライムなどをこなしていて、脚の消耗についてはまったく不安を感じてはい無かったのですが、おそらく、あまり脚に負担をかけなくともこなせる「強度」で済んでいて、「ネガティブ」な要素が発見できなかったんだと思います。
そういった意味で、自分の限界ギリギリに挑む「競技」に出場する事には大きな意味がありました。
自分の取り組みや考え方に問題があれば、冷酷に「結果」として現れるので、冷静に分析する事が出来ます。

さて、トレーニングや、バイクのセッティングの方向をどの様にするかですが、とりあえず、去年の「宮城センチュリーラン」の頃まで戻して見る事にしました。

実はこのときのポジションが自分としては最もしっくり来るポジションで、事実高速巡航でもなんら脚やスタミナに不安を覚えることなく走れていたのが事実でした。
見た目ツーリングポジションで、高速巡航には向かないようですが、僕としたことが、「一般論」や「見た目」に惑わされていたのかもしれません。

無論、ツールや実業団選手のようなポジションの方が、空気抵抗が少なく、高出力を発揮できる「ハズ」ですが、それはそのポジションを生かせる「身体能力」を身につけた上でのことであると言うことのようで、そうなるとアスリートとしてのトレーニングを実施が不可欠なのでしょう。
ある意味「サンデーサイクリスト」レベルの自分には、自分に合ったレベルの考え方で、ポジションを組んだ方が間違いないのでは?、と思い始めました。

要するに、ハンドル位置を上げ、サドルを下げて、極端な前傾姿勢をとらず、巡航速度領域で、最も効率が良い、脚に負担が掛からないポジションの「考え方」に戻し、巡航中は、トルク効率が良く、乳酸の発生が比較的少ない80~90回転/分を維持して30~35km/hを淡々と走行するということです。

ただポジションは、ハンドルの形状などが変わっているので、厳密に元に戻すわけではありませんし、サドル高さや前後位置も、現在位置が最も「高トルクポジション」と設定して、ミリ単位で「高回転ポジション」方向にセットしていこうと思います。

また、事ここに至り、ケイデンスとハートレートの管理は避けては通れないので、新規のサイクルコンピューターを導入することにしました。
平均ケイデンスや、心拍数のモニターで、客観的に身体状態を把握してコントロールをしていかなければ、更なる長距離や高速巡航は望めないのは明白です。

あーあっ、僕は半年近くなにをやっていたんでしょうかねぇ。
これじゃぁ「2歩前進3歩後退」だよなぁ、とがっかりではありますが、「反省はするが後悔はしない」のを身上としている僕としては、気を取り直して、5月連休に向けて立て直していくしかないようです。