昨日は、地元でお世話になっているショップの「佐野ラーメンツーリング」に参加してきました。

ツーリングといえ、基本的には一人で宛てもなくウロツク方が好きなので、基本的には単独で走っているのですが、このところロングライドも御無沙汰でしたし、こうった催し物に興味もあったので、そのショップのクラブに入会して参加させていただく事になりました。

集合地点は宇都宮市の中心地にあるショップで、出発は8:00なのですが、気が早いので30分前には現地に到着です。


今日はFELTも久しぶりの「ロングライドフル装備」で、今年初めてGPSとHRセンサーを装着しました。


まず、第二集合地点である、此処から約18km先の壬生町にある「壬生おもちゃの博物館」に走り出します。
壬生町には東武宇都宮線で「おもちゃのまち」駅があります。
古くからおもちゃの工場や問屋さんがあり、昔は「ウルトラマン」のおもちゃや、いまは「バンダイ」の工場などがあります。

走り出すと、さすがショップのクラブの方々だけあって、集団走行は慣れた物で、マナーも良くスムーズに列車を形成して、市街地をすり抜けていきます。
ただ、信号が多く、ペースは思ったほど上がりません。
ようやく宇都宮市を離れて、郊外の県道に出たあたりから、30km前後の速度で走り出しました。

この感じは、「センチュリーラン」で、集団で走行している感じに似ていて、僕にとってはロングライドイベントの良い「リハビリ」になりました。
ある意味ペースは集団任せなんですが、一人で走っていると、良くも悪くも「自分の都合」だけで走ってしまうので、こういった集団走行に慣れておく必要があります。

50分程で、予定通り「壬生おもちゃ博物館」の駐車場に到着です。

実は、ここは昨年仲間内でやはり「佐野ラーメンツーリング」に行った時の集合場所であり、こういった公営の公園の広い駐車場は、自動車を止めて拠点としてサイクリングを楽しむのにはもってこいの場所ですね。

ここからは、目的地の佐野のラーメン屋さんまで一気に走り出します。
実は、今回のツーリングは、ほとんど予備知識ナシで参加しているので、僕自身どのルートを走り、何処のラーメン屋さんに行くのかまったく知りません。
ショップの担当者の方が作成した「ルートラボ」のデーターは、GPSマップに入れてありますが、良く確認もしていません。
ああ、気楽で良いですね(笑)。
走り出してみると、何のことはない、昨年自分たちが走ったルートをほとんどなぞっている事に気が付きました。
うーん、ルート選定は概ね同じところを選ぶ物なのですね。

「蔵の街」で有名な栃木市街地を大きく南に迂回して、大平山の麓のJR両毛線沿いの道を走っているとき、前方で警察官が交通規制をしています。
車も繋がって止まっているので我々も止まっていると、先導者の後に、マラソンランナーが走ってきました。
どうやら地元の駅伝大会かなにかのコースだったようです。

この後、しばらく沿道で地元の人達が応援している中を走りましたが、自転車が40台以上並んで走ってきたのを見て、沿道のおばあちゃんが「選手も頑張れ、あれ?競輪のお兄ちゃん達もガンバレ!」と声援を貰いました。
アハハ、もう競輪選手にされるのは慣れっこになりましたが、中には「自転車の大会も有って、一緒に走っているんだ」と勘違いされた方もいたかもしれません。

休憩を挟んで2時間ほど走って、田沼町にある目的地のラーメン屋「おぐら屋」さんに到着です。

11時だというのに、駐車場はほぼ満杯で、既に多くの方が並んでいます。
昨年の同じツーリングでは、時間が遅くなり大勢の団体は断られたという事で、今年は寄り道せずに来たらしいのですが、大丈夫なのかな?。
とりあえず代表者が42人分で予約を書き込んで、あとは席が開くのを待つ事にします。
そう待つ事もなく、数名づつ呼び出しがあり、各テーブルに分かれてなんとか全員はいることが出来ました。

今更ながら、実はこのクラブの中には顔見知りがほとんどいない(実は同僚が一人いました!)、「新規会員」ですので、「人見知り」していると埒があかないので、近くにいるグループの方々に声をかけて同席させていただきました。
まあ、この当たりは如何なる時にも図々しい、人見知りしない僕のことですから(表向きは)、何時もの事なんですが、同じ自転車の仲間という事で、大抵のサイクリスタの方々は、声をかけると懇意にしてくれるのは、なんともありがたいことですね。

程なく注文したチャーシュー麺と餃子が届きました。
ラーメンは、幅広手打ち麺と、あっさりとした澄んだスープは「佐野ラーメン」の定番で、チャーシューもふくよかで、とても美味しかったです。

最近流行の「豚骨こってり系」が好きな向きにはどうかなとも思いますが、僕は好みに合いました。
こういう方が「ラーメン」らしいと思うんですけどね。

驚いたのは餃子で、大きいいなり寿司のような俵型の餃子が一人前5個も出てきました。


野菜の甘みが良く出ているあっさりとした美味しい餃子でしたが、これはちょっと食べ過ぎのような。
前にも書きましたが、ツーリングに「満腹」が厳禁で、食べ過ぎると消化のため胃に血液が集中してしまい、パフォーマンスが大幅に低下してしまいます。
まあ、帰りはユックリ・・・・と思ったら、行きと変わらないペースで走り出しました。

走り出してまもなく、田沼町の市街地にたどり着いたところで、止まってしまいました。
あれ、何かのお祭りのようです。


どうもこの中に突入するようで、屋台が出ている混雑の中自転車を押して進みます。
うーん、祭りの中で、この姿の集団は浮きまくっていますね。


かなり規模の大きな祭りで、あと見慣れない外国の食べ物や最近流行の国内の「有名B級グルメ」の屋台もたくさん出ています。


ようやく目的地の「一瓶塚稲荷神社」に到着しました。


このお祭りは、一瓶塚稲荷神社の「初午祭り」という物で、この神社は商売繁盛の守護神として近郷近在から信仰を集めているそうで、どうりで盛大なはずです。
また、此処の名物「しんこまんじゅう」をこのお祭りで食べると、無病息災になるいい伝えがあるそうで、このツーリングの目的の一つだったそうです(笑)。

で、僕はそのお饅頭は食べないで、屋台にある「チキンステーキ」の看板に引かれて食べてしまいました。

300円としっかり「B級グルメ」でしたが、チキン特有の臭みがなく、柔らかくて美味しかったです。
で、これは何処のB級グルメなんでしょう(笑)。

お祭りを抜けて、県道を北上して葛生町に入ります。
葛生は「石灰」が取れる鉱山の町で、石灰運搬用に引かれた東武鉄道「葛生線」が走っています。
以前3万年前の「原人」の骨が出たと、その原人で町おこしを計り「原人ラーメン」なるものの登場しましたが、その骨はC14放射線測定で江戸時代の頃の骨と判り、残念な事になってしまったことが有ります。

さて役場の近くの「葛の町一番館」というおみやげ物屋さんで休憩を取り、引率者から「えー、これからこの地域で、ヒルクライムの基準タイムを計る峠がありますから、そこでタイムアタックをやります」という有り難い、いやいや僕にとっては地獄の宣言がありました。
此処でベタなお約束「聞いてないよー!」。

渋々付いていくしかないので峠の麓まで来ます。

此処は役場の東側にある「琴平峠」という峠で、此処の場所から頂上まで約4km、標高差200m、平均勾配4.7%という、例えば「乗鞍」の1/5程度のコースですが、地元のクライマー達は、此処を練習コースにして、参考基準タイム12分を目指しているそうです。

まあ、僕のレベルであっても、ただ登るだけならそう苦痛は感じない程度の峠では有りますが、タイムアタックは勘弁してほしいなぁ、というのがホンネです。
スゴスゴと最後尾に移ってのんびり登る事にしましたが、どうやらそう考えているのは僕だけではなかったようですね(笑)。


早速根性ナシの「インナーロー」でのたのたの上り始めました。
助かったのは、九十九折れのある坂道で、ヘアピンの勾配のきつい所をスタンディングで乗り切れば、勾配のゆるいところで息がつけるので、僕のようなデブデブでもなんとか成ります。
これが昨年登った「箱根ターンパイク」のように、何処までもくねくね長い勾配が続くと、僕のレベルでは休めなく、精神を病んでしまいますね。

なんとか抜かされる事もなく、集団を極端に待たせる事もなく(かな??)頂上に到着して、先に進みます。
此処で、昨年ハンドルの幅を広げた効果を確認する事が出来たのは、個人的には大収穫でした。
やはり肩幅に合わせて広げた分、ダンシングの時の安定性が格段に向上しました。
下りの長い緩勾配で、43km/hで走っていると、いきなり後ろから逃げをかけた集団が抜いていった時、反応して付いていきましたが、55km/h程度までは離される事もなく、結構楽しく下ハンドルのダンシングをこなせました。
こういうのはやはり集団走行のお楽しみにの一つですね。
まあ、安全が確保できる場所でのお楽しみに限定されますけど。

この後まず、壬生おもちゃ博物館まで戻りそこで解散となりました。
宇都宮から来たメンバーは、ショップまで戻り、17:00ご頃ツーリングは終了しました。

ユピテルATLASのログは取れていませんでしたが、走行時間5時間22分の久々に計ったポラールの記録は、速度が途切れ途切れでしたが
走行距離    121.4km
最高速度    55.0km/h
AV速度     22.0km/h
最大HR    165
平均HR    116
最大Cad    111
平均Cad    73
消費Kcal    3311
でした。

集団走行で信号待ちやイベント待ち、押して歩くなど平均速度は出ていませんが、走行中は概ね30km/h当たりで走っていました。
距離と消費カロリーは、昨年の「もてぎエンデューロ4時間」とほぼ同じくらいでした。

距離や強度はともかく、朝の7:00から家を出て17:00までと、10時間も自転車で出歩いていたのは久しぶりで、
たっぷりとツーリングを堪能する事が出来ました。