去年の末頃に手に入れたTREK1400のフレームですが、ようやく完成しました。
実は、必要な部品を組み付けた段階で、乗換えでバイクの無い同僚に貸し出して、最終的な組み立てと調整をしてもらい、そのバイクで4月17日の「ツールド草津」に出場していました。

お役御免で戻ってきたので、改めて解説します。
こうやって完成した姿を見ると、とても廃物利用の寄せ集めで作られた自転車には見えないですね。


このTIAGRAのリアディレイラー、ULTEGRAのFRディレイラー、TEKTORのキャリパーブレーキとフレームセットを2万円で譲り受けました。
クランクはサイクリーで中古品を6000円でゲットしたものです。


STIレバーは、TIAGLA4400の9Sの物を、ショップの中古品コーナーで見つけて3000円で購入しました。

ハンドルはキャノンディールのCAAD9に付いていたものを譲り受けました。

ステムは元々付いていた物で、コーンスペーサーは、高さを出す為、BBBの新品を購入しました。


フロントフォークはキャノンディールのカーボンフォークで中古品を1万円でゲット。


シートポストは僕の「シラス」に使われていた、これといって特徴の無いアルミの物で、サドルは「セラサンマルコ」の3980円のものを通販で購入しました。


ホイールは、暫定で手持ちのMAVIC、キシリウムエキップに、ブルジストンのエスクテンザRR2の23Cのタイヤの組み合わせで組みつけています。
この組み合わせで、特に軽量パーツなどを使っていない組み合わせで、フラットペダルを付けてボトルゲージを取り付けた状態で、約9.4kgの重量で仕上がりました。
ちなみに僕のFELTのZ25は、ボトルゲージ2つと工具やチューブ満載のサドルバック、ライトブラケット、GPSブラケットなどのフル積載状態で、同じ9.4kgでした。

ホイールやタイヤ、シートポストなどを軽量の物で揃えれば、一般的に使われるペダルレスの状態で8kg後半で収まるでしょうから、十分な性能だと思います。

基本的に僕のサイズには合わないのですが、サドルだけ合わせて近所を乗ってみましたが、癖が無いハンドリングで、直進性も良く、軽いダンシングでもフレームは大きくよれる感じもありません。
ホイールの特性もありますが、古いアルミフレームですから、振動吸収性はあまり良くなく、比較的路面の衝撃を伝えてきますが、このあたりはホイールとタイヤの選択でいくらでもリカバーできます。
4400のSTIレバーは、さすがに7800や、最新の6700当たりと比べると、変速の「キレ」や確実性は劣ってしまいますが、変速そのものは普通に使えば普通に動作するので問題にするレベルでは無いでしょう。
TEKTROのキャリパーブレーキも、効きが悪いと有名で、オーナーが完成車から剥ぎ取ってしまった物ですが、
これまたダウンヒルや、レースでもしないのであれば「普通に止まる」分には特に問題を感じませんでした。
通勤や、サイクリング、ロングライドやヒルクライムですら十分楽しめるバイクになっていると思います。

さて、ワイヤーやチェーンなどの消耗品も全て新調して、総額で約5万6千円くらいで、もともと付いていて振れを修正して使えるようになったボンドレガーのホイールに新品のタイヤとチューブを付けて6万円チョッとの値段で人手に渡す事は出来ます。
僕の場合は手持ちの中古部品が多かったのでこれくらいで済みましたが、例えばスプロケットやシートポストなども中古品で探せば、7万円程度で、現在15~20万円で売られているアルミフレームのロードと同程度の性能のバイクを手に入れることは可能であることを十分証明出来たと思います。

まあ、異音の解消など、「手間」はたっぷり掛かってしまいましたから、誰にでもお勧めできる物ではありませんが、いま、9速のコンポーネントで良ければ、安くて程度の良い中古部品が結構多いですし、ロードバイクに乗っている方は、大抵「使えるけど使わない部品」やフレーム、完成車が押入れや物置に転がっている物で、そういった「眠っているお宝」を蘇らせれば、結構リーズナブルにロードバイクを手に入れて、楽しい自転車生活が出来るのではと思います。

このTREK1400ですが、とくに誰かのために組んだわけでもなく、僕自身も乗れないので、当分は我がチーム「RB08小隊」のスペアバイクとして、要望があれば貸し出だすようにしたいと思っています。