16日に出場した「グランフォンド福井」の記事です。

前日の15日に福井入りして、一泊して翌日の出撃でした。
朝4時にホテルを出て、メイン会場の「スキージャム勝山」の駐車場に5時に到着しました。

バイクや装備品の準備をしていて夜が明けてきます。


例の「SEV」のインソールをシューズに入れて見ました。

効果は半信半疑ですが、どうなりますやら。

写真を色々っていたら、お隣の「RX8」の参加者の方が、ご親切に写真を撮ってくださいました。

ありがとうございました。

スタート地点は山を下った「恐竜博物館」の駐車場なので、延々と山を下ってスタート地点に向かいますが、この山をまた昇らなければならないのかと思うと、憂鬱になりました。

集合時間ぎりぎりに到着で、既に多くの出場者が並んでいました。


今回は親友のハット氏も出場していて、一緒にスタートすることにしました。
実は、コース変更で距離が短くなったことで、出場者の多くが距離を走るための体力を、速度の方に向けてくるのではないのかという危惧を抱いていました。
案の定、スタート直後からかなりのペースで集団が走り始めました。
天候が回復してきたとはいえ、昨夜はかなりの降雨があり、道はほとんど濡れている状態で、あまり飛ばすと危ないなあと思いながら走っていました。

平地のセッションは、ほぼAV30km/h程度で進んでいきます。
此処でも同じジャージを着たチームが、ローテーションを回しながらブンブン抜いていきます。
抜いていくのはいいのですが、どうも自分勝手なチームが多く、道は塞ぐは、合図なしにいきなり止まるはで、正直かなり不愉快な思いをしました。

チームでなくとも、結構血の気の多いかた、それも同じか年上の年齢のライダーがおおく、ハット氏と僕で、間隔をあけて走っていると、追いかけてきて割り込んだり、抜かして行ったりと、まあ忙しいことで。
こちらは一定のペースで走行しているのですが、遅いので抜くと猛然と抜き返すし、しばらくすると力尽きてペースが落ちるし、もうメンドウでしょうがありません!。

40kmくらい走るとここからは山岳セクションで、ダム湖を超える上り坂に入ります。
僕はのんびりインナーローでのぼり、ハット氏には先行してもらいました。
ヒルクライムというほどきつい坂ではありませんが、それなりの勾配が長々と続きます。

ここでハット氏は前輪がパンクしてしまいました。
タイヤに鋭利な砕石が食い込んでおり、スタート直後に路面の舗装が途切れて砕石が敷き詰めてあるラインがあり、そこに結構な勢いで飛び込んだのでその時に食い込んでいたのでしょう。

ここで我々も気が抜けてしまい、折り返し地点のエイドステーションに向かいます。
ところが肝心のエイドステーションは、参加者が溢れていてのんびり休憩する雰囲気ではありません。


コース変更の影響がここにも出てしまっていたようです。
なにせここは既に60km地点でしたから、最初のエイドステーションとしてはやや距離があり過ぎる場所で、折り返し地点ということで余計にごった返してしまったようです。

折り返しはもう下りと平地のコースなので、体力も脚も残っていましたし、最後のヒルクライムの脚を残す程度のやや速いペースで走りを楽しむことにしました。
こういうシーンで、マドンの特性が際立ってくるようです。
集団走行で速い流れに反応したり、軽いアップダウンのコースを一気に走りぬけたりするときに、「かかりの良さ」が抜群で、グングン進んでいきます。
また35km/h程度からさらに加速しても、ストレスなく速度が伸びていくので頼もしい限りです。
やはりこのバイクの本性は「リアルレーサー」であって、オヤジがのんびりロングライドを嗜むのには「過ぎた道具」なんでしょうねぇ。

そのうち、河川横の山道のようなコースに入りましたが、早朝までの雨のせいで、落ち葉は積もっているは、水溜りはあるは、おまけに工事中の非舗装路まで表れて、参加者から「これはロードで走るコースじゃない!」という絶叫や悲鳴があちこちから聞こえてきました。

さて最後のエイドステーションが見えてきましたが、あと20km位の場所で、「なんでこんな所に?」とも思いましたが、最後の休憩をとります。
バイクを自転車スタンドにかけて、ドリンクをとりに行こうと歩き出したら、背後で「バシュー」と勢い良く空気が抜ける音が会場に響き渡りました。
誰かパンクしたのかなと思って、ふと自分の自転車を見たら、浮いている後輪がカラカラ回っているではないですか!。
恐る恐るタイヤを押したら、完全に空気が抜けていました。
どうやら勢いよく抜けた空気の勢いで、後輪が回ってしまっていたようです。
修理でチューブを出したら、真横に大きな亀裂が出来ていました。

タイヤに亀裂や物が刺さった後はなく、なんでパンクしたのか全く分かりませんでした。

これには、がっかりするというより、ハット氏と二人で無性に可笑しくなってしまい、腹を抱えて大笑いしてしまいました。
これでなんだか思いっきり気が抜けてしまったのと、色々と気に入らないことがあって、ささくれていた気分がほぐれて、肩の力が抜けてしまったようです。
またエイドステーションをお手伝いしていただいている、地元のボランティアの方や、お菓子を配り歩いている子供たちの笑顔がとても素敵で、ますますリラックスしてしまいました。

記念撮影をしてブログに乗せると約束したかわいい妖精たちの写真です。

ほら、オジサンは約束を守ったよ!。

もうここからは力もぬけて、すっかりサイクリング気分でのんびり走ります。
周囲の参加者も、先を急ぐ人はいないようで、ほとんどパレード状態でした。


ここでハット氏も記念撮影です。


まあ、この後ヒルクライムが控えているので、ほとんどの参加者は体力と脚の消耗を抑えてノンビリ走っているというところのようです。
上り坂は僕にとっては単なる「いじめ」のコースで(笑)、男らしくインナーローでノタノタと上り、この苦しい時間が過ぎ去ることを待っているだけです。

ようやく頂上のメイン会場に到着してゴールです。
正確なタイムはまだ解りませんが、パンク修理の時間も入れてだいたい5時間半で到着しました。
おおむね160km走行しても、8時間以内で走りきれたペースでした。
例の「SEV」にかんしては、効果のほどは「?」でした。
もう少し距離を走るか強度を上げて見ないと何とも言えないので、次回の「もてぎエンデューロ」でのお楽しみといったところです。

さて、このイベントを走ってみた感想ですが、距離の短縮もあり「山岳コースのグランフォンド」としての醍醐味は正直味わえなかった感じがします。
まあ、あまり醍醐味が有りすぎても、坂道ヘタレの僕はやられてしまっただけかもしれませんが(苦笑)。
であればもっとのんびり走って、「観光」を楽しんで来ればよかったと反省しています。

前日の出店ブースめぐりや、前夜祭なども参加して「お祭り」として参加すればもっと楽しかったかもしれません。
土日だけの参加で、しかも会場が遠隔地の今回のような場合は、正直参加するだけで精一杯という感じで、なかなか雰囲気を楽しめる余裕がないのが残念ですね。

来年は、是非フルコースにチャレンジしてみたいです。
早めに計画して、翌日の休暇などをとれば、もう少し余裕をもってイベントを楽しめるようにして参加してみたいですね。