チョット変な話題ですが、実はこの話は身に覚えがあるんです。

身内の恥をさらすようですが、実家は1974年頃からあの「オイルショック」の影響をもろにかぶり、今までやっていた商売が傾き、金策に困るようになっていました。
父親が深夜に帰宅すると、金策がうまくいかないことが原因で、連日連夜壮絶な夫婦喧嘩を繰り広げていたのです。

笑っちゃうのが、本人たちは「子供の前ではいさかいは見せたことがない」と後日シレッとした顔で自慢していたことで、そのころちょうど小学校3年生だった僕は、その夫婦喧嘩の一部始終をすべて聞いていて、幼い心が崩壊寸前になるくらいの悲しみと苦しみを抱えたまま、明け方にやっと寝付くという毎日で、当然寝不足とストレスからくる体調不良で「登校拒否児童」になってしまったのです。
まあこれ以上恥を曝す事もないのですが(苦笑)、よくもまあ犯罪者にもならず、普通の「ヒネタオヤジ」程度で社会に生息できるようになれたのは、ひとえに気の良い素晴らしい友人達に囲まれて、励まされたからだと思います。

で、この記事を読んで「あ、成程ね」と、自分の事を思い出しで納得してしまったのです。
やはり、すさまじい衝撃をうけたまま、なんら癒されることなく寝てしまうと、その悲しみが深層心理に沈着してしまっていたように記憶しています。
もしこのままこんな状態が続いていたら、本当にとんでない事になっていたかもしれませんが、僕自身「こうなったら納得が行くまでトコトン考えて自分なりの答えを出そう!」と決意して、寝ないで得意の「二重人格脳内会話」を繰り広げたり、色々な本を読んだりして、自分なりの結論を出すようになってから、精神的に安定していったように思います。

まあ、こんなヒネタ、理屈くさいガキは滅多にいるもんではありませんから、普通のお子さん達には、あまり悲しい思いをさせてはいけないですよね。
少なくとも、深夜にお子さんの前で、夫婦の諍いごとはしてはいけませんねぇ。
気が付かないだけで、ドアの隙間からそーとその様子を「ミタ」事で、小さな心が壊れそうになっているかもしれませんよ。