一昨年に購入した折りたたみ自転車の「MINI」ですが、順当というか当然のようにほとんど出番が有りません。
晴れていればロードでお出かけですし、雨が降れば当然乗れません。
輪行旅行を楽しむゆとりがあればいいのですが、震災以来どうもそちらの方に気が回りません。
じゃあ普段の「下駄」代わりに使おうと考えても、MTBの「GT」がほぼノーメンテで気楽に使えて大活躍しているので、出番はありません。

もう少し使ってやりたいのですが、如何せん「自転車」としての基本性能が低く、敬遠してしまっている所が有るように思います。
所詮小径車のしかも折りたたみ自転車ですから、最初から期待はしていなかったのですが、フレーム自体は割りと真面目にしっかりと作られていて、シマノのロード系の部品が使えるので、ホイールやタイヤ、ディレイラーやシフター等を替えてあるので
なんとか成りそうなのですが、一点どうしても我慢ならないパーツが有ります。
それがこのクランクなんです。

なんというか、如何にも「ママチャリ」についていそうなクランクで、実際に踏み込むとかなりBB周りが寄れているのがわかります。
ギアも46Tでしたから、20インチの車輪では、ギア比が軽くて速度も伸びません。

と、良く考えたら以前「シラス」の改造に使った105の175mmのノーマルクランクが4年以上ほったらかしになっているのを思い出しましたので、使ってみる事にしました。

まずクランクを外して、BBのベアリングを抜きます。

クランク自体は思ったよりしっかり作られた物でしたが、ベアリングは普通のママチャリと同じ構造の物で、これではBB周りがよれてしまうのはいたし方ありません。

BBの寸法はネジ径37mmの幅が68mmの一般的な物で、恐らくこのままカセットBBや、ホローテックⅡのBBが入れられるはずです。


そこで、以前何かに使えるだろうとジャンク品で1000円で購入したホローテックⅡのBBで7800、つまり「デュラエース」のものを入れて見ることにします。
うーん、なんて贅沢なんでしょう!(笑)。


本当は、フレームのBB周りを「エンドカッター」と言う工具で、平行になるように切削した方が良いのですが、そのままねじ込んだところピタッと嵌って軸もぶれていないようなので、このまま使うことにしました。


これが長い間「死蔵品」としてほこりを被っていたFC5600のクランクです。

フロントはフレームの取り回しの都合でディレイラーが付けられないので変速は出来ませんが、アウターリングはノーマルですから52Tになるので、高速よりになるはずです。
クランクも170→175mmに成るので、トルクが掛けやすくくなると思います。

クランクはあっさり嵌り、チェーンステーなどとの干渉もなく問題はなさそうです。

このあと社外品のチェーンをシマノの新しいチェーンに替えて、軽く回してみましたが、チェーンラインも変わらなかったようで、変速もスパスパ決まりとりあえずは成功したようです。

今回ペダルも「三ヶ島」のフラットペダルに替えました。


一応機能確認で軽く乗りましたが、結局ドライブトレイン全てをシマノの純正パーツに変更したこともあり、段違いの滑らかさで走る事が出来ます。
クランクも、105と言うより、ホローテックⅡに変更したことで剛性が劇的に向上したので、これならある程度踏み込んでも推進力が逃げるような局面は減る物と思います。

本格的な試乗は、一部未改造の部分がありパーツを発注しているところですので、全て完成したら改めてインプレを行い記事にしたいと思います。
て、今度は2年もかからないとは思うんですけど(苦笑)。