これって防衛関係の装備調達には実は良くある話なんですね。
多少なりとも防衛関連の知識が有り、経緯を見ているものとしては、ここ最近の(十年単位)の防衛調達での川崎重工への「偏重」ぶりは、「ははーん、何か無いはずがないな」と思っていましたし、そう感じていた方々も決して少なくはなかったはずです。
金品の授受の事実認定が出来なければ、「贈収賄」としての刑事事件の立件できないんですが、件の「佐官」達にとって、はした金の授受が目的ではなく、「天下り」というもっと美味しいエサが有るんですね。

こんな話をすると自衛隊全体が皆な同じように思われるかもしれませんが、「ノンキャリア」たる一般の隊員の場合、そのあたりはかなり厳しく制限されているのにもかかわらず、要するに他の国家公務員と同じで、「キャリア」たる佐官の場合は未だ「既得権益」の恩恵を受けているのが現実なんです。

防衛関係の場合、あまりに国民の興味や理解が低いことを逆手にとって、「防衛秘密」などという錦の御旗もあり、実態があまりに知られていないんですが、防衛予算=税金なのですから、納税者(タックスペイヤー)のとしては、強い関心を持って、我々の税金が有効に使われるように、防衛問題にも「他の先進国の国民並み」の関心を持つことが必要ではないかと僕個人は考えています。

とりあえずは、秋になれば各地の自衛隊の基地で、「自衛隊の文化祭」たる基地祭りが盛んに開催されますので、お近くに基地で開催されている基地祭に足を運ばれ得ることをお勧めします。
一日結構楽しめて、なんと「入場無料」ですから結構お得かもしれません。