25日は、千葉県成田市の「下総フレンドリーパーク」という運動公園で、千葉県を中心に関東地方に広く店舗展開している自転車ショップの「セオサイクル」が主催する「セオフェスティバル」のロードレースに参加してきました。
利根川を望むことのできる小高い丘の上にあるフレンドリーパークの公園内の1.5kmのコースを周回する「クリテリウム」形式のロードレースですが、補助輪も取れない様な幼児から、実業団クラスの広いレベルのサイクリスタが参加できるようにクラス分けが細かいのが特徴で、クラスによっては「カーボンロードバイク」が商品で出るという、豪華な賞品も魅力のレースです。

今回は親友のM島君の初イベントにお付き合いという形で僕も参加することになりましたが、じつは「ガチンコ」で競い合うロードレースに出場するのは僕も初めてなんです。
エンデューロ形式のレースは10回ほど出場していますし、ヒルクライムも2回出ていますが、センチュリーライドやブルべなどのロングランがメインでしたので、ヨーイドンでガチンコ真剣勝負のロードレース初体験で、正直言ってどのような展開になるのか見当もつきませんでした。

さて宇都宮市の自宅を5:30に出発して、松戸市のM島君を迎えに行き、成田市の現地には9:20頃到着しました。
予想とおりこの時間では既に会場内の駐車場は満杯で、付近にある市役所主張所の駐車場に行きます。
此処はもともと「下総町」だったようで、「平成の大合併」で成田市になったようですね。


とりあえず持って行ったMTBで僕が受付をしてきて、あとは時間が来るまでここでノンビリすることにします。
椅子を出して、コンロでお湯を沸かしてコーヒーを飲んだり、ラーメンを食べたりマッタリしながら、久しぶりに会うM島君との会話が弾みます。

しかし、相変わらずイベントと言うのに周囲の「やる気満々」に対してのほほんとしていますねぇ(苦笑)。
如何なるときも、楽しく参加がモットーですからこれで良しとしましょう。

しかし、チョットノンビリし過ぎて、結局持って行ったローラーでアップする時間もなく、そそくさと準備をして会場に向かうことになりました。
メイン会場は広い広場の周囲を、出店ブースがグルリと囲み、その外側の周回路がコースになっていました。

多くの参加者は、空いた場所にシートを引いて場所取りをして、ローラーも持ち込んで既にウォーニングアップに余念が有りません。
ただ殺伐とした感じか?といえばそうではなく、家族連れも多くほのぼのとした良い雰囲気だと感じました。

さあいよいよM島君の出場する「初出場」クラスのライダーが、スタート地点に集まってきます。

しかし、これは「龍勢」のときも書きましたが、とてもレースビギナーとは思えない凄まじい機材に、鍛え上げられた肉体のライダーが少なからずいて、これは明らかに「経歴詐称」だなぁ(笑)。
どうやら、上級クラスなどでは上位を狙えないと考えて、クラスを下げて出場してくる方がいるとの事でした。
まあ、この辺りは「お祭りレース」ですから、大目に見てもいいのかもしれませんね。

最初の一組目のレースを見ていましたが、なんとなくのんびり走っているようにはた目からは見えます。
と、走っていた集団からブリジストンアンカーのジャージを着たライダーが降車してきました。
何処かで見た事がある人だなと思ったら、飯島誠さんでした。
今回のレースは、チームアンカーの選手がレースコントロールをしてくれているようです。
飯島さんも一緒に走って参加者の状態などを観察していたようで、スタート地点の係員に色々とレースの注意事項をアドバイスしていました。
だけど、皆自分のレースの事で頭いっぱいで、あまり耳を傾けてくれていないと察した飯島さんは、自ら説明役を引き受けて、大きなゼスチャーと声で参加者に注意事項を説明してくれました。

さすが、これには参加者みんな注目して説明を十分に聞くことが出来ました。

そろそろ次のレースが迫ってきて、M島君も初のサイクルイベントに緊張感MAX状態になっています。

僕も覚えが有りますが、一番最初に出た「もてぎエンデューロ」のスタートの時は、心臓の鼓動が本気で脳内に響いていたくらい緊張していました。
今は図々しくなって、へらへら周りの参加者としゃべっている、迷惑なオジサンと化していますが(苦笑)。

と、「soranekoさん」と声がかかり振り向くと、「とも」さんがいるではありませんか!。
なんでも、知り合いのサポートで来ているそうで、出場はしないそうですが見学していたそうです。
ともさんとはお会いするのは3度目ですが、このブログが始まる前からのお知り合いで、常日頃コメントを交換している間柄ですから、本当に毎日会っている親友のように話が弾んでしまいました。

おっと、レースに送り出したM島君を応援しなくては!。

ロードバイク歴が半年に満たないM島君ですが、見事に集団に付いて行って周回を重ねています。
社会人になってからも、継続して運動を続けている鍛錬のたまもので、同級生ながら敬服します。

7周のレースで、最後の一周は「ケイリン」のように「ジャン」が慣らされて、集団は最大戦闘速度に加速していき、走り去っていきます。
ゴール地点で待ち構えていましたが、集団が通過して間もなくM島君もゴールしました。

勝負には絡めなかったものの、最後まで集団に食いつき、AV39km/hを超える記録はお見事!です。
しかし、数年走り続けている僕の立場が無いですねぇ(苦笑)。

さあ、今度はいよいよ僕の番です。
今回はコースのレイアウトも覚えてなく、せっかく持って行ったローラーも使えなかったので、本当に「ぶっつけ本番」ですが、ま、何とかなるでしょう(笑)。
僕は「初心者」クラスの第2組でしすが、どうも他のクラスに比べて例の「経歴詐称」ライダーが多いような気がするのは僕の気のせいでしょうか(笑)。

スタート地点に移動しますが、慣れているエンデューロレースのように「ローリングスタート」ではなく、本当に「ヨーイドン」なので、クリートキャッチに失敗して後方から突っ込まれるのも嫌なので、最後尾に着きました。
やはり初出場だという高校生君と並んで待ちます。
前の組を見ている範囲では、スタート直後はペースが緩かったようなので、最初の数週で体を温めてスパートを駆けようと考えていましたが、それはとんでもない間違いで、最初から全開に近い感じで集団が走り出し始めました。

こちとらレース初心者ですから、ライン取りもペース配分もなく、ただ我武者羅に集団に付いていくだけで、正直3~4周目まではかなりシンドイ感じで「これで10周もつのかな?」と思いましたが、中盤から体も暖まり、それと「抜く」ポイントと「スパート」のポイントが解ってきて、うまく合わせるように走ると楽になってきて、やや余裕が出てきました。
そうなると、ただオシリについているのも癪だと、一度だけ先頭グループまで順位を上げて見ました。
不思議と登り坂になるとペースダウンするのでそこで追い上げて先頭横近くまで行きましたが、やはり猛者たちがガッチリラインを走ってポジションを守っているので入り込めず、無理をして転倒するのも嫌なので、また集団後方まで下がりました。
この辺り、レース経験がないので如何ともしがたいのですが、「勝負」に拘ればまた話が違ってきますよね。

さあ9周経過して「ジャン」が鳴り、ペースが上がってきます。
今度は「抜く」場所がなく、ほぼ全開で加速していきますが、何とか食いついていきます。
最終コーナーを抜けた辺りで先頭グループがさらに加速していき、付いていけない後続が遅れて集団の間隔が広がってきますので、最後尾の僕は先頭に追いつけるだけのダッシュ力がない以上、最後の勝負には絡めませんでしたが、遅れてい来る数人のライダーが見えたので、最後の登り坂でお馴染みの「絶叫付きダンシングまくり」をかけて、何とか前のライダーを刺してゴールすることが出来ました。

この写真の2人目のライダーが僕で、今まさに抜きにかかるところをM島君に撮影してもらいました。

先頭からは6秒遅れで、AV39.25km/hの記録でしたが、これはこの集団のペースがこの速度だっただけで、
僕の実力ではありません。
この6秒をどのように考えるかですが、僕自身はかなり大きな実力差と見ています。
こちらは何とか食いついてやっと出した記録ですが、先頭集団は、ある程度ペースを抑えて最後の勝負に最大出力を出せるようにしているようです。
まあ個人的には「今回は」勝負には拘らなかったので、スパートを駆けた時に集団に後れを取らないだけの「ダッシュ力」が幾分回復してきたことが収穫だったと思っています。
本格的なロードレースでは、我々のレベルではとても楽しめるような事は不可能でしょうが、このようなクリテリウム形式で、クラス分けも細分化されていて、チームアンカーのような「プロ」のコントロールが入ったこのようなレースは、ロードレースの醍醐味を十分味わえる事が可能でした。

M島君も十分楽しめたようで、ますます自転車生活にハマって行く気配濃厚ですね(笑)。
僕も、けして楽しくない山岳トレーニングを2か月近く続けてきた効果が十分に発揮できて、有意義なロードレース初体験となりました。

これにて今年のイベントの予定はすべて終了しました。
まあ元日の走り初めから今年はよく走ったものだと思います。
前半戦はロングライドイベントの連戦でスタミナ重視で走っていましたが、後半戦は一念発起で速度向上を目指してダイエットと山岳トレーニングに取り組みある程度の成果は出せる事が出来ました。
来年もこの方向を継続して、ある程度のパフォーマンスを確保できるように活動していきたいと思います。
まあ、安心して自転車生活が楽しめるような平和で安定した世相であることを願いたいですよね。