昨日、緊急地震速報の誤報があり世間を騒がしています。
なんですかね、TVや携帯電話(スマホは鳴るんですか?)から流れるあの警戒音を聞くと、あの震災直後の余震が頻発した頃を思い出して、心臓がキューッと縮む思いがします。
まあ、この緊急地震速報は誤報が多いシステムで、何度も脅されていますから「狼少年」に成ってしまっていて、もはやまったく反応しない人も居ます。

実は僕が勤めている事業所で、一昨日ここに設置してある地震の自動警報システムが誤作動したばかりなんで、「アレ?こんなことも続くんだな」と不思議な気持ちになっています。
このシステムは、地震計に連動して、地震の大きさに応じた震度と避難勧告が流れるシステムなんですが、いきなり警報音と共に「震度6強の烈震でです!」とアナウンスがあったものですから、揺れていない事に疑問を感じながら、多くの人は身を隠したり、間髪居れず表に逃げ出していました。
ここは先の震災で本当に震度6強の地震を経験していて、建物は完全に崩壊しなかったものの、設備が倒れたり倒壊して落ちてきたり、壁が崩れたり地面が割れたりしているのを目のあたりにしていますから、僕もそうですが同じ職場の人たちは地震というと反射的に逃げ出す「習慣」が身についています。

実はこの習慣は非常に有意義で、例え100回の誤報で無駄に避難したとしても、101回目に「本番」が来ないという保証は無いわけですから、四の五の言わず、死にたくなかったらとにかく逃げ続けろ!、と声を大にして主張します。
ところが「狼少年」に慣らされてしまったのか、もともと危機感が欠落しているのか、まったく意に介さないで仕事をしたりして避難行動を取らない人もかなり多く居たのでが残念です。
本当にあの震災に何を学んですかねぇ・・・・。
また、事業所も誤報であるのならとにかく間髪居れず間違いである事を即座に判断して放送すべきなのに、更にもう一度誤報があり、しばらくしてから訂正の放送を入れる始末で、あまりに緊張感の無い対応に、本当に頭にきました。

まあ、あまり悪口を言うのはマズイんですが(苦笑)、例えば多くのコンピューターや機械が実働している事業所ですから、例えば「落雷」などによる瞬間的な停電でもシステムの破損や機械の「暴走」の危険性があり(対策は施しているが)、雷雲が近づいている旨の放送はあるのですが、恐らく気象庁か「ウェザーニュース」などの民間気象予報会社の「雷注意報」が出ると「事務的」に放送を流すだけで、実際表に出てみるとまったく雷雲が近づいている気配が無かったり、反対に落雷が近づいているのに全然放送しなかったり、業務を再開したいのに安全である旨の放送も無かったりと、僕のレベルで判定するとまったく「危機管理意識が低い」といわざるを得ないところが有るんですね。
これなんかは、ネットでリアルタイムの雨雲のレーダー画像が見られますし、落雷レダーなんかもありますから、チョッと気をつけて観察して、その結果を放送すれば良いだけなんですよね、
まあそれ以前に「自分の目で見ろ!」と僕は言いたいです。

以前もてぎのエンデューロで雷雲が近づいているのにイベントを続行して、あまつさえ竜巻まで直撃した事が有りますが、やはり誰か一人でもいいので、天災人災込みで、危機管理が出来る「スキル」や意識の有る人を「専任」で置いて、避難指示や命令など相当の権限を与えるなどの「危機管理システム」を持たないと、これからの時代は「命が幾つあっても足らない」なんて事になりかねない時代であるはずだと思います。

ま、硬い事は抜きにしても、何か「危ないぞ!」と感じたら、周りの人に指を指されて笑われようとなじられようと、とにかく一目散に「逃げ出す」習慣は身に付けておいてソンは無いと思います。