皆さん明けましておめでとうございます。
当ブログも6回目の新春を迎え、今年で7年目に投入する事が出来ました。
今年も色々とチャレンジしていきたいと思いますので、よろしくお願いします。

まずは本日見てきました、茨城県大洗町から見た、太平洋の水平線から上がった「初日の出」をご覧ください。

海岸での初日の出は20歳のころから何度も来ていますが、このように水平線から日の出が上がる年はそんなに多くないんですよね。
オマケに今年は水平線付近にガスが出ていて、写真のような赤い熟柿のような太陽が顔を出してきました。

ま、何時もの年だと自動車で行くのですが、今年は自転車で行くことにしました。
実は自転車乗りを再開させてから10年間毎年自転車で海の初日の出を見ようと考えていたのですが、いままで一度も実行したことが有りませんでした。
距離的に言えば、自宅から最短距離で行くと80kmほどで海岸線に出るのですが、ネックに成っていたのが、往路の「ナイトラン」と真冬の寒さでした。

当然日の出を見に行くので、往路はすべてナイトランになるのですが、6時間近いナイトライドの装備も無ければ、実績もありませんでした。
また、通常なら夜中の通行量は少ないはずですが、年初詣や初日の出を見るために交通量が増えて、おまけに失礼ながら茨城県の場合未だに「族車」が出没するので、出来るだけ幹線道路は避けたルートが望まれます。
そして何より心が萎えるのが、往路と復路の前半は、ほとんど「氷点下」での走行になるという事です。
ナイトランも含めて氷点下の走行は2時間程度の経験はあるのですが、8時間近い間氷点下に体をさらすというのも初体験になります。

ええい!四の五の言っていないで、有りっ丈の防寒装備と灯火類を用意して計画を実行しましょう!


年も変わった零時零分、除夜の鐘を聞きながらスタートです。
しかし本当に寒い!スマホでアメダスを見ると既に気温は0℃ですから、郊外の此処は氷点下になっています。
ルートは宇都宮から益子町経由で桜川市に出て、笠間市に50号線でいき、そこから友部まで南下、県道を伝って涸沼の北岸を東に向かい、大洗町の海岸を目指すというものです。

距離的には95kmと長めで、意外とアップダウンもあるのですが、裏道中心で極力交通量の少ない、事故の危険性の少ないルートを選択しました。

当たり前ですが、山間部の田舎道中心なので、本当に真っ暗で、正直あまり面白くありません。
この状況でもナイトライド用に購入したキャッツアイのEL 620RCは、Lowモードでも十分な照度が有り、ジェントスのヘットライトとの組み合わせは十分イベントのナイトライドに使えそうです。
問題は何時間持つかという事ですね。
実際は4時間近くはなんとか光り続けてくれて、もう一台用意してあったEL620に交換しましたから、2台で8時間はナイトライドが出来る事が実証できました。

ま、書くことは色々あるのですが、とにかくあとは寒さとの戦いで、走っている間は何とか温まっているのですが、休憩で時間を置くとガッチリ冷えてしまいました。
とにかく冷凍庫の中を走っているというのに、頭の先から足の先までかなりの発汗が有り、これが予想以上に体力を奪っていくようです。
1時間おきのトイレ休憩も含めて、5:00には大洗町に到着しました。

日の出までは2時間近くあるので、マックで体を温めて、仮眠をとります。
寒さと、あと荷物を最悪の状況を想定して一泊出来る装備をワザと背負ってきたので、その重さも答えているようです。
なにより、「徹夜」で走っていたわけで、普段は子供の用に21:00には眠くて目が明けられなくなる僕には、寝不足が一番堪えているようです。

6:20ごろ明るくなってきたので海岸に向かいます。
海岸近くになると、初日の出を見るためなのでしょうが、所構わず自動車が溢れて駐車しています。
まあ、大洗海岸は初日の出の名所なので、他県ナンバーの車の方が多い位です。
海岸線に出ると大渋滞で二進も三進もいきません。

以前やはり初日の出の名所の、千葉県の銚子に行ったときは、大渋滞でやはりひどい目に遭いました。
最近はこれが地元の人の迷惑になるの事が嫌で、僕はこういう所に自動車で行くことはほとんどなくなりました。

いよいよ日の出が上がりそうな感じです。


水平線まで綺麗に晴れている時は、上がりそうなときは光が溢れるように輝き始めてくるのですが、ガスっているのか唐突に赤い太陽が顔を出しました。


頑張ってくれたパナチタンの記念撮影です



と、感慨に浸るのは此処までで、今までと同じ距離を帰らなければいけません。
復路は西寄りの向かい風だったこともアリ、気温は上がってきたのですが、ペースが上がりません。
オマケにコースを途中でロストしてしまい、余計な時間と距離を無駄に費やしてしまいました。
とにかく眠くて、不思議と意識ははっきりしているのですが、体が言う事を効かなくなってきて、危ない話なんだか心拍数も下がってきているようで、帰路は休憩を頻繁に入れて6時間30分もかかってしまいました。

とにかく気を失う寸前に(笑)、今回も無事帰宅することは出来ました。
本日は天候が良かったとはいえ、状況としては最悪の状態で敢えてナイトラン込のロングライドを実行してみて、装備品や走り方など多くの収穫が有りました。
ま、現時点での自分のコンディションでは、ナイトラン込の山岳ブルベなどはかなり厳しい状況ですが、少しずつ身体を作り込んで行き、シーズンに臨んでいきたいと思います。