よし、今日は走り込もう!・・・・と意気込まないとガッチリ走れないというのも情けない話ですが、練習とかトレーニングとかいうものは本来楽しい物では無いですから、どうしてもしり込みしてしまいます。
しかし昨日は終日好天であることは早いうちに解っていましたから、今回はイベントに出るのと同様の「緊張感」をもって準備をして「オーバーセンチュリーーライド」の距離を、やはりイベントレベルの強度で走ることにしました。

自分で言っておいてなんですが、イベントなどで走り出せば結構「気合」を入れて走れるものなんですが、一人で走っている場合、なかなか追い込んだ走り方は出来ないものなんですよね。
その「弱い心」と冬の間走れなかったふやけた体が前提で、さてどの位走れるものでしょうか?

今回走るにあたって、本番を控えてパナチタンの装備品類もすべて試してしまう事にしました。
具体的には泊りがけのツーリングや、ナイトライド込のブルベ等を走るための重装備をすべて組み込んで、事前に走って「ネガ」を全部出してしまおうという目論見です。

装備品としては「シートポスト」を変えます。
パナチタンのシートポストは在庫であったボンドレガーのカーボンの物が付いていました。

機能的に不満がるわけではないですが、例の「国産部品率向上」の一環と、シートポストにサドルバックやフェンダーを付けるためにアルミの物が欲しかったからです。

交換に当たり、同じポジションを出せるように、位置関係を図っておきます。

ステムキャップの中央からシートの先端までの長さと、クランクの芯からシート中央面の高さまでを図って、交換した物もこれに合わせます。

交換品はシマノProのシートポストです。

個人適には気のせいだとも思いますが、パナチタンにはシマノProの製品が良く似合うように思います。

さて何時もの鬼怒川自転車道に6:00に到着です。
今回は比較的平地を巡航する泊りがけのツーリングや、ブルベなどに対応した装備として、このような姿になりました。

ホイールはフロントはアイオロスにしました。
本当はリアもペアで変えたかったのですが、登坂の踏み応えとスポーク破断などが無いように確実性を取ってアルテグラにしました。
ちなみにタイヤはエアボリュームと振動特性を重視して25Cと少し太めのパナレーサーのレースAEVO2です。
装備品は通常パンク修理品などはサドルバック、その他はウエストバックで持ち歩くのですが、身体の負担を減らす為ウエストバックを使わないため、やや大き目なTOPEAKのダイナバックを小型の泥除けとともにシートポストに付けています。
バックを付けた事よる重量増がどのような影響があるかも検証ポイントの一つです。

ハンドル周りもにぎやかですね

アダプターを使って、ユピテルATLASのGPSを2台と、キャッアイのライトを2台まとめて有ります。
「なにを大げさな」を思われるでしょうが、GPSは経路表示の地図画面と、距離や速度、ケイデンスなどのサイコン表示を同時に見るためと、イザというときと長時間のバックアップもあり必要性があると思っています。
ライトも、光量的には1台で十分ですが、それでも山間部の「暗闇」の対応と、夜間の長時間走行で切り替えるためであります。
この「バックアップ」という概念は、夜間走行では重要な事で、もし人里離れた山奥の中でライトが付かなくなったり、GPSが動かなくなったりしたら、ホントその場に朝まで「立ち往生」という事になりかねません。

さて日も上がってきて鬼怒川自転車道を南下します。

走り出すと初期加速は流石に重さがずしりとペダルに加わる感じがしますが、巡航速度に乗せると結構スルスルと進んでくれます、
実はこの大型のサドルバックですが、これに加えて此処に雨具や輪行バックなどを括りつけて走った事もありますが、不思議と巡航速度が保てると感じていました。
これは僕だけではなく折りたたみ自転車で同じことをした人も同様の感想を持ったという話を聞いたことがあるのですが、どうも後半部の空気の乱流が荷物で「整流」されて、空気抵抗が多少なりとも減っているのでは?という話でした。

ただ、フロントのアイオロスも含めてだと思いますが、重量バランスや空力のバランスがかなり変わっていて、まっすぐ走っている分には良いのですが、進路変更やコーナーなどでは、妙な癖が出てしまっています。
FELTにこのバックを付けた時はそれほどでもなかったように思いますが、FELTはスローピングが強いフレームで、バックの取付け高さが抑えられたので、重量モーメントが抑えられていたのかもしれません。

肝心の走りの方ですが、予定としては土浦目標のオーバーセンチュリーライドで、今年は元旦の初日の出ライド以来の・・・・というより本格的に走り込むのは今年初めてのセンチュリーライドとなります。
冬場の場合、あまり「汗だく」になりたくないのと、体力に自信が無いところから極力抑えて25km/hほどの速度で走っていたのですが、本日は最後まで体力が持たなかろうが、脚が終わってしまおうが、とにかく「イベント強度」として自分で決めている、巡航速度30km/hを目標にします。

風向きは良好ですので、体が出来ている時は特に意識しなくとも保てる強度ですが、流石にハアハアと心肺がきつくて直ぐに汗ばんできてしまいます。
HRを付けていませんでしたが、140以上で張り付いている感じです。
流石にこの季節になるとこういった風景に春を感じます。


それでも休憩込みで2時間で何時もの岩瀬駅に付きました。

一応タイム的には好調時のタイムは確保できたようです。
サイコン上のAVは27km/h出ています。
これも本当ならAV28~30km/hは出ていて、休憩ポイントを一つ飛ばして時間を短縮しただけなんですが。

ここもまだ桜は咲いていませんでしたが、つぼみはほとんど「直前」という感じです。

恐らくここも今日の温かさで「開花」になりそうです。

と、ここで天気を確認しようとジャージのポケットに手を回してスゥーと血の気が引きました。
「スマホが無い!」という事に気が付きました。
またまたやってしまったようで、休憩していた二宮のコンビニでスイカを使った時にレジに置きっぱなしにしてしまいました。
同じことを3度以上繰り返すのは本物の「大ばか者」ですよね、シュン(泣)。

急遽引き返して無事スマホは確保しましたが、ここでもとのコースに戻る気力がなくなってしまい、急遽コースを変更することにしました。
大まかに計算して、利根川の関宿まで行けば170km以上走れる計算で、進路変更取り舵90°、機関両舷全速で、利根川を目指すことにします。
鬼怒川沿いを南下して、結城市を東にかすめて南側に回り込み、境を目指して県道を走りますが、ここで80km程走っていますが流石に脚がきつくなってきました。
何とか100kmまではこのペースを保とうと必死にペダルを回します。

途中休憩も入れて何とか107kmを走って利根川に到着です。

此処までは何とかAV27km/hは確保しています。

利根川を渡って関宿のお城に向かいます。


此処は江戸川自転車道の終点という事もアリ、この暖かさに誘われてか大勢のサイクリスタでごった返していました。

サイクリスタそのものもベテランからビギナー、老若男女幅が広いように思いました。

こちらは休憩もそこそこ帰路に向かいますが、公園の桜がほころんでいるのが目に泊りました。

どうやら桜前線はようやく利根川を超えて北上してきたようですね。

帰路は120km地点で昼食休憩を取るまではAV27km/hを保っていしたが、休憩後はやはり体の力が入らなくなってきました。
巡航速度も28km以上は上がらなくなってきましたが、何とかペースを保って帰宅することが出来ました。
サイコンの記録で176km走行して、AV26.3km/h、、消費カロリーは7911kcalでした。
ちなみにサイコンの個人データで、最近カロリーのデータがどうもおかしい(少なすぎる)と思っていましたが、新しく買った方のATLASは、身長170cm、体重50kmで入力されていました(笑)。
今回修理の済んだ古い方には元のデータが入力されていましたが、誤ったデータを入力していた方のカロリーは4512Kcalと半分ほどしかありませんでした。
計算式が単純に体重に比例しているだけなのかもしれませんが、どすこい体系の僕が、ロングライドの間は他のライダーが呆れるほど喰いっぷりなのはこういう事なんですね(笑)。
ほんと、常に補給していないと特に後半にかけての消耗が半端ではないんですよ。

何はともあれ今回は久しぶりに自宅に帰ってソファーに腰を下ろしてしばらく動けないほど、「走りきった」感じが有りました。
とりあえず平地基本のセンチュリーライドなら何とか完走できるだけのパフォーマンスは戻ってきた感じです。
走っている間若干膝の違和感は感じましたが、今日に至って軽い筋肉痛以外は出ていないので、壊滅的に増えてしまっている体重を走り込んで少しずつ絞っていって、シーズンを迎えたいと思います。