なんとか完結編です。

市役所ハ束支所ASには13;00頃到着します。
この場所で110km走行しています、
ここのASは15:20でクローズドされることになっていますので、それまで此処にたどり着けなければDNFで完走できない事に成っています。
とりあえず、このままのペースで行けば完走は間違いないようですが、僕は向かい風の中を飛ばしてしまったので結構消耗してしまっています。

このASではワカメを練り込んだ美味しいそうめんが振る舞われました。
美味しかったのですが、どうも消化器系も疲労しているようで、これ以上は食べられないような感じでした。


この後大根島から江島という島に渡りますが、行く先になんだかすごい高いところに登って行く自動車橋が見えてきました。
もしかしたら?と橋の袂の交差点まで行くと、大勢の人がカメラや携帯を構えています。
案の定これが自動車のCMで有名になった正式名は江島大橋という「べた踏み坂」のようです。

僕も恥ずかしながら野次馬の列に加わり撮影してしまいました。
事前の情報を入れていなかったので、まさかこんなところにあるとはと、いささか驚きました。

この後堤防沿の上を走り陸地に戻ります。


この後、ああっ!また山を登らされるようです。
正直そろそろ脚の方が来ている状態でしたから慎重に登って行きましたが、とうとう左足の内側の太ももが攣ってきました。
まあ、「想定内の攣りではありましたから、頂上まで誤魔化して登り、広場で止まって水分や塩分を補給して、軽くマッサージをしたところ、ほぼ回復させることが出来ました。
この後下ると、目の前には「日本海」が見えます!。

しかし喜んだのもつかの間、日本海の海岸線は、たとえば千葉の九十九里の海岸線のように何処までも平たんという事は無く、崖沿いにアップダウンの厳しい道が続くんですよね。
で、結局また「山登り」です!

エーンエーン!もう僕は坂を上りたくないよー(泣)。

と泣き言を言ってもペダルを漕がなければ前に進まないのがサイクリングの楽しい(?)ところで、上りきればご褒美の絶景が待っています。

険しい崖と緑の島、エメラルドの澄んだ海水のコントラストが本当に見事ですよね。
えー、とても良い景色なんですけど、なんだか此処に来ても何処かで見たことのあるような気がして・・・・・。
実は場所は全然違いますが、同じ日本海にある「佐渡島」の雰囲気に似ているんですよね。
近くを走っている参加者に声をかけたら、その方も「そういえば佐渡はこんな感じだったなぁ」とおっしゃっていましたね。

このような道が30km近く続いて、最後のASである「マリンゲートしまねAS」に到着します。



ここではシジミの味噌汁と、あっこれは「イチジク」ですね。

後で聞きましたが、イチジクは島根県の特産なのだそうです。
ところが、疲れ切っていた僕は、写真を撮ることに気を取られて、この美味しそうなイチジクを食べ忘れてしまいました。
今回のイベントでの僕の最大の失敗です(笑)、クヤシー!と、結構まだ余裕が有るじゃないですか(笑)。

この先の岬を回るとまた絶景が広がります。


此処は本当に景色が素晴らしいところで、此処で日本海の夕日を見ながら走ったら最高でしたね。
最も夕日が見えるころ此処にいたのではDNF確定なのですが(笑)。

この後内陸部に入りラストスパートになりますが、直線距離で10kmに満たないゴール地点になかなか近づいてくれません、
恐らく距離を合わせる為なのでしょうが、ワザと河川沿いに遠回りして、また日本海に出たりして、ようやくゴール方面に向かっていきます。
この期に及んで本格的に脚の消耗が進んでいて、やはり登坂は力が入らなかったので、後続のライダーに次々にパスされたりしますが、ここで焦っても仕方が無いので、自分のペースでゴールを目指します。

最後の平野部でチョット頑張って、15:55となんとか16:00前にはゴールすることが出来ました。

実時間はだいたい8時間30分くらいで走りきりました。
10時間30分設定で2時間を余してのゴールで、個人的にはどん尻の方かなと思いましたが、完走証明のサインの紙を見ると、概ね半分より少し後ろ位の順位でゴールしていたようです。

これが今回の走行ログです。

しかし、獲得標高が2100mを超えています!。
もはやこれは「グランフォンド」と呼べるレベルであり、個人的には昨年参加した「魚沼ロングライド」以来の山岳イベントになってしまいました。

まあ速度とか順位は問題ではありませんでしたが、苦手なコースで、山岳向きでない機材選択で挑んだ今回のイベントですが、なんとか楽しんで走るだけのパフォーマンスは戻っていたようです。
とか書いている割には「苦しい!苦しい!」とばかり書いてあるようですが、苦しくないロングライドは僕個人はあまり記憶がなく、苦しかったからこそ完走した達成感がり、またそれが楽しいのだと思います。
まあ、苦しいのにも限度はあるのですが(苦笑)。

これにてこのイベントは終了・・・・・・と今回は行かないんですよね。
何時もだと車に自転車を積み込んで、着替えてからさて帰り道に美味しい物でも食べに行こうかなとなるんですが、まず自走してホテルに戻らなければいけません。
ホテルに戻ってからは着替えや休憩もそこそこ、自転車を分解して梱包したり、帰還の為に荷物の整理などを済ませない限りゆっくりできません。

ようやく17:30ころ何とか終了しました。

このあとホテルの展望温泉に入って、宍道湖を眺めながら身体中の筋肉を溶かしてホッとしたところで、僕の「出雲センチュリーライド」は終了した感じがしました。

さて初出場しました「出雲センチュリーライド」の総括です。
今回、周到な準備と研究の上、慎重に挑む何時ものスタイルではなく、とにかく「出雲に行きたい」という勢いでエントリーをしてしまい、イベントに対する予備知識がほとんどないまま出場しました。
飛行機での現地入りや、自転車の事前の搬送なども初めての経験ではありましたが、多少のトラブルはあったものの、非常にスムーズにイベントに参加できて、イベントそのものもじゅぶん堪能できました。

変な話ですが、何度出ている大会でも、入念に準備してもうまくいかない事はあり、体調を崩したり、バイクがトラブルを起こしたり、天候が不順だったりすることが珍しくは無いのですが、今回に関しては、本当に順調にイベントを楽しむことが出来たのは、この地に縁が有り、ここに呼ばれて来たような不思議な印象を受けました。
無論、出雲センチュリーライドの実行委員会や、協力してくれた多くの地元の人のおかげであることは間違いが無い事で、ここで改めて皆さんにお礼を申し上げます。

正直、毎年来られるかという事に関しては、チョット関東の田舎からくるのには大変な場所ではありますが、機会を作って再び訪れたいイベントがまた一つ増えたことは、ロングライド大好きオジサンにとって嬉しい事ではありました。