またまたやってしまいました(苦笑)、自分が乗れないバイクが「また」出来上がってしまいました。
以前記事で書いた「キャノンディールCAAD8」が本日完成いたしました。

まあ、あまり詳しいことはよくは知らないのですが、聞きかじった話では、ロードバイクで「スチール」以外の材質がフレームに使われるようになったのは、実はそんなに昔の話ではないとのことです。
大雑把ですが、グランツールで使われるロードバイクも、90年代くらいまでスチールだったようで、ヨーロッパの有名ブランドは他の材質など見向きもしなかったようです。
そこにアルミニウムを持ち込んだのは、MTBで既にアルミニウムをモノにしていた「キャノンディール」だというお話を聞いたことがありますが?
また、カーボン素材は「LOOK」がもちこんで、高性能なカーボンバイクでツールを席巻したのは「TREK」だったということなのでしょうか?
当時としてはロードバイクの「新参者」であるアメリカ勢が、新素材を持ち込んだということなのでしょう。

さて要するに、アルミフレームといえばキャノンディールで、CAADシリーズは、スーパーSixシリーズが出るまでレース用の「戦闘機」として作られていたわけですよね。
で、その最後の世代がCAAD8で、CAAD9からはセカンドグレードになっていたわけです。
現在CAAD8といえば、エントリークラスのアルミバイクですが、このCAAD8は、全く別物で、一部ではこだわりがあるようですが「MADE IN USA]の旧世代の戦闘機の末裔といえるバイクです。

といつものように無駄に前置きが長いのですが(苦笑)、すでに10年以上前のバイクではありますが、素性は悪くないはずで、個体としての状態がよければ、現代でも十分通用する性能はあるはずと踏んで、ロードバイクに乗りたい人が「試し乗り」するためのレンタルバイク用に白羽の矢を立てたわけです。
で、ほとんどの部品は昨年中に揃っていたんですが、ある部品が無くて組み立てられませんでした。

これがその部品です。

これだけ見ても「???」ですよね。

このBBの裏側に付きます。

これは「ケーブルリテーナー」というもので、FR/RRディレーラーのワイヤーをガイドして通すものです。

キャノンディールはこの部分の構造が特殊で、具体的にはBBとチェーンステーの接合の形状の問題で、FRディレーラーのワイヤーのガイドが長く伸びているので、純正の専用品でないと組みつけられません。

もうこれは他の部品の流用とかは出来ないので、ショップに頼んで取り寄せてもらいました。
というか、まだ部品があったのはありがたい反面驚きました。

一応初心者向けに作るので、あまり高級なパーツを使っても意味が無いのですが、後々のことも考えて、いちおうイベントで使える最低限のレベルでのコンポーネントの選択をしました。
まずクランク、RRディレイラー、ブレーキ、スプロケ、チェーンはシマノの5700シリーズの新品を購入しました。
FRディレイラーは在庫のFD5600、STIレバーは中古のST5600ブラックと105系でそろえました。


ステムとシートは在庫のボンドレガーレースx(マドン用)で、ハンドルはRIDLYのアナトミック、シートポストはリッチーのオフセットを調整できる珍しいアルミ製のもので、どちらもジャンク品として売られていたものです。


BBは中古のBB7800で、ホイールはシマノのRS10、タイヤはヴットリアのルビノプロのともに新品の組み合わせです。


当然ワイヤー類は新品ですから、基本的にドライブトレーンや回転部分はほぼ新品で、バーテープも新品ですから、見た目は10年以上の中古自転車には見えない仕上がりになりました。


部品代は込みこみで10万円かかりましたが、今新品で10万円のロードバイクを買うと、アルミフレームで、コンポーネントは「SORA」の9速、クランクは良くてFSA、ブレーキもTEKTROといった感じですから、旧世代の10速とはいえ、105系でそろえてあり、ホイールもミドルクラスくらいのバイクに使われているRS10ですから、総じて20万円位するバイクのスペックは十分あると思います。
サイズは510ですから長めのステムもあり、身長170cm~の方が乗れるサイズになっています。

ペダルは今のところフラットペダルを入れてありますから、「試し乗り」でスニーカーで乗れるようになっていますが、ビンディングペダルや、軽量ホイールを入れれば、そのまま十分イベントで戦闘力があるバイクになっているはずで、色々な方に使っていただけると思っています。
一応レンタル用ということで「非売品」で自宅においておくつもりではありますので、ロードバイクに興味のある方に積極的に呼びかけて、「スポーツ自転車の普及」に役立てれば良いなと思っています。